Notes de l'éditeur これから課題部門No.10 Grouper ー集まりを つながりにー の発表を始めさせていただきます ●「東日本大震災」「広島土砂災害」などの大規模災害の発生が相次ぎ,複数人で行動したり,生活を共にすることが多くなっています。
●それらの災害により人々は「つながり」を意識し始め、複数人で外出する機会も多くなっているようです。 実際、内閣府の調査によると,●震災後に「つながり」を意識する人が●非常に多いことがわかります 災害時における「つながり」として,「地域に住んでいる人や,同じ避難所に住んでいる人との情報交換」や,「ボランティアに来ている人同士の作業場所や状況把握など,意思疎通」を行うことが挙げられます。
●また,「支援物資」や「仮設住宅の斡旋」「罹災証明書の発行などの行政手続き」などの情報公開も「行政と民間とのつながり」として捉えることができると思います。
●しかし,現在あるツールでは,「確実」な意志の疎通は困難な上,それらはインターネットに依存していることが多いです。たとえば仮設住宅の斡旋のためには掲示板に掲示をし、それを避難所に住んでいる人が見に行く必要があったり、ボランティア同士の連絡にはLINEなどを用いることがあります。
ですがそれでは確実な意思疎通は不可能なうえ、インターネット環境がないと成り立たないという問題点があります
そこで我々は,「つながりをサポートするアプリ」として「Grouper」を作成しました。●Grouperはグループを作成し、様々な機能を利用することができるスマートフォン向けアプリケーションです
それでは最初に,Grouperの主な機能紹介に移ります。Grouperには3つの機能があります。●1つはトーク機能。●次にアラーム機能,●そして,災害時機能です。
●では,トーク機能から順に説明していきます。 トーク機能では,●文字の送信や,●GPSで取得した位置情報の送信,●画像の送信を行うことが出来ます。
トークが送信されるとPush通知が配信されます。 次にアラーム機能です。 ●アラームのタイトルと,鳴らす時刻を設定し,送信を押すだけで準備が出来ます。 設定された時刻になると●メンバー全員のスマホでバイブレーションや音による通知が行われます
アラーム機能を使えば●起床のアラームや●集合時間の連絡●また、緊急の連絡にも使えます。
アラームでは、音とバイブレーションによる通知、アラートによる表示が行われるため、確実にメンバーに情報を送信することができるのです。
あらゆる場面で利用可能な機能です。 最後に災害時機能です。 まず,Aの移動式サーバについて説明していきたいと思います。移動式サーバは●Raspberry Piとモバイルバッテリーで構成されています。●電源に接続するだけでサーバが起動し、Wi-Fiに接続するだけですぐに使うことが出来ます。●複雑な設定は一切必要ありません。 移動式サーバを使うことでインターネットへ接続できない環境でもGrouperを利用することが可能になります。オフラインだと,避難所内の掲示板などでしか伝達することが出来なかった情報を,移動式サーバのインフラを利用することでいつでも伝達することができるようになります。
●例えば「倒壊の危険のある建物」「危険な地域」などを確実に知らせたり,●放射性物質などに関する情報などの重大な連絡を徹底することができます。
●これこそが「移動式サーバ」を利用する最大のメリットです。 次にBの掲示板機能についてです。掲示の作成フォームにタイトルと内容を入力し送信すると,掲示板に追加されます。 掲示板は●このように表示されます。
自動で掲示が切り替わりますが,手動での操作も可能です。 過去の掲示も削除するまで残り続けるため、情報を確実に周知することができます。 災害時なら,ボランティア同士で作業場所などの連絡や,避難所での各種情報交換,
平常時なら何人かで出かけるときのサポートや,カンファレンス・パックツアーなど初めて合う人と集団行動をする時のサポートをしてくれます。
●災害時しか利用できないツールではなく,災害時でも平常時でも,いつでも便利に使うことができるツール,それがGrouperなのです。 最後にシステムの概要です。 最後に,Grouperのシステムについてです。スマートフォン側はAndroid4.2以上向けにJavaとHTML, CSS, Javascript(jQuery)を用いてつくられたハイブリッドアプリです。サーバ側はRuby on Railsで構築されています。スマートフォン側で表示しているWebページの生成や,DBの管理を行っています。 移動式サーバはRaspberryPiを用いています。電源が入るとサーバアプリがすぐに起動するため,電源を挿すだけで使えます。
利用対象者はAndroidスマートフォンをもつすべてのユーザです。 システムは次のように動いています(残り時間を見つつ適当に調整)