5. 主役は誰だ
• 本が情報の主役だった時代もある
o 新聞・ラジオ・テレビと強力なプレーヤーが登場
o ずいぶん前から本は縁の下の力持ち
• 今の主役は誰だろう
o インターネット
o コンシューマ
• 小さな題材でも掘り起こせる媒体
o 少し前までの本の役割
o 今はインターネットに任せれば良い
o そこから生まれる小さな題材を固定化する役割が残っている
7. 経験から
• 紙と赤鉛筆で数年間、電子辞書を作る
• 場所がないのでタグデータでやりとりする
o 先方は当然デジタルデータを持っている
o それを加工して送ってもらうだけ
• 学生アルバイトにPCでデータ指定させる
o 読みの入力・キーワード設定など
• ツールも自作
なんやかやとやってきました
• 誰でもデジタルデータは扱える
o それなりの仕掛けを作ることが大切
o 作業マニュアル・テキストエディタのマクロなど
8. 内部で制作
• 勉強ほど安い経費はない
o 気の利いた素人なら自分で電子出版が可能な時代
o 素人ほども勉強しない出版社
• ePub制作はたしかに安いが…
• 編集は不定形作業
o 外注の非効率が往々にしてある
o ちょっとした修正も外部に戻す?!
o 社内に技術力があれば細かい作業も効率良く進む
• 大量JOBでは外注も活用
o 指示し・管理し・チェックするには相当の技術力が必要
o 定型作業=外部 修正・フィックス=内部
9. データを自分で作り
自分で支配する
• デザインやテンプレートは専門家を活用
• 問題は自分でデータを支配しているかどうか
• 出版データはどこが管理しているか
o 現在は印刷会社・編集プロダクションが管理
o DTPデータやPDFで入稿してもそのデータを社内で管理できない
o 印刷会社に組み版を出した場合はデータは戻らない
• 継続は力
o 今までは書店の棚と筆者を獲得してきた
o これからは蓄積データ資産、会員数
o ある分野のワンストップ的なデータ揃え
o コンテンツの総合力がものを言う
11. O’lielly
Safari Book Shelf
o http://safari.oreilly.com
• O’liellyをはじめ複数社の連合サイト
o 企業連合型
• 数千冊のコンピュータ専門書が検索可能
• 月に何冊かの制限付きで閲覧
o 28ドル会員なら10冊/月 閲覧可能
• パッケージ集積型・企業連合型
o パッケージ型情報をたくさん集めて
パッケージを外してみる
o 常に最新という魅力
25. 編集の仕事を切り分ける
• コンテンツ(データ)と組み体裁を切り分ける
o まずコンテンツ(データ)を作り上げる仕事
o その後、組み体裁(入れ物)を作る仕事
o 思い切って別人にするのも手かな?
• ただし今は紙の本を優先してよいのでは
o 資金を回収しないことには意味がない
↓
o 電子編集という担当が必要になる
26. 電子編集セクション
• 電子化ノウハウの蓄積
• 電子編集技術の蓄積
• マーケット・ノウハウの蓄積
• 編集部サポート業務
• ノウハウの社内還元
• 採算
o コンテンツ仕入れは他の編集部=仕入れ価格はゼロ円
o 電子化の手間代全体と売上全体をバランスさせること
↑で現状は精一杯だろう
o 当面は電子マーケット開発費と考えることも大切
o 個々のコンテンツは紙と電子をトータルで収支判断(電子化投資余地)
28. ボーン・デジタル出版
をやってみる
• 出版社のしがらみから離れる
• 別組織にする
o 資金回転の方式が違いすぎる
o 企画も違う、値段も違う
o 営業相手も違う
o 何より人が違う
• まったく新会社としてスタートすると何か生まれるかも
o 逆に言えば旧来の出版社の中では仕事がしづらい?
29. 1~3%の投資
• 印刷本にかかる費用の1%
o 300万円なら3~9万円を電子化のために使う
o これで電子書籍1冊分の費用が出る
o 新刊すべて電子化も夢ではない
• 印刷本で稿料を払えている今が電子化チャンス
o 電子媒体だけならアドバンスの支払いが必要になる
o 多数のラインナップを揃えればロングテールも馬鹿にならない
o 売れるようになればそれが原資となり好回転
• ムリせず焦らず着実に