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October 31, 2023
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 9-10月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 米UAWストは、 EVとバッテリー工場の組織化と25%賃上と生活費調整で終結。
➢各社米国での製造戦略を見直す可能性あり、米国自動車産業の国際競争力低下に繋がるか?
◼ EV市場は拡大しているが、VW、GM、Ford等レガシー企業が不調、戦略見直し。
➢1-8月の世界PEV登録数は820万台(前年比42%増)、市場シェア16% (BEV570万台、PHEV250万台)
➢Teslaの販売台数減と利益率低下は想定通り。但し、Cybertruckの遅れ、金利上昇とインフレが懸念材料
➢今年のTeslaの継続的値下げと利益率低下が、レガシー企業を苦しめた
➢BYDを中心に中国製EVが特に欧州への輸出を拡大している。ICE車の輸出も拡大
➢レガシー企業は、ソフトウエア開発、ロイヤルティ低下で苦労している (Teslaのロイヤルティは70%越えで突出)
◼ VW、Stellantis、中国系企業に助けを求め中国市場シェアを維持する戦略
➢VW-Xpeng、Stellantis-Leapmotor
◼ GM完全自動運転でも失速 (加州での免許停止以降全米で一時停止)
➢WaymoとTeslaや中国系に負けている
◼ 米国で、BEVに対するトヨタ待望論がある
➢米国でトヨタのHEVの販売が急拡大
◼ 多くの面で、中国抜きでは今後の自動車産業は成立しない可能性が高まる
3
https://www.spglobal.com/mobility/en/products/global-auto-demand-
tracker.html?utm_medium=banner&utm_source=autonews.com&utm_campaign=PC023769
Global Automotive Demand Tracker
Agenda
4
1. 重要なポイント
2. 9-10月の海外動向 まとめ
5
米国の動向 (UAWのスト)
◼ GMに新提案 ストライキ終結に向けた交渉に臨む(26日)
➢全米自動車労組(UAW)は、Fordとの間で交わされた暫定合意と同様の新契約案をGMに提示した。
✓ GMは26日か27日に反提案を出す予定。
✓ GMは23%の賃上げを提示していたが、Fordの暫定合意に合わせるには25%まで引き上げる必要がある。
➢Fordは、4年を超える契約期間中に過去最高の25%の時給引き上げに合意した。生活費手当を含めると、
最賃は33%上昇する見込み。組合によると、最高賃金は時給$40以上になる。
✓ 組合は当初、40%の賃上げと週32時間労働を求めていたが、その後要求を抑えていた。
➢両者は臨時労働者についても争っていた。組合側は、90日後にフルタイムに転換することを要求した。
GMの最後の申し出では、その前に1年間の勤務が必要だった。
Bloomberg、10月26日 (8)、10月25日 (28)
◼ ストライキ終結に向けたFordとの暫定
合意で勝利宣言 (25日)
➢多くはまだ発表されていないが、最大の特徴は全体
で25%の昇給。
✓ UAWはまた、交渉の大きなネックとなっていた生活
費調整も獲得した。
6
米国の動向 (UAWのスト)
◼ 自動車メーカー、CEOに$1Bを支払いながらUAWの要求には応じられない
Bloomberg、10月13日(58)
➢労働統計局によると、2003年以降、米国の自動車労働者の
平均時給は約30%低下している。
✓ 米国で非組合員による自動車生産が増加したことと、2007
年にUAWがデトロイト3工場の新規採用者の賃金を引き下げ
ることに合意したことによる。
➢UAWのFain氏は一部の組合員の賃金を「貧困賃金」と表現し
ているが、依然として平均的な民間部門労働者よりも高い。
✓ GMとFordの労働者の中央値は、2022年それぞれ$80,034
と$74,691だった。Stellantisは€64,328($67,800)。
➢2010年以降に最高経営責任者(CEO)を務めた10人は、$1B以上の報酬を受け取っている
7
米国の動向 (UAWのスト)
◼ Ford CEO、自社工場におけるUAWのストに憤慨し、GMはさらなるストに見舞
われる
➢FordのFarley CEOは、デトロイトの自動車メーカーと労働組合の緊張が高まるなか、「契約に規定されていな
い問題をめぐって人質に取って交渉している」として全米自動車労働組合を非難した。
Bloomberg、9月30日(104)
➢Fordは通常シカゴ工場で毎週約5,700台を生
産し、GMのランシング工場では毎週約3,600
台を生産している。
✓ 9月28日時点で、GMが15,405台、
Stellantisが12,900台であるのに対し、
Fordは8,000台の生産を失ったと推定して
いる。(Global Data)
8
米国の動向 (UAWのスト)
◼ GM、EV工場の組織化に道を開きスト拡大を回避
➢UAWは、GMからバッテリー工場労働者を組合に加入させるという画期的な譲歩を勝ち取った。
✓ GMとLG Energy Solutionとの合弁事業は、すでに1つのバッテリー工場を有しており、現在新たに労働組合に
加入した労働者の(これまでの)時給は約$20で、これは自動車メーカーの最賃の3分の1以下。
▪ GMのバッテリー工場に関する申し出は、業界が電気モーターとインバーター生産への投資を増やし、内燃エンジンと
ギアボックスを放棄する中で、UAWの将来に対する不安を和らげる。
▪ FordとStellantisがGMに追随すれば、ガソリン車工場で雇用されているUAW組合員が次世代EV車工場で非組合員労
働者に取って代わられるのではないかという組合最大の恐怖を和らげることができる。
Bloomberg、10月6日(86)
9
米国の動向 (UAWのスト)
◼ Bill Ford、EVはワクチンのように政治利用されていると語る
Bloomberg、10月18日(48)、9月26日(111)、9月29日(105)
◼ Musk氏、自動車労組の要求はビッグ3の自動車メーカーを倒産させると語る
➢Teslaをはじめ、LucidやRivianなどの純粋なEV会社は、労働組合に加入していない。
✓ 彼らは通常、報酬全体の大部分を譲渡制限付株式ユニットと従業員株式購入プランでまかなっている。
➢Fordのエグゼクティブ・チェアマンは、同社初のEVピックアップの生産が遅れ
ている理由のひとつとして、米国政治の二極化を指摘した。
✓ バイデン大統領は、10年後までに新車販売の半分をEVにすることを望んで
おり、消費者、自動車メーカー、バッテリーメーカー、充電事業者にインセン
ティブを与えるいくつかの法律に署名している
✓ 一方、トランプ前大統領は先月、共和党の大統領候補討論会を欠席し、ミ
シガン州のブルーカラー有権者に対し、EVへのシフトは自動車産業を破滅さ
せると主張した。
▪ EVはまた、州レベルでの文化戦争の一部にもなりつつある。
◼ バイデン氏、組合支持をめぐる争いでトランプ氏のEV批判と対抗
➢バイデン大統領とトランプ氏は今週、GM、Ford、Stellantisに対するUAWのストライキのさなか、ブルーカラー
の有権者を取り込むためにミシガン州を訪問した。この両者の訪問は、労働争議と労働組合の支持をめぐる
争いが2024年選挙戦の火種となっていることを浮き彫りにした。
➢トランプ氏と共和党の仲間たちは、バイデン大統領のクリーンエネルギー推進を非難し、EVへの移行は米国
の消費者に自動車コストの上昇をもたらし、米国の自動車労働者の雇用を奪うだろうと述べた。
10
米国の動向(EV税額控除)
◼ EV税額控除の変更により、低所得者は$7,500を全額を購入時に貰えるよ
うになる
➢来年から低・中所得層の購入者は、EVを購入した翌年に税額控除を申請する代わりに、前もって安い車
を購入することができる。
✓ 販売店はその後、節約分を購入者に渡し、政府から税額控除の前払いで払い戻しを受ける。
▪ 税額控除の一つの問題は、税額控除を申請するのに十分な納税額がない顧客は払い戻し可能ではなく、繰り越しも
できないため利用できないということだった。
electrek、10月6日(87)
11
米国の動向
◼ GMとトヨタ、逆風にも負けず米国新車販売台数を大きく伸ばす
➢米国では全体として、9月は好調な月となり、5人のアナリストのコンセンサスでは、季節調整済年率換算
販売台数は1,540万台以上となり、前年の1,360万台から増加した。生産台数が増加し、ディーラー在庫
の品揃えが良くなったことで、新車購入を控えていたバイヤーが増えた。
✓ GMの第3四半期の販売台数は21%増の674,336台となり、今年の総販売台数を19%押し上げた。GMC
Sierraピックアップは46%増、Chevrolet Silveradoは22%増となった。SUVのChevrolet Traverseは27%増、
Buick Enclaveは33%増となった。
✓ トヨタも印象的な販売台数を記録した。トヨタの3ヵ月間の販売台数は、9月の14%増に牽引され、12%増の
590,296台となった。売れ筋のコンパクトSUV「RAV4」とコンパクトセダン「カローラ」の販売が大きく貢献した。
RAV4のHEVを筆頭とする電動化車両は、先月の販売台数の31%を占めたという。
Bloomberg、10月3日(95)
12
中国の動向
◼ チャイナ・カー・ショック
➢中国でこれまでガソリン車用に建設された生産能力に対して、「低価格で輸出市場に自動車を投入するこ
とで、生産能力を維持しようとするインセンティブはますます強くなっている」(Gavekal)。
✓ 次の貿易摩擦は、古いICE車種のダンピングに似た反応によって引き起こされる可能性がある。
▪ 北京もメーカー自身も、内燃機関(ICE)車の生産ラインが単に休止状態になることを望んでいるとは思えない
✓ 新興国市場は中国のICE車の1つのターゲットであり、輸出は毎月約$1B、パンデミック前の2倍のペースで推
移している。特に最近では、西側諸国の制裁措置の後、ロシアが大きな買い手となっている。
Bloomberg、10月3日(94)
13
欧州の動向
◼ 中国のクリーンカー輸出が急増、欧州が補助金調査を開始
➢中国の新エネルギー乗用車(NEV)の輸出台数は先月、2倍以上に増加した。
✓ 欧州や米国からの圧力にさらされる中、世界の自動車市場における中国の影響力が増大している。
➢中国に拠点を置く自動車メーカーは、9月にBEVやPHEVを含む91,000台のクリーンカーを海外に出荷した。
✓ 米国のTeslaは、上海工場から30,566台を海外に出荷し、トップとなった。
➢中国における9月のNEV小売販売台数は、前年同月比22.1%増の746,000台であった。
✓ 過去最高を記録したものの、前年同月比5%増の202万台で鈍化している。
▪ Teslaは先月、合計74,073台の中国生産車を納入したが、前年同月比10.9%減、8月比12%減となった。
▪ BYDは過去最高の286,903台を販売し、引き続きトップとなった。。
▪ BYDやSAIC(上海汽車)などの地元自動車メーカーが、EVの出荷台数の大半を占めた。クリーンカーの出荷は、乗用車
輸出全体の25.4%を占めた。
Bloomberg、10月12日(63)
14
日本の動向 (ジャパン・モビリティショー)
◼ 自動車メーカー各社、EVへの信頼性を示すために集結
➢日本の自動車メーカー各社は、EV時代にも世界的な主要企業であり続けることをアピールするため、4年ぶり
にモーターショーを開催する。
✓ 日本は今年、世界一の自動車輸出国としての地位を中国に、世界第3位の経済大国としての地位をドイツに奪わ
れるかもしれない。
▪ Lexusのコンセプトカー「LF-ZC」はTeslaやBYDに対抗するトヨタのキャンペーンの目玉、日産の「ゲームを変える」Hyper
Forceコンセプト、BYDの日本進出、Mercedes2023年に日本のEV販売倍増を目指す、マツダ・ロータリーエンジンをPHEV
に搭載、ヤマハが電動3輪車を披露
Bloomberg、10月25日 (23)
15
日本の動向
◼ 日本で最も売れているEVはTeslaではなく、$13,000の軽EV
➢昨年発売された日産自動車のサクラは、今年日本で最も売れたEVで、2022年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを
共同受賞した三菱自のek Xとともに、日本におけるEV販売台数の約半分を占め、今年これまでに35,099台
が販売された。
✓ バッテリーの航続距離は約180km(112マイル)と短いが、家庭用コンセントに接続すれば一晩でフル充電できる。
▪ サクラとeK Xは、他国の衝突基準に適合しない、排気量や最高速度に規制があるなど、さまざまな理由でグローバルに販
売されていない。サクラとeK Xの最高速度は時速130km程度である。
✓ 9月に日本で販売された車の約半数がHEVだった。
Bloomberg、10月23日 (36)
16
日本の動向 (充電インフラ)
◼ 日本はEVの充電で遅れをとっており、自動車メーカーの目標を妨げている
➢日本にある3万個の充電コネクターは、利用者4,000人に1個という計算になる。ヨーロッパでは500人に1つ、
アメリカでは600人に1つ、中国では1,800人に1つである。
✓ 多くの高速道路の休憩所には1~3基の急速充電スタンドが設置されているが、満杯のことが多く、近くで順番待
ちをしている他の車もいる。たとえ駐車場にスポットがあったとしても、EVを急速充電するには十分なパワーがない
のが普通だ。
✓ BloombergNEFの最新EV Outlookでは、日本ほど消費者がEV充電器の利用可能性について懸念する割合が高
い国はなく、約40%がこの問題を挙げていた。
Bloomberg、10月24日 (30)
17
PEVの動向 (全般)
insideEVs、10月15日(54)
◼ 8月のPEVの世界販売台数は120万台を超え、ほぼ新記録(3番目)となった
➢8月に世界でのPEV新車登録台数は、前年同月比45%増の1,238,484台で市場全体の18%
✓ 充電式でないHEVと合わせると、世界市場の4分の1が何らかの電動化をされたことになる
▪ BEV登録台数は約88万台で、市場の13%
▪ PHEV登録台数は約35.8万台で、市場の5%
▪ 合計1,238.484万台(前年比41%増)、シェア18%
➢2023年1-8月の全世界PEVの新車登録台数は
8,184,819台(前年同期比42%増)で市場シェア16%。
✓ 1-8月のBEV販売台数は570万台でシェア11%
✓ 1-8月のPHEV販売台数は250万台でシェア5%。
18
PEVの動向 (米国)
◼ 米国人のEVに対する混乱とトヨタEVへの期待を明らかにする調査結果
➢Yahoo FinanceとIpsosが実施したこの調査は、今年9月下旬から10月上旬にかけて、米国の成人1,025
人を対象に行われた。
InsideEVs、10月19日(47)
✓ 回答者の36%が、将来のEV購入は "まったくありえない "と答
えた。21%が "あまり可能性はない "と答えた。7%が "非常に
可能性が高い "と答え、さらに7%が "極めて可能性が高い "と
答えた。
✓ この報告書の中で、消費者の30%が、EVの選択肢の第1位とし
てトヨタを検討すると答えている。次いでTeslaが23%、ホンダが
20%、GMが15%、Fordが14%だった。
19
PEVの動向 (米国)
◼ 自動車業界はEVロイヤリティの問題を抱えているのか?
➢高級EV世帯の4人に3人が、次の車もEVにこだわる。しかし、Teslaのロイヤルティを抜くと、他社のロイヤリ
ティのパーセンテージは急激に低下する。
✓ Tesla以外のEVを新車で購入した世帯の半数近くが、次は内燃車を購入している。
▪ ロイヤルティ争いの一因は、EV購入への積極性が低下していることにある。
▪ S&P Global Mobilityが最近実施した消費者調査によると、消費者がEVの購入を検討する割合は、2021年の最高
81%から52%に低下している。
▪ Ford Mustang Mach-Eを購入した世帯のうち、別のEVを購入したのは37.3%で、45.8%はガソリン車を選んだ。
S&P Global、10月12日(67)、InsideEVs、10月10日(74)
➢自動車業界のブランド・ロイヤルティ率は50.6%で、
2022年の同時期と同じだった。
✓ 「ここ数年で、消費者があるタイプの車を必要とし
ている場合、自分の好きなブランドがそれを供給
するのを待とうとはしないことが明らかになった」、
「より多くのブランドが従来のリーダーから市場シェ
アを奪う道が開かれた」(S&P Global)。
✓ Model 3はリピーターの74パーセント以上がTesla
に忠誠を誓っており、BEV市場で競争が激化して
いるにもかかわらず、顧客との強い結びつきを証
明している。
20
PEVの動向 (米国)
◼ 米国ではEVのコストが高く、購入者はハイブリッド車に流れている
➢F-150 HEVは、電気モーターと3.5リッターV6エンジンを組み合わせ、F-150のラインナップの中で最もパ
ワフルな430馬力を発揮する。
✓ GlobalData社によると、アメリカではHEVがEVの販売台数を上回り続けており、今年は140万台に迫ろうとし
ている。Teslaが今年何度も価格を引き下げた後も、充電インフラが整っていないことやEVの価格が高いこと
から、アメリカ人はヨーロッパや中国の消費者よりもEVの導入が遅れている。
▪ PHEVはBEVのように充電ポートが付属しているため、柔軟性が増す反面、車体価格に数千ドル上乗せされる。
Bloomberg、10月4日(93)
21
世界自動車市場の動向
中古車
高級車
High-end EV
HEV
需要が供給を上回り
新車も中古車も
価格平均は上がっている
市場の購買力中心は
下がっている
Low-cost EV
$50,000
$30,000
コロナからのK字回復
海外の動向: バッテリーEV (BEV)の市場浸透
22
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-09-13/eu-starts-
anti-subsidy-probe-into-chinese-electric-vehicles?sref=egBSY9BS
世界市場:BEV、PHEV、HEV、ICE車比率
海外の動向: バッテリーEV (BEV)の市場浸透
23
13%
5%
7%
75%
2023
BEV PHEV HEV ICE
BEVマーケットシェア (2023年上期)
総計79M台
PEV販売台数 (2023年上期)
2022年販売台数 (万台) 2023 Q2
BEV比率
1 トヨタ 1056
2 VWグループ 826 約8%
3 Stellantis 600
4 GM 594
5 Ford 423
6 Hyundai 394
7 ホンダ 369
8 日産 330
9 スズキ 300
10 Kia 290
11 BMWグループ 239 15%
12 Renault 205
13 Mercedes 204 12%
14 BYD 186
15 Tesla 131
16 マツダ 111
17 スバル 85
18 三菱自 83
世界市場:BEV、PHEV、HEV、ICE車比率
海外の動向: バッテリーEV (BEV)の市場浸透
24
39%
5%
16%
40%
2030
BEV PHEV HEV ICE
総計94M台
長期的にPHEVは増えない
• バッテリー技術の高度化により、エネ
ルギー密度が上がる
• BEVより高コスト
• エネルギーマネジメント(省エネ、回
生エネルギー)
• 低コスト化(ケミストリ、製造方法)
• 充電インフラの拡大
HEVは既存OEMの電動化ソリュー
ションの範囲として拡大する
• 現在トヨタのHEVの販売が急増
• FordはBEVの販売予測を下方修正して
HEVの売上を急拡大する
世界市場:BEV、PHEV、HEV、ICE車比率
懸念材料:
・米国
- 米国内で生産せよ、中国排除せよ
- 米国労働者の年収1,500万円?
→ 米自動車産業の国際競争力低下
・欧州
- 中国EVに対する調査開始
- 実は、輸入車は中国国内より高い
- 欧州OEMも中国で製造し市場を拡大
→ 欧州自動車産業も立ち行かなくなる
・欧米で燃費規制更に強化
- 中国では燃費規制強化でICE車販売激減
・BEV市場に入れなければ、大手OEMの世
界シェアは、2022年から2030年に向け
81%から58%に落ちる (UBS)
→ 中国系OEMは33%、Teslaは8%
好感材料:
・IT/IoT、SDV化、ディープ・ラーニング対応
がしやすい
- ソフトウエア産業化による技術革新の加速
・製造革新
- 空力設計、熱管理、一体形成等
・製造自動化が進めやすい
・量産効果が高い
- 損益分岐点後の利益拡大加速
・ソフトウエアの量産効果は更に高い
- 限界コストゼロに近づく
- (寡占化が進む)
・ハードウエアのランニング・チェインジ
・(米)TeslaはUAW工場より低賃金
- ストックオプションの利用
海外の動向: バッテリーEV (BEV)の市場浸透
25
PEVの動向 (米国)
◼ なぜアメリカ人は安い中国製EVを買えないのか?
➢米国では電動化への投資を賄うため、自動車メーカーはまず収益性の
高いトラックやSUVなどのプレミアムモデルに注力した。
✓ 購入可能な車種が少ない
➢中国はEVの世界的な大国となっており、今年の世界の乗用車用EV新
車販売台数1,410万台の約60%を占めると予想されている。
✓ これらの選択肢の多くは小型で手頃な価格である。
➢2018年、中国が小型EVの波を起こし始めた矢先、トランプ米大統領
は中国製自動車に27.5%の関税を課すなど、同国からの輸入品に毎
年約$370Bの関税をかけた。
✓ ヨーロッパでは中国製自動車に対する関税は9%。
➢現在でもアメリカの政治家がアメリカ企業よりも中国企業に利益をもた
らすような自動車市場の進化を支持する可能性はほとんどない。
Bloomberg、9月22日(113)
26
PEVの動向 (中国)
◼ EVサプライチェーンにおける中国の牙城を崩すのは難しいだろう
➢業界データとBloombergNEFによる試算は、現実的に中国への依存度を少しでも下げることがいかに難しい
かを示している。
✓ 「中国のサプライチェーンを完全に断ち切ることは可能だろうか?それは無理だ」(戦略国際問題研究所)。
✓ BNEFによると、中国のバッテリーパックの価格は体積加重平均で1kWhあたり$127だが、北米と欧州の価格は
24%と33%高い。
▪ EUが中国からの輸入品に関税をかけると、北京は高級品からレアアースまで、あらゆるものを標的にした報復措置で反
撃に出ると広く予想されている。
Bloomberg、9月27日 (109)
27
PEVの動向 (中国)
Bloomberg、9月27日 (109)
28
PEVの動向 (中国)
◼ 中国 8月のPEV販売台数は75万台という販売記録を打ち立てた
➢8月に中国で新規登録された乗用車用プラグインEVは750,735台で、1年前より約36%増加した。
✓ 今年最初の8ヶ月を終えて、自動車販売台数のトップ10に大きな変動はない。Tesla Model Yは依然として総合
3位(BEVでは1位)をキープしているが、充電式モデルの売れ筋上位の大半は中国車である。
➢8月のプラグイン車登録台数
✓ BEV: 50万台、シェア26%、PHEV: 25万台、シェア13%
➢1-8月累計のプラグイン車登録台数
✓ BEV: 310万台、シェア24%、PHEV: 50万台、シェア12%
✓ 合計:4,673,525台(36%増)、シェア36%
InsideEVs、10月2日 (101)
中国の1-8月のPEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus (46,950 BEV、 318,446
PHEV): 365,396
2. BYD Qin Plus (77,905 BEV、 211,273
PHEV): 289,178
3. Tesla Model Y: 278,681
4. BYD Dolphin: 220,105
5. BYD Yuan Plus (aka Atto 3) BEV: 213,474
6. GAC Aion S: 160,684
7. Wuling Hong Guang MINI EV: 153,380
8. BYD Han (69,495 BEV、71,891 PHEV):
141,356
9. GAC Aion Y: 136,583
10.Tesla Model 3: 111,541
29
PEVの動向 (中国)
◼ 中国ではすでにガソリン車よりEVの方が安い
➢TeslaのModel 3は、以前はBMW 3シリーズのような同クラスの
プレミアム中型セダンの2倍の価格で販売されていたが、今では
より手頃な価格の選択肢となっている。
✓ BYDのDolphinも同様に、VWの現地Jettaのバリエーションであ
る12万5000元のSagitarのような同等のコンパクトセダンより
も約5000元($693)安い。
Bloomberg、8月9日 (114)
✓ 中国で、EVは自動車購入税10%から免除されている。
▪ BloombergNEFは、中国の小型車が補助金なしで同等になるのは
2025年以降になると予測している。
✓ ほとんどの市場でガソリン車の所有コストはますます割高になるとは
いえ、販売店でのコスト優位性は依然としてガソリン車が保っている。
▪ しかし、中国では販売店自体がEVにシフトしている。
30
PEVの動向 (欧州)
◼ 欧州自動車販売、受注残で連勝記録を伸ばす
➢欧州の自動車販売台数は、金利上昇により自動車購入コストが上昇したにもかかわらず、9月も2桁成長を
維持した。
✓ 欧州自動車工業会が20日に発表したところによると、新車登録台数は11%増の120万台となった。EVの販売
台数も増加し、総販売台数の16%を占めた。
✓ 今年の好調は低水準からの脱却であり、乗用車需要は依然として大流行前の水準からおよそ20%低い水準に
とどまっている。
▪ 欧州最大の経済大国であるドイツは、ここ1年以上経済成長を遂げておらず、二番底に突入すると見られている。
▪ さらに、イスラエルとハマスの紛争に巻き込まれる国が増えれば、中東での戦争拡大の脅威が世界経済を混乱させる可
能性がある
✓ BEVの販売台数は13%増の187,000台強だった。フランスでの増加が、ビジネス購入者へのインセンティブが
終了したドイツでの29%減を相殺した。
Bloomberg、10月20日 (38)
31
PEVの動向 (欧州)
◼ 欧州2023年8月、プラグインカーのシェアが30%に急増
➢8月のBEVセグメントは急速に拡大し、前年比106%の急増で約20万台となり、市場の5分の1以上(22%)
を占めた。
➢8月のプラグイン車登録台数
✓ BEV: 19.8万台(106%増)、シェア22%; PHEV 7.2万台、シェア8%
✓ 合計:270,356台(68%増)、シェア30%
➢1-8月累計のプラグイン車登録台数
✓ BEV: 128万台、シェア15%; PHEV:64万台、シェア8%
✓ 合計:194万5,828台(35%増)、シェア23%
InsideEVs、10月7日 (85)
欧州の1-8月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 171,914
2. Tesla Model 3 - 60,902
3. VW ID.4 - 58,853
4. Volvo XC40 (33,034 BEV、19,296 PHEVs) -
52,330
5. VW ID.3 - 46,589
6. Skoda Enyaq iV - 45,562
7. MG 4 - 44,507
8. Fiat 500 electric - 43,260
9. Audi Q4 e-tron - 42,267
10.Dacia Spring - 38,923
32
PEVの動向 (欧州)
◼ EUの中国EV対抗には関税以上のものが必要
➢中国の国産自動車メーカーは国内市場を支配し始め、ヨーロッパ
に照準を合わせている。
✓ この差し迫った流入に対する懸念から、欧州は中国が輸出して
いるEVが補助金によって不当な価格優位性を得ていないかどう
かを調査することになった。
▪ BNEFの試算では、北京は2016年から2022年の間に販売された
乗用車用EVの購入補助金に$26B以上を費やした。
➢輸入車に欧州では10%の関税がかかるが、米国はトランプ大統
領就任中に中国車への関税を27.5%に引き上げた。
✓ より高い関税が課されれば、中国の自動車メーカーが欧州で生
産するようになる可能性がある。
▪ また、関税引き上げを回避するために東南アジアの工場を利用す
るという選択肢もある。BYD、Great Wall、Hozonはいずれも、タイ
に新たなEV施設を設立する計画を発表している。
➢BNEFの試算によると、現在中国で小型BEVを製造するコストは、
諸経費、流通、マージン、補助金を除いておよそ$15,000ドルで
ある。これは、ヨーロッパの同サイズのEVの直接製造コストの約
65%にあたる。
✓ バッテリーパックは中国より欧州が33%、米国は24%高かった
Bloomberg、9月28日 (107)
33
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 9月、ドイツのEV販売台数はインセンティブ削減で急減
➢9月のドイツの乗用車新車登録台数は224,502台で、基本的に前年同月並みであった。2023年1~9
月の新車登録台数は2,138,066台(前年同期比14.5%増)となった。
✓ プラグインEV部門は、ビジネス購入者向けのEVインセンティブが終了したため、先月の新規登録台数が大幅
に減少した。8月にEVの新規登録台数が前年同月比171%急増し、市場全体の32%近くを占めたのも、
一部の優遇措置が終了したためである。
insideEVs、10月15日(55)
ドイツの1-9月のPEV販売台数トップ18
1. VW: 61,003 - 55,546 BEV、5,457 PHEV
2. MB: 57,220 - 28,205 BEV 29,015 PHEV
3. Tesla: 51,408 BEV
4. BMW: 38,487 - 22,627 BEV、15,860 PHEV
5. Audi: 34,014 - 22,005 BEV、12,009 PHEV
6. Hyundai: 26,664 - 23,257 BEV、3,407 PHEV
7. Opel: 23,781 - 19,149 BEV、4,632 PHEV
8. Seat: 20,801 - 12,132 BEV、8,669 PHEV
9. Skoda: 18,003 - 14,147 BEV、3,856 PHEV
10.Fiat: 16,304 BEVs
11.Kia: 15,880 - 11,298 BEV、4,582 PHEV
12.smart: 13,427 BEVs
13.Volvo: 13,001 - 6,493 BEV、6,508 PHEV
14.MG Roewe: 12,745 - 12,725 BEV、PHEV
15.Renault: 12,314 - 11,689 BEV、625 PHEV
16.Peugeot: 11,322 - 8,863 BEV、2,459 PHEV
17.Ford: 10,905 - 3,268 BEV、7,637 PHEV
18.MINI: 10,028 - 9,775 BEV、253 PHEV
✓ 9月のプラグインEVに於いて、VWブランドの順位が大きく後退し
ている。
34
PEVの動向 (フランス)
◼ 新記録達成:9月に市場の20%が電気自動車を購入
➢9月新たに登録された乗用車用プラグインEVは45,872台(前年比35%増)で、市場のほぼ30%を占めた。
✓ これは充電可能な自動車としては新記録のシェアであり、1年前の24%強と比べると顕著な急上昇である。
✓ BEV登録台数が3万台以上(前年比34%増)に増加し、市場の19.6%という記録的なシェアを獲得した。
➢1-9月累計のプラグイン車登録台数(前年比):
✓ 乗用車用BEV:204,616台(45%増)、市場シェア15.9%
✓ 乗用PHEV:116,446台(31%増)、シェア9.1%
✓ 乗用車用プラグイン合計 321,062台(40%増)、シェア25%
insideEVs、10月14日(57)
35
Teslaの動向
◼ EV投資家は試練に直面している
➢今回の決算シーズンで重要なテーマは、EVに対する需要の衰退だ。
✓ まず、Teslaの厳しい決算報告に続き、GM、Mercedes-Benzグループ、ホンダ、レンタカー会社のHertz
Globalが気難しいコメントを発表した。
▪ GMは、EVの販売が予想以上に伸び悩んでいることから目標を見直す
▪ ホンダはGMと共同で手頃な価格のEVを開発する計画を棚上げした
▪ Mercedes-Benzは、EVの価格競争は「残酷」で持続不可能だとした
▪ Hertzは修理費が高いためEVの購入ペースを落とすと述べた
▪ ウォール街は、リチウム・サプライヤーや充電ステーション運営会社など、EVにさらされている企業を格下げした
Bloomberg、10月27日 (1)
▪ 市場には「今あるのは市場の調整であり、現実に
戻るための再調整だ」という意見と、「株価は暴
落し、多くの新興企業は不採算事業の資金を資
本市場に頼ることができなくなるだろう」という意
見がある。
✓ RivianとLucidはともに、車の製造コストを下回る
価格で販売している。
▪ 規模の優位性がなければ、借入コストが高い今、
運営資金を調達するために資本へのアクセスが
必要になる。
✓ Teslaの真の自律走行車への取り組みは、これか
らもっと重要になる。
36
Teslaの動向
◼ Teslaの成長鈍化は、すべてのEVメーカーに警告を発している
➢Teslaは今週、成長予想を下方修正し、EV業界に痛みが訪れることを示唆した。
✓ Musk氏の暗いコメントにより、Tesla株は19日に9.3%下落し、過去3ヶ月で最大の下げ幅となった。株価は
20日に再び下落し、ニューヨークでは4.4%安の$210.42だった
✓ BloombergNEFの分析によると、新興企業であれ、既存の自動車メーカーであれ、他の企業はEV競争におい
てTeslaからまだずっと遅れている。
▪ Teslaが、米国の労働者の時給が$45で、EV製品の営業利益率5%を確保するのに苦労しているとしたら、EV労働
者の時給が$100近くになる可能性のあるデトロイトの自動車メーカーのEVマージンの見通しはどうなるのだろう
か?
Bloomberg、10月20日 (39)
37
Teslaの動向
◼ Musk氏、嵐の到来を予感し、成長期待を下方修正
➢数カ月にわたる値下げを続けた結果、Teslaの利益率は、最近退任した最高財務責任者が設定した水
準を大きく下回っている。
➢Musk氏はまた、高金利、現在進行中の2つの戦争、そしてTeslaの新型トラック「Cybertruck」の立ち上げ
について、同社が過去に耐えた「生産地獄」に似ていると嘆いた。
➢Cybertruckは予定より約2年遅れて11月30日に引き渡されるとTeslaは述べた。
✓ Musk氏は、少なくとも1年半はキャッシュフローに大きく貢献しないと警告している
▪ 「Cybertruckで墓穴を掘った」とまでMusk氏はアナリストに語った
✓ 車両技術チーフのLars Moravy氏によれば、同社は「冷酷なまでに」社内コストを削減している。
➢Musk氏は、メキシコ工場は、世界経済の状況から「フル稼働」する準備はできていないと述べた
✓ それでも、Teslaは投資家に対し、今年は過去最高となる約180万台の自動車を製造し、納車する予定だと
断言した
Bloomberg、10月18日(49)
▪ 四半期ごとのスライドデッキでは、テキサスとベルリン
工場での生産は徐々にしか伸びないとし、中国工場
での大幅増産に関する記述は消した。
✓ Musk氏は、販売台数を守るためならTeslaの業界トッ
プクラスの利益を犠牲にしても構わないと述べている
38
Teslaの動向
◼ ギガファクトリー・メキシコにブレーキをかける
➢Musk氏は、世界経済への懸念の中でTeslaが工場建設にブレーキをかけていることを明らかにした。
✓ 「メキシコでは、建設を開始するための基礎固めを行い、長いリードアイテムをすべてこなしているが、メキシコ
工場を本格的に稼働させる前に、世界経済がどのような状況なのかを把握したいのだ。高金利の環境が心
配だ」(Musk氏)。
▪ 最近、Teslaは次世代車の生産場所として最初に発表されたギガファクトリー・メキシコよりも先に、ギガファクトリー・
テキサスで次世代車を生産する計画であると述べていた。
electrek、10月19日(42)、10月19日(44)
◼ Musk氏、Tesla Cybertruckへの「期待を和らげたい」と考えている
➢Elon Musk氏はTeslaの株主とCybertruckの予約者に対し、Cybertruckの増産は非常に困難であること
を改めて強調し、「期待を抑える」よう伝えた。
✓ Teslaは第3四半期決算発表と同時に、Cybertruckの納車を11月30日から開始すると発表し、ギガファクト
リー・テキサスで年間125,000台のCybertruckを生産すると発表した。
✓ 発表後の電話会議で彼はいつものように、「プロダクション・ランプはプロトタイプの100倍難しい」と語り、特
にCybertruckに当てはまるという明確な警告を送り、EVピックアップトラックに複雑さを加えることで「自ら墓
穴を掘った」とまで言った。最終的に年間約25万台(1週間に5000台)のCybertruck量産に達するのは、約
1年半以内と見ていると付け加えた。
39
Teslaの動向
◼ Model Y、9月に欧州で最も売れたクルマになる見通し
➢今年1〜9月のヨーロッパで最も売れた乗用車50車種のリストを見ると、Tesla Model Yが前年同期比
125%増の180,721台で1位となっている
✓ 一方、Dataforceが発表した速報値によると、先月TeslaブランドのEVはヨーロッパで26,370台を販売し、
2022年9月と比較して約8%減少した。
✓ 次にランクインしたのはフランスのPeugeotのシティカー208で、21,111台を販売した。Renault Clioが
19,731台で3位、引退間近のICE VW Golfが19,317台で続き、ルーマニア製のDacia Sanderoが18,587
台でトップ5を締めくくった。
InsideEVs、10月27日(4)
40
Teslaの動向
◼ 中国でEV輸出を増やしたが、2023年9月の小売販売台数は減少
➢Teslaは、モデル3の小売販売台数の急激な減少を指摘したが、これはおそらく、近々予定されている新
バージョンへの切り替えに関連していると思われる。
✓ 中国乗用車協会(CPCA)のデータによると、先月のTesla MIC Model 3/Model Yの卸売出荷台数は全体で
74,073台となり、前年同月比で11%近く減少した。
▪ 9月の中国におけるTeslaModel 3の小売販売台数は前年同月比93%以上減少し、2,079台であったことがわかっ
た。これが小売販売全体が低調だった主な理由である
InsideEVs、10月12日(65)
41
Teslaの動向
◼ Cybertruckがアメリカの政治的大分裂を試す
➢2020年の選挙でバイデンの州毎の得票率が10%ポイント高いと、
EVの普及率は約50%高くなっていた。
✓ この党派間の溝は、所得や都市密度、現在のトラック所有率に関連
する嗜好等をはるかに超えている。
➢米国が厳しい大統領選挙の年に突入する中、EVの党派性は強まる
ばかりだ。
✓ 共和党はバイデン大統領の下で可決されたEV優遇措置の廃止を望
んでおり、大統領候補のトランプ氏は、EVはすべて中国製になり、米
国の自動車産業が破壊されると根拠もなく主張している。
✓ FordとGMは最近、ピックアップトラックの電動化に関するスケジュー
ルを延期した。Fordは、ガソリンエンジンを動力源とし小型バッテリー
を使用するHEVに重点を移している。
✓ 米国は今年、PHEVを含めると新車の10%をEVにするという重要な
閾値を超えようとしている。
▪ これまでのところ、10州がこのマイルストーンを通過している。
✓ 米国で販売されるEVの約60%を担うTeslaは、2025年のある時点
で年間25万台のCybertruckの生産を目指している。これはこれまで
販売されたEVピックアップの6倍に相当する。
Bloomberg、10月26日(11)
42
Teslaの動向
◼ Teslaの1年間の値下げがレガシー・オートの危機を露呈した
Bloomberg、10月5日(91)
➢Fordの自慢のF-150 Lightningは、わずか2年前に最初の車両を販売
したばかりの新興企業リビアンのR1Tに負けている。GMの新型EVのラ
インナップは、バッテリー製造における致命的な後退に苦しんでいる。
✓ レガシー自動車メーカーにとって2023年は救済の年というよりも、泥
沼にはまり込んだ。
✓ Teslaは、米国で販売された完全EVの61%を占めており、EVでは
AppleのSmartフォンよりも優位に立っている。
43
Teslaの動向
◼ ギガファクトリー・ベルリンで働く1,000人以上の労働者が組合活動に参加
と報じられる
➢Ford、GM、Stellantisのストライキが拡大する中、アメリカでは自動車労働者の組合に注目が集まってい
るが、Teslaはドイツで組合との独自の対決に直面している。
✓ Teslaは2017年にドイツで初めて組合結成の取り組みに遭遇したが、従業員に昇給とストックオプションを
提供することで、IG Metalのドイツ事業への参入を回避することに成功した。
✓ 今日、同組合は、より良い労働条件を求めて団体交渉を行う同組合の取り組みに、1,000人以上のTesla
労働者が参加したと主張している(Frankfurter Allgemeine Zeitung)。
electrek、10月9日(76)
44
Teslaの動向
◼ ソフトウェア・アップデートにより車載カメラの画質を大幅に向上させた
➢最近、TeslaはOTAソフトウェア・アップデートで車両を改善する能力を発揮している。
✓ 今週初めには、TeslaがOTAソフトウェア・アップデートによって、衝突後にハザードランプを自動的に作動さ
せ、スピードアップさせることで、車両の安全性を高めた。
electrek、10月7日(84)
45
Teslaの動向
◼ Cybertruckの後輪操舵が駐車場で機能するのを見る
➢トラックの後輪操舵装置が後退時にもその役割を果たし、車両のホイールベースが事実上短くなり、低
速で鋭いターンをするのに役立つ。
✓ 選択した走行モードに応じて後輪をどちらかの方向に回転させることができ、いわゆるカニ歩き、つまり基本
的に車が斜めに移動することができる。
✓ また、後輪を前輪とは逆方向に回転させることで、トラックがオフロードの障害物を回避しやすくすることもで
きる。
▪ https://www.cybertruckownersclub.com/forum/data/video/26/26386-
b6ec74dd7448ec0f7c3c21382a963264.mp4
InsideEVs、10月8日(89)
46
Teslaの動向
◼ 工場の操業停止で生産が遅れ、納車台数が減少
➢Teslaは第3四半期に全世界で435,059台の自動車を出荷したが、工場の操業停止により四半期ベー
スの出荷台数は1年以上ぶりに減少した。
✓ Teslaは、リフレッシュされたModel 3とまだリリースされていないCybertruckを製造するために工場を準備す
るため、第2四半期の納車台数を減らすことを示唆していた。
✓ 「2023年の販売台数目標である約180万台に変更はない」と、Teslaは2日の生産・納入に関する声明で述
べた。
Bloomberg、10月2日(99)
47
Teslaの動向
◼ Teslaの中国輸出がEUの反補助金調査の対象となる
➢中国製EVに対するEUの反補助金調査で、利益を得ている可能性が高いと判断された企業の中にTesla
が含まれているという。
✓ 調査の目的は、中国がTeslaやBYD、SAIC、NIOなどの国内メーカーに補助金を出しているかどうか、またそ
の程度を明らかにすることであり、EUの産業の競争条件を公平にするために必要な対抗措置を講じることだ。
➢一方、欧州企業は、EV調査から生じる潜在的な報復や一触即発の紛争について懸念を表明している。
✓ 北京が、関連性のない分野も含め、巨大市場へのアクセスを抑制したり、欧州メーカーが依存する重要な原
材料の輸出を制限したりするなど、広範な方法で反撃する可能性があるとの懸念がある。
Bloomberg、9月26日(110)
48
VWの動向
◼ ソフトウェア部門の人員削減と発売延期を計画
➢VWグループは、リストラ計画の一環として、ソフトウェア部門Cariadで2000人の人員削減を計画している
✓ Audi Q6 e-TronとPorsche Macan EVに採用される予定の新しい1.2 Software Architectureは16~18週
間遅れる予定で、2025年に計画されていた次のレベルの2.0アーキテクチャーは完全に再開発されるという。
✓ VWブランドのEVフラッグシップモデル「Trinity」から始まるVWグループの次世代モデル用に計画されているソフ
トウェア定義スケーラブルシステム(SSP)プラットフォームも再開発中。
▪ 但し、この計画にはまだ労働者評議会の承認が必要であり、同評議会は2025年半ばまでの労働者の雇用保証を交
渉している。
▪ VWグループは6月1日、Bentleyの元生産責任者であるPeter BoschをCariadの新CEOに任命し、同部門を軌道に乗
せようとしている。
InsideEVs、10月27日(6)
49
VWの動向
◼ VWグループのEV受注、欧州で50%減少
➢VWは9ヶ月間の決算報告で、西欧での受注台数が140万台で、内約15万台がBEVだった。
✓ 1年前の同社のBEV受注台数は約30万台であり、50%もの大幅な減少である。
✓ VWグループの今年1〜9月のBEV販売台数は531,500台(前年366,600台から45%増)で、総販売台数の
約7.9%を占めている。
✓ 欧州はVWグループのBEV販売台数は341,100台で64%を占めており、欧州で問題が発生すれば、全体の業
績に多大な影響を及ぼすことになる。
▪ 中国では117,100台(4%増)、米国でのEV販売台数は74%増の50,300台。
▪ 中国ではXPengで製造する新モデルが出回り始めるまで、EV市場シェアを失う可能性があるとCFOは述べた。
InsideEVs、10月27日(3)、electrek、10月26日(16)、10月13日(60)
▪ VWは今年初め、EV販売シェア11%から8~10%へ
とガイダンスを引き下げた。VWは先月、需要低迷を理
由にドイツで減産に踏み切った。
▪ 米国ではVW ID.4が今年1
~9月の9ヵ月間にブラン
ド全体の台数に占めるシェ
アはほぼ12%に達している。
▪ VWはEVのポイントを外して
いるように感じる。ID4は素
晴らしいと感じたが、Ioniq
5やModel Yに試乗した時
のようなスリルはなかった
(electrek)
50
VWの動向
◼ 航続距離と新技術を向上させたEV「ID.4」と「ID.5」の受注を開始
➢VWのEV「ID.4」と「ID.5」の改良モデルが、欧州で予約販売を開始した。VWは、新しい電気駆動装置、バッ
テリー、最新のインフォテインメントシステムを搭載し、EVを強化した。
✓ 強化されたID.4とID.5には、従来の12インチから12.9インチの新しいインフォテイメントスクリーンが標準装備
されている。また、新しいメニュー構造、アップグレードされたデジタルコックピット、オプションのヘッドアップディ
スプレイも装備されている。
▪ 直流充電容量も135kWから175kWに増加し、より高速な充電が可能になった(10分で約178km)。ベースバージョ
ンのID.4 Pure(52 kWhバッテリー)は、充電容量が従来の110 kWから115 kWに拡大された。
electrek、10月10日(69)
51
VWの動向
◼ VW ID.4の販売台数は四半期として過去最高を記録、しかし目眩がする
➢テネシー州チャタヌーガで生産されたVW ID.4の販売台数は、第3四半期に前年同期比で60%以上増加
したが、2023年の目標には程遠い。
✓ VWは2022年にチャタヌーガ製のID.4を月産約7,000台とし、その後2023年まで増産する計画だった。
▪ 2023年第3四半期、VWは10,707台のID.4を販売した。2022年の同四半期の6,657台と比較すると、60.8%の増
加だ。米国でのID.4販売台数が3カ月間で1万台を超えたのは初めてだった。
▪ しかし、月平均販売台数約3,500台は、同社の2022年生産目標の半分である。
✓ VWは、2023年に90,000台のID.4を展開する計画だと述べた。現在、米国でのEV販売台数は27,155台だ。
electrek、10月5日(92)
52
Mercedes-BenzとVWの動向
◼ MercedesとVW、利益率低下で厳しい時代に備える
➢Mercedes-BenzやPorscheのようなプレミアムブランドで見られるマージンの悪化は、金利の急上昇にもか
かわらずインフレが高止まりしているため、高級志向のバイヤーでさえも慎重になっていることを示している。
✓ Mercedes-Benzは26日、自動車の平均価格が前年の€75,400から€74,600ユーロ($78,640)に下落し、
インフレが部品から人件費まであらゆるコストを高騰させたため、第3四半期の利益率が前年同期比で低下した
と発表した。
▪ Mercedes-BenzのHarald Wilhelm CFOはメディアとの電話会見で、EVの価格競争は「残酷だ」、「現在の環境は健全で
はなく、今後も持続可能ではない」と述べた。
✓ VWの利益センターであるAudiの利益率も、コスト上昇と残存価値の低下を背景に、今年1~9月のマージンは、
前年の14.1%から9.1%に低下した。
▪ Porscheは今週、地政学的緊張の高まりと中国の景気減速により、今年は厳しい年になるとの見通しを示した。
▪ VWブランドでは、コスト増が第3四半期の利益率を3.4%に引き下げ、2026年までに長期的な利益率を約€10Bの持続
的な利益増に相当する6.5%に引き上げる計画を推進する必要性が高まっている。
Bloomberg、10月26日(12)
53
Mercedes-Benzの動向
◼ Mercedes-BenzのEV販売、2023年第3四半期に新記録を達成
➢Mercedes-Benz Carsは、第3四半期の世界販売台数を510,600台(前年同期比約4%減)と発表した。
✓ 年初来9ヵ月間の総販売台数は、前年同期比1.7%増の1,529,829台となった。
➢プラグイン乗用車は第3四半期に、Mercedes-BenzとSmartのブランドで98,400台(前年同期比19%増)の
を販売し、総販売台数のうち19.3%のシェアを占めた。
InsideEVs、10月18日(52)
✓ BEVの販売台数は61,600台(前年同期比66%増)で、第2
四半期を少し上回る。BEVが販売台数全体の12%を占める
ことになる。
▪ 一方、PHEVの第3四半期の販売台数は19%減の36,800台
となったが、それでも総販売台数の7%以上を占める。
▪ 米国は、Mercedes-BenzのBEV販売台数が1万台を超え、最
も急成長している市場のひとつとなった。
▪ BEVの販売台数の伸び率とPHEVの販売台数の減少率は、
BMWグループの結果と非常によく似ている(BEVは93%増、
PHEVは11%減、合計は36%増)
54
BMWの動向
◼ BMWグループのEV販売台数、2023年第3四半期に過去最高を記録
➢BMWグループによると、2023年第3四半期の世界自動車販売台数は621,699台で、前年同期を約6%上
回った。
✓ BMWグループのBEVの第3四半期の販売台数は、前年同期比で約80%増の93,931台となり、新記録を達成し
た。これは総販売台数の15.1%を占めた(前年同期は8.9%)。
✓ PHEVが依然として減少傾向にあることは注目に値するが、第3四半期には前年同期比の減少率は約1%
(46,012台)にまで鈍化した。
➢2023年第3四半期におけるBMWグループの世界プラグイン・カー販売台数
✓ BEV:93,931台(80%増)、市場シェア15.1%
✓ PHEV:46,012台(1%減)、シェア7.4%
✓ 合計:139,943台(42%増)、シェア22.5%
InsideEVs、10月10日(73)
55
Renaultの動向
◼ Renaultの新しいEVスピンオフ、最大$10.5Bと評価される
➢Renaultは、新規株式公開に向けた第一歩として、新EV事業部門であるAmpereを他の部門から切り離す日
として、2023年11月1日をターゲットにしていると発表した。
✓ RenaultのLuca de Meo CEOは、新EV事業部門を最大€10B(約$10.4B)と評価している。
✓ Renaultは新会社を2024年春に上場させる予定。
▪ これまでのところ、この事業はRenaultのトップセラーであるMegane E-Techを提供する予定だ。しかし、Teslaによる欧
州での価格引き下げは将来の需要を削ぐ可能性があり、RenaultはScénic Visionに加え、間もなく登場する格安モデ
ルのRenault 5と4を提供するために急ピッチで動いている
electrek、10月10日(71)
56
GMの動向
◼ GMのEVと自律走行車の未来は、一日で薄暗くなる
➢GMは24日早朝、好調な決算を発表した。しかしその直後、GMは1ヶ月以上に及ぶストライキをめぐる不確
実性を理由に、通年のガイダンスを撤回し、この四半期決算の数字を下げた。
✓ 全米自動車労組(United Auto Workers)は、最新の好調な業績を、同社がよりコストの高い労働契約を提示す
る余裕があることの証明だと表現した。
✓ その後、カリフォルニア州自動車局は、GM Cruiseに対して歩行者との衝突事故に関する詳細を隠したとしてドラ
イバーレス車の運行を停止した。
➢GMは、今年下半期に10万台、来年上半期までに累計40万台のEVを生産するという目標を廃止した。
✓ いずれの目標も、いつクリアできるかは明言していない
Bloomberg、10月25日(21)
57
GMの動向
◼ Equinox、Silverado、Sierra EVを延期、第3四半期Ultium Boltのアップデート
➢UltiumベースのEV生産は、第3四半期にようやく回復した。
✓ GMの第3四半期のEV生産台数は32,000台で、サプライチェーンが緩和され、前期比23%増となった。
✓ 第4四半期、GMはEV生産の2/3をCadillac Lyriq、Chevy Blazer EV、Chevy Silverado EV(ワークトラック版)、
GMC Hummer EVで構成すると見込んでいる。UltiumベースのボルトEVは、LFPバッテリーを採用した最初のモデ
ルとなる。
▪ GM全体の売上高は、利益率の高いピックアップとSUVの販売により、前年比5.4%増の$44Bとなった。中国を含むすべ
ての地域で黒字となった。
▪ GMの純利益率はコスト上昇により昨年の7.9%から第3四半期は6.9%に低下した。
▪ 同社は2025年までにEVで2桁の利益率を達成することを目指している。GMはそれまでに北米で100万台のEVを生産
する計画だ。
Bloomberg、10月24日(35)
58
GMの動向
◼ 2024年型Chevy Blazer EVがディーラーで$10,000も値上げされている
➢2024年型Chevy Blazer EVは、最初のモデルが7月に出荷された後、販売店に並び始めており、場合に
よってはディーラーで$10,000も値上げされている。
✓ EV SUVのBlazerが正式に発表された後、GMは4つのトリムが用意されると発表した。その後、ベースとなる1LT
モデルは廃止され、2LTが最も安価な2024年型Blazer EVのバリエーションとなった。
▪ 先月、予約者向けに受注を開始した後、最初の2つのモデルは2LT AWDとRS AWDで、それぞれ$56,715と$60,215で
スタートすることがわかった
✓ 一方、多くの自動車メーカーが価格設定で逆の方向に動いている
▪ Teslaが先週独自のリース価格引き下げを導入し、Fordは、第3四半期の販売不振を受け、F-150 Lightningに新たな
インセンティブ(最大$15,000の割引)を導入し、Hyundaiは最近、IONIQ 5とIONIQ 6のEVリース価格を引き下げ、発売
以来最も安い料金を提示している。
✓ GMは、Blazer EVのようなUltiumベースのモデルの生産拡大に苦戦している。
▪ GMは今週、ミシガン州のオリオン組立工場でのSilverado EVとGMC Sierra EVの生産を延期することを明らかにした。
GMによると、この動きは「進化するEV需要に合わせながら、設備投資をより適切に管理するため」だと説明した。
electrek、10月18日(50)
59
GMの動向
◼ 第3四半期の数字を発表、Boltがリードする一方、Ultiumがようやく立ち上がる
➢GMの販売台数全体と比較すると、第3四半期のEV販売台数2万台強は、EVに「全力投球」していると繰り
返し表明しているGMにとっては、かなり小さい。
➢GMのEVを牽引したのは、ここ何年もそうであるようにBoltだった。
✓ EVモデルとEUVモデルを合わせたBoltの販売台数は15,835台で、第2四半期から13%増加した。
✓ GMは第3四半期に1,167台のハマー車を納車し、昨年までのベストの約3倍となった。
✓ Ultiumベースの2番目のEVであるCadillac Lyriqも、記録的な四半期となった。第3四半期に納車されたLyriqは
3,108台で、第2四半期の記録である1,348台の2倍以上となった。
✓ 第3四半期には19台のBlazer EVと18台のSilverado EVが納車されたようだ。
electrek、10月18日(52)
60
Fordの動向
◼ 第3四半期のEV販売台数で1台当たり$36,000の損失を出しEV投資を削減
➢Fordは第3四半期に20,962台のEVを販売し、44%増加したにもかかわらず、EV事業の損失は第3四半期
も増加し続け、営業損失は$1.3Bと前四半期の$1.1Bから拡大、2022年第3四半期の2倍以上となった。
✓ 「EV投資のペースと顧客需要のペースをバランスさせる」ため、計画していた約$12BのEV投資を縮小する。
▪ Fordがこの四半期に販売したEV1台につき約$36,000の損失を計上し、第2四半期のEV1台あたりの推定損失額
$32,350を上回った。通年では、EV部門は$4.5Bの損失を見込んでいる。
▪ Mustang Mach-Eの生産を一部削減し、パートナーのSK Onとケンタッキー州に開設を計画している2つのバッテリー工
場のうち1つを延期する。(テリー工場とテネシー州のBlue Oval City複合施設は、引き続き計画通りに進んでいる)
▪ 57,000人の労働者の5年間で25%の賃上げを含むUAWとの暫定合意によって、Fordのコストはさらに圧迫される。
▪ 新契約によって1台あたり$850から$900の人件費が追加されると予想 (Ford CFO)
▪ UAWによる41日間のストライキの結果、8万台の生産が失われ、$1.3Bのコストがかかり、第3四半期の利益$1.2Bが事
実上帳消しになったと見積もっている
✓ 「EVは成長していないという説があるが、成長はしている。率直に言って、我々が予想していたよりも遅いペース
で成長しているだけだ」 (Ford CFO)
➢Fordは今月初め、同施設の3シフトのうち1シフトを削減する計画を明らかにした。
✓ Mach-Eの販売台数は同モデルを生産しているメキシコ工場の改修により、上半期20%減少したが、第3四半
期の販売台数は42.5%増の14,842台であった。
▪ Mach-Eは9月だけで5,872台を販売し、新記録を樹立した
✓ EVピックアップLightningの販売台数は同四半期46%減少した。
▪ 第3四半期は前年同期比で46%減少し、2023年7月から9月までの販売台数は3,500台強にとどまった。(F-150
Lightningの2023年5月の予約台数は20万台を超えていた)
InsideEVs、10月27日(2)、electrek、10月26日(17)、InsideEVs、10月15日(56)
61
Fordの動向 electrek、10月26日(17)
62
Fordの動向
◼ Ford CEO、ミシガン電池工場休止の理由を説明
➢Fordはこれまでに、テネシー州とケンタッキー州の3カ所を含む米国内の4カ所のバッテリー工場を発表してお
り、これらは韓国のSK Innovationとの合弁事業である。4つ目のミシガン州マーシャル工場では、Fordは中国
のCATLから技術をライセンス供与され、リチウム鉄リン酸塩バッテリーを製造する。
✓ CATLとの提携により、このプロジェクトは共和党議員の一部から政治的攻撃の対象となっており、CATLは中国
共産党と関係があると非難されている
➢Farley CEOは、「マーシャル工場での作業を一時停止する主な要因は、人件費、IRAの最終的な文言、さら
には契約で交渉される製品自体の持続可能性であり、マーシャルを適切な規模にするためにそれらの場所
や製品に投資できるかどうかだ」と述べた。
Bloomberg、9月30日(103)
63
Stellantisの動向 (Leapmotor)
◼ 中国のLeapmotorに$1.6Bで資本参加、欧州でEVを販売するJVを設立へ
➢昨年10月、StellantisはGACとのJVを解消すると発表した。
✓ Tavares氏は販売台数が減少し、中国トップ5の自動車メーカーとの「信頼関係が壊れた」ことを理由にした。
GACはStellantis社長の「尊敬の欠如」を理由に反撃し、破産申請の舞台を整え、合弁解消を固めた。
➢今年8月、Stellantisは、今業界で最も革新的で進化の早いEV技術を活用するため、新たなパートナーシップ
を求めて中国に戻ることを明らかにした。
✓ 当時、VWグループとの交渉が決裂し、VWがXPengの株式を$700Mで取得した後、 StellantisがLeapmotorを買
収すると噂されていた。
➢Stellantisが中国以外のあらゆる場所でLeapmotor車の製造、販売、輸出を独占的に行う。Leapmotorは、
Stellantisの世界的なプレゼンスを活用し、ヨーロッパを皮切りに中国国内外での販売拡大を目指す。
electrek、10月26日(18)、Bloomberg、10月25日(26)
✓ Leapmotorは2022年に約11万台のNEVを納入した。
▪ 現在、中・高級EV市場に注力しているが、今後3年間でAセグメ
ントからEセグメントまでをカバーする計画だという。
64
Stellantisの動向
◼ EVピックアップとバンでFordのNo.1の座を奪うと言っている
➢Stellantisは2030年に世界で販売される商用車の40%を電気または水素で動くものにする計画。
➢現在ヨーロッパでは、Stellantisのバン販売台数の43%がEVで、この地域の競合他社をリードしている。
✓ Stellantisは現在、ヨーロッパと南米でLCVのトップセラーであり、Fiat、Peugeot、Citroen、Opel/Vauxhallの各
ブランドの12車種のバンのラインナップを刷新する予定である。
✓ 米国でFordを追い越すというミッションの中核をなすのは、今後2年間に計画されている完全電気または水素動
力を特徴とする他の2つのRamピックアップモデルと並んで、次期電気ピックアップトラック「Ram 1500」である。
electrek、10月19日(43)
65
BYDの動向
◼ 第3四半期最高益で株価急伸
➢第3四半期の純利益は、前年同期の57億元に対し、115億元($1.6B)に達する見込みだと、同社は17日
遅くに取引所に提出した書類で発表した。
✓ 競争が激化しているにもかかわらず、売上高が過去最高を記録したためとし、コスト削減と効率化でこれを相
殺するとしている。
▪ BYDの成功を支えている理由のひとつはバッテリーと、それに搭載される半導体チップの一部も製造していることだ
✓ 9月30日までの3ヵ月間で、BYDはTeslaとほぼ同数の完全EVを販売し、あと3,456台足りなかった。
✓ 2024年には、輸出と高級品の販売が増加し、収益がさらに上向く可能性がある。
▪ 中国の消費者が支出を抑制しているため、より多くの新エネルギー乗用車が輸出されている。
Bloomberg、10月17日(53)
66
BYDの動向
◼ BYDの特許から2023年末までに新型EVピックアップ
トラックが登場する見込みが明らかになった
➢BYDの主な強みは手頃な価格だ。ほとんどの自動車メーカーがEVを販売
するたびに大きな損失を計上しているのに対し、BYDは利益を上げている。
➢EVトラックにはBEVとPHEVのバリエーションがあるようだ。
✓ 新型トラックの室内には、Huaweiのヘッドアップディスプレイが搭載されて
いるのが目撃されている。
▪ トヨタの新型タコマと見間違うかもしれない。しかし、報告によると、全長は
Tacomaの225″に対して約209″
▪ BYDのEVピックアップトラックは、FordのF-150 Lightning、吉利のRader
RD6、東風のRich 6EVと競合する
electrek、10月13日(59)
67
BYDの動向
◼ Teslaの販売台数減少でBYDが世界のEV王座に最も近づく
➢BYDは、前四半期にTeslaをあと一歩のところまで追い詰めた。Tesla工場のダウンタイムにより米国の自
動車メーカーの納車台数が1年以上ぶりに減少したことが響いた。
✓ BYDは大衆に手頃な価格の自動車を販売することで知られているが、その魅力の幅を広げることで前進し、
販売台数の急増に貢献した。同社は、100万元(約$137,000)の価格カテゴリーに参入するため、
YangwangとFang Cheng Baoという2つの高級EVブランドを追加した。
✓ BYDの第3四半期売上高に占める輸出の割合は、前四半期の5%から9%に増加した。
InsideEVs、10月3日(96)
68
Nioの動向
◼ 全世界で3,000万回のバッテリー交換を完了し、このプロセスが実行可能で
あることをさらに証明した
➢本日未明、同社は3,000万回目のバッテリー交換をライブストリーミングで配信し、この黎明期の技術に
とってマイルストーンとなっただけでなく、NIOのバッテリー交換プロセスがEVドライバーの間で急速に浸透し
ていることのさらなる証拠となった。
electrek、10月9日(77)
✓ 現在までに、NIOは中国と
ヨーロッパで1,900以上の
スワップステーションを運
営しており、競合他社が
販売するBEVに代わるユ
ニークな選択肢を提供し
ている。
▪ NIOは、2023年末まで
に中国で少なくとも
2,300カ所のスワップ・
ステーションを稼動させ
る意向で、これは今年
新たに1,000カ所のス
テーションを設置すると
いう目標の一部である。
69
XPengの動向
◼ Xpengが来年、欧州にアシスト運転技術を導入する
➢Xpengは、来年ヨーロッパに運転支援機能を導入する計画だが、同時に欧州の厳しいデータ保護規則を
遵守することを約束した。
✓ まずヨーロッパの高速道路で自律走行機能の一部を展開し、都市部でも追加機能の提供に取り組む。縦列駐
車など、現地の顧客にとって重要な特定のコマンドに取り組んでいる。
▪ ヨーロッパに進出している中国メーカーは、データ・プライバシーの懸念から、自国市場でドライバーが利用できるソフト
ウェア機能の一部をオフにせざるを得なくなっている。
▪ XpengのGu副会長氏とHe Xiaopeng CEOは最近、ドイツのVW本社を訪問した。VWは7月、Xpengに$700Mを投資し、
中国でEVを共同開発する計画を発表した。
Bloomberg、10月26日(10)
70
GAC Aionの動向
◼ 0-100km/h加速1.9“のトライモーター・スーパーカー「Hyper SSR」を納車開始
➢超高速スーパーカー「Hyper SSR」の発表からわずか1年余り、GAC Aionは中国で正式に出荷開始し、最初の
納車を開始した。
✓ 3つの異なるバージョンが用意されたこのスーパーカーは、900Vプラットフォームや0-100km/hの驚異的なタイム
など、非常に印象的なスペックを誇っている。
✓ 昨年夏、同社は480kWの直流急速充電器を発表し、SUVのAion Vを5分以内に30~80%まで充電できるように
した。NIOやCATLといった中国の競合他社とともにバッテリースワップ分野にも参入している。
electrek、10月9日(78)
71
Geelyの動向 (Volvo)
◼ Volvo、小型でスピーディーなSUV「EX30」の需要が高く、増産へ
➢EX30は今秋初めにEX30の生産を開始した中国・張家口の工場に追加し、2025年からベルギーにある
Volvoのゲント工場で生産される予定。最初のEX30は今年後半に顧客に届けられる予定。
✓ Volvoは、2030年までに完全なEVのみを販売する計画であるため、EX30を電動化計画の「礎石」と呼んでいる。
▪ EX30の顕著な特徴は非常に速いことだ。ツインモーター・パフォーマンス・モデルは、0-60マイルを3.4秒という驚異的な
速さで駆け抜ける。
electrek、10月26日(19)
72
Foxconnの動向
◼ 鴻海、AIを活用してEVへの参入拡大を目指す
➢鴻海(Hon Hai)精密工業は、人工知能を統合することでEVへの進出を拡大し、自動車業界で最もホットな分
野のひとつであるEVへの戦略を強化しようとしている。
✓ Hon HaiのYoung Liu会長とNVIDIAのJensen Huang CEO の2人は「AI Factory」と呼ぶコンセプトを描いており、こ
れを通じて両社はEVからデータを収集し、その情報をフィードバックして自動車の技術を改善する。
▪ 「クルマは日常の運行経験を経て、より多くのデータを収集し、そのデータはAI工場に送られる。AI工場はソフトウェアを改
良し、エンド・ツー・エンドのシステム全体をアップデートするだろう」 (NVIDIA CEO)
✓ Hon HaiのEV部門であるFoxtronと台湾のパートナーである裕隆汽車は、第4四半期に顧客であるLuxgen Motor
に最初の車を納入する予定だ。
▪ しかし、この車の大量生産がいつ開始されるかは明らかになっていない
▪ 台湾のイベントでLiu氏は、AI工場のモデルはあらゆる産業で再現できると述べた。彼の目標は、ブランド顧客のために舞
台裏の能力を構築するHon Haiの専門知識を、Smartシティ、Smart製造、SmartEVなどの分野に持ち込むことだ。
Bloomberg、10月18日(50)
EV Foxtron Model B: Annabelle Chih/
Bloomberg
73
Foxconnの動向
◼ Foxconn EVの2番目の顧客が破産保護を申請
➢6月にLordstown Motorsが連邦破産法第11章を申請したのに続き、2社目のEV新興企業であるIndiEVは2
日、カリフォルニア州中部地区連邦破産裁判所に連邦破産法第11条の適用を申請した顧客候補が破産を
申請した。
✓ Foxconnは昨年10月、オハイオ州ロードタウンにある旧GM社の工場でIndiEVの試作車を製造する覚書を交わした
と発表した。
✓ カリフォルニア州を拠点とするこの新興企業は、資産$2.83M、負債$26.40Mを計上した。
Bloomberg、10月3日(97)
Hyundaiの動向
◼ 第3四半期は過去最高益を達成、EV計画を軌道に乗せる
➢韓国の自動車グループは、売上高も利益率の高いガソリンSUVの堅調な需要に支えられ、8.7%増の41兆
ウォンとなった。HEVやBEVを含む合計で約169,000台の電動化車両を販売し、これは昨年から33%増加。
✓ HyundaiグループはEVの販売は長期的に伸びると考えているため、目先のハードルによってEVの生産台数やラ
インアップを劇的に減らす計画はない。
✓ UAWの労働協約のHyundaiへの影響について質問されたSeo副社長は、協約締結により米国工場の賃上げに
影響が出ることを予想しているが、自動車メーカーは物流などのコスト削減に力を入れているため、そのような
コストはカバーできると述べた。
▪ FordとGMは、EV普及の鈍化、販売台数の伸び悩み、人件費の上昇、暗い経済見通しを理由に、EV生産目標の一部
を延期または断念すると発表している。
74
InsideEVs、10月27日(5)、Reuters、10月26日(7)
➢2030年までに、韓国では年間151万台、世界では同時
期に364万台のEVを生産することが目標。
✓ 長期的には、世界トップ3のEVメーカーになりたいと考
えている。これを実現するため、Hyundaiグループは
2030年までに約$18.2B(24兆ウォン)を投じて生産を
増強し、Hyundai Ioniq 7やKia EV9などの新モデルを
含み31車種を市場に投入。
HyundaiとKiaの動向
◼ HyundaiとKia、需要低迷の韓国でEVを値下げへ
➢一般的にガソリン車より高価なEVの需要は、経済成長が低迷する中、韓国では今年減速している。
✓ 環境省によると、今年1~8月に韓国で販売されたEVの台数は、前年の71,744台から67,654台に減少した。
➢Teslaは7月、中国製SUV「Model Y」を$44,000で販売し、競争を開始した。
✓ KGモビリティは、かつて双竜汽車として知られていたが倒産し、今月、中国のBYDと提携して$30,000のEV
SUVを発表した。
75
Bloomberg、9月26日 (112)
76
トヨタの動向 (Lexus)
◼ Tesla Model 3対向車LF-ZCを発表、2026年出荷
➢Lexusは、超低走行抵抗、高航続距離、ギガキャスト製造の次世代EVの発売を計画しており、今年のジャパ
ンモビリティショーで最も重要なEVの発表となった。
✓ Lexusによると、LF-ZCの空気抵抗係数は0.2以下になるという。Lexusは航続距離について詳細を語っておら
ず、LF-ZCの航続距離は「従来の」バッテリーEVの2倍になるとだけ述べている。
✓ LF-ZCのホイールベースは2,890mmで、Tesla モデル3より15mm長いだけだ。また、モデル3よりも50mm短く
(高さ)、1,390mmとなっている。
electrek、10月25日 (24)
77
トヨタの動向
◼ 米国トヨタのプラグイン車販売台数が2023年第3四半期に倍以上に増加
➢北米トヨタ(トヨタおよびLexusブランド)は、2023年第3四半期の米国における車両販売台数が590,296
台に達したと発表した。これは前年同期比で12%の増加である。
InsideEVs、10月8日 (80)
✓ 第3四半期のPEV販売台数は前年同期比136%
増の16,899台となり、これは過去2番目に高い
結果で、総販売台数の約2.9%を占めた。
✓ トヨタが毎四半期徐々にBEVの販売を伸ばして
おり、直近では4,221台(トヨタbZ4XとLexus
RZ 450eを合算)という新記録を達成した。
➢2023年第1四半期~第3四半期のEV販売台数:
✓ トヨタbZ4X:6,486台(2,660%増)
✓ トヨタPrius Prime:5,958台(20%減)
✓ トヨタRAV4 Prime:18,851台(33%増)
✓ LexusNX 450h+:3,803台(37%増)
✓ LexusRZ 450e:2,511台(新車)
78
トヨタとスズキの動向
◼ 米国トヨタのプラグイン車販売台数が2023年第3四半期に倍以上に増加
➢トヨタは最近、"FT-3e "の名称をUSPTOに登録し、次期EVを予告するコンセプトに使用するようだ。ベスト
カーは、トヨタは小型車のスペシャリストであるスズキと小型EVを開発していると主張している。
✓ トヨタは過去にもコンセプトカーに「Future Toyota」の頭文字をとった「FT」という接頭辞を使っており、FT-3eが
コンセプトの名前であることを意味しているのだろう。
✓ トヨタは今年初め、BEVの年間生産台数が150万台に達する2026年までに、新たに10車種のバッテリーEVを
発売することを目指すと発表した。
InsideEVs、10月6日 (90)
79
ホンダの動向
◼ ホンダCEO、GMとの小型EV開発計画の中止を表明
➢ホンダは、GMと低価格のEVを共同開発する計画を、事業環境の変化により棚上げすると、三部敏宏CEOが
発表した。
✓ 両社は昨年4月、GMのUltiumバッテリーをベースにした新アーキテクチャを構築し、主に小型クロスオーバー・ス
ポーツ用多目的車に使用し、北米で2027年に最初のモデルを出荷することで合意していた。
✓ 彼らの目標は、GMが計画している$30,000のChevy Equinoxや、ホンダが将来提供する同様の製品よりも安い
価格のEVを組み立てることだった。
▪ 「GMとホンダは別々に解決策を探すことになる。このプロジェクト自体は中止となった」 (三部CEO)
➢GMは今週初め、今年$14Bの利益という見通しを達成できるかどうかはもはや分からないと警告し、自動車
労組のストライキが会社の財務的な将来を予測することを極めて難しくしていると非難した。
✓ GMによると、ストによる作業停止に関連するコストはすでに$800Mかかっており、週に$200M規模に膨らんでい
るという。
Bloomberg、10月25日 (22)
80
ホンダの動向
◼ 電動2ドアクーペの新Preludeコンセプトを公開
➢「本格的な電動化(full-fledged electrified)の未来に向けて "走る歓び "を継承し、ホンダの変わらぬスポー
ツマインドを体現する、未来のモデルのPreludeとなる」(三部CEO)。
Bloomberg、10月25日 (25)
81
ホンダの動向
◼ 航続距離130マイル、10万ドルのEV「N-Van e」を発表
➢今週ホンダは航続距離約210kmを見込む新型軽EV N-Van eの新情報を公開した。
✓ 新型ホンダN-Van eは、Vehicle-to-Home(V2H)、フレキシブルなインテリア、ポータブル電源機能などの特徴を
備え、ビジネスや個人的な使用のために作られている。
✓ 荷室床下に薄型バッテリーを搭載し、低くフラットな底面で広い室内空間を実現した。一方、助手席と後部座席
はフラットに折り畳むことができ、より広い荷室を確保している。
electrek、9月29日 (106)
82
ホンダの動向
◼ GMの協力を得て米国EV市場に再挑戦する
➢2024年初頭に始まるPrologueの米国での販売台数は、デビュー年に4万台に達する見込みだという。ホン
ダは、年間7万台の納入を目指している。
electrek、9月28日 (108)
83
日産の動向
◼ 1MWの非常識なパワーを持つ電気ハイパーカーを発表
➢日産は出力1MWの電気Hyper Car「Hyper Force」を発表したが、市販の予定はない。
✓ 「今日展示された5台のコンセプトカーはすべて未来のシンボルであり、"他人がやらないことをあえてやる "という
日産の創業精神を体現している」。(内田CEO)
▪ 「全固体電池」を使用し、「最大1,000kW」の出力が可能なパワートレインを搭載しており、e-4ORCE四輪駆動技術に
よって駆動される。
electrek、10月24日(34)
84
日産の動向
◼ スポーツEVコンセプト「Hyper Adventure」は、キャンプ場で電力を供給できる
➢V2X技術により、日産のハイパーアドベンチャーEVは、モバイル機器の電源、Kiaンプ場の照明、電動ジェット
スキーの充電を可能にし、外出先でもエネルギーを供給することができる。
✓ 「大容量バッテリー」が搭載されており、V2X技術により、モバイル機器の電源、キャンプ場の照明、電動ジェットス
キーの充電を可能にし、外出先でもエネルギーを供給することができる。
✓ V2Hによって停電時に家の明かりを灯し続けることもできる。
✓ V2G機能を使えば、自宅や地域コミュニティに電力を供給することもできる。
electrek、10月10日(70)
85
日産の動向
◼ 米国:日産BEV販売台数、2023年第3四半期は9年ぶりの高水準に
➢2023年第3四半期、日産の米国における販売台数は大幅に回復し、前年同期比40%増の200,334台と
なった。今年に入ってから、日本ブランドはほぼ648,219台を販売した(前年比28%増)。
✓ 日産のEV販売台数は前年同期比376%増の6,074台と急増し、これは2014年第4四半期以来の四半期最高
実績となった。
➢2023年第1-3四半期の日産BEV販売台数累計(前年同期比):
✓ 日産アリヤ:9,699台(新車)
✓ 日産リーフ:5,804台(35%減)
✓ 合計:15,503台(74%増)、シェア2.4%
electrek、10月8日(82)
86
三菱自の動向
◼ 米国:三菱アウトランダーPHEV、第3四半期も過去最高の販売台数を記録
➢北米三菱自動車(MMNA)は、2023年第3四半期の米国における車両販売台数が前年同期比32%以上改
善し、22,196台となったと発表した。今年に入ってからの販売台数は67,736台(前年比4.1%増)。
✓ 第3四半期、三菱はOutlander PHEVを1,887台販売した(1年前の先代モデルはわずか6台)。これはブランド全
体の販売台数の8.5%にあたる。
✓ 内燃エンジンの三菱アウトランダーは9,340台で、ICEがPHEVを5:1で上回っている。
➢2023年第1-3四半期の三菱PEV販売台数累計(前年同期比):
✓ 三菱Outlander PHEV:5,104台(351%増)、シェア7.5%
▪ 2022年の三菱PHEV販売台数は1,961台(構成比2.3%)であった
InsideEVs、10月8日(83)
87
スバルの動向
◼ 米国:2023年9月、スバルSolterraの販売台数が過去最高を記録
➢スバル・オブ・アメリカの9月の自動車販売台数は56,335台(前年同月比23%増)となり、14ヶ月連続で前
年同月を上回った。
✓ 9月のスバルSolterraの販売台数は1,118台で、ブランド全体の2.0%を占めた。
▪ 2023年第3四半期に米国で販売されたスバルSolterraは2,791台
▪ これに対してトヨタbZ4Xは2,827台、LexusRZ 450eは1,394台であった。密接に関連する日本のEVトリオの合計は
7,012台
▪ これまでの累計台数は、Solterra:5,763台、トヨタbZ4X:6,486台、LexusRZ 450e:2,511台。合計14,760台。
✓ 長期的には、スバルは複数の新型BEVモデルを投入する意向であり、2030年までにBEVシェア50%を世界で達
成したいと考えている。予想販売台数を120万台とすると、年間60万台となる。
InsideEVs、10月8日 (81)
88
いすゞの動向
◼ EVピックアップの登場を確認した
➢いすゞから新しいEVピックアップトラックが登場する。いすゞの南真信介社長は、タイで開催された発表会でこ
のニュースを確認した。
✓ タイはいすゞにとって最大のピックアップトラック市場である。人気のD-Maxはアジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、
中米、南米を含む100以上の国と地域で販売されている。
✓ いすゞは昨年、約34万台のピックアップを販売し、そのうち約18万台(45%)をタイで販売した。
▪ 英国では現在、バッテリー容量88.5kWh、WLTP航続距離330kmのMaxus T90 EVが販売されている
electrek、10月9日 (75)
89
バンの動向 (RenaultとVolvo)
◼ RenaultがVolvoと合弁会社を設立し、BEV式800V BEVバンを開発
➢RenaultとVolvoグループは、物流業界の脱炭素化を支援するため、共同で新会社を設立すると発表し、新し
いLCVスケートボード・プラットフォームの上に構築されたBEVバンのラインナップの開発に特化する。
▪ RenaultとVolvoグループは、今後3年間でそれぞれ€300Mを投資する予定であり、それぞれ50%ずつの出資を認める拘
束力のある契約を締結したという。
electrek、10月6日(88)
90
バッテリーの動向 (中国)
◼ 中国がバッテリー競争で世界を大きく引き離した理由
➢ドイツは21世紀の自動車の動力源となる重要な技術、リチウムイオン電池を開発できなかった。
✓ 乗り遅れたのは欧州だけではない。1990年代後半から2000年代前半の時点でも、バッテリーがこれほど多く
のことをこれほど低コストで実現できると確信する者はほとんどいなかった。
▪ 自動車メーカーのエンジニアはバッテリー会社のエンジニアと協力し、アイデアや規格、プロセスを交換する必要がある。
✓ ある試算によれば、自動車産業はドイツの雇用の7分の1、輸出の5分の1、研究費の3分の1を占めている。
➢2018年7月CATLのZeng Yuqun CEOと、ドイツ・チューリンゲン州大臣Wolfgang Tiefensee氏が、ドイツ初
のEV用大型バッテリー工場を建設することを約束する契約書に署名した。
✓ この合意は、国の経済を支えてきた自動車産業がついに破綻したことを認めるものだった。
➢1990年代後半から2000年代前半の時点でも、バッテリーがこれほど多くのことをこれほど低コストで実
現できると確信する者はほとんどいなかった。
✓ 1992年、ソニーハンディカムのオプションとしてリチウムイオンバッテリーを商品化した最初の企業となった。
▪ Zeng Yuqun氏は1999年に31歳でAmperex Technology(ATL)を設立した。ATLは2年以内に100万台分のリチウム
イオンバッテリーを生産し、信頼できるサプライヤーとして名を馳せた。
▪ 2005年、ATLはカセットテープや記録型CDで知られる日本のTDKに買収された。
▪ TDKはATLの製造工程に日本の規律を加え、リチウムイオン電池事業を最新のキャッシュカウであるスマホ市場へと成
長させた。やがてATLは、SamsungとAppleの両社にバッテリーを供給するようになる。
▪ 2008年には、ATLは北京オリンピックで電気バスのデモ車両を運行した。
▪ 2011年、彼らはスピンアウト企業CATLを設立した。
Bloomberg、10月12日(62)
91
バッテリーの動向 (デトロイトと韓国)
◼ デトロイトと韓国の$28Bのバッテリー投資は延期のリスク
➢LG Energy Solution、SK On、Samsungは、GM、Ford、Stellantisとともに、合弁事業として運営する米国
のEV用バッテリー工場に約$28Bの投資を計画している。
✓ 「米国での工場運営コストは、すでに他地域の約2倍になっている。EV業界の雰囲気は良くない。バッテリー価
格は下落したものの、EV需要が予想以上に低迷しているため在庫が増加している」。(SNE Research)
✓ 「Teslaが価格競争を始め、GMとFordが一部のEV投資を先送りしていることから、韓国のバッテリーメーカーは
米国に多くの工場を建設する必要があるのかどうか、考え直したほうがいいかもしれない」、「我々はIRAにつ
いて楽観的に考えすぎていた。米国への積極的な投資のペースを落とすことを検討すべき」。(Seojeong大学)
Bloomberg、10月24日(33)
92
バッテリーの動向 (インドネシア問題)
◼ BMWとMercedesのバッテリー・パートナー、ニッケル供給に大きなリスク
➢BMW、Mercedes-Benz、VW、Stellantisなどに供給する電池材料の世界的リーダーの1社Umicoreは、ニッ
ケルの採掘・精製量が圧倒的に多いインドネシアで深刻なCO2問題が解決されない限り、今後さらに波乱
が起こる可能性があると見ている。
✓ インドネシアではニッケル生産をサポートするために石炭火力発電所の建設が急速に増加している。
✓ ヨーロッパの自動車産業が直面する最も厄介な問題のひとつは、競争力のあるコストで十分な量の低炭素ニッ
ケルを確保することだ。
✓ Umicoreは、中期的にはインドネシアに依存しないよう、世界中に代替ソースを用意している。
▪ 同社がカナダで生産する高ニッケル電池材料を、BMWなどを顧客に持つAESCに供給する10年契約を発表した。
▪ 同社は昨年ポーランドに正極活物質工場を開設し、2020年代後半までに300万台のEVに十分な金属酸化物を供給
できる可能性があると発表している。
▪ 同社は、数年前にポーランドの工場が近隣の陸上風力発電所から供給される再生可能エネルギーで完全に賄われる
よう手配した。
Bloomberg、10月20日(40)
93
バッテリーの動向 (リチウム)
◼ リチウム価格低迷は中国需要への憤りを示す
➢中国では、自動車メーカーが経済不安の中、市場シェアを守るために苦戦している。
✓ コンサルタント会社Counterpoint Researchによると、アジア諸国における第2四半期のEV販売台数の伸びは、
世界平均の50%に対し、前年同期比37%に鈍化した。
▪ 中国では、自動車メーカーが経済不安の中、市場シェアを守るために苦戦している。
✓ Goldman Sachsグループのアナリストは、炭酸リチウムの価格は今後12ヶ月でさらに下落すると見ている。
Bloomberg、10月2日(100)
94
バッテリーの動向 (グラファイト)
◼ 電池メーカー、中国の規制を前にグラファイトを探す
➢中国商務省は20日、国家安全保障を守るため、いくつかの種類のグラファイトを輸出規制下に置くと発表
した。
✓ この措置は必ずしも出荷禁止を意味するものではないが、中国が世界の天然黒鉛生産能力の約60%、合成
グラファイトの90%を占めていることを考えると、この発表はEVメーカーを不安にさせた。
▪ ホワイトハウスが先進的なチップを中国から締め出す取り組みを強化した数日後の出来事だった。
▪ 北京は8月、半導体や電気通信産業にとって重要なガリウムとゲルマニウムの輸出を制限したが、翌月には一部の輸
出を再開した。
Bloomberg、10月26日(13)
✓ 韓国のバッテリーメーカーはグラファイトの輸入に大きく依存
しており、EV用バッテリー原料の輸出規制が12月に発動さ
れる前に、中国からグラファイトを買い足そうと急いでいる。
▪ グラファイトは、EVバッテリーの負極(二次電池内の端子)に
不可欠な成分だ。
▪ 電池メーカーは、鉱山から採取した天然グラファイトを使って
負極を作るか、一般的に高価だが長持ちし、充電速度が速
く、安全性が向上する合成材料を使うかのどちらかだ。
95
バッテリーの動向 (グラファイト)
◼ 韓国、グラファイト不足に陥ったら代替供給源を探す
➢韓国の通産相は、中国が新たに輸出規制を強化し、EV用バッテリーに使用される主要材料であるグラファ
イトが深刻な不足を引き起こした場合、同国はグラファイトの代替供給源を探す用意があると述べた。
Bloomberg、10月20日(41)
96
バッテリーの動向 (コバルト)
◼ 中国は価格下落後、国営コバルト備蓄の増強を計画している
➢コバルトは今年、世界的な生産量の増加によって急激な価格下落に見舞われている電池材料のひとつ。
✓ 中国の新たな在庫積み増しは、中国が7月に戦略物資備蓄用に約5,000トンのコバルトを購入して間もなくの
こと。
▪ 中国の国家備蓄機関は、国内生産者を保護するため、また軍事製造を含む産業を供給ショックから守るために、いく
つかの商品を購入することができる。
▪ 中国のコバルト需要の約5分の4は電池が占めており、その他の用途に磁石、高性能材料、セラミックなどがある。
Bloomberg、10月23日(37)
97
バッテリーの動向 (個体電池)
◼ QuantumScape、Q3 2023:プロトタイプ固体テストセルが性能目標を上回る
➢QuantumScapeの個体電池の商業的目標は、800回の充電サイクルを通じて80%のエネルギー保持にと
どまっているが、ある自動車関連の見込み顧客は、A0セルをテストしたところ、はるかに良好な結果を得た
という。
electrek、10月26日(20)
98
バッテリーの動向 (バッテリー・モニタリング)
◼ ホンダと三菱商事、EVオーナーの価値を向上させる方法を探るために提携
➢ホンダと三菱商事は、EVオーナーが車両とバッテリーを最大限に活用できるよう支援するために提携する。
✓ 先進的なバッテリー・モニタリング・システムを導入し、EVへの電力供給から定置用蓄電池としての利用まで、
各バッテリーの生涯を通じてその価値を管理・向上させる計画。
▪ ホンダの三部CEOは、「EVの本格的な普及時代」に向けて、「ホンダはEVを販売するだけでなく、EVのバッテリーをエネ
ルギー源として活用するエネルギーマネジメントにも積極的に取り組んでいく」と説明した。
▪ ホンダはまず、日本で来年発売予定のミニEVに搭載されるバッテリーの価値を最大化することから始める。
electrek、10月12日(64)
99
◼ Teslaのメガパックプロジェクト、送電網の安定化に向けて始動
➢送電網を安定させ、再生可能エネルギーをより有効に活用するために、オーストラリアで300MWhのエネル
ギー容量を持つ巨大なTeslaメガパック・プロジェクトが始動した。
electrek、10月10日 (72)
バッテリーの動向 (定置型メガパック)
100
◼ 日本の自動車メーカーがEVシフトの遅れを取り戻そうとするなか、ギガキャ
ストを採用し始めている。
✓ 2020年にTeslaのギガプレスを製造したイタリアのメーカー、Idraは「我々のビジョンは、BEVが普通の人々に
も買えるように生産コストを下げることだ」と語っている。(日本にはまだIdraの顧客は居ない)
▪ ギガキャストでは、溶けたアルミニウムを高速で金型に注入し、極めて大きな力で押し付け、部品が冷えるとロボット
が取り出して次の鋳造に備える。これは、液化した金属を加熱炉から金型に運ぶ加熱パイプ、気泡を除去する真空
装置、できたての部品をトリミングしてテストするさまざまな機械に助けられた複雑なシステムとなる。
▪ 大型プレス機は一般的に、クランプ力によって分類される。Idraが製作したTesla初のギガプレスは、6,100トンの圧
力で部品を鋳造する。現在、Idraは8,000トン以上の圧力を扱えるマシンを製造している。
▪ Idraは中国のLK Technology Holdingsが所有しており、同社は2008年にIdraを買収した。
✓ 宇部興産は6,500トンのクランプ力を持つアルミプレスを開発した
▪ このような機械は高価で納入設置が困難であり、そのための施設を建設すること自体が困難で、製造にはさらに大
きな機械が必要で、大型の炉やクレーンなどの周辺設備の操作が日常業務に必要になる。
▪ 部品単位で出荷され、現地で組み立てられるが、重量制限の厳しい日本の道路や橋を使って輸送するのは難しい。
✓ 昨年9月末にはアイシンが、2026年までにEVをギガキャストする計画を発表した。
➢VW、Hyundai、Volvo Carsなどが、ギガプレスの使用を検討しているか、すでに決定している。
✓ Idraは8,000トンの型締力を持つギガプレスを韓国に納入する準備を進めている。
✓ IDRAはこれまでに25台のプレスを受注しており、そのうち21台はすでに生産・出荷されている。
▪ IDRAはこれまでにギガ・テキサスでのCybertruck生産用ギガ・プレス9,000ユニット2台を含む14台--をTeslaに出
荷したと言われている。
▪ ロイターによると、年間生産台数50万台を目指す企業にとって、6台のギガプレスが標準になりつつあるという。
Bloomberg、10月26日(9)、InsideEVs、10月12日(66)
ギガ・プレスの動向 (1/2)
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