大森山王ブルワリー2022年の振り返りと、2023年の方針をまとめました。 コロナとともに生きてきた大森山王ブルワリーも昨年はガラッと変わりました。そんな過程を楽しんでいただけたら幸いです。

1. 大森山王ブルワリー2023
FOR FUTURE

2. 大森山王ブルワリーとは
・大森の人たちがクラフトビール/ビールを通して大森のことをもっと楽しめる機会を作りたいと、
2019年7月に誕生
・地域にゆかりのある人物や歴史をモチーフにビールを企画し、委託醸造をして販売
・ビールの販売のみならず、地域の企業や人たちと共創しながら、地域イベントの企画・運営や
コミュニティの企画・運営も実施
・クラフトビール販売店「Hi-Time」「Special End.」の２店舗と、コミュニティスペース
「アキナイ山王亭」を運営
・2019年にデビューし、ほぼコロナとともに生きてきた中、ビールのある時間を楽しんでもらうため、
クラフトビール専門店(酒屋)だからこそできることを模索してきた。
「グラウラー文化の浸透」にも注力。
＜大森山王ブルワリーの特徴＞
①コミュニティ主体の経営活動「サンデーカンパニー」を運営
（月２回の日曜日を利用し、会社の経営を地域の人たちと行うコミュニティ。
参加者は会費を払って経営に関わる。
新店舗のｵｰﾌﾟﾝや新サービス構築などをここで話し合い決めている。）
②大森山王ブルワリーのメンバーシッププログラム「Beeting」（月額会員制度）を運営

3. 2022の振り返り（総括）
■トピックス
・コロナ禍でも、世間ではイベントが徐々に復活、秋以降はイベント出店が大事な売上販路の１つと
なった。イベント出店時には、大森山王ブルワリーメンバーシッププログラム「Beeting」のメンバー
からなる「イベントチーム」を結成し、企画から販売までを一緒に行った。
大田区外での初出店となった「すみだワンコインオクトーバーフェスト」での「ベストビール賞」受賞
他、「OTAふれあいフェスタ」「京急クラフトビール列車」などでも、イベントチームの活躍により、
圧倒的な成果をあげることができた。結果、年間販売量は15KLを超え、売上は前年比77%UP。
・年初は、まん延防止措置などで苦しんだが、アキナイ山王亭での「STAND STAND STAND」オープ
ンや地域イベントの開催、Special End.でのイベント開催など、出店だけでなく、５月以降は自らイベ
ントを企画することができた。
・町田中心の経営体制から、2022にはサンデーカンパニーメンバーがメインスタッフに移行、Beeting
からもイベントスタッフが誕生するなど、運営に関わるスタッフは１０人を超え、多くの業務を町田だ
けではなく、スタッフと協力してできるようになった。
・大森山王ブルワリーのビールを売るから、大森山王ブルワリーが作る場を通して、ビールはもちろん、
ビールのある時間を楽しく過ごしてもらうことにシフトチェンジした１年。

4. 2022の振り返り（売上）
■トピックス
・売上、昨年度比 77%UP
・Special End.のOPENが大きな影響だ
が、各月で前年度の売上を超えた。特に
秋以降はイベント効果大。
・ギフトサイト「Anny」での販売が4月
以降好調で売上UPに貢献。

5. 2022の振り返り（売上割合）
■トピックス
・Hi-TimeとSpecial end.の合計売上が全体の約５割。
・イベント出店の割合が伸びたことで、卸売販売とネット販売の割合は減少。
２０２１ ２０２２

6. 活動で見る
２０２２年の大森山王ブルワリー

7. １月：グラウラートラベラー サイト公開 まん延防止：２０時以降のお酒提供NG
２０２１年の飛躍コンテンツである
「グラウラー」を生かしたサービスの開発。
グラウラーにQRコードをつけて、その遷移先で
ビールが汲める場所がわかるというサービス。
現在８０箇所掲載中。
新型コロナまん延防止等重点措置のため20時以
降のお酒提供NGのもと、酒屋としてできること
を模索していました。

8. ２月：Special End.にてボトルシェア会スタート まん延防止：２０時以降のお酒提供NG
大々的なイベントが出来ない中で始めた企画
「ボトルシェア会＝飲み比べ会」。
１つの瓶を参加者で分け合うことで、
・たくさんの種類のビールに出会える
・感想を言い合うことで、新しい知見や世界が広がる
という効果を狙ってスタートしました。

9. ３月：サンデーカンパニー２期終了
終わりの見えないコロナ禍でいろんな思いを抱えたメン
バーが集い、ほぼ全員が皆勤賞で参加。
なかなか動きにくい状況下で、１年を通して私たちの未
来を色々と議論できたことが今につながっています。

10. ４月：「STAND STAND STAND」プレオープン！
商店街に面したアキナイ山王亭の入口スペースを活かせない
か、Hi-Timeでビールを購入していただいたお客様と交流で
きる場所が作れないかということで、
立ち飲みスタンドをオープン、毎週木曜日の夜に開催。
このために作ったテーブルとネオンが後ほどイベント出店で
めちゃくちゃ役立つとは、このときは誰も想像していません
でした。

11. ５月：「グラ主総会」開催！
大森山王ブルワリーのグラウラーを持ってくださる方たちは、
僕らにとってのとても大切な仲間たちということで、
そんな方たちをお招きし、今後のグラウラー展開を語り合いました。

12. ５月：「サンデーカンパニー」３期スタート！
２期から継続のメンバー、Beetingからのメンバー、
カメラマンにデザイナーと多様な顔ぶれが集結。
２期のときよりも外にも出ていきやすくなった時期。
ハレの場をどう作るかがメインテーマに。
夏祭りやハロウィンなど自主企画イベントも一緒につくってきました。

13. ５月：「スナックみどり with ゆりか」他、Special End.でのイベント本格スタート！
２０２１年１２月のSpecial End.オープン後、
すぐにまん延防止期間となり、なかなか開催出
来なかったイベント。
この５月からスタッフによる企画を皮切りによ
うやくスタートできました。

14. ６月：大森駅前広場での「おさんぽマルシェ」出店
久しぶりのビール販売イベント、
このイベントでのもう少し売りたいな、もっと出来たなと言う思いが
このあと爆発することになりました。
そして、時代がコロナとともにお客様も「ハレ」を求めているというこ
とを肌で実感することになりました。

15. ６月：「呑川WALK＆BEER」開催！
お客様であるハピカマさんとの共同企画。
呑川を歩きながら散歩を楽しみ、さらにはビールとサンド
イッチを楽しもうというSpecial End.の企画でした。
今後はこのようにお客様も企画側に巻き込んで、楽しい企画
を実現していきたいものです。

16. ６月：２年ぶりにスケルトーーン復活！
アキナイ山王亭の立ち飲みスタンド「STAND STAND STAND」
との同時開催で、プロのミュージシャンの練習風景を公開する
「スケルトーーン」を2年ぶりに開催。
たくさんのお客様に楽しんでいただきました。
初回のゲストは、深いご縁のあるBimBomBam楽団のトラン
ぺッター大山さんからスタートというのも感慨深いものでした。

17. ７月：MID POINT大森でのイベント開催
大森駅徒歩2分のシェアオフィス「MID POINT」さんとのコラボ企画。
大森の歴史とビールを学びながら利用者どうしの交流を図るというもの。
この企画の裏には、大森山王ブルワリーの店舗スタッフとシェアオフィ
スの運営会社スタッフ、Beetingメンバーの関わりがあり、
奇跡のコラボ誕生となり、これを機に10月にはMID POINT他施設での
第2回企画も実現しました。

18. ８月：「大森山王助助(スケスケ)夏祭り」開催！
久しぶりの自主企画
大森山王ブルワリーの３周年、Hi-Timeの２周年、新ビール「SAKU」の発
売ということで、企画を進めていましたが、
「町田さんのイベント、最近子どもたちが参加できないですね」
の一言に火が付き、とにかく子どもたちを楽しませようと企画しました。
大人も子どもたちもそれぞれの形で楽しむ。
それが僕らのやりたかったことでした。
それが今回SAKUだけに花咲いたような気がします。
地域活動と経済活動は両立するし、それこそが僕らの目指すところですね。

19. ８月：大森山王ビール第７弾「SAKU」発売！
花咲く、朔（はじまり）、そして馬込文士村の重要メンバー、大正時代に近代詩の新しい地平
を拓き「日本近代詩の父」と称された 「萩原朔太郎」さんのお名前から拝借しました。
「SAKU」のスタイルはセゾンです。
はかなさ＝季節が変わること＝season=セゾン としました。
今回のSAKUに込めた思いはたくさんたくさんありますが、
１番は「花咲け！」です。

20. ９月：Special End. コラボイベント【SETOUCHI FANTASTIC】
瀬戸内のビールとおつまみとブルワーさんとの交流を楽しもうという企画。
スタッフの一人が５月にせとうちビールさんを訪れた際に交流が始まり、
オーナーの青木さんの東京の宿がお近くにあるということで、パパっと決まりました。
ブルワーの土居さんがビールにあう瀬戸内のおつまみを探してくださり、
ビールとのペアリング最高でした。
そんな一つ一つの行動がこの１日になったこと、とてもうれしかったです。

21. ９月：竹芝スペシャルオーケストラ
ウォーターズ竹芝で行われた「TAKESHIBA SPECIAL ORCHESTRA」。
サンデーカンパニー１期のメンバーが勤務先でこの企画を担当しているご縁から
大森山王ブルワリーも企画プロデュースのお手伝いをさせていただきました。
今回この仕事を大森山王ブルワリーとしてやることにしたのは、
僕らの活動に関わってくれた人がビール以外にも何かを始めたり、
つながったり、そんなきっかけをつくることが僕らが一番やりたいことだからです。
ビールに限らず、人が集まり、一緒に楽しむことであれば何でもやりたいし、
それが大森山王ブルワリーの価値に変わっていくと思っています。
初めてこの場で出会った人たちが、オーケストラ後に一緒に仲良く乾杯している姿に
何より心打たれたものでした。

22. １０月：大森山王マルシェ〜スイーツビッグフォレスト〜
久しぶりに商店街のお店と連動した企画をアキナイ山王亭で開催。
商店街のお店が取り扱うスイーツを集め、お子さんたちが店員となって、
さまざまなスイーツを使った「あなただけのスペシャル乗っけ丼スイー
ツ」を作ろう！というもの。
たくさんの地域の方が来て下さり、お子さんたちも一生懸命接客しながら
店員さんの体験を楽しんでくれていました。

23. １０月：「すみだワンコインオクトーバーフェスト」にてベストビール賞
フェス用に作った限定ビール「大雑把なアレ（OH!ZAPPA NA ALE）」が
お客様が選ぶ、第1回マイベストビールグランプリで１位を獲得！
イベントチームを作って毎週アキナイ山王亭に集まり、どうやってお客様にこ
のアレを楽しんでもらうか、必死に考え、戦略を立てて、1ヶ月に渡りアレこれ
しながらこの場に臨みました。（ビール片手には忘れずに・・）
当日も各スタッフが感じた「？」や「！」を共有しながらすぐに改善。
そんな１つ１つの積み重ねが結果として、１位という勲章をいただけたんだと
思います。
１位を取ったあとの、お客さまやスタッフの嬉しそうな顔が忘れられません。
それが本当に嬉しかったです。

24. １０月：「大森山王クルクルハロウィン」開催！
４年ぶりに開催した商店街企画「大森山王ハロウィン」。
２日で２００名を超える参加者に、商店街の練り歩きと
仮装運動会を楽しんでいただきました。
親子でご参加いただけましたが、大人の方たちにビールを
楽しんでいただくチャンスをうまく作れず、このあたりは
今年の課題の１つかなと感じた次第です。

25. １１月：毎月の誕生日会を半年間つづけて開催
５月より始めた毎月の「誕生日会」を半年間継続。
星読みを勉強中のスタッフによる、誕生日星読み企画も恒
例となり、
祝われる人が増えるのはもちろん、
祝う人がもっと増えていくことを楽しみにしております。

26. １１月：大田・川崎クラフトビールフェス 出店！
大田区のクラフトビール代表としてフェスに参加。
大森山王ブルワリーのブースは長蛇の列。
イベントチームで考え抜いた現場づくりの集大成として、
最高の出来だったと思います。
駅弁スタイル、コントロールセンター、、、
一見ふざけているようで、お客様との楽しいコミュニケーションと
スムーズなオペレーションを同時追求したこのシステムが生まれた
のも、なんだか愉快でした。

27. １２月：Special End.１周年！
西蒲田でお店を始めて１年が経ちました。
Special End.は、近隣にお住まいの方たちに色んなクラフトビールとそこで
生まれる会話を楽しんでいただけるような、持ち帰りがメインの酒屋さんと
して設計していました。
それが、世間が変わってくるとお客様の楽しみ方も変わってくる。
そのときに僕らは何をできるのか。
飲食店が時間と手間を掛けて料理の仕込みをしている一方で、僕たちはどん
な仕込みができるのか？
そんなテーマを改めて感じた１周年でした。

28. １２月：「深夜のアイツ」発売！
Beetingメンバーの1人をイメージしたビール「深夜のアイツ」。
ビール命名権をかけた企画で優勝したのが STAND STAND STANDのスタッフでもある
ゆかりさん！
「もう１杯なら明日も大丈夫だよ」
「まだこれから楽しい話出てくるかもしれないしまだ飲んじゃおうよ」
深夜になるとゆかりさんの中でささやく妖精を表現しました。
さて、今年は誰のビールが誕生するでしょうか？

29. 昨年はとにかく、イベントを通したチームの活性化
の一言に尽きます。
一緒にものを作り、それを披露し、喜んでもらう楽しさを通して、
僕らがやるべきことが明確になりました。
これまで言い続けてきた「ビールを売らないビール屋」ということ
に確信を持ち、今後のありたい姿も少しずつわかってきた気がしま
す。
２０２２年の振り返り

30. １２月： 大森山王ビール 第１弾・第２弾「NAOMI」「GEORGE」がリニューアルして復活！

31. この１年、大森山王ブルワリーのデビュー作でもあり、
フラッグシップ商品でもあった「NAOMI」と「GEORGE」が不在の
まま、営業活動を続けてきました。
それはきっと地力をつけるための１年だったのではないかと思います。

33. 「あなたがわたしを変えたから。」
NAOMIとGEORGEのコピーです。
町田一人が突き進めてきた、大森山王ブルワリーは、ここで終わりです。
これまで関わってきたBeetingの仲間たちが変えてくれました。
これからが、本当の意味でのチームとしての
大森山王ブルワリーの始まりです。

34. 目指す世界

35. 大森山王ブルワリーとは
大森山王ビールと色々な場を活用して
楽しく豊かな時間を企画する会社である
１）クラフトビールを企画することで、そのビールが人と人の間をつなぎ、ともに過ごす時間を
豊かにし、この不確実な時代において楽しく豊かに生きる関係をつくることを目指します。
２）かつて大森に関わった人や歴史を紐解き、ハイカラだった大森のまちや人々のストーリーを
我々のクラフトビールに乗せて届けることで、それを手にした人たちに楽しく豊かに生きるヒン
トを届けます。
３）ビールのみならず大森のリソースを積極的に活用し、ともに楽しむ関係づくりに貢献します。
４）そうした活動を通して「大森山王ブルワリーに関わったら人生が楽しくなった」という人を、
我々の周辺から増やしていきます。

36. 我々が成し遂げたい世界
１）働くことが楽しくなる
２）関係が良くなり、
生きやすくなる
３）新たな学びがある

37. ２０２３
そのために、
今年はブルワリーを作る
を超えたものを作ります。
今、大森山王ブルワリーに関わる
メンバーで必死に楽しく考えています。
どんなものかはお楽しみに！

38. 今年も、今年こそは
そんな楽しい時間をご一緒できること
楽しみにしております！