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才能か努力か

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アンダース・エリクソン、ロバート・プール著「超一流になるのは才能か努力か」をベースにした勉強会用資料です。

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才能か努力か

  1. 1. 才能か 努力か 伊津野 英克 http://hidekatsu-izuno.hatenablog.com/
  2. 2. 参考文献 • 「超一流になるのは才能か努力か?」 • アンダース・エリクソン(フロリダ州立大学心理学部教授)、ロバート・プール著 • 10000時間の法則の元ネタの研究者 • 「頭のでき 決めるのは遺伝か、環境か」 • リチャード・E・ニスベット(ミシガン大学心理学教授)著
  3. 3. 定義 才能=物事を巧みになしうる生まれつきの能力 努力=ある目的のために力を尽くして励むこと (出典:デジタル大辞泉)
  4. 4. 事実 知能の高さは両親で8割説明できる 子供の知能は生まれる前に ほとんど決まってしまう
  5. 5. 能力は遺伝で決まる?
  6. 6. 能力は遺伝で決まる?
  7. 7. 両親の影響は遺伝だけとは限らない • 両親の所得が高ければ、子供の食事、教育にお金をか けられる • 両親の知識レベルが高いほど、適切な教育を子供にも たらす可能性も高まる • 両親の住む地域が健全ならば、足を踏み外す確率が下 がる • 両親からの遺伝による身体的特徴が、結果として両親 と同じような経験をもたらす 遺伝の直接的影響は 10% 程度
  8. 8. 結局、同じことなんじゃ……
  9. 9. 遺伝が原因でなければ 変えられる! 点が大きく違う
  10. 10. 神話 • 脳は7歳程度で柔軟性を失い変化しない • スポーツなどで成功している人は生まれ ついての天才だ
  11. 11. 最近の研究成果 • 脳は大人になっても柔軟に変化する • 人の能力はある種の努力の量で決まる
  12. 12. 脳が変化する証拠 • ロンドンのタクシー運転手の脳 • タクシー運転手は海馬が異常に発達。辞めると徐々に普通に 戻る • 日本のタクシー運転手を想像するとわかりにくいが、ロンド ンの交通網は複雑でタクシー運転手も免許制となっており、 世界一難しい試験と呼ばれているらしい • 視覚障害者の脳 • 失った視覚に対する脳機能の割当が減った分、聴覚や点字を 読む指先の触覚への脳機能の割当が増加 • 配線の組み換えが起こる • 音楽家の脳 • 音の聞き分けができるよう脳が発達
  13. 13. 才能だと思われていたこと 「生まれつきの天才」を裏付ける証拠はない • 絶対音感 • 子供であれば、1年半の訓練で誰でも身に付く • 先天的な音痴はめったにいない(先天的失音楽症) • 記憶力 • 訓練だけで82個の数字列の記憶ができるように • バイオリンの演奏やバレエ・ダンス • 練習量と能力評価が相関 • サバン症候群 • 物事の細部へのこだわりが極端に強く、反復行動する傾向を 持つ自閉症児が、結果として能力を獲得
  14. 14. 能力はある種の努力の量で決まる ある種の努力=限界的練習 • 限界を超えるための練習を継続的に行うと、身体 や脳が変化して本当に限界を超えることができる • 集中しない練習など、不適切な努力はいくらやっても無駄 • 長く経験してもダメ。できることを繰り返し続けると徐々に能力 が落ちてくる • 創造性も限界を超えるときに生まれる • ただし、能力の中には低年齢のうちに訓練しない と獲得が困難なものもある • 絶対音感、バレエダンスのターンアウトなど • 言語学習も大人と子供では脳への影響が異なる • 困難だが不可能というわけではないらしい
  15. 15. 限界的練習で起こっていること • 脳や身体が変化 • ダイエットでよく出てくる恒常性(ホメオスタシス)が影響 しているらしい • 変化させるには、限界より上が通常状態であると身体や脳に 認識させる必要がある • 限界より少し外側あたりがよいらしい • 限界を超える方法論も重要 • 懸命な努力だけでは限界を超えられない • 「もっと頑張る」ではなく「他の方法を試す」 • より上位のプレイヤーに教えを請うことも役に立つ • 新たな能力の獲得が脳の構造変化をもたらす • 対象に対する心的イメージが確立される
  16. 16. 加齢さえも制約にはならない • 加齢で能力が衰える原因 • トレーニングを減らす、止めることが主因 • 大人は練習時間を確保できないという現実的制約の方が 大きい • トレーニングを続ける人の衰えは抑えられている • 80代でも効果的に身体を鍛えることは可能 • 今日では、65~69歳マラソン選手の25%が20~54歳ラン ナーの過半数を上回るペースで走る • 宮崎秀吉さん(105歳)100m 42秒22 で105歳以上の部ギ ネス記録 • 老眼 • 三ヶ月の訓練で60%の改善。老眼鏡なしに新聞が読めるようになる • 目そのものの変化はなく脳の処理能力が改善
  17. 17. 限界的練習の方法論 • 「目的のある練習」をする • はっきりと定義された具体的目標がある • 意識を集中して行う • フィードバックがある • 居心地のよい領域を超える(限界的練習は楽しくない) • 最初は褒めて動機づけることも重要 • ただし、きっかけ作りに過ぎない • 初期段階での優位性もきっかけに繋がる(早生まれなど) • 最終的には本人の意欲次第 • 活動そのものに興味や意欲を覚えなければ続かない • 競争による高め合いも重要 • 実力に応じたコーチが必要 • 限界を超える方法を教えられる専門家が付く必要がある
  18. 18. 意志の力は存在しない • 限界的練習には苦しい努力が必要 • 「続ける理由」を強める • 能力そのものを意欲の源泉とする • 自分を信じる気持ちを持つ(楽観的になる) • 目標をきざむ • 「止める理由」を弱める • 誘惑にかられるリスクを抑える • 練習時間を明示的に決め、他の要因を排除する • コミットメント契約
  19. 19. 限界的練習による教育メソッド • 知識を教えるのではなく技能を教える • 一流のプレイヤーの考え方を追体験させる • 難しい課題について考え議論させ、ヒントを与えな がら答えに辿り着かせる • 理解が間違っている場合にはすぐにフィードバック を与える • 努力し、失敗し、やり方を見直し、再び挑戦すると いうプロセスが心的イメージの構築に効果的
  20. 20. 才能の差の原因 • 子供時代のちょっとした差がきっかけを作る • 早生まれ → 体格が大きい → 子供時代の成功体験 • ちょっとIQが高い → 将棋で勝つ → 子供の頃から選別指導 • 容姿が良いほど賃金は高い • 単に外見によるメリットだけではなく、容姿が良いと能力自体 も高い傾向がある • 容姿の良さがコミニュケーションの敷居を下げ、自信に繋がる • 自信が訓練の機会を生み、能力自体を向上させる • 苦手なこと≠才能がない • 能力の差は、大人に成る頃には消滅するが、方向付けが訓練の 機会を作り最終的な差に繋がる
  21. 21. 得られる教訓 • 誰でもすごい能力を獲得できる可能性がある • 苦手なことでも克服できる • 逆に言えば、今、能力がない人が新しい能力を得る ためには相当な努力が必要 • 時間をカネで買う。専門のコーチを付けるのも有効 • 得意なことだけに時間を費やすのもひとつの戦略か • できないのはすべて自分のせい • 言い訳のしようがないorz
  22. 22. オチ:残念なお知らせ • 限界的練習は次のような分野には適用が難しい • 客観的な評価基準がなく効果的な訓練方法が確立されていない 普通のお仕事(管理職、教師、技術者、コンサルタントなど) • 直接的な競争がない趣味の分野(ガーデニングなど) → とはいえ、教育方針の参考にはなる気がする • 能力の向上は別の能力を後退させることも • 特定の能力に脳が振り分けられてしまう • 講義やセミナーなど知識ベースの訓練には能力 の向上効果がほとんどない • ロールプレイ、ディスカッション、問題解決、実地訓練などイ ンタラクティブな要素を含む技能ベースの訓練法が有効 → このプレゼンにも意味がない可能性がw
  23. 23. おまけ:10000時間の法則の間違い • 元ネタの研究者自体が否定 • 10000時間という数字には何の意味もない • 時間は分野によって異なる • バイオリン奏者に関しても正しくない • 10000時間はバイオリン学生の20歳までの平均値に過ぎない。 プロになるにはもっと練習が必要。 • 限界的練習とただの練習を区別していない • ただの練習では10000時間やっても無意味 とはいえ、誰でも限界を超えられる、という点では 正しい

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