Ngo(ジェンダー・教育・子ども関係)での経験から (サセックス大学石井洋子氏)
- 1. [NGO(ジェンダー・教育・子ども関係)での経験から]
NGO(ジェンダー・教育・子ども関係)
ジェンダー・教育・子ども関係
石井 洋子
経歴
• 大学学部期に教育開発のゼミに所属。
途上国への旅行した経験から開発問題について興味を抱くようになる。
• インドに渡り、Maharaja Sayajrao University Vadodara にて Social Work のディプロ
マを取得。
• WOHTRAC―Women’s Health, Training, Research and Advocacy Cell, Vadodara, India
勤務。
リサーチフェローとして「子どもの性虐待についてのアクションリサーチ」
「家庭内暴力が女性の健康へ及ぼす影響について」の調査に携わる。
• Vadodara の NGO、SAHAJ-ShishuMilap にて、スラムに住む 10 代の少女を対象としたエン
パワメントプロジェクトにも携わる。
(http://www.sahaj.org.in/)
• University of Sussex, MA in Gender and Development 在籍
現場で感じたこと
• インドという国についての理解 (宗教、カースト、習慣、文化、言語、社会問題)
• 地元の風習に従うことが、現地の人々に近づくための第一歩である。(言語、服装、仕
草、食)
• 人的ネットワークの重要性。一人の力は微々たるものだが、力を貸してくれる人のネッ
トワークを持つことで、より建設的な仕事ができる。
• 資金・資源は充分なくても、あるものを最大限に利用すれば良い結果を生み出すことが
できる。
• どんな引き出しでも役に立つときがある。 (折り紙、歌、あやとり、裁縫)
• アウトサイダーの役割についてのジレンマ。最終的には地元の人間が自ら作り上げる社
会を目指すことが重要だが、アウトサイダーにも出来ることがある。
• 援助する側の視点と現地ニーズのギャップ
• 貧困は不幸ではない?貧しい人から学んだ幸せの考え方。
• NGO の仕事は地味で体力の要る仕事である。短期間で大きな結果を期待してはいけない。
現地で働くにあたり一番重要だと思うこと
• 現場の人々の現実を理解するための感性と柔軟性
• 「援助をする」という姿勢ではなく、現地の人々と一緒に考え、一緒に働いていく謙虚
な態度