1. ◎池田宰(電気通信大学大学院情報システム学研究科博士前期課程)
山本佳世子(電気通信大学大学院情報システム学研究科)
第22回GISA学術研究発表Web大会
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背景
目的
研究の位置付け
システム概要
システム構築
運用方法と利用者の想定
運用対象地域の選定
試験運用
本運用
まとめと今後の研究計画
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3. ・高度情報化社会の進行により，多種多様な情報がインターネッ
トなどにより発信されている
・観光に関する情報も多く発信されている
⇒ インターネットは観光情報を収集する主要な情報源
情報量の多さ・種類の多様さ
⇒ 適切な情報を選択・取得することが難しい
特に都市部の観光地は地方の観光地と比べて情報量が多い
利用者を適切な情報に導くために推薦システムが必要になってくる
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4. 都市型観光地における観光スポットの推薦を目的としたソーシャル
レコメンドGISを構築する
Web-GIS，SNS，推薦システムを組み合わせたシステム
情報発信が増加している都市型観光地において観光回遊行動を支援す
ることを目指す
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5. 地域情報を蓄積し，他地
域との地域間交流
SNS，Web-GIS，Wikiを統合
し，情報の蓄積と共有
Web-GISと遺伝的アルゴリズムを組み合
わせた観光コース自動作成システム
飲食店，観光地を推薦する
システムの構築
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6. 独自性
 Web-GIS，SNS，推薦システムを統合した点
 利用者間のコミュニケーションの内容を基に，推薦された観光ス
ポットの情報の補完・取捨選択を行うことができる点
有用性
 デジタル地図上で観光スポット情報の可視化と地理的な情報を把
握しながらの情報投稿・評価が可能になる点
 情報の蓄積・共有だけでなく，情報の推薦が可能になる点
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7. アプリケーションの統合イメー
ジ
• SNSにより，観光情報を蓄積・共有することができる
• Web-GISにより，地図データと利用者から投稿される観光情報との
マッシュアップが可能になる
• 推薦システムにより，SNSによって投稿された情報の中で，利用者の
嗜好にあった情報を優先的に提供することができる
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8. 各項目を入力・選択し登録することにより利用可能となる
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9. 5つの項目をヘッダーに表示
(マイページ，マイ情報，観光情報の投稿，
閲覧，観光スポットの推薦)
• ユーザ情報
• 最新の投稿10件を表示
• 投稿情報一覧，投稿情報ランキング
ページへ遷移
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10. •
•
•
•
•
•
タイトル
カテゴリの選択
写真の選択
本文
観光スポットの評価
位置情報の選択
の6つの項目の入力・選択を
行い投稿する
投稿された情報は観光スポッ
トの情報としてデータベース
に追加される
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11. • チェックボックスをクリッ
クすることで，カテゴリご
とにマーカーを表示
• マーカーをクリックすると，
ウィンドウが開きタイトル
と写真を表示
• タイトルをクリックすると，
詳細な情報ページに遷移
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12. タイトル，写真に加え投
稿された本文を表示
ボタン機能
投稿情報に関する情報の
補完，評価を行うことが
できる
コメント機能
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13. 嗜好情報の登録・変更を行える
評価は１～５の段階
評価項目は
・満足度
・コスト
・アクセス
・施設の快適
度
・人ごみの少なさ ・展示内容
・見ごたえ
・催し物の規模
・バリアフリー
・雰囲気
・アトラクションの充実度
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14. マイ情報より登録された嗜好情報
投稿された観光スポットの評価情報
類似度を算出し
観光スポットを推薦する
14

15. 赤枠内のリンクをクリックす
ることにより，スマートフォ
ン用ページに遷移
スマートフォン用ペー
ジでも同様の機能を利
用可能
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16. 運用方法
• PC，携帯情報端末の両方からの利用を想定
⇒ 観光中にも本システムを利用することができる
16

17. 利用者の想定
• 運用対象地域に関する知識が有
観光情報の共有・蓄積・推薦のためのツール
• 運用対象地域に関する知識が無
観光情報の共有・推薦のためのツール
共有・蓄積・推薦
知識有
共有・推薦
知識無
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18. 神奈川県横浜市みなとみらい・桜木町エリアを選定
・ 都市型の人気観光地
・ 多くの観光客が訪れる
・ 多種・多様な観光スポットが存在
⇒ 多くの情報が投稿・公開され，情報収集が難しい
利用者の嗜好にあった観光スポットを推薦可能
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19. 運用を行う前に観光スポットの元データとして，
旅行の口コミサイト4travel.jpの観光のカテゴリーより，
■横浜みなとみらい・桜木町エリアの観光スポット
（評価に関する投稿が存在するもののみ）
を観光スポットの情報として収集した
44カ所の観光スポットの情報を収集し，観光スポットの情報として
データベースに格納した
利用者の投稿情報も同じデータベースに格納される
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20. 以下の概要にて試験運用を行い，ヒアリング調査を実施した
試験運用の概要
運用対象地域
対象者
横浜・みなとみら
い
研究室学生6名
期間
評価
2週間 ヒアリング調
査
ヒアリング調査の結果
• カテゴリーごとの推薦が行えるとよい
• 現在地と推薦された観光スポットの位置の比較ができたらよい
20

21. • 観光スポットの推薦でカテゴリーの選択を行えるようにした
カテゴリの選択画面
選択したカテゴリごとの推薦
21

22. • 観光スポットの推薦で現在地を示せるようにした
Geolocation APIを利用し現在地を取得
現在地と推薦された観光ス
ポットの位置関係を把握で
きる
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23. 現在以下の概要にて本運用を行っている
本運用の概要
運用対象地域
対象者
期間
評価
アンケート調
2013年10月1日
横浜・みなとみら
18歳以上
査アクセス解
11月30日
い
～
析
利用者の内訳(10月17日現在)
男性
女性
合計
利用者(人)
36
48
割合(%)
43
84
57
23

24. 投稿情報(10月17日現在)
カテゴリ
投稿件数
レストラン・カ
フェ
その他飲食
名所・旧跡
ショッピング
テーマパーク・公
園
美術館・博物館
風景
その他 投稿件数は93件
34
11
14
13
 レストラン・カフェに関
する投稿が多くなってい
る
 ほぼすべてのカテゴリに
関する情報が投稿されて
いる
6
8 多種多様な観光スポットに関
0 する情報が集まっている
7
24

25. Web-GIS，SNS，推薦システムを組み合わせた観光スポットの情報を
共有・推薦することを目的としたソーシャルレコメンドGISを構築し
た
・情報を蓄積・共有するだけでなく，情報の推薦も行える
・コミュニティ内の情報交換を基にした情報の取捨選択
⇒観光回遊行動の支援を行うことができる
今後の研究計画
運
用
・本運用
評
価
・アンケート調査
・アクセス解析
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2.
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4.
5.
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9.
倉田陽平(2012)：“Web ベースの旅行プラン作成支援システムCT-Planner の対応
地域拡大とホットスタート化”，地理情報システム学会講演論文集Vol.21(CDROM)
Jose M. Noguera , Manuel J. Barranco, Rafael J. Segura, Luis
Martinez(2012)：“A mobile 3D-GIS hybrid recommender system for
tourism”，Information Sciences Vol.215，pp.37–52
柳澤剣・山本佳世子(2012) ：“地域コミュニティにおける地域知の蓄積を目的とし
た情報共有型GISに関する研究”，GIS－理論と応用，Vol.20，No.1，pp.61-70
中原宏樹・柳澤剣・山本佳世子(2012) ：“地域コミュニティにおける地域知のコ
ミュニケーション支援のためのWeb-GISに関する研究－地域住民の経験知に着目
して－”，社会情報学，Vol.1，No.2，pp.77-92
Syuji Yamada, Kayoko Yamamoto (2013) ：“Development of Social Media
GIS for Information Exchange between Regions”，International Journal of
Advanced Computer Science and Applications, Vol.4, No.8, pp.62-73
上原尚，嶋田和孝，遠藤勉(2012)：“Web 上に混在する観光情報を活用した観光
地推薦システム”，電子情報通信学会，言語理解とコミュニケーション研究会
(NLC)，第4回集合知シンポジウム，NLC2012-35，pp.13-18
横浜観光情報：(http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/) 閲覧日：2012
年2月5日
ハマッチSNS：(http://sns.hamatch.jp/) 閲覧日：2012年2月5日
「4travel.jp」：(http://4travel.jp/）閲覧日：2012年1月30日
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