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Similaire à 研究室リテラシー教育スライド (14)
研究室リテラシー教育スライド
- 2. 研究とは山に登るようなもの
どの山にのぼるか?
研究目標の設定 → だいたい先生が決める
どのルートをのぼるか
研究テーマの設定 → 先生と学生で相談して決める
ルートはたくさんある。
いきどまりもある。
ヘリコプターで一気に頂上にのぼるようなやり方はない
研究の進め方
- 8. 積分は嘘をつかない
統計理論からの論理的帰結でもある
とくに4年生は成果が時間に比例する
楽して成果を求めることを早々にやめよ
「家でできる」は多くの場合間違い → 仕事場は大事
人は環境でモードを切り替えるいきもの
タイムカード
監視するためでも縛るためでもない
成績に直接関係させませんが、極端に少ないと指導入ります。
時間をかけろ
- 12. 怒る、というより叱っているつもり
ではあるが、怒ることもある。
通常一度目では怒り出さない
状況を理解したいとおもって、指示を出し、様子をみる
2回め、3回めに同じことをやる、同じことができない、とな
ると、なぜ?となる
ミスや失敗、スキル不足は怒りの対象にならない
自らの問題意識としてとらえてない、(あまりにも)考えて
いない、怠けている、たかをくくっている →これはヤバイ
まず誤解を解く必要がある
自分の考えたこと、取り組んだ内容、手順、なぜそれが起
こったのかの分析を示し、説得すること
先生は何に怒るか?
- 19. 想像力が大事。あらゆるところで必要となるスキル
コミュニケーション
受け手の身になって考える。この情報を受けた相手はどう
考えるだろうかを想像して、先回りする
行動
これをやったら何が起こるか、これをやらなかったらどうな
るか、周りに与えるインパクトを想像する。
研究
デバッグ:原因として何が考えられるか。原因が違うと変
化するところはどこか?そこを確認する→切り分け
人間は見たいモノしか見えない。
自ら見に行く志が重要
「勝利のイマジネーション」
from 烈車戦隊トッキュウジャー(2014)
- 20. 研究室の一員であることを自覚する
共同生活
自分だけが得するように、損しないように、はダメ
誰かがやってくれるだろ的精神は駆逐すること
キミが今やらなければたぶんその後も改善されない
コミットメントとコントリビューション
参加と貢献
コミュニティでの問題は自分の問題でもあると捉える
何か役に立とうと考える。社会ではとても重要
問題を発見・指摘するだけでも参加・貢献!
しかし「言い出しっぺの法則」というのもある
指示待ちはダメ
コミュニティへの参加
- 22. 欠席等
事前連絡が大事。メールでもよい。
理由をいうこと。ほとんどの場合だめとはいわない(MTGを
うけることは学生の権利!)
✕「明日のMTGは休みます」
→先生「なぜ?」
◯「明日のMTGは就職活動で面接予定があるので欠
席させてください」
→先生「了解」
返信を確認すること(忙しくてできないこともあるけど)
許可を得る。一方的通告はだめ!
連絡の仕方
- 25. メールの利点
タイムシフト
電話だと相手の時間を容赦なく奪うことになる
メールはとりあえず出しておけば、あとから読んでもらえる
記録が残る
要件を文書・テキストの形で明確に残せる
処理対応の日付や時間の証拠になる。
検索できる
同報通信
CC(カーボンコピー)
Toは最重要な宛先。CCは聞いておいて欲しい関係者
よほどでなければ返信時にCCをカットしないこと
カットされると他の人に情報が伝わらない
メールのスキル
世のおっさんはこういう使い方をしている
世の中を動かしているのはおっさんたちである
極めて大事!!しかしできてない
携帯メールだからか??
- 26. 仕事におけるメールは携帯でのチャットではない
個人宛てにメールがきたら基本的に返信する必要がある
読まれたかどうかを差出人は確認できない
ゆえに、了解が得られたかどうか常に不安でいる
↑ということを想像して必ず返信をして相手を安心させること
相手に余計な労力をかけさせるようなメールは嫌われる
なにより仕事ができない人だという印象を与える
ここでも想像力は大事!
必要十分の内容を簡潔に一発で伝えられる人が評価される。
むやみに添付ファイルをつけない
必要ならやむを得ないが、テキストで書けるなら本文に書けば良い
メールのスキル
- 28. 「男の仕事の8割は決断。あとはおまけみてえなもんだ」
by 鳴海荘吉 from 仮面ライダーW(2009)
判断、選択(選択肢の絞込み)をするにはさまざまな境界条件の
検討など、複雑な思考が必要 (c.f. Y/Nの判断は割りと楽)
それにはそれなりの精神力を消費する
相手に選ばせることは、相手の意志を尊重すると同時に、判断
の責任を相手に強いること → むやみにやってはいけない
決断すること=責任をもつこと
自分のできうる範囲での判断をしっかりとすること
その自分の判断に責任をもつこと
その上で相手に委ねるべきところはしっかりと委ねること
(越権行為に注意)
相手に不要な選択をさせない
- 30. 時間には限りがある
待ち時間はもったいない
機械に作業させている間に創造的な仕事を人間がする
並列処理。アイドリングを避ける。
相手を待たせるのは一番よくない
手順を分解する
ゴールに必要な条件を確認する
律速段階(クリティカル・パス)はどこか
時間の配分
ゴールが明確な場合は、締切にゴールしている場面から逆算する
不明確な場合は逆に締め切り時点でどこまでできていそうかを予測
する
仕事の進め方
- 31. ステップごとに完成を確認する
一気に最後まで作らない
部分に分ける
部分ごとに動作確認をし、意図どおりに動くことを確認し
て、次をつくる
可視化する
最終結果だけだしても無意味
どのような手順/経過をたどって結果にたどりついたかが
極めて重要 → 検証可能性
途中経過を可能な限りすべて可視化する
ログをとる、画像表示する
仕事の進め方
- 33. 後戻りできるようにする
事故や失敗は非常によくおこる。
事故は一番起きてほしくない状況で起こる
人間には自分は大丈夫という心理バイアスがあり、それが
危機を呼ぶ
事故は起こる前提で対処しておく
バックアップ
データ、プログラム(RhodeCodeなどのソース分散管理)
クラウド、ファイルサーバへのコピー
記録(写メ、Evernote,wiki等のデジタルメモ)
人はとにかくよく忘れる(1週間前の自分は他人)
仕事の進め方
- 34. 具体的な材料を用意する
実験データ、処理画像結果、プログラム、実機など
現物があるとアドバイスできる。
具体的にどうなったか、を言葉でなくデータ、画像、ブツでしめす。
「こうなりました」
抽象的な「プログラムしてました」「うまくいきませんでした」は情報
量ほぼ0。→たぶん先生はイラつく!
スライドにまとめると話の順番を整理しやすい。
キレイなスライドをつくる必要はない
情報が過不足なく入っていることがだいじ
グラフの縦軸横軸、変数や式の意味、用語の定義、データの説明
報告準備の仕方
- 37. 客観的事実と自分の考えを分別する
学生「壊れたみたいで動きません」
先生「具体的にどこがどう壊れたの?」
学生「動かなったことしか見てません」
→なぜ壊れたと思ったか、現象としてなにが実際に観測できた
かがトラブルシュートには最重要!
なにがあった・起きたのかと、何だと思ったかの間には何光年
かの距離がある!それを分別する。(ex. アイルトン・セナ)
目に見えたことを客観的にできるだけ細かく記録して提示!
写メ・動画有効!
画面のメッセージを読め・意味を理解すること
話の仕方・話の聞き方
- 40. 聞き返す勇気を持て
相手の発話の意味がわからなければ聞き返せばよい
質問や確認がよく出る対話者には安心感がある
「はい、はい」「そうですね」を多用する人の理解力は怪しい
相手が何を期待しているか想像する能力
ただしひとりよがりに想像しては逆効果
自分の理解を示して「こういう意味ですか?」と聞き返す
対話のうまい人は相手にYES/NOの質問をしながら理路をた
どる
一言確認をとるだけではるかにスムーズに対話できる
話の仕方・話の聞き方
- 43. 改ざん
都合よい結論を誘導するために計測データを加工すること。
捏造
現実には存在しないものを存在しているかのように見せか
けること。
プログラム、入力データ、出力結果、その他全て。
剽窃
他人のものを自分のものとして発表すること。
著作物(論文の文章、画像、グラフ)、データ、プログラム、
アルゴリズム、理論。
いずれも極めて重大な違反行為。
不正行為
- 47. エラーメッセージ
全く読まない人が非常に多い!!
「英語だったので…」「なんとなくエラーとでたから」
エラーメッセージの意味をきちんと理解せよ!
warningは原則消すこと。潜在的なバグの危険性
消さないまでも意味は理解する必要がある。
多くの場合、メッセージ自体をコピーして検索すればなにかしら出てくる。
そこから意味を読み取るスキルが重要。
大概のことには先達がいる - 検索をせよ (ggrks)
アルゴリズム、ツール、ライブラリ、トラブルシュート
クリック力
使えるものは何でも使うバイタリティ
検索の有効利用
- 49. ただし、インプットすることは仕事ではない
インプットは勉強
教科書を読む、論文を読んでおくことは当たり前
仕事とはアウトプット
手を動かす、実際に手元の問題に適用してみる
結果が出ることが大事。うまくいっているかどうかはその次。
入れたもの以上に出すことは通常不可能
10入れてやっと1か2出せる
知らないことを恥ずかしがることはないが、自慢できることでも
ない
本を読め(インプットの重要性)