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データアカデミー 指標作成型3
- 2. アジェンダ
1. 前回のおさらい(5min)
2. 分析状況を共有(5min)
3. 分析結果の評価(60min)
1. 分析シートの説明…B 20分
2. 分析結果の確認…B 20分
3. 結果をロジックモデルの下につける…C 15分
4. 政策の事前評価(90min)
1. 5年後,10年後の想定数値確認 …D,E 20分
2. 数値的な根拠はあるか …F 30分
3. 施策との紐付きの確認…G,H 30分
5. 結果報告(20min)
Code for Japan 2
- 11. ⑤評価
• 評価
• 仮説の想定と、分析の結果が一致したか、一致しなかったか確認する。
• 仮説と一致した場合
• 分析結果の中から、課題に対して効き目のあるパラメータがないか確認する。
• 他に、課題の要因となっている仮説があれば引き続き分析する。
• 仮説と一致しなかった場合
• データ量が不足していないか、データがマスクされすぎていないか疑う。
• 仮説が間違っていれば、違う仮説を考える。
①仮説
現状分析
②対象
データ
確認
③分析
手法検討
④データ
分析
⑤
評価
⑥
政策検討
⑦
効果指標
- 13. 3. 分析シートの説明
• 下記のシートを利用しながら評価をまとめます。(20分)
• この時間は①〜③を記入します。
• ①仮説:今回調べた仮説を記載してください。
• ②利用したデータ:分析に利用したデータの種類を書いてください。
• ③分析手法:どのような手法と表示方法で実現したか書いてください。
No. ①仮説 ②利用したデータ ③分析手法 ④分析結果 ⑤説明文章
1 暗い道で交通事故が起きや
すいのでは?
ライトの数
交通事故発生率
駅から5km圏内
の道路のライト
数と交通事故発
生率を散布図で
比較。
2
B
- 14. 3. 分析結果の評価
• 分析結果を評価して、仮説が正しいか確認します。 (20分)
No. ①仮説 ②利用したデータ ③分析手法 ④分析結果 ⑤説明文章
1 暗い道で交通事故が起きや
すいのでは?
ライトの数
交通事故発生率
駅から5km圏内の道路
のライト数と交通事故
発生率を散布図で比較。
散布図が一致し、仮説
は正しかった。
仮説で考えた
結果が出たか
はっきり
結果が出たか
仮説自体が
完全に誤りか
仮説は正しかった
→ 付随して出てくる仮説はあるか
はっきり
結果が出ている
方向性は正しそうだが情報が足りない
→ 詳細化するために必要なデータを決める
仮説は間違っていた
→ 違う方向性にトライする
仮説を立証するに十分なデータがない
→ 件数、項目、どのデータを集めると良いか
Yes Yes
No
No
No
Yes
【分析結果】
B
- 15. 3. 他の人がわかる説明文章にする
• 分析結果を、説明文章にまとめます。
• 説明できてこその分析です。分析の結果を、他の人がわかるよう一言の説明文章に
しましょう。以下は例です。
• 課題xxx(交通事故が多い)について、原因yyy(ライトの数)と結果zzz(交通事故発生
率)は因果関係がある。
• 課題aaa(検診率が低い)について、bbb(医院の場所)とccc(検診率)は相関関係にあ
る。
• ddd(世帯収入)が少ないほど、eee(出生率)が高く、ddd(世帯収入)が多いほど、
eee(出生率)が低い。
• nnn(イベント回数)と、mmm(住民満足度)には関係性がない。
No. ①仮説 ②利用したデータ ③分析手法 ④分析結果 ⑤説明文章
1 暗い道で交通事故
が起きやすいので
は?
ライトの数
交通事故発生率
駅から5km圏内
の道路のライト
数と交通事故発
生率を散布図で
比較。
散布図が右上が
りとなり散布状
況が一致した。
課題xxx(交通事故
が多い)について、
原因yyy(ライトの
数)と結果zzz(交
通事故発生率)は
因果関係がある。
B
時間により
カットするかも
- 18. ⑥政策検討
• 政策検討
• 分析の結果、要因が判明するため、対応する政策を検討する。
• 政策の検討時に、各政策を細かな単位に分け、費用・効果の
算出できるよう準備する。
• 費用・効果を算出するためにデータが必要な場合は揃える。
①仮説
現状分析
②対象
データ
確認
③分析
手法検討
④データ
分析
⑤
評価
⑥
政策検討
⑦
効果指標
No. 施策 施策(小項目) 効果(時間/年) 費用(時間/年)
1 施策1 施策1A
2 施策2 施策2A
3 施策2B
費用対効果の際に
詳細化するため
施策を細かく分ける
- 20. 政策を考えるときのポイント2
• 数値を見て対策を考える場合
• 様々なクラスターに分かれている場合の政策立案
• 例えば、施設の利用率の分布について施策を考える。
現
在 現
在
未
来
未
来
効果 効果
クレーム数や不満の
高い結果があるものは
減少させる手段を考える
利用率など向上させる
ことで価値の出るものは
増加させる手段を考える
よく利用する まあまあ利用する 利用しない
よく利用する層の
家族構成を確認し
他の層で似た構成の
方々にアプローチする
知らない層へのアプローチ方法
来ない層が興味を持ちそうな
新しい分野を取り入れられないか
リーチを増やすことを考える
利用するイベントの種類を
確認し、類似イベントを
開けば来るのかどうか検証する
- 23. Step1: 5-10年後の数値があるか? 10分
• 現状の数値は表現しました。では、5年後、10年後の数値は
算定できますか?
• 「図表で表現できる」5年後、10年後の数値の根拠を見つける
1. 人口や年齢層、高齢化率の予測がある
2. いまの図表で使っている数値が計画に目標数字がある
→ 見つからないものは、見つからないとして整理する。
D
- 25. Step2:その数値をもって目標を達成したといえるか? 10分
• 5-10年後のデータが存在したものは数値の妥当性を検討します。
• 「数値の妥当性確認」
• 良い指標を100%にする、悪い指標を0件にする はOK。
• 全て対応する、全て無くすは、もっともわかりやすく価値も説明できる。
• 何%増やす、何件増やすについて、説明できる理由がありますか?
• 例:アプリの最低ダウンロード率28.6%を実現する。
なぜなら、住民の平均1世帯あたり3.5人なので、各世帯1名は配備
してもらいたいから。ただし一家で重複することも考え36-40%をめざす。
• 例:平均xx人収容できる施設のため、各地区ごとに地区人口/xx人が収容できる
AA個の施設を担保する。
→ 説明できる理由がないものはStep3で検討する。
E
- 27. Step3:何を持って解決したと言えるか数値に分解する 30分
• 何を持って解決するか言えない状態の場合は、そもそもの
目標・課題に戻り数値を考える。
目標
課題1 課題2 課題3
・課題が解決できた状態とはなんでしょうか?
・現在表現に利用している数値がどうなると
良いのか? <上がる> or <下がる>
・その指標が変化すると目標につながりますか?
【どれだけの変化が必要か】 以下は1例です
・〇〇が達成された世の中などであれば、0か100%(全体)かになる
・コミュニティ参加率
10年後高齢化した際に違いに見守りができるよう、住民が、学校・職場・町内会以外に居場所(年代別・趣味別)を
持つこと。
→ コミュニティ参加率を生産人口(15-64歳)50%以上をめざす。(高齢者夫婦のどちらかが外部と繋がっている)
・子育て施設の数
住居地区・隣接地区の子育て施設に15分以内でアクセスできる状態であれば達成できる。
→ 空白地帯のxx個を増加する。
F
- 30. Step4:計画されている施策と紐づける 30分
1. 5年後10年後のグラフを作成する。
2. 考えてきた指標を達成できる施策があるか確認しましょう。
• 関連する個別計画・アクションプランに施策はありますか?
• すでに進めているもの、補助金、助成金はありますか?
• 住民側・民間側で活動している施策はありますか?
3. 施策を紐づけて指標を達成できるか確認する
【○】足りている
【△】一部不足している
【×】全く足りていない
→ △/×のものは、これから新しい施策も必要になる。
G
H
- 32. 未来をロジックモデルの下につける
• 完成した図表と結果を、ロジックモデルの1番下につける。
課題A 課題B 課題C 課題D 課題E
現在
図、表
現在
図、表
現在
図、表
現在
図、表
現在
図、表
5-10年後
図、表
5-10年後
図、表
5-10年後
図、表
5-10年後
図、表
5-10年後
図、表
・○○計画 施策A
・▲▲計画 施策B
・XXアクションプラン
施策C
・○○計画 施策A
・▲▲計画 施策B
・XXアクションプラン
施策C
・○○計画 施策A
・▲▲計画 施策B
・XXアクションプラン
施策C
・○○計画 施策A
・▲▲計画 施策B
・XXアクションプラン
施策C
・○○計画 施策A
・▲▲計画 施策B
・XXアクションプラン
施策C
H