マルチシグの説明だけに省略してあります

1. LT #2
as for Multi-signature
Address assets become truly smart when configured with special
rules – directly on the NEM blockchain – that define how they
relate and control each other, as well as how their contents can
be can be updated and transferred. One crucial rule type is multi-
signatory control (often called "Multisig") that allows ownership
of Address assets to be shared in a variety of ways between
multiple parties, all on the blockchain.
2017-01-25 (Thu)
NEM.dev.tokyo #1
@pantaroid

2. マルチシグとは、１つのアドレスを複数人で管理する仕組みです。
みんなで管理するアドレス
Aさんのアドレス Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B CA

3. マルチシグでアドレスを管理することをアドレスをマルチシグ化すると呼び、
マルチシグ化したアドレスの管理を行う人を連署人(Cosignatories)と呼びます
マルチシグ化したアドレス
連署人(Cosignatories)
Aさんのアドレス Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B CA

4. マルチシグ化したアドレスから送金できるのは連署人だけです
連署人であれば誰でも・いつでも・誰に対してでも
マルチシグアドレスの残高から送金トランザクションを提案できます
マルチシグアドレス
Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B C
マルチシグアドレスからの送金提案
Aさんのアドレス
A

5. ただし、提案した送金トランザクションが実際に実施されるには
提案した連署人を含めた規定数の署名を必要とします
※一般的には2/3が採用されます
マルチシグアドレス
Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B C
マルチシグアドレスからの送金提案
Aさんのアドレス
A
本人は提案時に署名
〇 or ×

6. 例えば、３人の連署人のうち２人のOKで承認される場合
Aの提案に対してBの署名があれば、Cの署名がなくても送金が実行されます
マルチシグアドレス
Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B C
マルチシグアドレスからの送金提案
Aさんのアドレス
A

7. 当然、BもCも署名しなかった場合は
署名の必要数を満たしていないので送金は実行されません
マルチシグアドレス
Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B C
マルチシグアドレスからの送金提案
Aさんのアドレス
A

8. マルチシグ化したアドレス自身は、自ら送金することができません
これにより、マルチシグ化したアドレスの秘密鍵が漏れても
当該アドレスからXEMを引き出すことはできません
マルチシグ化したアドレス
Aさんのアドレス Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B CA

9. 攻撃者がマルチシグ化したアドレスからXEMを盗みたい場合
連署人のアドレスの秘密鍵×必要な署名数分を得る必要があります
マルチシグ化したアドレス
Aさんのアドレス Bさんのアドレス Cさんのアドレス
B CA

10. マルチシグのまとめ
1. アドレスをマルチシグ化することにより複数のアドレスから管理できる
2. マルチシグ化したアドレスを管理する複数のアドレスを連署人と呼ぶ
3. マルチシグ化したアドレスの残高から送金できるのは連署人だけ
4. 決められた数の連署人の署名が集まることで送金ができる
5. マルチシグ化したアドレスの秘密鍵が盗まれても残高は守られる

11. NEMのマルチシグは
アドレスを守る仕組みです

12. NEMのマルチシグは
秘密鍵を守る仕組みではありません