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Similaire à 『人を魅力し、人を動かす「ことば」 をどう書くか』(井庭 崇) (20)
『人を魅力し、人を動かす「ことば」 をどう書くか』(井庭 崇)
- 1. 人を魅力し、人を動かす「ことば」
をどう書くか
井庭 崇(Takashi Iba)
慶應義塾大学 総合政策学部 准教授
iba@sfc.keio.ac.jp takashiiba
2012年7月28日
井庭研 2012年度春学期 研究発表会 基調講演
- 21. 言葉にも 「命のある言葉」と「命のな
い言葉」があるから。書き手や読み手の「生きる知恵と力」
を高める言葉があり、生きる力を損なう言葉がある。本当に
そうなんです。 その違いを感知して、生命力
が感じられる言葉だけを選択的にたどっ
てゆく能力は、皆さんがこれからの時代を生き延びる
ためには必須のものだと僕は思います。
内田 樹, 『街場の文体論』, ミシマ社, 2012
- 24. 表現の使命はひとつ
その表現と出会う前と後で
その表現と出会った人のなにかを
1ミリでも変えること
未知の場所にある
ココロという正体のよくわからないものに
ふれるために、
僕たちはそのために、
人生を削っていくのです。
高崎 卓馬, 『表現の技術:グッとくる映像にはルールがある』, dentsu, 2012
- 55. 逆に言うと 今の世の中を少し明るくしたり、
楽しくしたり、もできる。そういう力を
もったものを自分たちはつくっている。
だから今つくるものが世の中にとってどういう意味をもつの
か、をちゃんと考えて理解し、そしてそれをつくりたいと強く
思う起点にしたい。そんなふうに皆考えていました。
高崎 卓馬, 『表現の技術:グッとくる映像にはルールがある』, dentsu, 2012
- 62. 小説家……この稼業は 農耕 に似ている。良い種子を手に入
れ 、選別し、蒔き育て、たゆまず肥料をやったり雑草をむ
しったりして、何ヶ月も何年も先の収穫をめざす。その間に
は日照りも嵐もあるが、 意志を失わず、努力を
怠ってはならない。実に良く似ている。…
合理性を考えてはなるまい。小説家はおいしくて滋養
のある作物を生産する、農家の主なのである。
浅田 次郎, 『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』, 文藝春秋, 2011
- 66. 人を魅力し、人を動かす「ことば」
をどう書くか
井庭 崇(Takashi Iba)
慶應義塾大学 総合政策学部 准教授
iba@sfc.keio.ac.jp takashiiba
2012年7月28日
井庭研 2012年度春学期 研究発表会