Nakatsugawa(20140227)

まちづくりと図書館
－中津川における図書館の課題と可能性
岡本真
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
代表取締役／プロデューサー
総務省委嘱
地域情報化アドバイザー
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中津川市立図書館地域情報化アドバイザー派遣
日時：2014年2月27日（木）
会場：中津川市立図書館
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Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved. arg.ne.jp

自己紹介
－岡本真とアカデミック・リソース・ガイド株式会社
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自己紹介（現在）
1. アカデミック・リソース・ガイド株式会社（2009年～）
 代表取締役／プロデューサー（2009年～）
 ACADEMIC RESOURCE GUIDE編集長（1998年～）
2. オーマ株式会社（2008年～）
 代表取締役（2011年～）
3. saveMLAKプロジェクト（2011年～）
 プロジェクトリーダー（2011年～）
4. iSPP 情報支援プロボノ・プラットフォーム（2011年～）
 共同代表理事（2011年～）
5. ニコニコ学会β 実行委員会（2011年～）
 事務局長（2011年～）
6. 総務省委嘱地域情報化アドバイザー（2013年～）
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自己紹介（過去）
 1973年生まれ
 40歳
 国際基督教大学（ICU）卒業（1997年）
 日本政治思想史を専攻
 教育雑誌、学術書等の編集者等を経て、
 1999年～2009年、ヤフー株式会社に在籍
 Yahoo!カテゴリ、Yahoo!検索、Yahoo!知恵袋、Yahoo!検索ラ
ンキング、Yahoo!ラボ等の企画・設計・運用、また産学連携
のコーディネートに従事
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［参考］
アカデミック・リソース・ガイド株式会社概要
 創業：
 2009年9月30日
 前史：
 1998年7月11日創刊のメールマガジン“ACADEMIC RESOURCE
GUIDE (ARG)”
 ビジョン：
 「学問を生かす社会へ」
 事業：
1. 図書館の新設・リニューアル・運営等の計画策定支援
2. ウェブ技術を中心とした産官学連携のコーディネート
3. 共同オフィス・シェアハウス等のコミュニティー空間の創造
4. ウェブコンサルティングや専門的調査の実施代行
5. ワークショップ等によるアイデア発想・知識創造の支援
 体制：
 役員1名＋スタッフ7名
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5

［参考］
中津川と私
 結構前：
 テレビの旅番組でみた「栗きんとんの里」というイメージ
 2009年～2010年：
 カーリルとの出会い
 2010年：
 中津川を初訪問
 2011年：
 おいでん祭を見学
 Code4Lib JAPAN Summer Camp 2011 with カーリル in 中
津川を開催
 2012年：
 弊社スタッフが結婚により中津川に移住
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1. 最近の図書館事情
－地域における集客機能、
あるいはまちづくりのエンジンとしての図書館の可能性
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図書館に広がる変化
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≠子どものためだけの
図書館
≠本を借りるためだけの
図書館

図書館に広がる変化
日本に広がる
図書館の変革
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日本国内における公共図書館の設置状況
 1742自治体中
 1300自治体が図書館を設置済み学
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74.6%

国内の図書館事例NO. 1
－海士町中央図書館
 島根県海士町（隠岐諸島の1島）（人口2千）
 人口2000名
 Iターン、Uターンで活性化する町
 Iターン者、Uターン者の希望に基づく図書館設置
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－くまもと森都心プラザ図書館
 熊本県熊本市（人口74万）の熊本駅前に2011年にオー
プン
 九州新幹線の開通に伴う駅前再開発の一環
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 中心市街地エリア以外の再開発地域を整備し、活性化
するという試み
 図書館以外に、スパー、観光センター、ビジネス支援セ
ンター等が入居
 マンションも隣接
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熊本市の中心市街地
図書館
年間集客100万
という成功

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－小布施町立図書館「まちとしょテラソ」
 独自のまちづくりで知られる長野県小布施町（人口1万）
 2009年に開館
 Library of the Year 2011大賞を受賞
 議員説明会の開催等、多様な利用方法
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 小布施まちじゅう図書館
 町内の店舗等に本棚を置き、貸出を実施学
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－伊那市立図書館
 長野県伊那市という相当な山間部に所在（人口7万）
 Library of the Year 2013大賞を受賞
 2007年に館長を公募し、サービスの変化を開始
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－伊那市立図書館
 地域の古地図を活用したまちあるきアプリ「高遠ぶらり」
を開発し、地域活性化（イベントによる集客と市民参加）学
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－鯖江市図書館
 メガネフレームが一大産業の福井県鯖江市（人口7万）
 図書館友の会の活動が活発
 ライブラリーカフェの継続的な実施（100回以上）
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－鯖江市図書館
 地域の基幹産業を支える図書館サービス
 めがねコーナー
 高価な専門雑誌を図書館が購入し提供
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最近の図書館事情のトレンド
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≠子どものためだけの
図書館
≠本を借りるためだけの
図書館

最近の図書館事情のトレンド
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大人も使う図書館
場としての図書館
賑わいを生む図書館

過去10年ほどの図書館をめぐる大状況
 2003年：
 菅谷明子『未来をつくる図書館－ニューヨークからの報告』刊行
 地方自治法一部改正（指定管理者制度の導入）
 2005年：
 「地域の情報ハブとしての図書館（課題解決型の図書館を目指し
て）」
 2006年：
 「これからの図書館像」（「地域を支える情報拠点」の提唱）
 2011年：
 東日本大震災により図書館にも広範な被災
 同時に記憶装置としての図書館の役割への注目
 2014年：
 猪谷千香『つながる図書館－コミュニティの核をめざす試み』刊行
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2. 図書館の原則
－1階、2階の比喩による整理
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図書館の原則－2階建て論
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図書館
2階部分
1階部分

図書館の原則－2階建て論
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図書館
2階：
賑わい／まちづくり
1階：
情報・知識へのアクセス

図書館の原則－2階建て論である理由
知る権利の保障
※政治的な立場・経済的な格差の制約を受けないこと
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知ることを
可能にするには
遺っていること

遺す*権利の保障
※政治的な立場・経済的な格差の制約を受けないこと
*意識して「遺す」というニュアンスを明確にしている
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図書館の1階部分
知る権利の保障
遺す権利の保障

3. 図書館の課題と可能性
－特に中津川市に特化して
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中津川における図書館の課題
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そして、市民的合意の形成
他方、課題となる財源問題
将来的に必要になる新施設

中津川における図書館の可能性
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1. 恵まれた人材環境
2. 図書館への理解の深化
3. 強力な市民協働の実績

当面の方策案－将来的な新図書館に向けて
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中津川市のまちづくりのための図書館
（情報センター＋シンクタンク＋実験室）
中津川市のまちづくりにおける
エンジンとしての図書館
中津川市のまちづくりと密接に
連動する図書館

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＋定住促進図書館
＋仕事創出図書館
＋観光促進図書館
ご近所図書館

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1階
2階
まちづくりのための
図書館
（交流、実験、創造）
情報を入手するための
図書館
（読書、調査、研究）
ご近所
観光促進
仕事創出
定住促進

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 持続可能な図書館経営のために（特に1階部分）
 図書館に対する市民の3大期待
1. 開館日数：365日
2. 開館時間：24時間
3. 近隣所在：老若徒歩圏内
 解決策：ご近所の力を活用する「ご近所図書館」
 地域に存在する広範な資源（リソース）の提供（ご近所）
1. 人的資源（なんらかの専門家としての市民）
2. 物的資源（資材や機器）
3. 場的資源（公共スペースと個人・法人の私有スペース）

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 まずは、ご近所図書館の実践
 「賢い割り切り」に基づく選択と集中
 「なにもかも」ではなく「あるものはある」を目指す
さらには
事務所、店舗、民家
の参画で
「ご近所図書館」
を実現
原則としての
住民自治

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 ご近所図書館から、さらに観光促進図書館へ
 宿泊・観光・温泉における「ご近所図書館」設置の充実
 集客効果（大分県竹田市に先行事例あり）
 延泊効果（国内温泉旅館に先行事例あり）
の獲得による中津川市の観光の促進・活性化
※弊社事業例：沖縄県恩納村文化情報センター（2015年開設予定）
他事例：群馬県草津町立図書館での町外者への利用カード発行
市民のための図書館を徹底すれば、その延長線上に
一時市民（観光・滞在客）を満足させる図書館が生まれる
その満足は竹田への持続的な関心を生み出す
次の課題は「仕事」となる

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 持続可能な図書館経営のために（特に2階部分）
 市民に対する図書館の3大願望
1. 課題解決支援：ビジネス・産業支援
2. レファレンス活用：調査・相談
3. 交流促進：情報を媒介とした人と人との接点づくり
 解決策：地域の知恵と経験を生かす「仕事創出図書館」
 「ものづくり」と「ことづくり」に関する知識・情報を共有できる場づくり
 参考としてのコミュニティカフェとファブラボ

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 「ものづくり」のためのコミュニティカフェとファブラボ
 新たな工作機械（3Dプリンターやカッティングマシン）の導入
 シニア層の知見（おばあちゃんの知恵袋）と最新機材の掛け合わせ
 非都市圏だからこその最新技術の導入（参考：小布施町・伊那市）
 参考：北海道置戸町生涯学習情報センターによる木工業の新生
 「ことづくり」のための中津川「大地の図書館祭」構想
 参考：大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ（2000年～）
 3年に一度、図書館とまちづくりをテーマに数ヶ月に及ぶ外
来者と市民の協働での催し
地域の地力を生かして仕事創出を図る図書館の存在が、
中津川への定住を促進

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中津川市の
まちづくり
のための
図書館
ご近所
図書館
観光促進
図書館
仕事創出
図書館
定住促進
図書館

まちづくりと図書館
－中津川における図書館の課題と可能性
岡本真
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
代表取締役／プロデューサー
総務省委嘱
地域情報化アドバイザー
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中津川市立図書館地域情報化アドバイザー派遣
日時：2014年2月27日（木）
会場：中津川市立図書館
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