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Amazon EC2/S3 実践セミナー

監視・管理の重要性について

  株式会社ハートビーツ 馬場俊彰

                    2009.7.14
はじめに

クラウド(特にIaaS)の利用をご検討中の方に
  知っておいていただきたいことを
 インフラエンジニアからお伝えします

     もくじ
 ●
     システム階層から見るIaaSの特徴
 ●
     IaaSをうまく使うためのポイント
 ●
     監視・管理のご紹介
                          2
システムの階層構造

           独自開発や、MovableTypeなどの製品、
アプリケーション
           SugarCRMなどのオープンソースのアプリケーション

アプリケーション   Ruby on Rails(Ruby), Struts(Java), Symfony(PHP), django(Python)
  実行環境     などのアプリケーション開発言語・実行環境(フレームワーク)

           Apache, Tomcat, PostgreSQL, MySQLなどの
 ミドルウェア    ミドルウェア(アーキテクチャ)


   OS      Linux, WindowsなどのOS

           PowerEdge, Fortigate, CISCO などの
 ハードウェア    サーバ機器、ネットワーク機器

           インターネット接続回線などの
 ネットワーク
           ネットワーク設備

コロケーション    ラック、電源などの物理的なサーバ格納場所


                                                                        3
ユーザ/ベンダの分担
アプリケーション                           ユーザ

アプリケーション
  実行環境
                    ユーザ     ユーザ
 ミドルウェア     ユーザ


   OS                                     ベンダー
                                   ベンダー
 ハードウェア


 ネットワーク             ベンダー    ベンダー
           ベンダー
コロケーション


           ハウジング   ホスティング   IaaS   PaaS   SaaS

                                                 4
アプリ開発/インフラの分担
アプリケーション                   機能開発

アプリケーション          アプリ      稼働環境の整備・保全
  実行環境            開発担当
                  開発担当
           ユーザ
                           選定、設計、構築、
 ミドルウェア                    設定変更、チューニング・
                           キャパシティ・セキュリティ・
                           バージョン管理・アクセス権などの
   OS
                  インフラ担当   監視・管理
                           キャパシティ・機器寿命・
 ハードウェア                    製品寿命などの監視・管理

                           帯域使用量、IPアドレス数、ネット
 ネットワーク    ベンダー
                           ワーク構成などの監視・管理
                           温度管理・電源管理・
コロケーション                    物理アクセス権などの監視・管理

           IaaS
                                             5
IaaSを利用すると
        下記の点はIaaS側で管理/IaaS側で既定のため、
        利用者は関知しない(できない)
●   ハードウェアについて
    ●   機器寿命について考慮する必要がなくなる
    ●   製品寿命について考慮する必要がなくなる
●   ネットワークについて
    ●   IPアドレス数について考慮する必要がなくなる
    ●   ネットワーク構成について考慮する必要がなくなる
●   コロケーションについて
    ●   温度管理・電源管理について考慮する必要がなくなる
    ●   物理アクセス権について考慮する必要がなくなる

                                     6
アプリ開発/インフラの分担(2)
アプリケーション                   機能開発

アプリケーション          アプリ      稼働環境の整備・保全
  実行環境            開発担当
                  開発担当
           ユーザ
                           選定、設計、構築、
 ミドルウェア                    設定変更、チューニング・
                           キャパシティ・セキュリティ・
                           バージョン管理・アクセス権などの
   OS
                  インフラ担当   監視・管理
                           キャパシティ・機器寿命・
 ハードウェア                    製品寿命などの監視・管理

                           帯域使用量、IPアドレス数、
 ネットワーク    ベンダー
                           ネットワーク構成などの監視・管理
                           温度管理・電源管理・
コロケーション                    物理アクセス権などの監視・管理

           IaaS
                                             7
アプリ開発/インフラの分担(3)
アプリケーション                   機能開発

アプリケーション          アプリ      稼働環境の整備・保全
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 ネットワーク    ベンダー            帯域使用量などの監視・管理


コロケーション

           IaaS
                                            8
IaaSを利用すると
●   ユーザ側にて管理する要素である
    ●   アプリケーション
    ●   アプリケーション稼働環境             クラウド以前の
    ●   ミドルウェア                  ノウハウを活用して
                                  監視・管理
    ●   OS
      を管理・監視することが必要

●   ベンダー(IaaS)側にて管理する要素のうち
    ●   ハードウェアのキャパシティなど         クラウドならではの
                                  新たな手法を
    ●   ネットワークの使用帯域など
                                確立することが必要
      を管理・監視することが必要
                                            9
IaaSを うまく使う ために
          クオリティ向上・維持のためのアプローチ


          ●
            応答性能を監視し、インスタンスあたりの性能向上・
ハードウェア      ダウン回避に努める
          ●
            適切なタイミングでインスタンスの追加を行う



          ●
            応答性能を監視し、インスタンスあたりの性能向上・
ネットワーク      ダウン回避に努める
          ●
            適切なタイミングでインスタンスの移動、
            CDNの導入などを検討する


          ●
            インスタンスのロケーションを設定
          ●
            大規模災害や大規模回線トラブル発生時には、
コロケーション     ロケーションを切り替えてサービスを継続
            (現状:アメリカ・ヨーロッパ)


                                       10
IaaSを うまく使う ために(2)
           クオリティ向上・維持のためのアプローチ

            クラウドの特性を活かしたアーキテクチャ
                     +
アプリケーション
           状況の変化を補足し修正するための監視・管理
           ●
               サーバ単位のスケールアウトが柔軟
アプリケーション       (CPU, メモリがスケールする)
  実行環境
           ●
               ディスク容量が広大(S3)

           ●
               サーバを用意するのが非常にスピーディー
 ミドルウェア
           ●
               レスポンスが若干遅い(現状でEC2をそのまま使った場合)

   OS      ●
               IaaS自体の障害時の対応

           ●
               インスタンス・データ配置先の現地国内法についての考慮


                                              11
監視で実現すること
●
    変化をキャッチすること!
    ●
        サービスが通常通りにきちんと動いていることを確認する
    ●
        サービスが停止していたら、
        できるだけ早く動いている状態に戻す
    ●
        サービスの応答が通常より遅くなっていたら、
        できるだけ早く原因を確認して対応する
                                チューニング
                                最適化      のベース
                アプリ・インフラが・・・    カイゼン

        1.インフラ環境を活用して
        2.ビジネスを回せていることを確認し
        3.できるだけビジネスを回しつづけられるようにする

                                          12
管理で実現すること
●
    変化にキャッチアップすること!
    ●
        サービス利用状況、保持データ量などの状況変化に対応する
    ●
        アプリ・インフラが、その時点でインフラ環境を
        効果的に利用できるようにチューニング・構成変更などを実施する
    ●
        まったく同じシステムはこの世に2つとないので
        システムごとに検討・対応が必要
                               チューニング
                               最適化      そのもの
                アプリ・インフラが・・・   カイゼン

        1.インフラ環境を活用して
        2.ビジネスを回せていることを確認し
        3.できるだけビジネスを回しつづけられるようにする

                                         13
Q&A




      14
ご清聴いただき
ありがとうございました


株式会社ハートビーツ 馬場俊彰


                  15

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Amazon Ec2 S3実践セミナー 2009.07

  • 1. Amazon EC2/S3 実践セミナー 監視・管理の重要性について 株式会社ハートビーツ 馬場俊彰 2009.7.14
  • 2. はじめに クラウド(特にIaaS)の利用をご検討中の方に 知っておいていただきたいことを インフラエンジニアからお伝えします もくじ ● システム階層から見るIaaSの特徴 ● IaaSをうまく使うためのポイント ● 監視・管理のご紹介 2
  • 3. システムの階層構造 独自開発や、MovableTypeなどの製品、 アプリケーション SugarCRMなどのオープンソースのアプリケーション アプリケーション Ruby on Rails(Ruby), Struts(Java), Symfony(PHP), django(Python) 実行環境 などのアプリケーション開発言語・実行環境(フレームワーク) Apache, Tomcat, PostgreSQL, MySQLなどの ミドルウェア ミドルウェア(アーキテクチャ) OS Linux, WindowsなどのOS PowerEdge, Fortigate, CISCO などの ハードウェア サーバ機器、ネットワーク機器 インターネット接続回線などの ネットワーク ネットワーク設備 コロケーション ラック、電源などの物理的なサーバ格納場所 3
  • 4. ユーザ/ベンダの分担 アプリケーション ユーザ アプリケーション 実行環境 ユーザ ユーザ ミドルウェア ユーザ OS ベンダー ベンダー ハードウェア ネットワーク ベンダー ベンダー ベンダー コロケーション ハウジング ホスティング IaaS PaaS SaaS 4
  • 5. アプリ開発/インフラの分担 アプリケーション 機能開発 アプリケーション アプリ 稼働環境の整備・保全 実行環境 開発担当 開発担当 ユーザ 選定、設計、構築、 ミドルウェア 設定変更、チューニング・ キャパシティ・セキュリティ・ バージョン管理・アクセス権などの OS インフラ担当 監視・管理 キャパシティ・機器寿命・ ハードウェア 製品寿命などの監視・管理 帯域使用量、IPアドレス数、ネット ネットワーク ベンダー ワーク構成などの監視・管理 温度管理・電源管理・ コロケーション 物理アクセス権などの監視・管理 IaaS 5
  • 6. IaaSを利用すると 下記の点はIaaS側で管理/IaaS側で既定のため、 利用者は関知しない(できない) ● ハードウェアについて ● 機器寿命について考慮する必要がなくなる ● 製品寿命について考慮する必要がなくなる ● ネットワークについて ● IPアドレス数について考慮する必要がなくなる ● ネットワーク構成について考慮する必要がなくなる ● コロケーションについて ● 温度管理・電源管理について考慮する必要がなくなる ● 物理アクセス権について考慮する必要がなくなる 6
  • 7. アプリ開発/インフラの分担(2) アプリケーション 機能開発 アプリケーション アプリ 稼働環境の整備・保全 実行環境 開発担当 開発担当 ユーザ 選定、設計、構築、 ミドルウェア 設定変更、チューニング・ キャパシティ・セキュリティ・ バージョン管理・アクセス権などの OS インフラ担当 監視・管理 キャパシティ・機器寿命・ ハードウェア 製品寿命などの監視・管理 帯域使用量、IPアドレス数、 ネットワーク ベンダー ネットワーク構成などの監視・管理 温度管理・電源管理・ コロケーション 物理アクセス権などの監視・管理 IaaS 7
  • 8. アプリ開発/インフラの分担(3) アプリケーション 機能開発 アプリケーション アプリ 稼働環境の整備・保全 実行環境 開発担当 開発担当 ユーザ 選定、設計、構築、 ミドルウェア 設定変更、チューニング・ キャパシティ・セキュリティ・ バージョン管理・アクセス権などの OS インフラ担当 監視・管理 ハードウェア キャパシティなどの監視・管理 ネットワーク ベンダー 帯域使用量などの監視・管理 コロケーション IaaS 8
  • 9. IaaSを利用すると ● ユーザ側にて管理する要素である ● アプリケーション ● アプリケーション稼働環境 クラウド以前の ● ミドルウェア ノウハウを活用して 監視・管理 ● OS   を管理・監視することが必要 ● ベンダー(IaaS)側にて管理する要素のうち ● ハードウェアのキャパシティなど クラウドならではの 新たな手法を ● ネットワークの使用帯域など 確立することが必要   を管理・監視することが必要 9
  • 10. IaaSを うまく使う ために クオリティ向上・維持のためのアプローチ ● 応答性能を監視し、インスタンスあたりの性能向上・ ハードウェア ダウン回避に努める ● 適切なタイミングでインスタンスの追加を行う ● 応答性能を監視し、インスタンスあたりの性能向上・ ネットワーク ダウン回避に努める ● 適切なタイミングでインスタンスの移動、 CDNの導入などを検討する ● インスタンスのロケーションを設定 ● 大規模災害や大規模回線トラブル発生時には、 コロケーション ロケーションを切り替えてサービスを継続 (現状:アメリカ・ヨーロッパ) 10
  • 11. IaaSを うまく使う ために(2) クオリティ向上・維持のためのアプローチ クラウドの特性を活かしたアーキテクチャ + アプリケーション 状況の変化を補足し修正するための監視・管理 ● サーバ単位のスケールアウトが柔軟 アプリケーション (CPU, メモリがスケールする) 実行環境 ● ディスク容量が広大(S3) ● サーバを用意するのが非常にスピーディー ミドルウェア ● レスポンスが若干遅い(現状でEC2をそのまま使った場合) OS ● IaaS自体の障害時の対応 ● インスタンス・データ配置先の現地国内法についての考慮 11
  • 12. 監視で実現すること ● 変化をキャッチすること! ● サービスが通常通りにきちんと動いていることを確認する ● サービスが停止していたら、 できるだけ早く動いている状態に戻す ● サービスの応答が通常より遅くなっていたら、 できるだけ早く原因を確認して対応する チューニング 最適化 のベース アプリ・インフラが・・・ カイゼン 1.インフラ環境を活用して 2.ビジネスを回せていることを確認し 3.できるだけビジネスを回しつづけられるようにする 12
  • 13. 管理で実現すること ● 変化にキャッチアップすること! ● サービス利用状況、保持データ量などの状況変化に対応する ● アプリ・インフラが、その時点でインフラ環境を 効果的に利用できるようにチューニング・構成変更などを実施する ● まったく同じシステムはこの世に2つとないので システムごとに検討・対応が必要 チューニング 最適化 そのもの アプリ・インフラが・・・ カイゼン 1.インフラ環境を活用して 2.ビジネスを回せていることを確認し 3.できるだけビジネスを回しつづけられるようにする 13
  • 14. Q&A 14