(インテージテクノスフィア)FY20_技術探究委員会_ブロックチェーン分科会活動報告

ブロックチェーン分科会活動報告
2020年度技術探究委員会

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2
そもそも「技術探究」ってなんでしょうね？
ブロックチェーンって実際どうなの？

3
実際どうなの？を紐解くと
1. なんで注目されてるの？
2. どんな技術なの？
3. どこで使われてるの？
4. 私たちにはどんな活用ができるの？
5. 活用するうえで気を付けるところは？
6. どう付き合ってくべき？

4
ブロックチェーンは
なんで注目されてるの？

5
過度な期待を経て実現フェーズへ
2020年：
PoCや先行事例の結果が公表され、
実用フェーズに移行すると予想される
2018年：
仮想通貨界隈でのトラブルが相次いだこともあり、
技術への幻想が消えて何に使えるか考え直す
2016年：
仮想通貨以外の応用が
普及し、プラットフォーム
実現の技術として期待
2009年：
Bitcoin稼働開始
ガートナーのハイプサイクルをもとに作成
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20200910

6
ここ近年注目される背景
⚫ DXのカギとなるデータ活用が重要。
⚫ データを牛耳るプラットフォーマーの台頭（GAFAなど）
⚫ Facebookの情報流出をきっかけに、中央管理者による
データ管理に警戒心がうまれてきた。自己主権的な考え。
⚫ プラットフォームを共同管理するブロックチェーンであれば
、単一管理者によるリスクの回避・低減ができる
⚫ 欧米ではブロックチェーンが実用段階。先にルールを決め
られてしまうと不利に。

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どんな技術なの？

8
ブロックチェーンはデータベース、ただ。。。
⚫ 普通のDBとデータの持ち方が違う
⚫ 普通のDBと管理主体が違う
ブロックチェーン

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ブロックチェーンのデータの持ち方
普通のDB
注文No 商品金額
1 ぶどう 100
2 みかん 100
3 りんご 100
4 もも 100
1 ぶどう 100
２みかん 100
４もも 100
3 りんご 100

10
ブロックチェーンのデータの管理主体
普通のDB ブロックチェーン

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ブロックチェーンの特徴
⚫ 高い改ざん耐性
⚫ コストが低い（セキュアなシステム構築の）
⚫ 耐障害性が高い

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ビットコイン ⇒ ブロックチェーン
10分に一度の承認って遅くない？
送金以外の取引データも保存したくない？
誰にでも見られるなら大事なデータ保存できなくない？
様々な特徴を持った
ブロックチェーンが派生

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３つの類型
出典： https://manepi.jp/publicchain-privatechain/

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どこで使われているの？

15
ブロックチェーン≠ビットコイン
ユースケースの1つ
出典：「経済産業省ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428003/20160428003.html

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ビットコイン以外の活用例①：トレーサビリティ
課題解決
不正な資金源不正なダイヤは排除
紙での管理ブロックチェーンで信頼性向上
産出加工鑑定流通販売
サイズ
カラット数
品質証明
シリアルナンバー
取引情報
など
出典： https://gaiax-blockchain.com/everledger

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ビットコイン以外の活用例②：カルテ共有
課題解決
カルテのデータ分散ブロックチェーンに一元管理
病院の管理を信頼信頼を必要せず、個人に帰属
病院A
病院B
病院C
出典： https://baasinfo.net/?p=4489

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日本での実用はこれから

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私たちにはどんな活用ができるの？

20
理解のため作ってみました：自社ゲーム部を題材に
ゲーム部の課題
• 活動（ゲームイベント）が活発でない
• 誘い方が決まっていない
• 企画はイベンター頼み
ゲーム部内通貨による
コミュニティ活性化を目指す
ブロックチェーンによるゲームイベント管理システム。
その名もテクノスアリーナ
ブロックチェーンは改竄が難しいため、
開発者がユーザとして参加しても
公平性がある

21
ゲームイベント管理システム：テクノスアリーナ
企画者
参加者参加者
善意で行われていたイベント企画の価値をトークンで表現する

22

23
システム構成
WEBサーバ
(Rails)
(Ethereum) ウォレット
ユーザアイコン
イベント画像
取引記録
ユーザ情報
イベント情報
EC2
スマートコントラクト

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無事完成…だけど…
⚫ ちゃんと動く、データも保存されるけど
⚫ ブロックチェーンじゃなくても…良くない…？
⚫ RDBでも実装可能
⚫ （むしろRDBの方が慣れてるしパフォーマンスも良い）
⚫ そもそも、参加メンバーって開発者のこと「信頼」してるの
では？

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ブロックチェーンがビジネス活用できる状況
⚫ 複数の企業・組織が参加するビジネスネッ
トワークが存在
⚫ 参加者間の情報共有が非効率
⚫ 共有する情報の耐改竄性が重要
⚫ 特定の第三者による一元管理に不安があ
り、非現実的
テクノスアリーナもコミュニティが拡大したときに
ブロックチェーンによる「信用」が必要になってくる
すべての参加者が、従来型の中央集権的なプラットフォームシステ
ムへの参加を受け入れ、コストや実行面でも一切問題なけば、ブ
ロックチェーンを利用する必要性はない

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ブロックチェーンを
活用で気を付けるところは？

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新規ビジネスの立ち上げにほかならない
- WHY BLOCKCHAIN？問題（関係者に納得してもらう）
- 「なぜブロックチェーンでなければならないのか？」
- 万能なストーリーはない
- コンソーシアムの運営（まとめあげる）
- プラットフォームが魅力的でなければならない
- 特定の企業の色を出さない
- オープンな姿勢を保つ

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ブロックチェーンについて
どう向き合うべき？

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向き合い方
⚫ やるなら本気。AI並みのいや、AI以上覚悟が必要か。
⚫ ピーター・ティール“仮想通貨は非中央集権で、AIは中央集権”
⚫ 受託開発でも自社サービスでも、いずれにせよ正しい理解
が必要
⚫ 課題ドリブンで考える
⚫ ブロックチェーンじゃなくても解きたい課題なのか？

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むすび
⚫ BC は単一管理者システムのリスクヘッジの観点で注目さ
れている
⚫ BC はデータベース。分散していて改ざんできない。
⚫ 様々な分野で期待されていて、日本でも実用フェーズに入
っていくと思われる。海外では国策としても採用。
⚫ 既存の置き換えは意味がない。分散管理によるネットワー
クを構築する技術。
⚫ これからの技術でもあり、プロジェクト推進はタフになりそ
う。

31
参考文献
⚫ 「あなたの会社もブロックチェーンを始めませんか？」日本
アイ・ビー・エム株式会社中央経済社
⚫ 「ソラミツ」宮沢和正日経BP
⚫ 「WHY BLOCKCHAIN」坪井大輔株式会社翔泳社

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