This is the presentation slide about Social Business in regional area.

1. 地域社会における⼦育てソーシャル・ビジネス
滋賀⼤学経済学部宗野ゼミ
相澤倫之 櫛⼭未帆 ⻑野あらた
⻄本⼤樹 濱中駿 ⼭本恭平

2. 1. 私たちを取り巻く環境
地域社会における⼦育てソーシャル・ビジネス
2. 彦根市の⼦育て環境の現状
3. （仮説）今の⼦育てに必要なサービス
4. 提案とその効果

3. 1. 私たちを取り巻く環境
地域社会における⼦育てソーシャル・ビジネス

4. ⼥性の社会進出
⼥性が出産後いかに働きやすい環境をつくるか
ソーシャルビジネス
1.私たちを取り巻く環境

5. 1.私たちを取り巻く環境
多種多様な社会課題が顕在化する地域社会において、
その課題解決に向けて、様々な主体が協⼒しながら
ビジネスの⼿法を活⽤して取り組むもの。
ソーシャルビジネス

6. 2. 彦根市の⼦育て環境の現状
地域社会における⼦育てソーシャル・ビジネス

7. ▶彦根市の⼦育て環境の現状
2.彦根市の子育て環境
②⼥性の就労
③幼稚園・保育園 / 待機児童数
①合計特殊出⽣率
④⼦育て⽀援サービス

8. ①合計特殊出⽣率
2.彦根市の⼦育て環境
1.97
1.77
1.66
1.58
1.46
1.58
1.97
1.73
1.61
1.52
1.45
1.54
1.73
1.53
1.44
1.36
1.31
1.38
1
1.2
1.4
1.6
1.8
2
S58〜62 S63〜H4 H5〜H9 H10〜14 H15〜19 H20〜24
合
計
特
殊
出
⽣
率
年代
合計特殊出⽣率の推移
彦根市
滋賀県
全体
※⼈⼝動態保健所・市町村村別統計より

9. ②⼥性の就労
2.彦根市の⼦育て環境
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年
年代
労
働
⼒
率
︵
％
︶
労
働
⼒
⼈
⼝
︵
⼈
︶
⼥性の労働⼒⼈⼝と労働⼒率
⼥性の労働⼒⼈⼝ 労働⼒率
※国勢調査より

10. ③保育園・幼稚園数 / 待機児童数
2.彦根市の⼦育て環境
保育園数
（33）
幼稚園数
（12）
待機児童数
（保育園のみ）
４３⼈
（H26.04.01時点）
９４⼈
（H26.10.01時点）
※⼈⼝動態保健所・市町村村別統計より

11. ④⼦育て⽀援サービス
彦
根
市
の
実
施
サ
ー
ビ
ス
（3）⼦ども⼀時預かりサービス
出産⼿当⾦・出産育児⼀時⾦・福祉医療費制度
乳幼児健康診査・⼦育て相談室
（1）家庭の⾦銭的⽀援サービス
（2）⼼⾝・健康サービス
2.彦根市の⼦育て環境

12. ④⼦育て⽀援サービス
※宗野ゼミ独⾃調査より
2.彦根市の⼦育て環境

13. ▶彦根市の⼦育て環境の現状
②⼥性の就労 ③幼稚園・保育園/待機児童数
①合計特殊出⽣率
④⼦育て⽀援サービス
全国的に⾼く、増加傾向
⾦銭的⽀援を受ける家庭が多い
⼥性の就労と待機児童数に
何かしらの関係がある？
2.彦根市の⼦育て環境

14. 3. 〜仮説提唱〜
今の⼦育てに必要なサービス
地域社会における⼦育てソーシャル・ビジネス

15. ▶仮説設定
⺠間セクターが
働く⼥性の⼦育てサービスに対するニーズ
をつかむことができれば、
それに合うサービスを提供できるのでは？
3.今の⼦育てに必要なサービス

16. 3.今の⼦育てに必要なサービス
1年間に就学前の児童が病気
やケガで幼保などの保育事業
を利⽤できなくなった⼈
75%
「⺟親が仕事を休んだ」
回答者割合
70%
※（仮称）⼦ども・若者プラン策定にかかる調査結果報告書より

17. 3.今の⼦育てに必要なサービス
「⽗親/⺟親が休んだ⽅で、
できれば病児/病後児のため
の保育施設等を利⽤したい
⼈」の割合
30%
「利⽤したくない理由」
割合
50%40%
親が仕事を休んで
対応する
他⼈に看てもらう
のは不安
※（仮称）⼦ども・若者プラン策定にかかる調査結果報告書より

18. 3.今の⼦育てに必要なサービス
病児保育

19. ▶（彦根市）病児保育所「こあら」
◯彦根市で1ヶ所しかない病児保育所
◯保育所対象地域は彦根市とその周辺町村
◯預かれる病児定員は1⽇に4⼈
◯現在の利⽤者ニーズは年間900⼈
（→現在の利⽤者は300⼈）
3.今の⼦育てに必要なサービス
彦根市には病児保育の潜在的ニーズがあり
現存する病児保育所では限界がある！

20. ▶（彦根市）病児保育所「こあら」
3.今の⼦育てに必要なサービス

21. 4. 提案とその効果
地域社会における⼦育てソーシャル・ビジネス

22. 4.提案とその効果
病児保育に対する潜在的ニーズはあるが
供給が不⾜している
全国規模で当てはまる
全国の問題と解決策をもとに
彦根市の課題解決策を考える！

23. ▶（病児保育）供給不⾜の原因
②予算制約や効率的運営の難しさ
①病児保育スタッフの学習機会少なさ
③病児保育業界での未標準化と
各施設のリスク思考の相違
4.提案とその効果
②予算制約や効率的運営の難しさ

24. 4.提案とその効果
経営・運営の難しさの原因
採算が合わない
収⼊確保のためには
「サービス価格設定（＝受益者負担）」
が焦点となる！

25. 4.提案とその効果
59%
41%
収⽀割合
⽀出
収⼊
※「病児保育事業の現状と課題」（全国病児保育協議会）より
〜収 ⼊〜
補助⾦ 845万円
利⽤料 116万円
合 計 961万円
〜⽀ 出〜
⼈件費 1210万円
その他費⽤ 170万円
合 計 1380万円
（収⼊）961万円ー（⽀出）1380万円
＝ー419万円の⾚字

26. 4.提案とその効果
こあら フローレンス
病院併設型 サービス形式 訪問型サービス
1⽇ 2,000円 利⽤料⾦
年会費 20,000円
⽉会費 7,600~8,000円
保育⼠・看護師免許 スタッフ
保育⼠・看護師免許
＋「豊かな⼦育て経験」
＋「病児保育研修へ参加」
０〜９歳（⼩３） 対象 ０〜１２歳（⼩６）
▶ビジネスモデル「フローレンス」と「こあら」⽐較
こあら フローレンス

27. ▶「フローレンス」利⽤者の声
初めて利⽤したのは、娘が⽣後９ヶ⽉くらいのとき。その後、１歳１ヶ⽉のときに利⽤したと
きのことが印象に残っています。３⽇間続けて地⽅の現場に⾏かなくてはいけないときに、娘が
⾼熱を出して。さらに、夫まで⾼熱が出て。そのときは、本当に助かりました。
利⽤してまず驚いたのが、保育スタッフであるこどもレスキュー隊員さんがつけてくれるレポー
トが丁寧なこと。字がびっしりと書いてあって、保育中の様⼦が⼿に取るようにわかるんです
よ！体調や⾷事の様⼦はもちろん、観たテレビ番組名まで、分刻みでとても細かく書いてあるん
です。
着替えや⾷事、保険証や書類など、揃えるものが多いのがたいへんなので、夫はとても⾯倒が
るのですが、わたしは逆に安⼼感を覚えます。病気の我が⼦を置いて仕事に⾏くのですから、そ
れくらいの⽤意を求められて当然だと。しかし夫は、他⼈はもとより⼀般のベビーシッターさん
を家に⼊れるのを嫌がるのですが、フローレンスの隊員さんは信頼できると話しています。
娘が1歳半になってからは、体が丈夫になったのか病気をすることも減ってきたので、今はお守
りとして卒業⽣プランに⼊っています。フローレンスを教えてくれたクライアントが教えてくれ
たように、わたしも、ママ友やもうすぐ⼦どもが⽣まれる親戚などにフローレンスを薦めていま
す。 （Ｏさん ３０代 ⾃営業）
4.提案とその効果

28. ▶新しいサービスの提案
4.提案とその効果
〜病児保育〜
訪問型サービス

29. 4.提案とその効果
▶「病院型/訪問型サービス」の⽐較
病院併設型サービス 訪問型サービス
強
み
弱
み
▶利⽤料⾦が安く利⽤しやすい。
▶スタッフが常在し安⼼できる。
▶利⽤者定員・制限がなく確実に
サービスを受けられる。
▶多くの⽅に利⽤してもらえる。
▶利⽤に交通⼿段が必要である。
▶利⽤者に定員・制限がある。
▶担当者が不明確で利⽤を受ける
まで不安を抱く。
▶サービスの質が良いために利⽤
料⾦が⾼い。
▶利⽤料⾦が安く利⽤しやすい。
▶スタッフが常在し安⼼できる。
▶利⽤に交通⼿段が必要である。
▶利⽤者に定員・制限がある。
▶利⽤者定員・制限がなく確実に
サービスを受けられる。
▶多くの⽅に利⽤してもらえる。
▶担当者が不明確で利⽤を受けるま
で不安を抱く。
▶サービスの質が良いために利⽤料
⾦が⾼い。
▶利⽤料⾦が安く利⽤しやすい。
▶スタッフが常在し安⼼できる。
▶利⽤者定員・制限がなく確実に
サービスを受けられる。
▶多くの⽅に利⽤してもらえる。
▶利⽤に交通⼿段が必要である。
▶利⽤者に定員・制限がある。
▶担当者が不明確で利⽤を受ける
まで不安を抱く。
▶サービスの質が良いために利⽤
料⾦が⾼い。

30. ▶サービスの提案まとめ
4.提案とその効果
⾃動⾞未保有のご家族も利⽤可能に
利⽤できる幼児年齢を12歳(⼩6)に
サービス/スタッフの質の⾼さと安⼼感
②訪問型サービスの導⼊
③利⽤できる年齢制限の緩和
①質の⾼いスタッフの派遣

31. ▶課題と解決策のまとめ
4.提案とその効果
利⽤者側 運営側
◯利⽤に対する不安
▶質の⾼いスタッフ
を派遣する。
◯利⽤者制限・定員
▶訪問型サービスにする。
▶対象年齢を上げる。
◯採算があわない。
▶受益者負担を増やす。
◯病児保育スタッフの
学習機会が少ない。
▶独⾃の病児保育研修
をする。

32. ▶今後の課題
4.提案とその効果
具 体 的 な 利 ⽤ 料 ⾦ の 設 定
・フローレンスの利⽤料⾦
（年会費：20,000円 ⽉会費：7,600~8,000円）
東京の（所得⽔準や医療費などの）現状に即した価格設定
→価格設定の妥当性をマーケティングで測る！
彦根の現状に即した価格設定が必要！

33. ▶さいごに
利⽤者側と運営側の現状課題に対する解決⼿段は存在する。
今後の課題は⺠間セクターと様々な主体が
協⼒して取り組む必要がある。
4.提案とその効果
⼦育て環境の改善により
⼥性の出産後の働きやすい環境をつくることができる。
⼥性の社会進出の促進へ
⺠間セクターが病児保育を通じて
利⽤者に提供できる可能性はある！

34. 〜参考⽂献〜
◯『「社会を変える」を仕事にする：社会起業家とい
う⽣き⽅』駒崎弘樹,2007,筑摩書房
◯『（仮称）⼦ども・若者プラン策定にかかる調査結
果報告書』彦根市,2014
◯『少⼦化社会対策に関する⼦育て⼥性の意識調査』
内閣府,2008
◯全国病児保育協議会公式Webページ
http://www.byoujihoiku.net/ 2015/10/14
◯藤野こどもクリニック公式Webページ
http://www.fujino-kodomo.jp/ 2015/10/14