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1
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
プロダクトマネージャとして海外で働き始めて、
自分の視点をどこに持ってこようかと考えた話
2018/10/24
Daisuke (Deen) Matsuda
2
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
この話をしたいと思った理由
3
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
①後輩や友人のキャリアや転職の相談を聞いていると
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4
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
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5
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
②社内で物事をスムーズに進めるにあたって重宝される
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6
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
日本人の傾向
”コンセンサスの構築”をより重んじる傾向が強い。
”「決断」の各国分布”より /出典:『異文化理解力』
合意志向
トップダウン式
決断は全員の合意の上グループでなされる
決断は個人でなされる(たいていは上司がする)
日本
スウェーデン
オランダ
ドイツ
イギリス
アメリカ
ブラジル
フランス
イタリア ロシア
インド
中国
ナイジェリア
合意志向 トップダウン式
出典:異文化理解力 (エリン・メイヤー, 英治出版, 2015)
7
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
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8
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
一方でもしもその人の職種がプロダクトマネージャであれば、
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9
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
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コンセンサスがとれやすくなる
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10
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
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2017年6月にMaster of ScaleのPodcastで配信 https://mastersofscale.com/
11
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
Glue people, who are very nice people, and sit between functions
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(話の流れを考慮した意訳)
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2017年6月にMaster of ScaleのPodcastで配信 https://mastersofscale.com/
12
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
③自分の視点をどこに持って考えるか、
って個人の実務能力の程度を超えるなぁと思うから
13
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
事業戦略の視点をどこに持って考えるか、
って個々の組織能力の程度を超えるなぁと思うから
≒
事業戦略の話に置き換えるなら・・・
14
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
プロダクトの視点をどこに持って考えるか、
って個々の機能の程度を超えるなぁと思うから
≒
プロダクト戦略、ロードマップの話に置き換えるなら・・・
15
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
自分の視点をどこに持ってきたらいい?
16
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
いくつかの視点の例
17
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
出典:Pacific Centric SVG World Map, Dmthoth,
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Blank_Map_Pacific_World.svg
プロダクトマネージャとして関わった国:多ければよいという訳ではないけれど
視点の例1
18
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
プロダクトの組織の大きさに応じて変わっていくみんなの関心ごと
~ 人 ~ 人 ~ 人
複数国の市場
複数拠点(リモートワーク)
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文化(コミュニケーションの嗜
好の違い)
グローバル
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開発手法(例: 方
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コミュニケーションは楽、機
動もよく、エンジニアも近い。
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開発組織の運営の仕組み、開発プ
ロセスが重要視されはじめる。
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プロダクトマネージャだけ
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“グローバル”になると、難易度が急激に上がる。
視点の例2
※規模が大きな組織では、プロダクトを分解した「機能」単位になる
19
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
海外では 種類のプロダクトマネージャが存在:強みを活かす場所を考えよう
テクニカル・
プロダクトマネージャ
(Tech)
プロダクトマネージャ
(Non-Tech)
プロダクトマネージャのタイプ
• テクニカル・バックグランドがある。
例:ソフトウェアエンジニアとしての経験
• APIとしてプラットフォームを提供する部署によく配置されている
• 特定業界、オペレーション領域についての知見がある
• ビジネスコンサルティングやMBA、オペレーション側から来た人
• 要件定義や案件の優先順位を決めるのに十分なナレッジがある
※エンジニア経験がある人が、MBA等を経由して、Non Tech側のラインに来るケースも
ある(僕の知り合いにもそういう人がいる)
専門性
視点の例3
20
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
海外のプロダクトマネージャの を目標の基準にするとか
日本の応募ポジションの職務記述書
(Job Description)
以下が混ざっている印象
• 国内の「プロデューサ」
• SIが由来のシステム開発での「プロジェクトマ
ネージャ」が行うシステムの要件定義と設計
傾向
• 事業サイドがカウンターパートにいる場合は、
基本的にプライオリティを握っていない、十分
に関われていない
海外のTech企業の職務記述書
(Job Description)
Google、Amazon、Facebookの本社の
Product ManagerのJDは参考になります。
是非ご自身で見てみてください。
視点の例4
21
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
海外でも共通しているプロダクトマネージャの 領域:自分はどうだろう?
ビジネス
テクノロジー
コミュニケー
ション
• 組織をまたがってうまく動ける
• 要件やソリューションの明確に
記述できる・伝える能力
• 技術面の知識、システム開発や開発手
法に関するナレッジ、 経験• 戦略 (ビジネスやプロダクト)
• 市場に関する洞察
• 業界知識、業務知識
視点の例5
22
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
社内でよく見る つのタイプ:パターン化して周囲を見てみるとか
ビジネス
Techn
ology
Communica
tion
• ビジネス – 大
• テクノロジー - 小
• コミュニケーション - 中
Busine
ss
テクノロジー
Commun
ication
• ビジネス – 小
• テクノロジー – 大
• コミュニケーション
– 小~中
ビジネスサイド エンジニア
Business
Technology
• Business – 小~中
• テクノロジー – 小~中
• コミュニケーション – 大
プロデューサー
(調整系がメイン)
たとえば
どういう人?
ビジネスフォーカス Good at Tech(技術は得意) チームをまたぐ調整メイン
コミュニケーション
視点の例6
23
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
どのやって各領域を拡大していった方がいい?:すぐに全部はできないし
未来(シニア)スタート時点(まだジュニア)
ビジネス
テクノロ
ジー
コミュニケー
ション
ビジネス
テクノロジー
コミュニケーション
視点の例6
24
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
自分の視点をどこに持ってきたらいい?
25
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
自分のケース:現在 年~
Business Communication
プロダクトマネジメント&事業開発
Technology
• 海外赴任先でプロダクトマネジメント、海外事業開発がメイン
• プロジェクトの割合:USとヨーロッパで50%ずつくらい
• 以下の組み合わせは強力と感じてきた
• 『プロダクトマネジメント (Biz、Communicationにフォーカス)
+『プラットフォーム』
+『海外 (グローバル)』
+『事業開発』
• いつか日本に戻るまで、試行錯誤で掘り下げてみる予定
26
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
まとめ:『自分の視点をどこに持ってくるか』を話したかった つの理由
①後輩や友人のキャリアや転職などの相談を聞いていると
「もったいないなぁ」と思うことがあるから
②社内で物事をスムーズに進めるにあたって重宝される「調
整能力」は社外、特に海外に行くとリセットされるから
③自分の視点をどこに持って考えるか、って個人の実務能力
の程度を超えるなぁと思うから
27
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
懇親会での質疑応答メモ
新規事業(またはサービス)立ち上げ支援として、お客さんに『プロジェクトマネジメント』と『プロダクトマネジメ
ント』の関係を図で表して説明するにあたって、どう説明しようかと考えている。
懇親会で個別にいただいた質問、トピックから、いくつかを参考としてまとめました。ある程度、汎用的な内容になるよう、口頭で話した内容
に補足を入れています。(以下は、私個人の見解、職業観から質問者に回答した内容であり、所属組織とは一切関係ありません)
• 『プロジェクトマネジメント』については
• その上位概念としてまず『プログラムマネジメント』があるイメージですね。
• プログラムマネジメントは何かっていうと、複数のプロジェクトや、サブ・プログラム、およびプロジェクト・デリバリーが
完了した後のオペレーション(業務)などを包括的にまとめた概念です。大きなスコープのプロジェクトをサブプロジェクト
単位で分割したイメージに近い。
• プログラムマネジメントに期待されることは何か、っていうと、その会社でハイレベルな組織の戦略があって、それを達成す
るために必要なプロジェクトが複数ある中で、プロジェクトを個別に管理する以上のベネフィットを得られるようにすること、
です。このプログラムマネジメントのナレッジはPMIで出てますね。
• プロジェクトマネージャが昇進してプログラムマネージャになる、とか普通のキャリアパスですね。
• 『プロダクトマネジメント』については
• 何を期待されているかっていうと、WHAT(何をやるか、作るのか、提供するのか)を定義すること
• なので図で書くなら、フェーズ ごとにメインで関わる人たちが変わる、という図がよいかも。以前に僕自身もそういう図を社内向
けに書いて、みんなに「うんうん」って納得してもらった経験があります。
• 「市場分析、要件を決めるWHATはプロダクトマネージャがやる、プロジェクトマネージャは関わらない」、
• 「プロジェクトの見積もり、スケジュールを立てるところからプロジェクトマネージャが入ってくる」、
• 「実際にプロジェクトの実行フェーズ(HOW)に入ったら、メインはプロジェクトマネージャに切り替わる」というイメージで
す。プロジェクトマネージャの役割は、プロジェクトの「実行」部分なので。
28
(c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved.
懇親会での質疑応答メモ
うちの会社では、プロダクトマネージャとプロジェクトマネージャの役割を同じ人にやってもらってるんですよね。
やっぱりその方が効率が良くて。
懇親会で個別にいただいた質問、トピックから、いくつかを参考としてまとめました。ある程度、汎用的な内容になるよう、口頭で話した内容
に補足を入れています。(以下は、私個人の見解、職業観から質問者に回答した内容であり、所属組織とは一切関係ありません)
• 分かります。組織が小さい間はその方が効率がよいですもんね。ただ、その手の話は経験上、最終的には「その仕組みはスケールで
きるかどうか」の一言に集約される、と思っています。僕が以前にいた組織でその議論がされたときの結論は『別々にする』でした。
理由は、組織として短期間に拡大したくてもできない職務設計で、スケールしないだろうと判断されたから。
• 組織を将来拡大させていくことを考えると、採用はとても大事な話になりますが、プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメ
ントの両方ができる人がどれくらいジョブマーケットにいるのか?を考えて設計した方がよくて。だってなかなかいないです。
※さらに英語でもコミュニケーションできるレベルの人なんて、本当になかなかいない。
• しかも同業他社もみんな同じようなプロフィールの人が欲しくて、そんな環境でどう自社の採用までつなげられるのか。とてもタフ
です。一方で並行して自社を辞めていく人もいますからね。
• ただ、一方で日本人が考える「プロジェクトマネージャ」ってシステムの要件定義もするし、そのイメージがかなり強く浸透してい
るので、日本の組織がプロダクトマネージャとプロジェクトマネージャを分ける組織にするのは、相当なチャレンジになるんじゃな
いんでしょうか。
※上記はプロダクトマネジメントチームと、プロジェクトマネジメントチームが完全に分離されている組織にて、プロダクトマネジメ
ント側の組織にいた時の経験より。また、Amazon、Facebook、GoogleなどのTech企業の本社のポジションのJDを見れば分かるように、
プロダクトマネージャ、およびプログラムマネージャが職種として別々に分かれています。

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プロダクトマネージャとして海外で働き始めて、自分の視点をどこに持ってこようかと考えた話 #pm_roppongi

  • 1. 1 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. プロダクトマネージャとして海外で働き始めて、 自分の視点をどこに持ってこようかと考えた話 2018/10/24 Daisuke (Deen) Matsuda
  • 2. 2 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. この話をしたいと思った理由
  • 3. 3 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. ①後輩や友人のキャリアや転職の相談を聞いていると 「もったいないなぁ」と思うことがあるから
  • 4. 4 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 「もったいない」とは何か 仕事の実務能力がある人なのに、 キャリアとか転職の準備、計画の話になると。。。
  • 5. 5 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. ②社内で物事をスムーズに進めるにあたって重宝される 「調整能力」は、社外、特に海外に行くとリセットされるから
  • 6. 6 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 日本人の傾向 ”コンセンサスの構築”をより重んじる傾向が強い。 ”「決断」の各国分布”より /出典:『異文化理解力』 合意志向 トップダウン式 決断は全員の合意の上グループでなされる 決断は個人でなされる(たいていは上司がする) 日本 スウェーデン オランダ ドイツ イギリス アメリカ ブラジル フランス イタリア ロシア インド 中国 ナイジェリア 合意志向 トップダウン式 出典:異文化理解力 (エリン・メイヤー, 英治出版, 2015)
  • 7. 7 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 調整のためにエンジニアサイドと事業サイドを結ぶことが メインの役割の人の存在は有難い…
  • 8. 8 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 一方でもしもその人の職種がプロダクトマネージャであれば、 キャリアとしてはどう考えたらよいだろうか?
  • 9. 9 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 『調整』に時間を割り当てる動機付けの誘惑ループ 調整事項に時間を割り当てる 調整できるようになり、 コンセンサスがとれやすくなる 物事、プロジェクトが進む (だってコンセンサス重視) 調整できる人、として 組織で重宝される 充足感を得られ、 この方向へ進むことの動機付け コンセンサスが重要だから時間をかけ、結果に動機付けされる誘惑。
  • 10. 10 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 印象に残っている エリック・シュミットがGoogleの採用の課題について語った話 2017年6月にMaster of ScaleのPodcastで配信 https://mastersofscale.com/
  • 11. 11 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. Glue people, who are very nice people, and sit between functions and help either side but don't themselves add a lot of value. (話の流れを考慮した意訳) Glue people (直訳だと“接着”、日本語的には“間をつなぐ人”という意味合いかな…)と私が呼んでいる、 人格的にはとてもよい人達で、チームの間に入って両方を助けるんだけど、 彼ら自身はあまり価値を生まない。 この後に彼はこう続ける(意訳ですよ) • “それぞれで直接話し合えば解決するじゃないか” • “この問題を解決するために、この手の人をたくさん採用しないように採用プロセスを見直したんだ” 2017年6月にMaster of ScaleのPodcastで配信 https://mastersofscale.com/
  • 12. 12 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. ③自分の視点をどこに持って考えるか、 って個人の実務能力の程度を超えるなぁと思うから
  • 13. 13 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 事業戦略の視点をどこに持って考えるか、 って個々の組織能力の程度を超えるなぁと思うから ≒ 事業戦略の話に置き換えるなら・・・
  • 14. 14 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. プロダクトの視点をどこに持って考えるか、 って個々の機能の程度を超えるなぁと思うから ≒ プロダクト戦略、ロードマップの話に置き換えるなら・・・
  • 15. 15 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 自分の視点をどこに持ってきたらいい?
  • 16. 16 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. いくつかの視点の例
  • 17. 17 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 出典:Pacific Centric SVG World Map, Dmthoth, https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Blank_Map_Pacific_World.svg プロダクトマネージャとして関わった国:多ければよいという訳ではないけれど 視点の例1
  • 18. 18 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. プロダクトの組織の大きさに応じて変わっていくみんなの関心ごと ~ 人 ~ 人 ~ 人 複数国の市場 複数拠点(リモートワーク) 言語(英語) 文化(コミュニケーションの嗜 好の違い) グローバル 組織の大きさ 開発手法(例: 方 式、等) コミュニケーションは楽、機 動もよく、エンジニアも近い。 人以上~ 開発組織の運営の仕組み、開発プ ロセスが重要視されはじめる。 開発全体の案件リストと優先順位付け、 開発体制、組織内コミュニケーション、 スケールできるか。 プロダクトマネージャだけ の組織でも15人以上、複数 のプロダクトマネージャの グループに分かれる。 時差 アメリカ~日本~ヨー ロッパ ~ 人 “グローバル”になると、難易度が急激に上がる。 視点の例2 ※規模が大きな組織では、プロダクトを分解した「機能」単位になる
  • 19. 19 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 海外では 種類のプロダクトマネージャが存在:強みを活かす場所を考えよう テクニカル・ プロダクトマネージャ (Tech) プロダクトマネージャ (Non-Tech) プロダクトマネージャのタイプ • テクニカル・バックグランドがある。 例:ソフトウェアエンジニアとしての経験 • APIとしてプラットフォームを提供する部署によく配置されている • 特定業界、オペレーション領域についての知見がある • ビジネスコンサルティングやMBA、オペレーション側から来た人 • 要件定義や案件の優先順位を決めるのに十分なナレッジがある ※エンジニア経験がある人が、MBA等を経由して、Non Tech側のラインに来るケースも ある(僕の知り合いにもそういう人がいる) 専門性 視点の例3
  • 20. 20 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 海外のプロダクトマネージャの を目標の基準にするとか 日本の応募ポジションの職務記述書 (Job Description) 以下が混ざっている印象 • 国内の「プロデューサ」 • SIが由来のシステム開発での「プロジェクトマ ネージャ」が行うシステムの要件定義と設計 傾向 • 事業サイドがカウンターパートにいる場合は、 基本的にプライオリティを握っていない、十分 に関われていない 海外のTech企業の職務記述書 (Job Description) Google、Amazon、Facebookの本社の Product ManagerのJDは参考になります。 是非ご自身で見てみてください。 視点の例4
  • 21. 21 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 海外でも共通しているプロダクトマネージャの 領域:自分はどうだろう? ビジネス テクノロジー コミュニケー ション • 組織をまたがってうまく動ける • 要件やソリューションの明確に 記述できる・伝える能力 • 技術面の知識、システム開発や開発手 法に関するナレッジ、 経験• 戦略 (ビジネスやプロダクト) • 市場に関する洞察 • 業界知識、業務知識 視点の例5
  • 22. 22 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 社内でよく見る つのタイプ:パターン化して周囲を見てみるとか ビジネス Techn ology Communica tion • ビジネス – 大 • テクノロジー - 小 • コミュニケーション - 中 Busine ss テクノロジー Commun ication • ビジネス – 小 • テクノロジー – 大 • コミュニケーション – 小~中 ビジネスサイド エンジニア Business Technology • Business – 小~中 • テクノロジー – 小~中 • コミュニケーション – 大 プロデューサー (調整系がメイン) たとえば どういう人? ビジネスフォーカス Good at Tech(技術は得意) チームをまたぐ調整メイン コミュニケーション 視点の例6
  • 23. 23 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. どのやって各領域を拡大していった方がいい?:すぐに全部はできないし 未来(シニア)スタート時点(まだジュニア) ビジネス テクノロ ジー コミュニケー ション ビジネス テクノロジー コミュニケーション 視点の例6
  • 24. 24 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 自分の視点をどこに持ってきたらいい?
  • 25. 25 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 自分のケース:現在 年~ Business Communication プロダクトマネジメント&事業開発 Technology • 海外赴任先でプロダクトマネジメント、海外事業開発がメイン • プロジェクトの割合:USとヨーロッパで50%ずつくらい • 以下の組み合わせは強力と感じてきた • 『プロダクトマネジメント (Biz、Communicationにフォーカス) +『プラットフォーム』 +『海外 (グローバル)』 +『事業開発』 • いつか日本に戻るまで、試行錯誤で掘り下げてみる予定
  • 26. 26 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. まとめ:『自分の視点をどこに持ってくるか』を話したかった つの理由 ①後輩や友人のキャリアや転職などの相談を聞いていると 「もったいないなぁ」と思うことがあるから ②社内で物事をスムーズに進めるにあたって重宝される「調 整能力」は社外、特に海外に行くとリセットされるから ③自分の視点をどこに持って考えるか、って個人の実務能力 の程度を超えるなぁと思うから
  • 27. 27 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 懇親会での質疑応答メモ 新規事業(またはサービス)立ち上げ支援として、お客さんに『プロジェクトマネジメント』と『プロダクトマネジメ ント』の関係を図で表して説明するにあたって、どう説明しようかと考えている。 懇親会で個別にいただいた質問、トピックから、いくつかを参考としてまとめました。ある程度、汎用的な内容になるよう、口頭で話した内容 に補足を入れています。(以下は、私個人の見解、職業観から質問者に回答した内容であり、所属組織とは一切関係ありません) • 『プロジェクトマネジメント』については • その上位概念としてまず『プログラムマネジメント』があるイメージですね。 • プログラムマネジメントは何かっていうと、複数のプロジェクトや、サブ・プログラム、およびプロジェクト・デリバリーが 完了した後のオペレーション(業務)などを包括的にまとめた概念です。大きなスコープのプロジェクトをサブプロジェクト 単位で分割したイメージに近い。 • プログラムマネジメントに期待されることは何か、っていうと、その会社でハイレベルな組織の戦略があって、それを達成す るために必要なプロジェクトが複数ある中で、プロジェクトを個別に管理する以上のベネフィットを得られるようにすること、 です。このプログラムマネジメントのナレッジはPMIで出てますね。 • プロジェクトマネージャが昇進してプログラムマネージャになる、とか普通のキャリアパスですね。 • 『プロダクトマネジメント』については • 何を期待されているかっていうと、WHAT(何をやるか、作るのか、提供するのか)を定義すること • なので図で書くなら、フェーズ ごとにメインで関わる人たちが変わる、という図がよいかも。以前に僕自身もそういう図を社内向 けに書いて、みんなに「うんうん」って納得してもらった経験があります。 • 「市場分析、要件を決めるWHATはプロダクトマネージャがやる、プロジェクトマネージャは関わらない」、 • 「プロジェクトの見積もり、スケジュールを立てるところからプロジェクトマネージャが入ってくる」、 • 「実際にプロジェクトの実行フェーズ(HOW)に入ったら、メインはプロジェクトマネージャに切り替わる」というイメージで す。プロジェクトマネージャの役割は、プロジェクトの「実行」部分なので。
  • 28. 28 (c) 2018 Daisuke Matsuda All Rights Reserved. 懇親会での質疑応答メモ うちの会社では、プロダクトマネージャとプロジェクトマネージャの役割を同じ人にやってもらってるんですよね。 やっぱりその方が効率が良くて。 懇親会で個別にいただいた質問、トピックから、いくつかを参考としてまとめました。ある程度、汎用的な内容になるよう、口頭で話した内容 に補足を入れています。(以下は、私個人の見解、職業観から質問者に回答した内容であり、所属組織とは一切関係ありません) • 分かります。組織が小さい間はその方が効率がよいですもんね。ただ、その手の話は経験上、最終的には「その仕組みはスケールで きるかどうか」の一言に集約される、と思っています。僕が以前にいた組織でその議論がされたときの結論は『別々にする』でした。 理由は、組織として短期間に拡大したくてもできない職務設計で、スケールしないだろうと判断されたから。 • 組織を将来拡大させていくことを考えると、採用はとても大事な話になりますが、プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメ ントの両方ができる人がどれくらいジョブマーケットにいるのか?を考えて設計した方がよくて。だってなかなかいないです。 ※さらに英語でもコミュニケーションできるレベルの人なんて、本当になかなかいない。 • しかも同業他社もみんな同じようなプロフィールの人が欲しくて、そんな環境でどう自社の採用までつなげられるのか。とてもタフ です。一方で並行して自社を辞めていく人もいますからね。 • ただ、一方で日本人が考える「プロジェクトマネージャ」ってシステムの要件定義もするし、そのイメージがかなり強く浸透してい るので、日本の組織がプロダクトマネージャとプロジェクトマネージャを分ける組織にするのは、相当なチャレンジになるんじゃな いんでしょうか。 ※上記はプロダクトマネジメントチームと、プロジェクトマネジメントチームが完全に分離されている組織にて、プロダクトマネジメ ント側の組織にいた時の経験より。また、Amazon、Facebook、GoogleなどのTech企業の本社のポジションのJDを見れば分かるように、 プロダクトマネージャ、およびプログラムマネージャが職種として別々に分かれています。