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アジャイルマニフェスト
から始めるアジャイル
2012/05/25(金)
第42回 名古屋アジャイル勉強会
You&I
ダレ、イッタイ。
• H/N:   You&I(読み:ユーアンドアイ)
• 出身:    生まれも育ちも名古屋市
• 年齢:    30代中盤
• 本職:    商学部出身の職業プログラマ
• 言語:    C++, C#, VB6.0, 日本語COBOL
• SNS:   @you_and_i
• 所属:    名古屋アジャイル勉強会
         プログラミング生放送 名古屋支部
Agenda
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1
 2. その2
 3. その3
4. まとめ
1.アジャイル開発って?
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1
 2. その2
 3. その3
4. まとめ
1.アジャイル開発って? (1/4)
アジャイルやってます!と言った場合、
一体どんな事をしたら、アジャイル開発を
やっている事になるでしょうか?

• Scrum?
• eXtreme Programming?
• TDD?
• 朝会?
• タスクボード?
1.アジャイル開発って? (2/4)
ひとつの解として、書籍アジャイルサムライでは
 以下の通りに書かれています。

• 大きな問題は小さく
• 大事な事に集中する
• ちゃんと成果を届ける
• フィードバックを求める
• 必要なら進路を変える
• 成果責任を果たす
1.アジャイル開発って? (3/4)
書籍等では簡潔な言葉で書かれているので、分か
 り易いですね。
でも逆に簡潔すぎて、人によっては言葉の解釈が
 異なるかも知れません。
開発の現場において、会社毎や会社内でもチーム
 やプロジェクト毎にやり方が違うように、アジャ
 イルなやり方の定義は、同じでしょうか?それと
 も異なるのでしょうか?
1.アジャイル開発って? (4/4)
告知ページにも書きましたが、

本日の勉強会では、
アジャイルについて覚えるのではなく、
アジャイルについて考えることを中心に、
進めていきます。
2. 自己紹介タイム
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1
 2. その2
 3. その3
4. まとめ
2. 自己紹介タイム
• ワークショップを始めるにあたり、テーブル内で
  自己紹介をしましょう。
• 自己紹介はアジャイル的?に、書籍アジャイルサ
  ムライで紹介されているインセプションデッキの
  「我々はなぜここにいるのか」でやってみましょ
  う。
我々はなぜここにいるのか


     自分のお名前
   •[大事な理由(その1)]

   •[大事な理由(その2)]

   •[大事な理由(その3)]


[今日参加した理由の根幹を成す、
     最も大事な理由]
2. 自己紹介タイム
我々はなぜここにいるのか?
何の為にこの場に集まったのかを明確にし、当た
  り前の事かも知れないが、自分の認識と周りとで
  認識が合っているのか確認する。
• ミッションの定義
• 自分達の顧客は誰なのか
• プロジェクトの始まった理由はなんなのか
• プロジェクトの目的やゴールは何か
当たり前の事だけどやれていない事も多いです。
  職場等でも一度やってみて下さい。
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1
 2. その2
 3. その3
4. まとめ
3.1 ワークショップ1 (1/8)
• 皆さん告知文に書いてあった、アジャイルマニ
  フェスト(アジャイルソフトウェア開発宣言+ア
  ジャイルソフトウェアの12の原則)は目を通して
  きましたか?
• 先程の本日の勉強会の趣旨説明で、アジャイル開
  発をやっているってどういう事か説明しましたが、
  その正解はこのアジャイルマニフェストであると
  考えます。
3.1 ワークショップ1 (2/8)
• ある行動がアジャイルかどうかは、その行動がア
  ジャイルマニフェストに即したものであるかどう
  かによって決まります。
• 先程、今回は覚えるのではなく考えると言いまし
  たが、何かアジャイルな行動をする上ではアジャ
  イルマニフェストを念頭においておく必要があり
  ます。
• アジャイル道はまずアジャイルマニフェストから
  始まります。当然皆さん覚えてきていますよね?
3.1 ワークショップ1 (3/8)



  え?覚えてきていない?
     宜しい。
    ならば音読だ!
3.1 ワークショップ1 (4/8)
• 私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践
  を手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法
  を見つけだそうとしている。
• この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
• プロセスやツールよりも個人と対話を、
• 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
• 契約交渉よりも顧客との協調を、
• 計画に従うことよりも変化への対応を、
• 価値とする。すなわち、左記のことがらに価値が
あることを認めながらも、私たちは右記のことが
らにより価値をおく。
3.1 ワークショップ1 (5/8)
• アジャイル宣言の背後にある原則
• 私たちは以下の原則に従う:
  1. 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早
     く継続的に提供します。
  2. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎しま
     す。変化を味方につけることによって、お客様の競
     争力を引き上げます。
  3. 動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というでき
     るだけ短い時間間隔でリリースします。
  4. ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して
     日々一緒に働かなければなりません。
3.1 ワークショップ1 (6/8)
5.   意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成しま
     す。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを
     信頼します。
6.   情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法はフェ
     イス・トゥ・フェイスで話をすることです。
7.   動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。
8.   アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。
     一定のペースを継続的に維持できるようにしなけれ
     ばなりません。
9.   技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意が機
     敏さを高めます。
3.1 ワークショップ1 (7/8)
10. シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にするこ
    と)が本質です。
11. 最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的
    なチームから生み出されます。
12. チームがもっと効率を高めることができるかを定期
    的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を
    最適に調整します。
3.1 ワークショップ1 (8/8)
• 皆さん音読って実践していますか?
• 読書していても中々声に出して読むって事はない
  と思います。
• これからアジャイル開発に取り組むのであれば、
  このアジャイルマニフェストに記載されている内
  容は、行動の指針となるものです。
• 是非覚えましょう!
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1(アジャイルマニフェストの音読)
 2. その2
 3. その3
4. まとめ
3.2 ワークショップ2 (1/6)
• 先程音読してみて如何だったでしょうか?
• 何か印象に残ったものはありましたか?
• 今から、アジャイルマニフェストの4つの事柄及
  び12の原則において印象に残ったものについて各
  テーブルでディスカッションして下さい。
• そして各テーブルでこれが一番気になる・良かっ
  たものを一つ選んで下さい。
3.2 ワークショップ2 (2/6)
1.    プロセスやツールよりも個人と対話を
2.    包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
3.    契約交渉よりも顧客との協調を
4.    計画に従うことよりも変化への対応を
1.    顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
2.    要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。変化を味方につけることによって、お客様の
      競争力を引き上げます。
3.    動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。
4.    ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して日々一緒に働かなければなりません。
5.    意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼ら
      を信頼します。
6.    情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法はフェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。
7.    動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。
8.    アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。一定のペースを継続的に維持できるようにし
      なければなりません。
9.    技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意が機敏さを高めます。
10.   シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。
11.   最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出されます。
12.   チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方
      を最適に調整します。
3.2 ワークショップ2 (3/6)
• 各テーブルで一番に選ばれたものを説明して下さ
い。説明にあたっては以下の内容でお願いします。
1. 一番良かったと選んだもの
2. 選ぶにあたり決め手になった事
3.2 ワークショップ2 (4/6)
• 永和システムマネジメントの角谷信太郎さんの
Agile Samurai Dojo Gathering 2012での資料
「訳出にあたってやり残した12のこと」
• http://speakerdeck.com/u/kakutani/p/my-12-
 regrets-on-translating-agile-samurai
• 書籍アジャイルサムライの翻訳時に、本文中に出
てきたアジャイルマニフェストの翻訳を通じて、
アジャイルマニフェストの原文から日本語への翻
訳の際に、原文のニュアンスが抜けてしまったも
のがあるのではないか?という問いかけ。
3.2 ワークショップ2 (5/6)
• その問いかけを受けて、こんな取り組みをしてい
る方も・・・
• 僕が考えた最強の「アジャイルソフトウェアの12の原
 則」訳 by @ledsun さん
• https://gist.github.com/2197343
• Agile Samurai Dojo Gathering 2012というイベントに
  て角谷さんの「アジャイルソフトウェアの12の原則」
  の訳に対する熱い思いを受けた。
• 俺もやる!君もやれ、Fork me!!!
• 引用の許可は頂いてます
• http://twitter.com/ledsun/status/193129987270905856
3.2 ワークショップ2 (6/6)
• なるほど。ジョジョ風なのは置いておいて、自分
  で再翻訳するのというのは、音読と同様に勉強に
  なりますね!
• よろしい、ならば今から再翻訳に挑戦だ!
• 先程一つ選んだものについて、再翻訳してみま
  しょう!
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1(アジャイルマニフェストの音読)
 2. その2(アジャイルマニフェストの再翻訳)
 3. その3
4. まとめ
3.3 ワークショップ3 (1/6)
• アジャイルマニフェストについての理解も深まっ
  てきましたか?
• アジャイルマニフェストには「変化への対応」と
  いう一文がありましたが、2001年にマニフェス
  トとして言葉にしてしまったものは、2012年の
  今現在でも通用するのでしょうか?マニフェスト
  にも変化が必要でしょうか?
• アジャイルマニフェストが生まれた背景や、その
  時代と今現在とのソフトウェア開発のやり方に違
  いはあるでしょうか?
3.3 ワークショップ3 (2/6)
• 今からアジャイル年表を作成するタイムライン
  ワークショップを行います。
• A3用紙二枚を合わせたものを年表の台紙として
  配布します。
• 用紙の上側に端から端まで横に1本線を引いて下
  さい。
• 以下のように書き込んで下さい。
• 用紙の左端は1960年。
• 用紙の真ん中は2000年。
• 用紙の右端は2012年。
3.3 ワークショップ3 (3/6)
 1960年                               2000年                         2012年
196X年            1993年               2001年                 2009年
トヨタ生産            Jef SutherLand      アジャイル                 Windows7
方式体系化            Scrum策定             マニフェスト
                                                               2010年
         1992年              1999年        2002年
         ゴールドラット博士                                             役職に就く
         書籍ザ・ゴール            Kent Beck    Kent Beck
                            書籍XP入門       書籍TDD入門            2010年
                                                            ジョナサン・ラスマセン
   197X年         1995年                                      書籍AgileSamurai
                                        2000年
                 Ruby
   生まれた                    1995年        CMMI v1.02
                           Windows95                   200X年
                                                       デスマった
         1987年                    1999年
         PMBOKガイド                 Windows2000
         1986年
         野中先生                     1999年      2001年
         Scrum論文                  就職した       Eclispe 1.0
3.3 ワークショップ3 (4/6)
• 付箋紙には最初に年代、続いて事柄を書いて下さ
  い。
• 付箋紙は色分けして下さい
• 個人的な事柄はピンク色
• アジャイルやプロジェクト管理に関連する事柄は黄色
• ツール等の技術的な事柄は水色
• ちょっとした事でも良いので数多く付箋を貼りま
  しょう。
• 個人的な事柄で下一桁の具体的な年代をごまかす
  のもOK。
3.3 ワークショップ3 (5/6)
• 作成した年表について、何か印象に残ったものは
  ありましたか?
• 各テーブルでディスカッションして下さい。
• そして各テーブルでこれが一番気になる・良かっ
  たものを一つ選んで下さい。
3.3 ワークショップ3 (6/6)
• 各テーブルで一番印象に残ったと選ばれたものを
説明して下さい。説明にあたっては以下の内容で
お願いします。
1. 一番印象に残ったと選んだもの
2. その概要や背景について(簡潔に)
4. まとめ
1. アジャイル開発って?
2. 自己紹介タイム
3. アジャイルマニフェストのワークショップ
 1. その1(アジャイルマニフェストの音読)
 2. その2(アジャイルマニフェストの再翻訳)
 3. その3(アジャイル年表作成)
4. まとめ
4. まとめ
• アジャイル開発において、その行動の指針となる
  のがアジャイルマニフェストです。
• アジャイルについて書かれた書籍において、まず
  はアジャイルマニフェストについて書かれていれ
  ば良いのですが、前提条件なのか当たり前の事な
  のか、アジャイルマニフェストについて書かれて
  いない事が多いです。
• 今日やって頂いたように、自分の言葉でアジャイ
  ルマニフェストについて理解を深めて、皆さんの
  現場でのアジャイル開発に活かして下さい。

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アジャイルマニフェストから始めるアジャイル

  • 2. ダレ、イッタイ。 • H/N: You&I(読み:ユーアンドアイ) • 出身: 生まれも育ちも名古屋市 • 年齢: 30代中盤 • 本職: 商学部出身の職業プログラマ • 言語: C++, C#, VB6.0, 日本語COBOL • SNS: @you_and_i • 所属: 名古屋アジャイル勉強会 プログラミング生放送 名古屋支部
  • 3. Agenda 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1 2. その2 3. その3 4. まとめ
  • 4. 1.アジャイル開発って? 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1 2. その2 3. その3 4. まとめ
  • 6. 1.アジャイル開発って? (2/4) ひとつの解として、書籍アジャイルサムライでは 以下の通りに書かれています。 • 大きな問題は小さく • 大事な事に集中する • ちゃんと成果を届ける • フィードバックを求める • 必要なら進路を変える • 成果責任を果たす
  • 7. 1.アジャイル開発って? (3/4) 書籍等では簡潔な言葉で書かれているので、分か り易いですね。 でも逆に簡潔すぎて、人によっては言葉の解釈が 異なるかも知れません。 開発の現場において、会社毎や会社内でもチーム やプロジェクト毎にやり方が違うように、アジャ イルなやり方の定義は、同じでしょうか?それと も異なるのでしょうか?
  • 9. 2. 自己紹介タイム 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1 2. その2 3. その3 4. まとめ
  • 10. 2. 自己紹介タイム • ワークショップを始めるにあたり、テーブル内で 自己紹介をしましょう。 • 自己紹介はアジャイル的?に、書籍アジャイルサ ムライで紹介されているインセプションデッキの 「我々はなぜここにいるのか」でやってみましょ う。
  • 11. 我々はなぜここにいるのか 自分のお名前 •[大事な理由(その1)] •[大事な理由(その2)] •[大事な理由(その3)] [今日参加した理由の根幹を成す、 最も大事な理由]
  • 12. 2. 自己紹介タイム 我々はなぜここにいるのか? 何の為にこの場に集まったのかを明確にし、当た り前の事かも知れないが、自分の認識と周りとで 認識が合っているのか確認する。 • ミッションの定義 • 自分達の顧客は誰なのか • プロジェクトの始まった理由はなんなのか • プロジェクトの目的やゴールは何か 当たり前の事だけどやれていない事も多いです。 職場等でも一度やってみて下さい。
  • 13. 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1 2. その2 3. その3 4. まとめ
  • 14. 3.1 ワークショップ1 (1/8) • 皆さん告知文に書いてあった、アジャイルマニ フェスト(アジャイルソフトウェア開発宣言+ア ジャイルソフトウェアの12の原則)は目を通して きましたか? • 先程の本日の勉強会の趣旨説明で、アジャイル開 発をやっているってどういう事か説明しましたが、 その正解はこのアジャイルマニフェストであると 考えます。
  • 15. 3.1 ワークショップ1 (2/8) • ある行動がアジャイルかどうかは、その行動がア ジャイルマニフェストに即したものであるかどう かによって決まります。 • 先程、今回は覚えるのではなく考えると言いまし たが、何かアジャイルな行動をする上ではアジャ イルマニフェストを念頭においておく必要があり ます。 • アジャイル道はまずアジャイルマニフェストから 始まります。当然皆さん覚えてきていますよね?
  • 16. 3.1 ワークショップ1 (3/8) え?覚えてきていない? 宜しい。 ならば音読だ!
  • 17. 3.1 ワークショップ1 (4/8) • 私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践 を手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法 を見つけだそうとしている。 • この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。 • プロセスやツールよりも個人と対話を、 • 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、 • 契約交渉よりも顧客との協調を、 • 計画に従うことよりも変化への対応を、 • 価値とする。すなわち、左記のことがらに価値が あることを認めながらも、私たちは右記のことが らにより価値をおく。
  • 18. 3.1 ワークショップ1 (5/8) • アジャイル宣言の背後にある原則 • 私たちは以下の原則に従う: 1. 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早 く継続的に提供します。 2. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎しま す。変化を味方につけることによって、お客様の競 争力を引き上げます。 3. 動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というでき るだけ短い時間間隔でリリースします。 4. ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して 日々一緒に働かなければなりません。
  • 19. 3.1 ワークショップ1 (6/8) 5. 意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成しま す。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを 信頼します。 6. 情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法はフェ イス・トゥ・フェイスで話をすることです。 7. 動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。 8. アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。 一定のペースを継続的に維持できるようにしなけれ ばなりません。 9. 技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意が機 敏さを高めます。
  • 20. 3.1 ワークショップ1 (7/8) 10. シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にするこ と)が本質です。 11. 最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的 なチームから生み出されます。 12. チームがもっと効率を高めることができるかを定期 的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を 最適に調整します。
  • 21. 3.1 ワークショップ1 (8/8) • 皆さん音読って実践していますか? • 読書していても中々声に出して読むって事はない と思います。 • これからアジャイル開発に取り組むのであれば、 このアジャイルマニフェストに記載されている内 容は、行動の指針となるものです。 • 是非覚えましょう!
  • 22. 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1(アジャイルマニフェストの音読) 2. その2 3. その3 4. まとめ
  • 23. 3.2 ワークショップ2 (1/6) • 先程音読してみて如何だったでしょうか? • 何か印象に残ったものはありましたか? • 今から、アジャイルマニフェストの4つの事柄及 び12の原則において印象に残ったものについて各 テーブルでディスカッションして下さい。 • そして各テーブルでこれが一番気になる・良かっ たものを一つ選んで下さい。
  • 24. 3.2 ワークショップ2 (2/6) 1. プロセスやツールよりも個人と対話を 2. 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを 3. 契約交渉よりも顧客との協調を 4. 計画に従うことよりも変化への対応を 1. 顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。 2. 要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎します。変化を味方につけることによって、お客様の 競争力を引き上げます。 3. 動くソフトウェアを、2-3週間から2-3ヶ月というできるだけ短い時間間隔でリリースします。 4. ビジネス側の人と開発者は、プロジェクトを通して日々一緒に働かなければなりません。 5. 意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼ら を信頼します。 6. 情報を伝えるもっとも効率的で効果的な方法はフェイス・トゥ・フェイスで話をすることです。 7. 動くソフトウェアこそが進捗の最も重要な尺度です。 8. アジャイル・プロセスは持続可能な開発を促進します。一定のペースを継続的に維持できるようにし なければなりません。 9. 技術的卓越性と優れた設計に対する不断の注意が機敏さを高めます。 10. シンプルさ(ムダなく作れる量を最大限にすること)が本質です。 11. 最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出されます。 12. チームがもっと効率を高めることができるかを定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方 を最適に調整します。
  • 25. 3.2 ワークショップ2 (3/6) • 各テーブルで一番に選ばれたものを説明して下さ い。説明にあたっては以下の内容でお願いします。 1. 一番良かったと選んだもの 2. 選ぶにあたり決め手になった事
  • 26. 3.2 ワークショップ2 (4/6) • 永和システムマネジメントの角谷信太郎さんの Agile Samurai Dojo Gathering 2012での資料 「訳出にあたってやり残した12のこと」 • http://speakerdeck.com/u/kakutani/p/my-12- regrets-on-translating-agile-samurai • 書籍アジャイルサムライの翻訳時に、本文中に出 てきたアジャイルマニフェストの翻訳を通じて、 アジャイルマニフェストの原文から日本語への翻 訳の際に、原文のニュアンスが抜けてしまったも のがあるのではないか?という問いかけ。
  • 27. 3.2 ワークショップ2 (5/6) • その問いかけを受けて、こんな取り組みをしてい る方も・・・ • 僕が考えた最強の「アジャイルソフトウェアの12の原 則」訳 by @ledsun さん • https://gist.github.com/2197343 • Agile Samurai Dojo Gathering 2012というイベントに て角谷さんの「アジャイルソフトウェアの12の原則」 の訳に対する熱い思いを受けた。 • 俺もやる!君もやれ、Fork me!!! • 引用の許可は頂いてます • http://twitter.com/ledsun/status/193129987270905856
  • 28. 3.2 ワークショップ2 (6/6) • なるほど。ジョジョ風なのは置いておいて、自分 で再翻訳するのというのは、音読と同様に勉強に なりますね! • よろしい、ならば今から再翻訳に挑戦だ! • 先程一つ選んだものについて、再翻訳してみま しょう!
  • 29. 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1(アジャイルマニフェストの音読) 2. その2(アジャイルマニフェストの再翻訳) 3. その3 4. まとめ
  • 30. 3.3 ワークショップ3 (1/6) • アジャイルマニフェストについての理解も深まっ てきましたか? • アジャイルマニフェストには「変化への対応」と いう一文がありましたが、2001年にマニフェス トとして言葉にしてしまったものは、2012年の 今現在でも通用するのでしょうか?マニフェスト にも変化が必要でしょうか? • アジャイルマニフェストが生まれた背景や、その 時代と今現在とのソフトウェア開発のやり方に違 いはあるでしょうか?
  • 31. 3.3 ワークショップ3 (2/6) • 今からアジャイル年表を作成するタイムライン ワークショップを行います。 • A3用紙二枚を合わせたものを年表の台紙として 配布します。 • 用紙の上側に端から端まで横に1本線を引いて下 さい。 • 以下のように書き込んで下さい。 • 用紙の左端は1960年。 • 用紙の真ん中は2000年。 • 用紙の右端は2012年。
  • 32. 3.3 ワークショップ3 (3/6) 1960年 2000年 2012年 196X年 1993年 2001年 2009年 トヨタ生産 Jef SutherLand アジャイル Windows7 方式体系化 Scrum策定 マニフェスト 2010年 1992年 1999年 2002年 ゴールドラット博士 役職に就く 書籍ザ・ゴール Kent Beck Kent Beck 書籍XP入門 書籍TDD入門 2010年 ジョナサン・ラスマセン 197X年 1995年 書籍AgileSamurai 2000年 Ruby 生まれた 1995年 CMMI v1.02 Windows95 200X年 デスマった 1987年 1999年 PMBOKガイド Windows2000 1986年 野中先生 1999年 2001年 Scrum論文 就職した Eclispe 1.0
  • 33. 3.3 ワークショップ3 (4/6) • 付箋紙には最初に年代、続いて事柄を書いて下さ い。 • 付箋紙は色分けして下さい • 個人的な事柄はピンク色 • アジャイルやプロジェクト管理に関連する事柄は黄色 • ツール等の技術的な事柄は水色 • ちょっとした事でも良いので数多く付箋を貼りま しょう。 • 個人的な事柄で下一桁の具体的な年代をごまかす のもOK。
  • 34. 3.3 ワークショップ3 (5/6) • 作成した年表について、何か印象に残ったものは ありましたか? • 各テーブルでディスカッションして下さい。 • そして各テーブルでこれが一番気になる・良かっ たものを一つ選んで下さい。
  • 35. 3.3 ワークショップ3 (6/6) • 各テーブルで一番印象に残ったと選ばれたものを 説明して下さい。説明にあたっては以下の内容で お願いします。 1. 一番印象に残ったと選んだもの 2. その概要や背景について(簡潔に)
  • 36. 4. まとめ 1. アジャイル開発って? 2. 自己紹介タイム 3. アジャイルマニフェストのワークショップ 1. その1(アジャイルマニフェストの音読) 2. その2(アジャイルマニフェストの再翻訳) 3. その3(アジャイル年表作成) 4. まとめ
  • 37. 4. まとめ • アジャイル開発において、その行動の指針となる のがアジャイルマニフェストです。 • アジャイルについて書かれた書籍において、まず はアジャイルマニフェストについて書かれていれ ば良いのですが、前提条件なのか当たり前の事な のか、アジャイルマニフェストについて書かれて いない事が多いです。 • 今日やって頂いたように、自分の言葉でアジャイ ルマニフェストについて理解を深めて、皆さんの 現場でのアジャイル開発に活かして下さい。