曹操、復讐の徐州出兵
- 2. 第8集 三譲徐州(陶謙、劉備に徐州を三度譲る)2009.3.30 更新
-「3時間で~」第7話参照
チャプター① 番兵が立ち並ぶ城の前。一軍の兵が出て行き、陶謙はそれを見
送る~
チャプター② 孔融の城内。劉備、関羽、張飛が呼ばれて入って来る~
チャプター③ 「恨みを雪ぎ、仇を晴らす」と書かれた旗が揺れる曹操陣。曹操
は劉備の和解勧告書を見て立腹~
チャプター④ 洛陽遷都を考える献帝、李カクの追跡から逃れるために曹操に救
援依頼の使者を出す~
~曹操が馬に乗り、さっと手を挙げ「洛陽に向けて進軍!」と号
令をかける。
③このチャプタ-が「三譲徐州」のメイン場面。陶謙が劉備に徐州の領主にな
ってくれと三回頼む。1回目は、劉備の和解書で曹操が包囲を解いた直後、2
回目は宴会の席で、3回目は陶謙が死ぬまぎわ。
演義の原文では、劉備は結局三回とも断り、陶謙が死んで領主が居なくなると
不安にかられた領民達が劉備のもとに押し寄せ、「劉備様が徐州を治めて下さ
らなければ、わたしどもは安心して暮らせません」と言い、それを聞いて初め
て受けたということになっている。
本ドラマでももちろん劉備は積極的に徐州領主になるとは言っていない。しか
し、三度目つまり瀕死の陶謙が徐州領有を持ちかけた時、劉備は「あなたには
2人も息子さんが居られるではありませんか」という婉曲的な拒絶をしたのみ。
そして陶謙が死んだ直後、劉備はキッ
パリとした口調で(徐州領主として)
領民すべてが喪に服すよう命じている。
今まで、「謙譲の美徳の権化」の様だっ
た劉備(中央)が、陶謙亡き後、突如、
威厳のある徐州領主に様変わりする
(前にささげられた小箱の中には、領主
としての印鑑が入っている) ⇒
これも新解釈だが、現代的感覚にフィットしているのかも。