シリコンバレー・イノベーション改訂版

シリコンバレー・イノベーション
日本をシリコンバレー化する方法
2010/4/3 © Masafumi Okura All Rights Reserved 1

ところで、HBRは
何で有名かといえば、

予告テーマと
本当のテーマが違う
ということ

今回も

Googleについて
調べるつもり
だったのに

製造業の使命は
イノベーションである

(^^;)

ところで、

シリコンバレーの
有名企業、どれくらい
ご存知ですか？

これはごく一部で、
頭のおかしい
（いい意味で）
企業が大量にあります。

そのうちgoogle一社の
サービスが

どれくらいあるか
ご存知ですか？

Gmail
Youtube
Google Reader
Google Chrome
Google Calendar
Google Maps
Picasa
Google DocsGoogle Groups
Google NewsBlogger
Google Analyze

…多すぎて数える
ことすら
できませんでしたｗ

詳細はgoogleサービス一覧
http://google-
mania.net/service
参照

まだまだ元気な
シリコンバレー企業、
その秘密を考察します。

本日のアウトライン
1. 前提
2. 本論１：シリコンバレーでなぜイノベーション
が起きるのか
3. 本論２：人
4. 本論３：日本はどうした！
5. 結論：日本をシリコンバレー化する方法

前提

…というか、
イノベーションって何よ

今回は
「破壊的イノベーション」
こそがイノベーション
だとします。

詳細は
http://bit.ly/9YHGar
参照

ここでは大雑把に
「既存の仕組みを打破
するイノベーション」
ととらえます。

本論１
シリコンバレーでなぜ
破壊的イノベーションが
起こるのか

シリコンバレーの特殊性
• 緊密な産学連携（スタンフォード大学）
→大学発ベンチャーの巨大化（googleも）
• VC（ベンチャーキャピタル）の豊富な資金
→個人の資産をリスクにさらさない
→リターンは莫大
→リスクを取るのが合理的
• イグジットが明確
→起業のインセンティブが強い

産学連携
• Google、sun、yahoo!は大学発ベンチャー
→大学教授の起業例も多いとか
• 産業界から大学への寄付講座も多数ある
→しかも、その一部は無料で視聴可能！
→iTunesU内部で検索してください。
• 日本では慶応SFCが健闘している
→とはいえ、まだ力不足。

ベンチャーキャピタル
• ベンチャーキャピタル(VC)とは、ベンチャー起業
に投資する組織のことで、ハイリスクハイリター
ンな投資を特徴とする（当たり前か）
• VCは個人資産を担保としないため、会社が倒産
した場合でも起業家は借金を負わない
→リスク分担の仕組みとして有効
• 2009年のシリコンバレーVCの投資総額は70億ド
ル！
→日本にはVCが足りない！！

イグジット
• イグジットとは出口戦略のことで、通常は株式
売却かIPO（株式公開）
→成功すれば多額の（１０億円とか）資金が手
に入る
→強力なモチベーションとなる
• 米国ではベンチャー向け株式市場が整備さ
れている
• →日本ではマザーズなどがあるが、米国より
貧弱

閑話休題

Googleの
イノベーション
について

「20%ルール」
というのをご存知
ですか？

20%ルール
• Workers are asked to spend 20% of their time on
something that interests them, away from their
main jobs. Companywide a full 10% of time is
spent dreaming up blue-sky projects.
• 社員は労働時間の20%を、主な仕事以外で面白
そうなことに費やすよう義務付けられている。社
全体では10%の時間が青天井のプロジェクトに
使われている。
• 出典：Forbes
http://www.forbes.com/global/2005/1114/054A_2.
html

20%ルール（続き）
• Google NewsやAdSenseはこの20%ルールが
元になって生まれています。
• 出典：Google Japanブログ
http://googlejapan.blogspot.com/2007/07/20.h
tml

20%ルール（さらに続き）
• Googleは20%ルールによってイノベーションの
ジレンマを回避している
• 出典：ITMedia
http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2009/12/google
20-9d35.html

本論２
人

いろいろと考えた
その結果

重要なのは
人

という考えに
至りました

シリコンバレーには
優秀な人間が
たくさんいます。

「いやいや、日本にも
優秀な人は
たくさんいます」

それで？ｗ

人をめぐる違い
• シリコンバレーでは優秀な人は大企業に残らな
い傾向にある
→起業を当然とする皮膚感覚
出典：梅田望夫「シリコンバレー精神」p220
• シリコンバレーには世界中から優秀な人が集ま
る
→さらに優秀な人が集まる
• リタイアした起業家は「エンジェル」という個人投
資家となる

起業！
• シリコンバレーでは起業が当然とされる
→失敗しても人生は終わらない
→彼らが破壊的イノベーションを起こす
• どんなに優秀な人でも大企業内部では破壊
的イノベーションは起こせない
→既存の価値環境の中で組織に縛られる
出典：イノベーションのジレンマ
• 起業家がイノベーションを生む

世界！
• 一国では人材の質量に限界がある
→それで？ｗ
• 人種や性別に関わらず公正に評価されるシリ
コンバレーには世界中から優れた人材が集う
→その人材に魅せられてさらに多くの人材が集
まる
• スタンフォード大学の存在も重要
• 人材のハブになることがカギ！

エンジェル！
• 定義：http://ja.wikipedia.org/wiki/エンジェル
投資家
• 要するに、個人投資家
→ただし、多くは引退した起業家
→したがって、経済的な目的のみで投資するこ
とはあまりない
→アドバイスや人脈などを提供
• エンジェルは重要な社会的資産！

本論３
日本はどうした！

日本オワタ
＼(^o^)／

…嘘ですｗ

日本の現状
• 産学連携
→大学に産業人、特に起業家が来ることが少ない
• VC
→日本ベンチャーキャピタル協会の資料によると、
協会加盟40社の2009年投資総額は260億円
• イグジット
→株式市場は整備されてきたものの、株式を売却
する相手がいない？

0
1000
2000
3000
4000
5000
6000
7000
8000
日本アメリカ
VC投資金額
金額

日本の現状（続き）
• 起業
→日本では起業は未だに危なっかしいというイ
メージがつきまとう（違いますか？）
• 世界
→日本語の壁が高い…
• エンジェル
→米国のエンジェルは約140000人、日本のエン
ジェルは数百人と思われる

結論
日本をシリコンバレー
化する方法

これが日本をシリコンバレー化
する方法だ！
1. 起業家と起業家予備軍が接触する場を産学
連携で形成する
2. VCを増やす（特に独立系）
3. イグジットの手段を増やす
4. 起業に対するバッドイメージを払拭する
5. 英語が通じる経済特区を設けて世界から優
秀な人材を集める
6. エンジェルを増やす

終わり

参考文献
梅田望夫「シリコンバレー精神」
クレイトン・クリステンセン
「イノベーションのジレンマ」

参考HP
本文中のURLを参照

ちなみに、
このプレゼンが
アップされている
サービスは

SlideShare
http://www.slideshare
.net/

これもシリコンバレー
ベンチャーです。

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