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Plus de Fumito Horaguchi (6)
修士課程ポートフォリオ
- 1. Title 皇居 皇居
Harumi AXIS Project
有楽町
修士 1 年後期 Design Studio9Y 銀座3丁目
講師:大江新 , 浦口醇二 , 二瓶正史
課題:市街地活性化
有楽町
敷地:晴海通り
有楽町
用途:都市計画
- 環境的軸線と NODE の構築
月島 銀座3丁目
汐留
数寄屋橋
築地市場
晴海通り
Harumi Axis Project
勝どき 晴海通り 三原橋
晴海
豊洲
環状2号 萬年橋
環状2号 築地本願寺
環状2号の開発 汐留
築地市場
晴海通りの再生 有明
本計画は環状2号線の完成後における、晴海通りの計画
である。 築地市場
水辺のある風景。橋を渡るごとに景色が変化する都市軸、晴海通り。風景が切り替わるノード=橋であった。 水辺がなくなるとともに橋もなくなり、風景が切り替わるノードは謙遜とした道路になってしまった。
法政大学大学院 渡辺真理研究室
建築都市設計研究室
Fumito Horaguchi
洞口文人 近代化とともに失った水辺空間
- 2. 晴海通り再生における2つの提案
環境的軸線の計画
提案 1-1 歩道空間の計画
1-2 風、水、緑のみちを計画
シークエンスを強化する4つのノードの計画(歴史の顕在化)
2-1 数寄屋橋 light×Bridge
2-2 三原橋 Water×Gate
2-3 萬年橋 Garden×Theater
2-4 本願寺前 Eaves×Market
1-1 歩道空間の計画
今後、環状2号線が開発されると晴海通りと環状2号線は平行して走ることになります。その時に現在、晴海通りがもつ機能は環状2号
線に移すことが可能で、お互い補い合っていくことができます。
本計画は環状2号線の完成後における、晴海通りの計画である。
環状2号線が完成すると、現在、片側3車線もある晴海通りは車中心の通りから歩行者中心の通りへと変更可能で、本計画では片側1車線、
計2車線を歩道空間にするとともに都市にリニアーな余白空間を創造しました。
上図のように歩道空間を計画し、また、晴海通りは海から都心へと抜ける風の通り道で重要な環境的軸線になっています。
1-2 環境的軸線=風、水、緑の道を計画
全体計画は、都市部にリニアーな余白空間を造り、それは風、水、緑の道となり
東京の中心部に鳥や昆虫など動植物が棲みやすい環境をつくる。
また、東京には大きな公園がいくつかあるが、その全てが面的な公園であるがた
めに、ある目的がなければ行かないのが現状である。
しかし、本計画ではリニアーでかつ、都市と近密な距離を保っているために人々
が常に自然と触れ合うことができる。
左図は植樹計画である。今回、エリアごとの植樹を提案する。例えば、海に近い
エリアでは松、銀座3丁目エリアでは伝統的な柳、皇居付近のエリアには桜、ま
た、なるべき四季を感じれるように彩りが豊かな植樹計画を行い、実がつく植物
を植えることで、鳥や昆虫の食物になることにも配慮した。
こういった一連の計画で皇居に棲む野鳥も喜ぶであろう。
植栽計画
- 3. N
築地本願寺
数寄屋橋 light×Bridge 萬年橋 Garden×Theater
銀座三越
有楽町マリオン 歌舞伎座
銀座和光ビル
東劇ビル
本願寺前 Eaves×Market
三原橋 Water×Gate 築地場外市場
S=1/2500
新劇演舞場
環境的軸線の計画 2-1 数寄屋橋 Light×Bridge
1-1 歩道空間の計画 ・旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーションの企画
提案 1-2 風、水、緑のみちを計画
旧数寄屋橋を顕在化させる光のインスタレーションの企画
シークエンスを強化する4つのノードの計画 旧数寄屋橋は有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶように架
有楽町マリオン
(歴史の顕在化) かっていました。そこでこの軸線を顕在化させるインスタレー
2-1 数寄屋橋 Light×Bridge ションの企画を行い。晴海通りをイベントやフェスティバルな
2-2 三原橋 Water×Gate どを伴った計画をしました。
2-3 萬年橋 Garden×Theater 数寄屋橋公園
2-4 本願寺前 Eaves×Market
有楽町マリオン 有楽町マリオンと数寄屋橋公園を結ぶようにあった旧数寄屋橋
銀座和光ビル
銀座三越
中央通り
昭和通り
首都高
歌舞伎座
東劇ビル
新劇演舞場
築地本願寺
築地場外市場
晴海通り
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たくさんの主要素があるが、魅力のない晴海通り
バラバラな晴海通りをノードをつくることで歴史を
伝承しながら、地域地域の特色を最大限に活かす。
今回のこの計画にあたって、最初に待ち歩きを行った。その際に先ず感じたことが晴海通りという通りにはいくつもの主要素がある。それらは
東京の顔であり、文化であり、欠かすことのできない重要な場の繋がりである。
しかし、その主要素は各々がバラバラであり、一つの繋がりを感じない。
そこで先ず重要なことはシークエンスの強化を行うことである。歴史的に重要な場でありノードになっていた場所を4カ所ピックアップした。
それらのうち3カ所はもともと水辺であった場所であり、橋のかかっていたノードであったが現在は埋め立てられ、謙遜とした首都高や幹線道
路が走っている。これらが昔、機能していたノードの役割を消滅させ、さらにはこの軸線の最大の魅力であるシークエンスを弱体化させている
のだとわかった。
そこで本計画ではシークエンスの強化する4つのノードを計画した。さらに、それらはシークエンスの強化とともに歴史の顕在化をする。
- 4. 2-2 三原橋 Water×Gate 2-3 萬年橋 Garden×Theater
・「水辺 × 橋」「Water×Gate」でノードの強化
→ ・劇場の集積を活かして、劇場ネットワークをつくる
・映画館で有名な地下街を顕在化 ・野外劇場と各劇場をつなぐブリッジ
萬年橋付近には歌舞伎座、東劇、新劇演舞場と大
三十間堀川の埋め立て
三十間堀川 きな劇場があり、どれもが東京の芸能文化であり、
三原橋 三原橋だけが埋め立 三原橋地下街が建設
後世に残すべきである遺産である。
てられなかった
しかし、芸能文化の集積の良さがここでは活かさ
れていない。
本計画では現在、有効利用されていない旧萬年橋、
三原橋地下街
中央公園に三つの劇場をつなぐネットワークを計
画する。具体的には三つの劇場をつなぐブリッジ
晴海通り
を張り巡らし、野外劇場をいくつか配置した。晴
水面に地下の映画館の情報メディアが投影される。 海通りに歴史的に芸能が盛んだった萬年橋エリア
N
に劇場ネットワークというノードを計画した。
歌舞伎座
東劇ビル
三原橋の歴史は複雑で戦後、三十間堀川の埋め立て時に三原橋の部分だけが埋め立てられず、その後、橋と一体化し三原橋地下街という日本初の
地下街が建設された。そのため、現在地上レベルには異質な街区が形成された。
Link
そこに異質な街区形成を利用し、新たな広場を計画した。また、 戦前までの「水辺 × 橋」というノードが川が埋め立てらたことにより弱体化した。
そんな弱体化したノードを本計画では「Water×Gate」という形でノードを強化した。
また、映画館で有名な地下街を顕在化し、アクセスを容易にし、晴海通りという軸に昔もっていた橋を渡るという行為、つまり、 「境界をまたぐ 新劇演舞場
というメタファー」をゲートという形で取り戻した。
2-4 本願寺前 Eaves×Market 本願寺
・旧本願寺の参道の顕在化 Event
・築地場外市場と本願寺をつなぐフリースペース
本願寺
本願寺への眺望をブロック
旧参道の顕在化
旧参道の顕在化
築地場外市場
本願寺をブロックする建物 旧本願寺の参道
築地場外市場
inland Bird(Wild)
Wind seaside
Light Gate Theatre Eaves S=1/1000
- 6. 2-2 三原橋 Water×Gate
・
「水辺 × 橋」「Water×Gate」でノードの強化
→
・映画館で有名な地下街を顕在化
EV
歴史 -History
GL ±0 S=1/300
三十間堀川 三十間堀川の埋め立て
三原橋
三原橋地下街が建設 三原橋地下街
Cinema1
三原橋だけが埋め立てられなかった 晴海通り
Car lane
戦前 戦後 昭和 27 年 現在 本プロジェクト
三十間堀川と三原橋 三十間堀川が埋め立てられ 戦後初の地下街、三原橋地 三原橋地下街も健在で、中 既存の特殊な街区を利用し、 Cafe Cinema2
水辺空間と橋によって魅力的 る。 下街が完成。 の映画館も変わらず営業し 計画案の歩行者空間と連結
水面に地下の映画館の情報メディアが投影される。
空間が構成された。 三原橋は晴海通りに路線バ 地下街とともに特殊な街区 ている。 し、上のようなノード形成 0
EV
70
-3
スが走っていたので、三原 も形成されたまま地上の建 した。 Ticket
橋だけが壊されず、その橋 物もつくられた。 また、地下街へのアクセス
下も残る。 をダイナミックに配置し、
三原橋地下街の良さ最大限
に引き出す。 Plan GL -370 0 S=1/300
三十間堀川
三原橋
戦後まもない三原橋 戦前の三原橋 三十間堀川が埋め立てられたが、三原橋のみが路面バス
水辺とともに過ごす風景が東京にはあふれていた。 が走ってたこともあり、残された。
この後、東京オリンピックの前にはほとんどの水辺空間が消失して そのため、三原橋の下に写真のようなスペースが生まれ、
しまった。 特殊な形のヴォイドが生まれた。 既存の地下街の様子。現在でも映画館はにぎわって
今後、東京に水辺のあった風景を復興させるべきではないか。 これらが三原橋地下街の始まりであり、現在でも特殊な いる。
形のヴォイドは特殊な形の街区として残っている。 地下街の顕在化と水のゲートというコンセプト。
「水辺×橋」 「Water×Gate」
→
「境界線というメタファー」 を取り戻す。
三原橋の歴史は複雑で戦後、三十間堀川の埋め立て時に三原橋の部分だけが埋め立てられず、その後、橋と一体化し三原橋地下街という日本初の地下
街が建設された。そのため、現在地上レベルには異質な街区が形成された。
そこに異質な街区形成を利用し、新たな広場を計画した。また、戦前までの「水辺 × 橋」というノードが川が埋め立てらたことにより弱体化した。
そんな弱体化したノードを本計画では「Water×Gate」という形でノードを強化した。
地下街の顕在化と地下街への自然なアクセス また、映画館で有名な地下街を顕在化し、アクセスを容易にし、晴海通りという軸に昔もっていた橋を渡るという行為、つまり、
うメタファー」をゲートという形で取り戻した。
「境界をまたぐとい
- 7. N
2-3 萬年橋 Garden×Theater
・劇場の集積を活かして、劇場ネットワークをつくる
・野外劇場と各劇場をつなぐブリッジ
歌舞伎座
東劇ビル
Link
既存の築地川銀座公園が有効利用されていない 既存の公園を拡大して、三つの劇場をつなぐネッ
トワークをつくる。
また、同時に本計画の計画案である歩行者空間と
もあわせて、この場の芸能文化という特色を最大
限に活かす。
Link
新劇演舞場
歌舞伎座 東劇ビル 新劇演舞場
チケットセンター
ブリッジ
野外劇場
野外劇場のステージを配置する。
野外劇場を取り囲むようにブリッジが通り、ブ
リッジは三つの劇場に接続する。また、三つの劇
場のチケットを購入できるチケットセンター兼イ
ンフォメーションセンターを配置する。