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セミナー「クラウド時代におけるシステムデザイン」桑原里恵
- 1. クラウド時代におけるシステムデザイン
2012年11月9日
札幌スパークル株式会社
桑原 里恵
Twitter @SatoeKuwahara
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル
- 2. クラウドは今、所有/非所有を越えて…
この頃… すっかり身近になるクラウド
特に、「モバイル×クラウド→ビッグデータ」
実感1;クラウドの顕著な特性 “更新の主体性”
→成長の早さが魅力であり不安であり…
→システムの所有と運営に関わる判断は提供側
実感2;BPOとクラウドサービスとは決定的に違う
→利用側の責任で“利用状態”をつくる “一要素”
→そのための透明性とオープン性(API) “つなぎやすさ”
<今のクラウド……“利用者が求める姿をつくる”
“Choice & Customize”
→ “インテグレーション”が前提 「クラウド2.0」
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 1 ©2012 SapporoSparkle kk
- 3. クラウドを使って“自社に最適なシステム”を実現する
企業ITの『システム視点から利用視点への変化』
→クラウドが顕著に支える “いかに活かすか”
→ 「求める姿/状態に“必要なシステム”を、求める条件で実現する」
→ 実現内容にも、実現条件にもクラウドが“策”となる “選択肢”
→ クラウドを「ハイブリッドに使う」 ことが前提 *ASP時代との違い
技術による刺激
クラウドサービスA
求める姿
既存システム
オンプレミス
事業視点
顧客視点
外部サービス
協業、BPO
インテグレーション
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 2 ©2012 SapporoSparkle kk
- 4. 例;複数のクラウドを組み合わせたシステム
メッセージetc. 位置情報 電子マニュアル
巡回中
写真サイト 地図情報 CRM CRM GPS
コンタクト フィールド
センター サービス
依頼
GPS
見積もり etc.
サービス
顧客契約 指示
大変! IDつき システム
コンポジット
来てくださ アプリケーション
い
顧客
サービス
顧客状況 対応画面 サービス 担当者
担当者状況
対応内容
CRM 顧客情報 アサイン 現地へ
会話 会話
家族からの照会
作業報告
かけつけ CTI
回答 後日の照会
オペレータ
☆顧客側にもクラウドやモバイルアプリが使える利点→どんどん進化、作りやすく!
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 3 ©2012 SapporoSparkle kk
- 5. 多様化するクラウドのサービス
“Choice and Customize”の背景
→ 分野も単位も位置づけも多様なクラウドサービス
→ IaaS、PaaS、SaaSという階層単位だけでなく…
→ 自社からクラウド、共有・連携をクラウドも…
<ひとつの分類として…>
1. エンタプライズ系など統合型サービス
2. 特化型、専門性の高い部品型サービス
3.サービスを介して高度な知識/技術を提供
いくつか実例を
4.IT化の工程を支援/強化するサービス 見てみましょう!
5.社会基盤となるサービス(それとの連携も)
*利用形態も「継続型」「一時/特定時利用」…
☆サービスを見つけ出す力、それを補完する存在が大切に!
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 4 ©2012 SapporoSparkle kk
- 16. 変化する企業システム-“クラウドの時代”を活かす
1.事業とITの一体化 より強く事業と密着したシステム
-個性化、カスタマイズ、多様性に強い(共通と固有)
-商品サービス自体のIT化、事業基盤以外への適用も
2.外に向かったシステム、外と連携したシステム
-顧客向けサービス、社外との連携、社会基盤連携、グローバル化
-そもそもクラウド向きの業務、システムや対象があり増えている
3.規模の“振れ幅”や“変動”に強いシステム
-急な需要変動、一時的な処理量増大に迅速対応
-ごく小さな単位からクィック&スモールスタート、拡張へ
4.「Time to Market」を短期化。早さを強みに
-短期にシステムを実現、稼働へ。“やってみる”を可能に
5.クラウドを介して知恵や経験、技術、成長を取り込む
-社内では持ち得なかった専門性をサービスとして自由に連携
egenera社
-一企業では不可能だった資産や技術を持続的に使用可能に
エグゼクティブ・ラウンド・テーブル ©2012 SapporoSparkle kk
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- 17. クラウドを活かしたインテグレーション-すでに実践へ
クラウドを活かしたインテグレーション “より実践的に”
多様な使い方。小さくも大きくも。例えば・・・
-実現像;リアルタイムの情報基盤を中心に、
クラウドを含む多様なシステムを組み合わせた姿
-実現像;高度なデータ分析にクラウドを利用(データのプロ)
-アプローチ;プロトタイプの開発と環境にクラウドを適用
<背景> クラウドが持つ利点 “所有/非所有を越えて”
・クラウドが持つ基本特性と価値観(特にマネジメント側面)
・高度化と深刻化する基盤負担をクラウドに委ねる
・クラウド独自の価値を取り込む(いつでもどこでも、情報共有…)
・クラウドを介して優れた技術とノウハウを得る
・クラウドの「連携の強さ」を活かす ・・・
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 16 ©2012 SapporoSparkle kk
- 18. クラウドと共にある動き……構造的な変化へ
クラウドの時代 システム・ライフサイクルの違い
グランド・デザインの違い
価値感(利用視点、事業とITの関係)の違い
クラウドだけによる変化ではない
クラウドの 利用シーンと
事業とITの一体化
インテグレーション システム像の変化
⑧ 情報共有型
① SOA化 プロセス
コンポジットアプリケーション リアルタイムプロセス
基盤化
② アジャイル開発 ⑦ コンシュマライゼーション
総合プロトタイピング consumerization
③ オープンソース ⑥ ソーシャルメディア
共同開発 ④ モバイル 情報共有
⑤ ビックデータ
オープン • デバイス 外部データ公開
イノベーション • 環境 さらに…
データ種の広がり
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル
• AppStore ©2012 SapporoSparkle kk
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- 19. もうひとつの側面……クラウドの必要を押し上げるもの
企業ITの枠組みを超えて・・・変化をクラウドという手段が加速
1.スタートアップ企業を支えるクラウド→低コストで安定、拡大
-事業でも「大手×スタートアップ」のコラボレーション
-IT化にもスタートアップのサービスを積極的に取り込み
-“知恵とアイデア”“独自の技術”を持つ者と選ぶ姿勢
2.グローバル化の動き→事業もITも海外が身近に
-事業のグローバル化に“第一選択肢”となるクラウド
-IT化にも…“世界中から好きなサービスを選択する”
3.CMO、CDOなどIT化を担うプレイヤーの変化
-クラウドがその武器に“サービスが見える”“アイデアを得る”
4.アイデアや構想はやってみて示す “Demo or Die”の流れ
-IT化のアプローチ、調達の仕方にも変化 *オープンソースの影響も
5.“Disrupt”の流れ→その武器としてクラウドがある
-「従来の慣習やしくみをITを活かし破壊、新しいしくみを生み出す」
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル ©2012 SapporoSparkle kk
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- 20. まとめに…クラウド時代の「企業ITの姿」を考える
クラウド時代のシステムデザイン 事業とITの一体化に応える
事業の強みに応え自由に、かつ事業基盤としての品質を担保する
<求められる力>・・・・クラウドを始めとする今の力を活かす
1.利用視点から全体像を描く力 “デザイン思考”の方法論
2.必要な“要素”を構成する力 “インテグレーション”
3.プロトタイプをいち早く作り上げる力 “環境と手法”
4.統合こそ難しい “統合に強い基盤力と方法論”
5.複雑化し高度化するシステムに応える運用力、技術力
6.さらに…複数の「プロ(役割)」が集まる立体型のチーム
“求める姿が変わり、技術が変われば、方法論も変わる”
不確実性を越え、二律背反に応え、事業価値に直結するシステムへ
-クラウドはひとつの機会 “新しい企業ITへ”構造変化
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 19 ©2012 SapporoSparkle kk
- 21. 自己紹介に代えて… Design First - 事業とITの一体化に向けて
ITはもっと事業に貢献できる 私たちの思い
企業はもっと個性的で我が儘でよいはず
そして、ITはもっと刺激的で、新しい答えを生み出せる
-事業の強みを活かし、個性に応えるにも、
ITの可能性を発揮するにもデザインの力が大事
漠然としたテーマに対して、
私たちの役割
事業とITの視点双方からWhatを描き、
実現に向けたプランを策定する “グランド・デザイン”
さらに、実現像を具体化、システム化、業務に適用する
→ “事業とITの一体化”のデザインと実現を支援する
egenera社 エグゼクティブ・ラウンド・テーブル 20 ©2012 SapporoSparkle kk