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20160619 wacate
- 1. ソリューション・サービス開発本部
秋山 浩一
分解について
© 2016 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
~ テスト要求分析の基本となる、分解の実践的な考え方と演習 ~
2016年6月19日(日) WACATE 2016 夏
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各種SNS、ブログ、ご自由に
Twitter: @akiyama924
上記にスライド(PDF)へのリンク張りました
演習は紙でもパソコンでもご自由に
個人演習のみでグループ演習はありません
- 2. 自己紹介
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1985年4月 富士ゼロックス入社
HAYST法のコンサルティング業務に従事(テスト上流系)
D-Caseを用いた「機能安全ケース」等の合意形成手法
NPO ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER) 理事
JaSST東京実行委員(2003~、今はアドバイザ)
日本最大のテストシンポジウム1600名の動員
JSTQBステアリング委員(2006年~)
テスト技術者資格認定を行う国際組織(ISTQB)の日本支部
日科技連 SW品質管理(SQiP)研究会 委員長(2011~2013年)
テスト分科会主査・副主査(2008~)
ISO/IEC JTC 1/SC7 WG26委員(2009年~)
ソフトウェアテストの国際標準「ISO/IEC/IEEE 29119」の策定
共著書『ソフトウェアテストHAYST法入門』(2007年)
日経品質管理文献賞受賞
著書『ソフトウェアテスト技法ドリル』(2010年)
『事例とツールで学ぶHAYST法』(2014年)※いずれも日科技連出版社
博士(工学):信頼性情報システム工学専攻、日本品質管理学会代議員
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- 4. ウォーミングアップ問題(3分×2回) 都道府県名
4© 2016 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
二回目(ヒント)
1. 北海道・東北(7)
2. 関東(7)
3. 中部(東海・中部・北陸)(10)
4. 関西(6)
5. 中国(山陰・山陽)(5)
6. 四国(4)
7. 九州(8)
1都1道2府43県=47都道府県
- 5. 分解できるようになるとうれしいこと
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要求が分かる(「走りきるテスト設計」の『テスト(要求)分析』が上達)
要求するほうも分かっていない(分解して聞き出す=分解の意図大事)
例) 「自動販売機がほしい」
← 要求が大きすぎる(小さく分解すると分かるようになる)
← 「どんな自動販売機がほしいの?」と聞かれても困る(答えられない)
← だから分解する(たとえばUSDMでは次の4つの方法を紹介している)
時系列に分解(コインを投入、商品を選択、商品とおつりを受け取る)UC的
構成で分解(コイン投入口・金庫+金額計算、商品格納ラック+温度制御)、
状態で分解(販売員が商品をセット、購入待ち、購入中、ルーレット動作中)
共通部分をくくりだすことで分解(エラー処理、ログ、本部との売上情報通信)
要求を説明できる(1ページにまとめなおす←無視する人が多いが大切)
上手く分解すると仕事が何十倍も楽になる
共通理解(ステークホルダー全員で1枚を共有)
部分理解で済む(他との相互関係がないから)
仕事が分担できる(場所・時間・人)
小さいものは理解しやすいし、作りやすいし、テストしやすい
(場合が多い、、、反例はGoogle検索とか自由度が高いもの)
© 2016 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
- 6. 分解の極意1 分解
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分解の意図が大事(自然に分かれるはウソ)
→ 思い付きで分割してもうまくいかないので既存フレームワークを使う
USDM(清水吉男氏): 時系列、構成、状況、共通部分
VSTeP(※1)のCBIFW: 条件、振る舞い、テスト対象、失敗、魅力
Ostrandの4つのビュー(※2) : ユーザ、仕様、設計・実装、バグ
オブジェクト指向: ビジネスの視点、仕様の視点、実装の視点
品質特性: 機能適合性、性能効率性、互換性(共存性、相互運用性)、
使用性、信頼性、セキュリティ、保守性、移植性(ISO 25010より)
区分原理(=分解の意図、QCの7つ道具で言えば、層別)
→ 分解には原則が4つある(Wikipediaより引用)
一貫性の原則 - 各段階における区分原理はただ1つでなければならない
相互排除の原則 - 区分肢は互いに排他的でなければならない
(MECE:次ページ)
一致の原則 - 区分肢は全ての場合を網羅する(枚挙:次ページ)
漸進の原則 - 区分は順序通りに上位概念から下位概念に進むべきで、飛躍
してはならない
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※1: VSTeP: http://qualab.jp/vstep/
※2: 情報処理 Vol.49 No.2 Feb. 2008 pp.127-132
- 7. 分解の極意2 枚挙
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MECE
→ (ミッシーもしくはミーシー: Mutually Exclusive and Collectively
Exhaustive の略)とは「モレなし、ダブリなし」の意味
漏れなく(重要)
個人が一気に作る(スピードが必要)
対称を考える(Aと非Aなど、補集合、意地悪漢字←ググってね)
ダブりなく(個人作業では神経質にならない、組織間では注意)
他組織との間のダブり: 開発とテストで同じテストをしないように
工程間のダブり: 統合テストとシステムテストで同じテストをしない
ように
一致の原則
→ 区分肢は全ての場合を網羅する(レビューしてみんなの知恵を集める)
兄弟ノードは同じ粒度にすること
ツリーを下から追って、子ノードをまとめて「~だから(So what ?)
」親ノードになっているといえるか(論理の飛躍はないか)
ツリーを上から追って、親のノードを展開すると子ノードは「なぜなら~
(Why so ?)」の関係でしっくりくるか(前提条件の抜けはないか)
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- 9. 分解の極意3 綜合
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要素を出してまとめる方法
→ たくさん思い付きを挙げてからグルーピングする
要素はインスタンス、グループはクラス(次ページ演習)
綜合のステップ
1. 例を挙げる
2. 綜合する
3. 構造がわかる
4. (自分がソレを)理解する
5. (他人にソレを)説明できる
KJ法
ポストイット
モデレータ大切
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- 10. 問題(10分) 綜合 「木戸に立てかけし衣食住」(雑談)
10© 2016 Fuji Xerox Co., Ltd. All rights reserved.
木 気候や季節の話
戸 道楽(趣味)の話
に ニュースの話
立 旅の話
て 天気の話
か 家族の話
け 健康の話
し 仕事の話
衣 ファッションの話
食 食べ物の話
住 住まいの話
上記をグルーピングしツリーを作り、グループに名前をつける
(脳の中のモヤモヤネットワーク → 階層構造 → シリアル)
衣食住
衣
食
住