2011インターンシップ 08N1118 熊小百合
- 2. 丹青社
期間:2011.8.1~2011.8.9
課題 今あるガンダムカフェをリニューアルし、
:
ガンダムをコンセプトとした新しい店
をデザインする。
形式:3人ひとチームのグループワーク
取り組み:
私たちは、ガンダムを詳しく知らなかったので、まずガンダムの持つ
特徴を捉えるところから始めた。ガンダムは日本の戦闘アニメの代表的
作品であり、アニメ好きの人から根強い人気を得ている。そのストーリ
ーは複雑で、シリーズものも多く、話をよく知らない人にとっては近寄
りがたい存在でもある。また、今あるガンダムカフェが秋葉原の駅前に
あることから、ガンダムファンの人以外はその存在をあまり知らず、知
っていても入りにくいのではないかと考えた。
そこで私たちは新しくお店をデザインするに当たり、ガンダムを知ら
ない人でも気軽に入れて、かつガンダムファンも楽しめるお店作りを目
指した。平日の秋葉原はオフィス街であり、サラリーマンも多く通るこ
とから、休日に子供を連れてくる親子連れや観光客をターゲットとして、
客層の増加を目指した。
コンセプト:「ガンプラ」
コンセプトを設定するに当たり、複雑で理解が難しい「ガンダム」で
はなく、 「ガンプラ」という、見てわかりやすく、子供にも親しめるテ
ーマを選んだ。
業種:回転寿司
親子連れをターゲットにした
ことにより、カフェという形態は
会わないと感じ、また、回転寿司
のレーンが回る様子とガンダム
の持つ「メカっぽさ」がうまくマ
ッチすると思い、回転寿司という
形態を選んだ。
- 3. ガンプラと寿司の共通点
ガンプラと寿司の共通点として、まず、日本ならではの文化であるこ
とが挙げられる。また、どちらも技を必要とされる職人芸である。その
ことから、日本ならではの職人芸を見てもらうことを目的に、厨房をフ
ァサード側に移し、見せる厨房とした。
ガンプラ寿司 ファサード
お店をデザインするに当たり、建物全体をガンプラの箱に見立て、建
物内に入るお客さんがガンダムの形をしたフレームを通ることで、自分
がパーツのひとつになったかのような感覚を与えることを意図した。ま
た、シンプルなフレームにしたことで、ガンダムを知らない人でも親し
みやすく、記憶に残りやすいため、駅前の新しいシンボルになると思っ
た。建物中央のガラス面は見せる厨房になっていて、店の外からも日本
の職人技を見ることができるようになっている。
店内
店内に一部だけ CH=5000 の
場所があり、それを有効に活
用するために、床レベルが
1000 の場所を作り、入り口か
ら客席まで行くのに一度階段
を上り、客席全体を見渡せる
ような場所を作った。そうす
ることにより、建物内を日常
空間と非日常空間であるガン
- 4. プラの世界に分けることができ、お客さんにガンプラの世界に入ってい
くプロセスをより感じてもらえるようにした。
店内の椅子とテーブルをガンプラのランナーをイメージして配置し、
それぞれを床に引いた赤い線で繋いだ。また、電気の配線を利用してラ
ンナーのレイヤーを何層も重ね、天井に鏡を配置して、席に着いたお客
さんが天井の鏡を見上げると、自分がガンプラのパーツになっているの
をより感じてもらえるようにデザインした。
感想
3 日間という短期間での設計は時間が足りなく、非常に大変だった。
学校の課題とは違い、現実に運営できるデザインやディテールのデザイ
ンまで求められたのが難しいと感じた。
また、今活躍されているデザイナーの方々のデザインプロセスや考え
方に直に触れることができて、大変勉強になった。グループワークだっ
たため、他大学の学生ともコミュニケーションが取れ、いい刺激を受け
ることができた。ガンダムという難しいテーマではあったが、やってみ
ると奥が深く、実りのある 3 日間だったと思う。
- 5. 株式会社イリア
期間:2011.9.1~2011.9.15
取り組み:
・病院内の椅子・テーブルのスタディ
1/5 模型作成
三面図作成
・病院内装のマテリアルボード作成
ボード用のアートワーク画像の加
工・ボード作成
説明用資料の作成
・アートワーク予算リストの作成
・小学校の新図書館
椅子・机のイメージ収集・画像の
加工
家具リストの作成
平面図にイメージ家具を配置し、
説明資料を作成
感想
課題形式ではなかったが、実践的な仕事を体験できた。実際に会社の共同ス
ペースで作業をさせていただいたので、オフィスの雰囲気や仕事中の緊張感が
伝わってきた。
期間中、マテリアルボードを作成する機会が多く、床面や壁面のサンプルを
たくさん見ることができた。マテリアルの素材や質感が多種多様にあり、種類
の多さに驚いた。また、一つ一つのサンプルをボード上で組み合わせることで、
空間をより具体的にイメージでき、インテリアコーディネートの楽しさを味わ
えた。