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20130426patagonia_symposium_oceanconservation
- 2. ★ 今日のアジェンダ
*はじめに: SFJ の紹介
1)震災後の水質汚染:宮城県仙台新港、七ヶ浜の事例
2)福島第一原発事故による放射能汚染水の海洋への放
出問題について
3)沿岸開発:震災後の宮城県にみられる防波堤建設に
ついて
- 3. サーフライダーファウンデーションジャパン( SFJ )について
*カリフォルニア(米国)を本拠地として 1984 年に発足。
*サーファーやボディーボーダー、海を愛する全ての人の視点から
海辺の環境保護活動を行っている国際環境 NGO 。
*日本では 1993 年に活動を開始。
*サーフィンのメッカ、千葉県の九十九里海岸沿い一宮町事務局。
*常勤スタッフ1名、インターン1名、アルバイト1名。
*サポーター人数: 140 名
MISSION
日本の美しい海岸環境を次世代に残すために、
海岸保全/保護、調査、啓蒙、環境教育の理念に基づき事業を展開
- 5. 1)震災後の水質汚染:津波の被害を受け、仙台の下水処理場機能が低下
震災から8ヶ月目、 2011 年 11 月 11 日
七ヶ浜町菖蒲田海岸の解放。 震災後、宮城県初のビーチ開放、サーフィンが可能に。
水質調査実施結果( SFJ 、仙台サーフユニオンとの恊働)
★ 大腸菌(大腸菌):仙台新港
*環境省水浴場水質判定基準 B (不適)
*平成 20 年から 22 年までの数値と同じ
*下痢・嘔吐・皮膚の弱いところ(顔や傷口)であれば
しみたり赤くなりかゆみ
*ふん便性大腸菌群数 2200 ( 100 m l)
★ 放射性物質
七ヶ浜: 放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)
いずれも不検出
仙台新港:放射性ヨウ素(I-131) 放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)
いずれも不検出
- 10. 海岸法 (1999 年改正 )
第 1 条 “この法律は、津波、高潮、波浪その他海水又は地盤の変動による被害から海岸を防護する
とともに、海岸環境の整備と保全及び公衆の海岸の適正な利用を図り、もつて国土の保全に資する
”ことを目的とする。
第 2 条の 3 “関係海岸管理者は、前項の案を作成しようとする場合において必要があると認めると
きは、あらかじめ公聴会の開催等関係住民の意見を反映させるために必要な措置を講じなければな
”らない。
★防潮堤整備をめぐる法・制度と計画決定プロセス
国レベル: 国の海岸保全基本方針 ⇒ 国交省・農水省・水産庁からの「海岸保全施設の技術上の基準
を定める省令 ( 第二条第三号 ) 」 ⇒ 「設計津波の水位の設定方法等について」の通知 (2012.7.8.)
地域レベル:県の海岸保全基本計画と災害復旧事業の同時進行
⇒ 被災地の海岸管理部局 ( 県の土木部・農林水産部 ) が整備計画を策定
⇒ 市町村へ提示 ⇒ 地元への説明と合意形成
★ 防潮堤建設は、復興とは関係がなく、災害復旧事業とされている。
★ 防潮堤を建設しないと、背後の土地利用画(まちづくりと復興)
を決めることができず、復興予算がおりない。
★ 防潮堤の高さは国が決めたことで、県や市には変更できない。