Vn Macro Jpn
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目次
ベトナムとは
ベトナムの時代背景
ベトナムの人口
ベトナムの所得
ベトナムの物価
財務及び定性分析
定量分析
上場企業分析
未公開株分析
オーナーヒアリング
日本とベトナムの外部環境比較
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-7.50
-3.75
0
3.75
7.50
11.25
15.00
2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007
ベトナムとは?
一言で言うと「ミニ中国」(社会主義と経済成長の観点から)
GDP成長率では、実質アジア2位の実績を示していながら、
あまり注目されてない、珍しい国です。
<アジア主要国 GDP成長率比較>
出所:日本貿易振興機構(JETRO)
更には2007年にWTOにも正式加盟。 2005年のホーチミン証券市場は平均で4倍の急騰を見せた。
今後は投資、貿易、流通にグローバルルールが適用されるため、更なる継続成長が期待出来る状態
0 12,500 25,000 37,500 50,000
ベトナム
中国
インド
シンガポール
韓国
タイ
日本
<アジア主要国 2007年度GDP比較>
現在、ベトナムのGDPは、国土ポテンシャルに対して
極端に低い状態。 しかし、GDPは急成長している。
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ベトナムの時代背景
日本の1960∼1970年代に酷似。
ベトナムは、戦争から い上がろうとする気質があり、
GDP成長率、人口構造、宗教面、産業構造など、
あらゆる面で、戦後の日本(約30年前)と似ている。
日本の30年前の産業構造
第四次産業にしか価値が
ない時代へ突入。(IT、
ライフスタイル産業)
日本の30年前は、第三次産業
に価値がある時代だった。
(小売り、サービス業)
0
22.5
45.0
67.5
90.0
1次産業 2次産業 3次産業
ベトナム シンガポール 日本
<2007年時点でのGDP構成比>
ベトナムは、今後、第3次産業の
成長が期待出来る土地。
30年前
今
出所:外務省データ
出所:内閣府
(製造、商社)(農林水産業) (小売り、サービス)
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ベトナムの人口
ベトナムの人口は、世界的にも高い水準で増え続けている。
(1.32%・世界98位) また、労働者人口が全体の70%と若々しく、
人口サイズも、8520万人と充分なサイズを有している。
<アジア主要国 人口増加率の比較>
6%
69%
26%
未成年
労働者人口
高齢者
-1.25
0
1.25
2.50
3.75
5.00
2002 2003 2004 2005 2006
ベトナム 中国 インド シンガポール
韓国 タイ 日本
<ベトナムの人口構成>
全体でおよそ8520万人
(2007年)外務省データ
出所:Wikipedia等
国全体が若者の活気で満ち れている。
特に都市部ではこの傾向が顕著。
出所:Viet Kabu.com
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ベトナム人の所得
所得月収は、日本円で1万円∼2万円程度。
しかし昨今の所得水準は、ここ10年で5倍になった。
今後もWTO加盟とともに、所得もグローバル水準へ是正
され、生活者が急激に可処分所得を伸ばす傾向にある。
<ベトナム生活者の平均月給の推移>
0
5,000
10,000
15,000
20,000
1995 2000 2005 2007
ハノイ ホーチミン
(円)
10年で平均所得が約5倍に増進!
通常、考えられないスピードで
生活者が豊かになっている。
・エグゼクティブ
・ホワイトカラー
・ブルーカラー
100万∼200万/月
3万∼5万/月
1万∼3万/月
※ Taxi は歩合制で、会社6割、個人4割
だそうです。(個人が燃料費も負担)
※ 発展途上国のエグゼクティブは、
先進国よりも配給率が若干多め。
※ 大卒で3カ国語話せてもこの水準。
(お買い得!)
<ベトナム国内での給与例>
出所:B&C データベース
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ベトナムの物価
日本の物価に比べたら安いが、隣国と比べると普通。
小売では、対象者別にプライシング幅がある状態。
また、近年のベトナムはインフレが急激に進んでいるため
客単価そのものが伸びていき、単価は縮まる傾向。
<各国のインフレ率比較>
・富裕層向けレストラン
一人1000円くらい
・生活者向けの食堂
一人250円くらい
※ フォーやビールを飲んでこの値段。
※ ベトナムの家庭料理、屋台。
・観光客向けのカフェ
一人3000円くらい
※ ハノイにある鍋料理屋。
-5.0
-2.5
0
2.5
5.0
7.5
10.0
2002 2003 2004 2005 2006
ベトナム 中国 シンガポール 日本
隣国に比べ、高いインフレ率をキープしている。
経済成長と所得拡大により、ベトナム人自体の
可処分所得が増え続けていることが要因か。
<ターゲット別の客単価>
出所:ネット検索で出て来た数値
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未公開株では?
→ ベトナムの証券会社に問い合わせた所、OTC(over the counter)
1638社の中からも純粋外食は1社も存在しなかった。。。
(ドリンクなしのパン屋さんとかならあったが・・・)
いっぱい電話したけど
本当にないです。
ベトナムの外食にロールモデルはあるか?
→ まだ1社も外食で上場していないのが現況。
ホーチミン証取、ハノイ証取、の2市場、
計400社強を調べたが、結局1社も存在しなかった。
食品関連で上場している企業は、2次産業のみ。(製造業、食品加工)
しかも上場して3年未満の若い企業がほとんどだった。
1986年のドイモイ政策が
大きく反映されている。
つまり、今後ベトナムの証券取引所では、
外食企業が数十社上場してもおかしくない状況。
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レストランオーナーのヒアリングベースでは?
・出店する時は、だいたい1∼2年の回収計画を立てる。(実際、回収出来るそう)
・保証金は、場所にもよるけど、普通2∼3ヶ月が相場。
・場所は頻繁に空くから、探すのはそんなに困らないと思うよ。
・ぼくはイタリアンをやってるけど、イタリアなんていったことない。(それ程クオリティが低くてもOK)
・清潔な店が、差別化要素になるよ。 汚い店ばっかりだから。
・不動産は国有のものが多いイメージだが、実際は全くそんなことはなく、個人所有がほとんど。
・ハノイには高級レストランの数があまりないので、どこも予約がないと入れない。 アシマなんか1年で7、
8店舗ペースで出店している。 おいしくて、原料も安くて、 ってると思うよ。
Run System CEO Tau氏が語るベトナム市場の可能性。
・ホーチミンが首都ハノイより経済的成長を遂げた理由は、ベトナム戦争後のアメリカの資本やカルチャー
に影響を受けたから。ハノイの成長はやや遅れてやってくる傾向。
・最近、中国進出した日系企業が、中国の反日感情をかって、ベトナムに移転するケースををよく見るけど、
ベトナムは中国と違って親日的。
・投資の面では韓国が圧倒的に早い。 LG電子とかSUMSUNの看板をあちこちでみかけるが、Sonyは知らな
い人が多い。 また、メディアも若干の韓流ブームだが日本系は少ない。
・日系企業がなぜベトナムに投資を向けないのかが分からない。 今更中国に投資するより、ベトナムの方が
やりやすいと思う。
・またベトナムは税金が安い。(法人税28%、無税の業種も)やるなら現地法人立てた方が良い。
現地の経済環境は限りなくオーシャンビュー。
しかも三次産業(外食)のWill は、かなりポジティブな状態。
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日本とベトナムの外部環境比較
業界内競争
新規参入業者
代替品の脅威
買い手の交渉力
売り手の支配力
非常に激しい まだ始まったばかり
後を絶たない 外資参入はこれから
中食、コンビニの台頭 外食が主流
ものすごく強い 比較にならないほど弱い
飽和市場で、低利益体質 未開拓で、高利益体質
新規企業がマーケットリーダーになれるのは、日本より、中国より、ベトナム。
日本クラスの人口サイズを持つ、ベトナム市場を早期開拓すれば、
海外事業が大きなプロフィットセンターになる可能性は充分あり得る。
(M.E.Porter 5 フォース分析引用)