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テック業界のジェンダーギャップ解消のために、個人開発でどこまでできるか挑戦している話
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テック業界のジェンダーギャップ解消のために、個人開発でどこまでできるか挑戦している話
1.
テック業界のジェンダーギャップ 解消のために、 個人開発でどこまでできるか 挑戦している話
2.
自己紹介 だむは @damuha_ 韓国生まれ日本育ち SIer→Web開発→フリー sisterの開発
3.
今日話すこと テック業界のジェンダーギャップを課題 に感じ、何か自分にできないかと考え、 個人でサービスを開発したので、リリー スまでの過程と、運営で悩んだ事などを 話します
4.
こんな人向け ・個人開発に興味がある人 ・個人開発に挑戦してみたい人 ・テック業界のジェンダーギャップにつ いて知りたい人
5.
目次 1、sisterというサービスについて - どんなサービスか - リリースまで -
システム構成/技術選定理由 - 現在の課題 2、作った経緯 - 作った経緯 - テック業界のジェンダーギャップについて - サービスを開発する上で気をつけたこと 3、運営してみて - 実際に運営してみて感じた課題 4、まとめ
6.
1、sisterについて
7.
どんなサービス 「sister」 ・エンジニアを目指す女性、働く女性向 けのロールモデルや仲間を探すための 「SNS」、「マッチング」 ・メンターメンティー(ブラシス制度) による技術、キャリアのフォローアップ ・テック業界で働く/働きたい女性のDB みたいなイメージ
8.
機能 ・LINEのオープンチャット ・Clubhouseのテキスト版 オープンカフェ シスタープラン契約 ・有料で教える シスターマッチング ・ユーザー同士のマッチング ・キャリアスキルを見つける
9.
リリースまで date description 2020/8/1 SIerからWeb系に転職 2020/9上旬
sisterの設計 2020/9中旬 開発開始 2020/12/28 ベータ版リリース 2021/2中旬 ベータ版クローズ 2021/2∼4 正式版リリース準備 2021/5/10 正式版リリース 元々ポートフォリオで作ってい たサービスが基盤となっている 需要がありそうだったの で、サービスの見直しをする ために一度ベータ版をクロー ズ
10.
システム構成/技術選定理由 S3 Bucket LP(sisterwith.com) ブログ(blog.sisterwith.com) sister app.sisterwith.com ヘルプ • ブログ •
ガイドライン • お問い合わせ • リリースノート • FAQ help.sisterwith.com あくまでサービスはRailsで完結 している。LPやブログは個別で 作成している。
11.
使ってるとこ 技術 選定理由 sister全体
Ruby、Rails ・情報量が多い ・駆け出しエンジニアにとって手が出しやすかった ・勉強していた言語だったため sister全体 Heroku ・デプロイが簡単 ・安い 決済 Stripe ・比較的情報が多かった ・他のサービスでもStripeを使っているところが多かった ・スタンダードアカウントは全てStripe上で管理できるの で、安心できる LP Next.js, Vercel ・簡単に構築できて、すぐに公開できるため ・将来的にフロントNext.js、バックエンドRailsにしようと 思ったため ヘルプ Notion ・管理が簡単 ・そのまま独自ドメインで公開できて楽 ・楽できるところは作りたくない システム構成/技術選定理由
12.
ちなみにStripeはこうやって使ってます sister メンター(姉) メンティー(妹) ・有料プランを作成する ・sisterとStripe連携する 本人確認、口座登録、入金処理は全 てStripeで実施。sister上に決済周り の個人情報は置かない ・有料プランを購入する クレジットカード登録、購入処理、2 段階認証は全てStripeで実施。sister上 でクレジットカード情報は持たない ・売り上げ管理 ・決済状況確認 ・アカウント管理
13.
現在の課題 1、View側での処理が多く、CSSもぐちゃぐちゃなのもあり、読み込みが遅い。 →リファクタリングしつつ、フロントとバックエンドを分けていく。 2、リリースを優先したため、テストコードが少ない →テストを書くことを優先する(新しい技術や機能に誘惑されない) 3、そもそも、コードの書き方自体見直す必要がある。技術負債があるため、バ グが出やすい状態 →テストを書きつつ、バックエンドを分けつつリファクタリングしていく 4、KPIがわかりづらく、改善点を見つけるのが難しい →KPIを取得しやすくするためにGoogle Analyticsなどの設定を見直したりする
14.
この章で伝えたかったこと ・難しい技術や新しい技術じゃなくても、個人開発はできる ・リリースすることが大事 ・結構楽しても良いと思う ・意外と難しいことじゃないのでチャレンジしてみてくださいね!
15.
2、作った経緯
16.
作った経緯 メンターメンティーマッチン グサービスに女性のメンター がほぼいなくて、ちょっと困 った 女性エンジニアコミュニティで仲間を 探す人が多かった 女性もメンターにチャレンジしやすい場 が欲しかった 自分でサービス運営してみたかった
17.
IT業界のジェンダーギャップ ※1 経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来設計に関する調査結果」より ※2 内閣府男女共同参画局が発表した「性別による無意識の思い込み
(アンコンシャス・バイアス)に関する調査結果(概要)」より ・女性は約2割※1 ・エンジニア・理系=男性のイメージ ・女性はロジカルシンキングが苦手というバイアス※2 ・イベント登壇者に男性しかいないことが多い ・開発者に男性が多いことで、プロダクトや案件の進め方などで多様 性が失われる
18.
サービスを作る上で気をつけたこと ・女性は男性よりも自信がないという調査※1が出ているため、メンターと いう言葉を使用せず、ブラシス制度※2から発想を得てシスターという言葉 を使用した ・ジェンダーバイアスな色を使用しない ・シスターに挑戦しやすいように500円からプラン作成可能とした ・レビューや星機能をつけていない(正解かはいまだに分からない) ※1 LinkedIn(リンクトイン)が発表した「仕事で実現したい機会に対する意識調査(Opportunity Index
2020)」よ り ※2 ブラシス制度とは新入社員の教育方法の一つで、先輩社員が兄(ブラザー)、姉(シスター)として、新入社員 に仕事の進め方や仕事に対する心構えを指導するとともに、職場の人間関係など業務や社会生活における不安や悩 みを聞き、アドバイスを行う人材育成制度です。(参照元:BIZHINT)
19.
この章で伝えたかったこと ・自分がもっている課題を解決するためのサービスを作ると比較的挫 折しないで作りやすい ・このサービスが必要とされるか、数字で調査することは大事 ・使ってもらうターゲットに合わせて、機能を追加したり、デザイン を考える。(難しい、、、)
20.
3、運営してみて
21.
実際に運営してみて感じた課題 ①お姉さんが増えない 思ったよりお姉さんが 増えない、、何でや!! ヒアリングしてみた 私なんて、、、何 も、、 私は何も持っていない、、 教えられるほどの能力 がない、、 やってみたいけど、私 にできるか、、、 ジェンダーバイアスがサービス に与える影響は自分が思っている 以上に大きいものだと気づき、お 姉さん側のフォローも必要という ことに気づいた
22.
実際に運営してみて感じた課題 ①解決策1 お姉さんやってみたい人向けにイベントを実施し、それぞれの経歴や得意なことを聞 いて、みんなでその人にどんな話を聞きたいか、どんなプランが作成できるか、自信 を持てるイベントを開いた
23.
実際に運営してみて感じた課題 ①解決策2 TECHPLAY女子部のオーガナイザーでもあるため、気軽に技術LTやイベントに参加 できる環境を作り、自信をもてる状況を作る。
24.
実際に運営してみて感じた課題 ①結果 ・イベントなどを通して、自分にもできそうと気づき、お姉さんとして、プランを 登録する方が増えた (それでもまだ10ちょいしかプランはないので、引き続き課題解決に向けて模索 中)
25.
実際に運営してみて感じた課題 ②想定していたよりもユーザー同士のコミュニケーションが発生し ない 全然コミュニケーションが発 生していない!!なぜだ!! ヒアリングしてみた 知らない人にいきなり声か けるハードルが高い 見つけてもツイッター 飛んじゃう 登録してみただけだから
26.
実際に運営してみて感じた課題 完全な解決は難しいので、そもそもこういった課題を解決するためのヒントを収集す る仕組みを作った方が良さそう ②解決策 改善アンケートやユーザー用のSlackで意見 や改善案を収集している
27.
実際に運営してみて感じた課題 オープンカフェ機能を作って、みんなでコミュニケーションが取れるようにしてみた (結果あまり使われないので、削除予定、、、、) ②結果
28.
実際に運営してみて感じた課題 ③ひとりでは限界がある、、、(私の場合) これ、技術的にもサービスの 運営的にも一人厳しくない? つぶやいてみた
29.
実際に運営してみて感じた課題 SNSやsisterからのDM、登壇などを通して声をかけていただき、サポートメンバーが 増えていった。現在、相談できるメンバーは4人(メインは2人) ③ひとりでは限界がある、、、解決策 サポートメンバーがいることで視野が広 がり、解決できることも増えていった り、方向性が決めやすくなる。SNSでの 発信やコミュニティは重要
30.
この章で伝えたかったこと ・開発も大変だけど、運営の方が難しい ・個人開発といえど、周りのサポートはありがたく頂戴する ・サービスのターゲットによって、思いがけないところでつまづく事 がある
31.
4、まとめ
32.
まとめ ・個人開発は辛いけど、楽しいです ・関わるエンジニアによって、サービスは変化していくし、見つける 課題も違うので、性別の偏りはなくしていくべきだと感じました。 ・個人開発でマネタイズできなかったら、負けなのかと思ってたけ ど、結局作る人のポリシーとか信念によると思います
33.
テック業界のジェンダーギャップ 開発者の私にできること ・技術登壇などに積極的に応募し、登壇する ・「女性」の私が個人でサービス開発し、運営することが大事 ・できるかぎり、いろんな情報を発信したり、相談できる場を作る。
34.
最後に デブサミ運営の皆様、 賛否両論ある中、素敵なイベントを開催して いただきありがとうございます!!!!
35.
@damuha_ @sister_jp ありがとうございました!!