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公益社団法人日本グライダークラブ
平成30年度世界選手権参加支援事業報告会
TEAM MARU の挑戦2018
TEAM MARU パイロット 丸山毅
選手の紹介
2
丸山 毅 47歳 (2018/10現在)
総飛行時間 3,300 時間
TEAM MARU パイロット
ブログ http://maru-wgc.blogspot.jp/
Facebook https://www.facebook.com/teammaru
サラリーマンパイロットのグライダー競技への挑戦
世界選手権 1999年, 2008年, 2014年、2018年
日本オラクル株式会社 エンジニア
1. グライダー世界選手権とは
3
4
グライダー世界選手権とは?
• 1937年~ 2年ごと、次回は2020年(第36回)
• 世界チャンピオン
– ドイツ x 18、フランスx 18、ポーランド x 15 、イ
ギリス x 12、アメリカx5、オーストラリア x 5
– 過去10年ではポーランド x 10, ドイツ x 7, フラン
ス x 5, イギリスx3, 他
• 日本からの参加者
– 1956 年~参加、延べ 43人 最高2位
近年の世界選手権開催国
開催年 クラス 国
2006
Open, 18m, 15m, Standard スエーデン
Club, World フランス
2008
Open, 18m, 15m ドイツ
Club, Std, World イタリア
2010
Open, 18m, 15m ハンガリー
Club, Std, World スロバキア
2012
Open, 18m, 15m アメリカ
Club, Std, 20m アルゼンチン
2014
Open, 18m, 15m ポーランド
Club, Std, 20m フィンランド
2016
Open, 18m, 15m オーストラリア
Club, Std, 20m リトアニア
2018
Open, 18m, 20m チェコ
Club, Std, 15m ポーランド
2020
Open, 18m, 20m ドイツ
Club, Std, 15m フランス
2021 Open, 18m, 20m ハンガリー
2022 Club, Std, 15m ?
5
青字 ヨーロッパ外
グライダー世界選手権とは?
• 競技タスク
– 250km - 700km 平均速度 100 - 140km/h 3時間-6時間
• 競技期間
– 14日間 内1日の休息日
• 競技クラス
– スタンダードクラス、15mクラス、クラブクラス
– 18mクラス、 20mクラス、 オープンクラス
– 近年はクラス毎に開催地、時期をずらして2カ所で開催
• 参加選手
– 各クラス最大 50名 各国2名枠
– 3クラストータル 130機(各クラス40-50機前後)
6
2018年 夏 4度目の世界選手権
@チェコ共和国への挑戦
7
大会概要
• 日程
– 出国
• 2018/7/21(土)
– 準備期間
• 2018/7/23(月) - 2018/7/27(金)
– 競技会
• 2018/7/28(土) - 2018/8/12(日)
– 帰国
• 2018/8/14(火)
• クラス
– オープンクラス(31機) , 18mクラス(45機), 20m
クラス(18機)
• 参加国数、機数
– 29ヶ国 112人、94機http://maru-wgc.blogspot.jp/ 8
チェコってどこ?
9
• 東西 450km 南北250km
• 標高 400-600m 山1200m
• 言語 チェコ語
• 為替 チェココルナ EU
• 人口 1000万人
Pシーブラム開催地。。。のはずが
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 10
出典:ブルーサーマル5巻
開催地変更(大会2ヶ月前)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 11
新しい開催地
• チェコ共和国 ホシン飛行場
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 12
日本現地チーム
チームリーダー 赤石 京子 Soarist
パイロット兼TC 丸山 毅 日本グライダークラブ、Soarist
クルー week1 福崎 誠 日本グライダークラブ
クルー week2 吉岡利典 日本グライダークラブ、Soarist
クルー week3 市岡拓也 Soarist
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 13
参加クラス 機材
• 18m クラス
• ASG-29E D-KUBA (オランダ人オーナーから借
用)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 14
18m クラス出場機体(新世代)
• 18m クラス
– 翼幅 18m 最大離陸重量 600kg フラップ有り
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 15
Ventus 3 (F/T)
12/ 45機
2016 –
L/D= ?
Diana3
1 / 45機
2018 –
L/D =?
JS3-18
12 / 45機
2016 –
L/D = 55
18m クラス出場機体(旧世代)
• 18m クラス
– 翼幅 18m 最大離陸重量 600kg フラップ有り
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 16
ASG29(E/Es)
12 / 45機
2006 –
L/D= 52
Ventus2cx(a/T/M)
3 / 45機
2003 -
JS1B/C-18
5 / 45機
2006 –
L/D =53
20m クラス出場機体
• 20m マルチシートクラス
– 翼幅 20m 二人乗り 最大離陸重量 800kg
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 17
Arcus(T/M)
13 / 18機
2009 -
L/D =?
HPH 304TS
Twin Shark
1 / 18機
2005 –
L/D=49
ASG32 Mi
4 / 18機
2014 –
L/D= ?
Open クラス出場機体
• オープン クラス
– スパン 無制限 最大離陸重量 850kg フラップ有り
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 18
Quintus(M)
2 / 31 機
23m
2011 –
WL=57.8
L/D = ?
EB29(D/R)
7/ 31機
29.3m
2009 –
WL=50.2
L/D = 68
JS1C-21
18 / 31機
21m
2009-
WL=58.7
L/D = 60
ASH25 EB
3 / 31機
28m
2009-
WL=45
L/D = 60
タスクエリア 空域
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 19
東西 500km 南北300km
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 20
Class C 空域
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 21
トランスポンダー、タワーコンタクト必須 = 大会期間中は進入禁止
空域を日本と比較してみると(同縮尺)
2018/11/7 22
日本はトランスポンダー必須エリア少ない(少なすぎ)
ウエザー
• ロシア中心の高気圧の影響(東ヨーロッパ好条件のパターン)
• 大西洋高気圧 狭間のフランス~ドイツに横たわる南北前線のプリ
フロントで好条件
• 高気圧の発達・衰退に伴い、前線が定期的に接近・通過
23
タスク
• レーシングタスク(fixタスク)
– サンダーストームの可能性が低い日
• エリアタスク
– サンダーストーム予報の日
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 24
レーシングタスク 例 (8/1 day4 485km)
25
エリアタスク例 (8/8 day10 3:00 Avg 130km/h)
26
滑走路
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 27
175m
1200m
グリッド密集(フリーグリッド)
滑走路標高と密度高度対策
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 28
マスランディングへの対応
幅の広い滑走路
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 29
2014年世界選手権 ポーランド レシュノ
30
400m
1000m
2018 世界選手権 ポーランド会場
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 31
300m
1000m
5km 対地 200m Finish Ring 設定
狭い飛行場での安全な集団着陸
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 32
アウトランディング
33
アウトランディング
34
オーガナイザー
35
オーガナイザーとのコミニケーション
• WhatsApp(チャットア
プリ)
• 滑走路使用方向(グリッ
ド方向)、タスク、曳航
開始延期、曳航開始時間、
インシデント、
• コミュニケーションが片
方向にならず、双方向で
行われること、やりとり
の内容が全チームに共有
されるため、各国からの
リクエストについても素
早く対応、周知
• 集合してのチームキャプ
テン会議は練習期間を含
めて全3回のみ
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 36
本戦に向けての準備
37
2014年世界選手権
• 結果
– 31位 / 46機 得点率 84%
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 38
2014年世界選手権で出来たこと
• フライト技術
– 18m クラスの飛び方の理解(のばす、回らない)
– 空の観察、コース選択の迷いを減らす
• メンタル技術
– 緊張状態を理解(足の突っ張り、握りしめ、手汗)、
呼吸法での緊張状態からの回復
– 良いときも気持ちを維持(調子に乗らない、ぐっと
こらえる)
– 悪いときにも気持ちを維持(焦らない、イマココに
集中。落ち込みがちなメンタルを維持)
– 感性の重視(考えすぎから正しく反射的に)
– 睡眠時のリカバリー(疲れを貯めない)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 39
2014年世界選手権で出来なかったこと
• 命に関わる恐怖心の克服、勇気
– 経験の無い限界コンディションへの対応
• 2.2m/s の横で 3.2m/s で上がること(強い中
でのより強いコア)
• 200km/h での高速ドルフィン、コース選択
• 雲が多いコンディションでのコース選択(さ
らに迷いを減らす)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 40
次への目標設定
• 結果目標
– 2018年世界選手権 10位以内(得点率90% )
• 行動目標
– クライム(他パイロットと同じ上昇、より良
いコア選択)
– クルーズ(平均130km/h台での高速ドルフィ
ン、コース選択)
– 判断、決定能力
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 41
練習テーマ
• 開催地慣熟
• 他パイロットとの比較による課題明確化、
真似ることでの吸収
• コーチからの学び
• トライアンドエラー(コンフォートゾー
ンから出る)
42
練習メニュー、結果
• 2015年
– 複座トレーニング合宿@ポーランド
– ヨーロッパ選手権@ハンガリー 20位相当81%
• 2016年
– チェコ選手権(プレヨーロッパ選手権)@チェコ 79%
• 2017年
– LX navigation Cup@ハンガリー
– チェコ選手権(プレ世界選手権)@チェコ 79%
– ナミビア合宿
• 2018年
– LX navigation Cup@ハンガリー 73%
– チェコ選手権@チェコ 73%
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 43
2015-2018 練習振り返り (1)
• 2015年
– 複座トレーニングで「正しい飛び方」のさらなる理解
– ヨーロッパ選手権@ハンガリー 学習の実践、メンタルタフネ
スの実践(大失敗日からのリカバリー)、上達を実感した
• 2016年
– チェコ選手権 上手く行った日もあるが、切替が上手く行かな
かった日があった(良いイメージのままギアチェンジが出来ず
に悪いコンディションを飛んでしまう)
– 練習不足
44
2015-2018 練習振り返り (2)
• 2017年
– チェコ選手権 チャレンジをテーマ。チャレンジが上手く行く
日と、行かない日がある。苦手コンディションでは全くダメ
– ナミビア合宿 コーチとの同乗トレーニング。高速ドルフィン、
コース選択、強い中での更に強いクライムがイメージできるよ
うになってきた
• 2018年
– LX navigation Cup、チェコ選手権。他パイロットとの情報交
換。ガグルで飛ぶことでの結果よりも、コンフォートゾーンか
ら外れてトライアンドエラーも試してみた。コンディションが
悪くなる事への飛び方の切替が上手く出来ない失敗があった
– クライムの改善が見られたときと、そうで無い時がある
– 本番に向けて良いイメージが残せなかった(直前で失敗が続い
た。練習後半は良いイメージを残すために追いかけに徹する)
45
OGN(Open Glider Network)を用いた
クルーからの無線サポート
• OGN当初の目的
– Flarm搭載機体のトラッキング
• メリット
– 競技会の機体のオンライン表
示による盛り上がり
– オンライン表示を低コストで
削減
– 捜索救難への活用
• デメリット
– トップ選手の補足が容易に。
競技性が損なわれる。ガグル
の助長
• 代替ソリューションが検討さ
れはじめた
46
本戦について ふりかえり
47
結果
• 総合 79% 36位 / 45機
– 前半 73% 39位
– 後半 84% 25位
• 前半も後半と同じくらいのパフォーマンスが出し
たかったが。。
– 大会前ランキング 37位 / 45機
• ランキング相当の結果とも言える
• 参考 2014年 84% 31位
– 得点率、順位とも低下
48
結果 世界ランキングとの比較
49
before
world
rank
rank
pos
Results
Pos
%
CN Name Surname Nati Glider
16 4 1
##
#
WO Wolfgang Janowitsch AUT Ventus 3T
15 3 2 99%I Mario Kiessling GER Ventus 3T
98 18 3 97%FM Jean-Denis Barrois FRA JS3
56 13 4 96%VY Peter Millenaar NED Ventus 3T
109 20 5 95%FQ Christophe Cousseau FRA JS3
47 11 6 95%LB Roman Mracek CZE Ventus 3F
82 16 7 95%3V Tomas Suchanek CZE Ventus 3T
46 10 8 94%IG Katrin Senne GER JS3
17 5 9 94%OG Oscar Goudriaan RSA JS3
60 14 10 94%AX Gyorgy Gulyas HUN JS3
35 9 11 93%2X Bert Schmelzer BEL Ventus 3T
152 23 12 92%BB John Buchanan AUS JS3
3 1 13 92%E1 Russell Cheetham GBR JS3
47 12 14 92%LG Laurence Goudriaan RSA JS3
453 31 15 92%LR Adomas Grabskis LTU JS1B
34 8 16 90%BX Peter Szabo HUN JS3
133 22 17 90%F Rolf Friedli SUI ASG29
99 19 18 90%JS3 Arne Boye-Moller DEN JS3
21 6 19 89%120 Mike Young GBR Ventus 3T
73 15 20 89%CU Giancarlo Grinza ITA Ventus 3F
179 24 21 89%HC Adam Woolley AUS Ventus 3T
478 32 22 88%CH Juerg Haas SUI JS1C
840 38 23 88%WS Martti Sucksdorff FIN ASG29E
before
world
rank
rank
pos
Results
Pos
%
CN Name Surname
Natio
n
Glider
182 25 24 87%XG Jerzy Szemplinski CAN ASG29
530 33 25 86%5E Erik Nelson USA Ventus 3T
93 17 26 86%PL Piotr Jarysz POL ASG29
114 21 27 86%3 Jeroen Verkuijl NED JS3
2777 42 28 86%3M Damian Goldenzweig ARG Ventus 3M
570 34 29 85%AY Alberto Pozzi ITA Ventus 2cxa
674 35 30 84%AJ Vladimír Foltín SVK ASG29E
29 7 31 83%XM Matthias Sturm GER JS3
315 28 32 83%W Hannu Halonen FIN Ventus 3T
205 26 33 81%LV Bernhard Leitner AUT Ventus 2cxm
12 2 34 81%D3 Łukasz Wójcik POL Diana 3
418 30 35 79%LZ Luka Znidarsic SLO
Ventus 2cxa
FES
690 37 36 79%2C Takeshi Maruyama JPN ASG29E
1771 40 37 78%OS Federico Buscema ARG ASG29E
1899 41 38 76%TB Teet Jagomägi EST JS1B
361 29 39 73%29 Olivier Sevrin BEL ASG29E
230 27 40 67%TC Gunnar Axelsson SWE ASG29Es
3099 43 41 66%BP Branko Blagojevic SRB JS1C
972 39 42 63%M7 Miliunas Miliunas LTU ASG29
683 36 43 62%2O Svend Andersen DEN ASG29E
3138 44 44 52%70 Bob Fletcher USA ASG29E
3544 45 45 47%8Q Patrick Driessen NZL JS1C
全体の状況
• 18mクラス機体の世代交代、新世代機との差(滑空比、
高翼面荷重でのハンドリング)
• 強い(早い)コンディションが持続
– 「平均速度140km/h代が普通」の異次元のスピード(巡
航220km/h
– 競技予定日14日、実施日12日、150km/h台1日、140km/h
台5日、130km/h台5日、100km/h台1日
– ヨーロッパウエザーらしからぬ想定外の早さ
• コンディションも良かったが、機体とパイロット(飛
び方)が進化(さらなる高速化)
• ガグルで飛ぶパイロットが増化(同じスタートタイミ
ングを狙う)。とはいえ優勝するのはソロパイロット
50
18m クラス結果 新世代機種が主流
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 51
大会前ランキングと機種選択
上位パイロットは JS 3 / Ventus 3を選択
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 52
本戦の基本コンセプト
• ガグルを使って、ガグルとともに飛ぶ
– ガグルにより平均速度が高速化する
– ソロでのサーチは難しいコンディションが多
い、
• ガグルとスタートする
• コース上で遅れる(クライム)ことを想
定の上スタートする
– 遅れた場合は次のガグルにジョインする
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 53
コンセプト実現のために (1)
• なるべくはやくスタート体制
に入れる(スタートライン付
近で最大高度)
– 離陸後、なるべく早くスター
トポイントに移動(北東
13km)
– スタートライン上で良いス
タート場所を探す(積雲があ
る、第一レグ方向にクラウド
ストリートがつながっている、
など)
– スタートまで時間がある場合
は第一レグ方向にレグを飛ん
でみて、良いコースをサーチ
する
– スタートライン付近で上昇で
きない場合はスタートライン
から離れた場所で上昇後、ス
タートラインに戻りスタート
する
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 54
コンセプト実現のために (2)
• スタート体制確立、ガグルの動きを観察する
– 予想スタートタイム
• スタートゲートオープン時間
– クラス最終曳航30分後(大体曳航開始後1時間10分後)
• 予想スタート時間 17:00フィニッシュ、予想平均速度から
想定
• 最終スタート時間 17:30フィニッシュ、予想平均速度から
想定
– スタートタイムの傾向
• ブルー スタート遅くなる(コンディション整う
まで時間かかる)ゲートから離れて待機
• アクティブな積雲 スタート早い(後半オーバーデベロッ
プ)ゲート付近で待機
• ガグルと一緒にスタートする(前から1/3が理想)
• スタートで競技の1/3が決まる
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 55
コンセプト実現のために (3)
• オンコース
– ガグルを利用しながらコースを観察
– ガグルの前に出すぎない
– サーマルアウト遅れは2旋回まで
– 高度差がついたときはガグルから離れること
を決めて上がる
• このままフォローすると先のコンディションが厳
しく下げすぎてしまう場合
• 後続ガグルの存在(ジョインできるか)
56
コンセプト実現のために (4)
• フィニッシュ
– タスクの半分を過ぎたらフィニッシュを念頭にフラ
イトを組み立てる
– 確実にフィニッシュに入れる。
• ガグルの前に出すぎない(特に調子よいとき)、
• 低くまで突っ込みすぎない
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 57
やってはいけないこと
• 最終スタート、単独スタート
• ガグルから一人で離れること(単独オフ
トラック、ガグルを見失うなど)
– 時にガグルも判断を間違える。
• 「別のコースを選択する方が良いと思う」ときも
あるが、その後一人で飛ぶことになるリスクを考
えて我慢する
• 焦る、パニックする
• リーズナブルな判断が出来ない
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 58
大会練習期間振り返り
• 7/23
– 午前計測 午後フライト
• 7/24
– 621km フィニッシュするつもりが最後高度足りなくなり10km手前
O/L
• 7/25
– 609km 最終サーマルガグルを見失いO/L
• 7/26
– 446km top 130km/h Maru 121km/h 87%
• 7/27
– 406km top 138km/h Maru 134km/h 96%
• 前半 フィニッシュしきれないミス
• 後半 ガグルと飛べるようになってきた実感、良いフィーリ
ングで大会には入れると思ったが。。
59
本戦振り返り(1)
• 7/29 day1 312km top 141km/h Maru 118km/h 41位
– 初日で焦りすぎ、練習期間と異なるビッグガグルに恐怖心。ス
タートした機体につられてスタート。さらにガグルを見失うミ
ス 69%
• 複数機以上のガグルのスタートにあわせてスタートする(単独機のフォ
ローはしない)
• 7/30 day2 357km top 142km/h Maru 128km/h 38位
– スタートは今日は冷静に出来た。だが上がりイマイチで遅れる
– 4thレグで遅れたと思ったがオフトラックのガグルで盛り返せて
喜びすぎて前に出てしまい失敗。最後までガグルを利用するべ
き。 トップは異次元のスピード 80%の割に順位悪い
• 7/31 day3 512km top 135km/h Maru 131km/h 11位
– この日から重心位置調整。ガグルがフェイクスタート、一瞬お
かしいと思ったが修正できずそのままの失敗スタートに。もう
一機がスタートしてくれたのでガグルフライト、前に出ずに
ぐっとこらえる。結果オーライで 94%
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 60
本戦振り返り(2)
• 8/1 day4 485km top 135km/h Maru O/L 44位
– スタートはGood!, 1st, 2nd レグも順調だったのだが、標高が高
く、コンディションの弱くなった3rd leg で切替が出来ずに低い
まま前に出てしまってプチパニックでO/Lの大失敗 29% フィ
ニッシュできる日だった。自信持ちすぎ、もっと他機を使おう。
弱くなったときの切替が出来ず、強気に前に出すぎた
• 8/2 day5 3hAAT top 141km/h Maru 121km/h 35位
– ガグルをフォロー。クライムは調整出来たが、ちょっとの遅れ
で 72%。良いガグルを選択できなかった
• 8/3 day6 541km top 141km/h Maru 130km/h 31位
– スタート前は上がりきれずスタート。コースでも遅れながらガ
グルを乗り継げて 86%
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 61
本戦振り返り(3)
• Day7 8/4 AAT3h top 151km/h Maru 118km/h 43位
– スタート前が上がりづらく、苦労したがなんとか上がり切れて
スタートは成功。第2レグで遅れるもこのまま行けると思い込み
すぎ。2ndエリアで早めにガグルについていくべき判断変更が出
来ないミス。さらに低くなって水を全部抜いてしまう操作ミス。
他機がFLARMレーダーで見えなく最後に弱いクライムでフィ
ニッシュが大幅に遅れ。 56%。。フライト後にFLARMアンテナ
調整
• 8/5
– レストデー 一週間の振り返り。頭の中の再整理
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 62
本戦振り返り(4)
• 8/6 day8 326km top 108km/h Maru 92km/h 41位
– ブルー、トップ低い。スタート遅すぎるとウエザー崩れると判
断してアーリースタート。実際は30分後レイトスタート組がベ
スト。結果的に72% だが仕方ない日
• 8/7 day9 270km top 139km/h Maru 124km/h 28位
– 発達遅れてショートタスク。レイトスタートは待って、待って
成功、途中ちょっと上がりが遅れて79%
• 8/8 day10 AAT 3h top 130km/h Maru 119km/h 11位
– AAT 3h サンダーストーム ガグルの乗り移りが上手く行って
91%
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 63
本戦振り返り(5)
• 8/9 day11 415km top 135km/h Maru 124km/h 21位
– 415km スタートは220km/hでJS3に遅れて小さな失敗。前半ブ
ルーで上がりづらい、フォローに徹して回復。後半雲で上がり
やすい。途中ガグルを間違えたが落ち着いてガグルに戻れて
85%
• 8/11 day12 AAT 2h30m top 142km/h Maru 125km/h
– 一日雨を挟んで最終日。2h30m AAT。スタートはイマイチだっ
たが、2ndレグからはガグルで順調。最終レグがビッグガグルで
衝突が怖くて前に出れなく減速。80%は取れたと思ったがトッ
プが早すぎて76%
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 64
8/8 day10 AAT 3h
top 130km/h Maru 119km/h 11位
65
8/8 day10 AAT 3h
他の機体のトレースと比較
66
67
オンライントラッキング(OGN)のトレース
68
8/8 day10 スタート後 好条件
69
8/8 day10第一エリアの丘陵地
70
8/8 day10 第2エリアサンダーストーム発達
71
8/8 day10 シャワーエリアを抜ける
72
8/8 day10 シャワー後のデッドエアー
73
低い。。
74
なんとか回復
75
シャワーを避けてオフトラック
76
届いて再度クライム
77
再びデッドエアーをグライド
78
最終エリアタッチ バックしてクライム
79
最後もデッドエアーをファイナルグライド
80
改善されたこと( 2014年に比べて)
• スタート体制確立を素早く行う
– スタート体制に入れなくて慌てるケースは減った
• クライム
– まだ改善要だが、遅れずに上がれるときが増えて
きた
• コース選択(迷いは減った)
• サンダーストームの飛び方(恐怖を感じず落
ち着いて飛べるようになった)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 81
まだ改善要な事
• 焦らず待つこと(スタート前)
– 40機のガグルで怖がらずにスタート待機
– 機数が多いと衝突が怖くてスタートしてしまいた
くなる
• コンディション変化時の判断の切替、切替の
反応速度
• 再現性(プロセスの理解、言語化)
– ドルフィン ついて行けるときと行けないときの
違いは?
– クライム ついて行けるときと行けないときの違
いは?
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 82
全体の振り返り
• 部分部分は成長を感じているが、スコアにつながると
ころで大きな失敗があり、結果に結びつかなかった
– 2014年大会はスコアにつながる大きな失敗が少なかった
• フレキシブルな判断変更が3-4年前より遅くなってい
る。(一度決めたことを変える判断が遅れている)
– ギアチェンジの遅れによる致命的な失敗があった。例:標
高の上昇、コンディションの悪化、によりクルーズバンド、
ピックするサーマルの基準の変更が遅れた。
• 競技開始3-4日はビッグガグルでスタート前に待つこ
とに恐怖を感じ、離れたくなり、スタートが早すぎた
(後半は恐怖に慣れてきた)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 83
トップクラスの飛び方
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 84
トップクラスの飛び方
# CN Contestant Team Glider Total 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1WOWolfgang
Janowitsch
Austria Ventus
3T
10,236 96.5
%
95.3% 93.9% 97.0
%
86.4
%
92.4
%
86.6% 97.0% 97.7% 93.2
%
96.6% 100.0
%
2I Mario
Kiessling
Germany Ventus
3T
10,097 98.2
%
93.8% 97.5% 98.1
%
93.0
%
97.6
%
80.1% 96.6% 93.4% 95.0
%
84.6% 86.8%
3FM Jean-Denis
Barrois
France JS 3 9,915 97.8
%
96.5% 98.3% 87.2
%
87.0
%
94.6
%
89.5% 94.8% 100.0
%
80.3
%
85.8% 88.1%
4VY Peter
Millenaar
Netherlan
ds
Ventus
3T
9,820 93.7
%
92.9% 97.4% 86.9
%
90.7
%
92.7
%
84.1% 92.4% 85.7% 97.5
%
84.8% 82.5%
5FQ Christophe
Cousseau
France JS 3 9,766 98.0
%
100.0
%
100.0
%
86.9
%
88.6
%
94.2
%
100.0
%
92.1% 92.0% 44.5
%
98.0% 88.1%
6LB Roman
Mracek
Czech
Republic
Ventus 3
FES
9,709 95.9
%
94.2% 91.0% 85.3
%
77.7
%
92.2
%
91.7% 91.0% 84.3% 84.4
%
92.9% 91.7%
73V Tomas
Suchanek
Czech
Republic
Ventus
3T
9,690 96.5
%
94.2% 93.8% 98.5
%
82.1
%
94.4
%
93.6% 78.4% 88.7% 93.6
%
80.6% 75.0%
8IG Katrin
Senne
Germany JS 3 9,664 91.1
%
93.4% 97.3% 95.8
%
92.1
%
90.2
%
94.5% 99.4% 95.5% 55.7
%
81.9% 82.2%
9OG Oscar
Goudriaan
South
Africa
JS 3 9,626 90.7
%
91.4% 82.1% 96.5
%
87.4
%
96.7
%
94.1% 100.0
%
95.8% 56.0
%
85.7% 90.0%
10AX Gyorgy
Gulyas
Hungary JS 3 9,622 81.5
%
89.6% 92.9% 89.0
%
91.6
%
92.3
%
93.6% 81.0% 94.4% 73.2
%
100.0
%
81.5%
85
•トップクラスはガグルに惑わされない、自分の判断で飛ぶ
•チームフライトする選手、ソロで飛ぶ選手
•大きく動いたDay10
2018年グライダー世界選手権参加支
援事業 について
86
背景
• 世界へチャレンジするためのサポート支援スキームを作りた
い
– 1998年, 1999年, 2008年, 2014年 大学航空部OB会を中心とし
た支援
– 2014年 日本グライダークラブ クラブ内寄付
– 2014年 クラウドファンディング “Readyfor”
• クラウドファンディング 利点
– 盛り上がり感!
– 明確な金額、締切設定、リアルタイムな寄付の可視化
• 「目標金額を達成しないと支払いされない」
• クラウドファンディング 課題
– 手数料(17.5%)
• クラウドファンディングにかわる代替手段を模索
「自分たちでトライしてみよう!」
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 87
2018年グライダー世界選手権参加支援事業
• 「公益社団法人等の税額控除対象法人」制度を活用
– 寄付者へのメリット:所得税、住民税の税額控除(年間の寄付額から
2,000円を除いた額の40%の税額控除を受ける事が可能)
• 公益社団法人日本グライダークラブ「事業化」へ
– 「平成30年度事業計画 世界選手権参加支援事業」へ盛りこみ
• 他団体の同様な事業を参考に支援事業制度を設計
– (公社)アメリカンフットボール協会、(公社)日本馬術連盟、など
– 「寄付金取扱規程」に基づき、「募集特定寄付金」 として募集
– 「募金目論見書」の作成、公示
– 「申込フォーム」作成、事務局への自動通知、入金確認、寄付金控除
証明書発送までの業務フロー確立
• クレジットカード支払への対応の為、PayPal社と契約
• 事業実施報告 ホームページ公開済み
• 報告会 実施(本日)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 88
募集特定寄付金案内
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 89
募金目論見書
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 90
申込フォーム
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 91
事業報告 95名(延べ140名) 2,394,000円
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 92
決算報告
93
寄付者数推移
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 94
寄付金額推移
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 95
成果
• 外部から寄付控除を利用した寄付受領フローを確立できた
• 会員からの寄付で比較すると、前回2014年度より総額、人数、
一人あたり平均寄付額が伸びた
– 寄付控除対象になった効果?
• Googleフォーム記入+振込が76名(全体の84%)、スプレッ
ドシートに自動登録されることで、受付事務作業工数が削減
された
• 法人としてのクレジットカード支払に対応した( PayPal 法
人契約。 )
– PayPal寄付者はワンクリックで気軽に寄付(支払)が出来る。
– PayPalアカウント必要
• 応援メッセージは嬉しい、励みになる
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 96
課題
• 外部へのリーチはホームページ、ブログ、Facebook、
Twitter をメインに実施したが、メールベースの通知に比べる
と拡散が弱く認知に時間がかかった
– Facebookページの掲載アルゴリズム変更に伴い、情報の広が
りに時間を要した
• 応援メッセージの公開許可を申込時に依頼すると良かった
– 支援者名、応援メッセージ、現在の寄付額経過が公開されてい
ると寄付も盛り上がる?
– 今後は自動的にホームページにメッセージが掲載される仕組み
作りをしたい
• 寄付の仕組み構築が大会一ヶ月前の作業となったため、大会
直前で試合のことを考える時間の確保が難しくなった
– 3-5月はフライト練習が主となり、寄付仕組み作りの時間が取れ
ないので、2月以前に構築しておく必要がある)
http://maru-wgc.blogspot.jp/ 97
98
全日本空輸様 移動支援
チームに感謝
99
皆様から頂いたご質問
• 世界選手権の醍醐味とは?
• しっかりと練習をして臨んでいるようには思えますが、やは
り上位を目指すためには、練習環境やさらに違った練習が必
要ということでしょうか?
• グライダーに対するモチベーションを向上させる方法とは?
• 世界で戦うために、今、不足している事は?
• これまでの世界大会との違い等各国のチームとの交流の様子
はどんな感じでしょうか?
• 日本国の成績改善策について(気象、医師などを加えたなど
クルー改善策、グループフライト可能な体制等、その他希望
事項)
• 国内のグライダー業界の将来像は?
• 次回の大会も参加するのでしょうか?
100
Next Challenge !
101
or
Worlds 2020
Club, Standard and 15m class
France – Châlons-en-Champagne
ご支援ありがとうございまし
た!
102
APPENDIX
世界選手権の安全対策
103
世界選手権での安全対策
• Safety Briefing(大会初日、適時)
• FLARM(Situational Awareness状況認識
デバイス)の利用
• Safety Committee(代表パイロットの安
全委員会)
104
競技会と安全
105
適切なアウトランディング
106
自分で判断を!
107
108
破局と良い話しは紙一重
高度差1m
サーマリングルール
109
空中衝突実例
110
グライダーは危険です!
空中衝突:二人に一人は死亡
111
どのように空中衝突を避けるか? 見張り
112
動きを検知するのは周辺視野
113
スキャンニング=周辺視野で動体を検知
114
115
高度差1m
第35回世界選手権です、
第3次世界大戦ではありません
116
プルアップして入るのはダメです
117
サーマルの中央に入るのはダメです
118
サーマルに入るときは旋回外側から
119
サーマル旋回の内側に入るのはダメです
120
サーマル旋回と逆旋回で入るのはダメです
121
サーマルの近くで回るのはダメです
122
安全に、見張りをしましょう
123
事故事例紹介
(期間中に別の大会で発生した空中衝突事故)
124
競技会での事故データ
125
2010 – 2016
IGC 関与26競技会(世界選手権(シニア、ジュニア、女子)、
大陸選手権(ヨーロッパ選手権)、グランプリ大会)
世界選手権アクシデント、インシデント
2010-2016 平均
126
https://www.fai.org/sites/default/files/documents/6_3_2_safety_wg_report_2017.pdf
世界選手権アクシデントインシデント
2010-2016 詳細
127
接近状況をGPSログから自動計算
(2017年大会)
128
2018/8/6 接触事故
• スタート直後の第1レ
グでEB29(青)が
サーマリングしてい
たところに、JS1
(赤)が175km/hか
ら250ftプルアップし
て接触
• 幸い損傷は小さく、
両機とも無事帰還
129
2018/8/7 安全委員会@ブリーフィング
130
安全委員会からの提言
サーマルへの入り方
131
旋回の内側に入らないこと
132
サーマル旋回しているグライダーを横切ら
ないこと
133
安全なセパレーションを持つこと
134
計器を見るより外を見よう
135
世界選手権での安全対策 まとめ
• Safety Briefing(大会初日、大会中適時)
– 意外と有効
• FLARM(Situational Awareness状況認識デバイス)の
利用
– 機器を使っても空中衝突は減らない
– 戦略的にOFFにするケース有り
– 今大会では ON 必須
• Safety Committee(代表パイロットの安全委員会)
– 経験あるパイロットからの提言
– 選手間で声を拾いやすくする
• 安全対策に王道なし。パイロットも人の子。
136
137

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