【人型小型ロボットを 魅力的な存在にするための4つのアイデア】 CEATEC 2015で話題になった世界初のロボット電話、ロボホン。 先日、そのロボホンの発売日と価格がシャープさんより発表されました！ https://robohon.com/ アップアローズとしてもとても気になる存在です。 ロボホンのような小型人型ロボットは、果たして今後、世の中に受け入れられ、 人々に必要とされる存在になっていくのか？ 私たちなりに、「ロボットのUX（ユーザー体験）デザイン」や「人とロボットの関係デザイン」という視点から、 どうすれば、こういった小型人型ロボットが人々に受け入れられるかを考えてみました。 アップアローズの考える、人と人型小型ロボットの未来についてのアイデアをご覧ください！

1. 最近気になる 小型人型ロボットを
より魅力的な存在にするための 4 つのアイデア
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©2016 Up Arrows Inc.

2. シャープから発表された「ロボホン」は、
スマートフォンの機能を併せ持った 小型人型ロボット。
スマートフォンとして考えると、
ちょっと大きいし、歩いたり喋ったりする機能って本当に必要なの？
と思えてしまいます。
しかし、小さくて持ち運び可能な人型ロボットとして考えると、
単なる機能性だけではない、大きな魅力と可能性を
秘めているのではないか？と感じました。
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始めに

3. そこで、アップアローズでは、この「ロボホン」をモデルケースに、
どうすれば、こうした小型人型ロボットが今後、
世の中に受け入れられ、人々に必要とされる存在になっていくのか？
ロボットの振る舞いや扱い方を含めた総合的な視点から、
「ロボットのUX（ユーザー体験）デザイン」や「人とロボットの関係デザイン」
を考えてみました。
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始めに

4. ブレインストーミングによって考え出した
大小さまざまなたくさんのアイデアを
分類、整理しながらまとめていくことで、
小型人型ロボットをデザインする上で重要な、
大きく 4 つのアイデアを見いだすことができました。
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始めに

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アイデア１
扱い方のデザイン：「いのちある存在」として扱う

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アイデア１
扱い方のデザイン：「いのちある存在」として扱う
作り手やユーザー、関わる全ての人が、
小型人型ロボットをモノではなく
生きものに等しい身近な存在としての
扱いをする ことで、
より感情移入しやすい存在になります

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アイデア１
扱い方のデザイン：「いのちある存在」として扱う
たとえば……
頭や肩に乗せて常に一緒に
モノを持つかのように片手で持ったり、
アクセサリーのように首から下げたり
するのではなく、頭や肩に乗せることで、
いのちある存在と一緒にいる感覚を作る
ことができます。

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アイデア2
振る舞い方のデザイン： より生きものらしく振る舞う

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アイデア２
振る舞い方のデザイン： より生きものらしく振る舞う
生きものらしい振る舞い に対して、
次第に愛着が湧くようになります
思うようにならないことさえも魅力的 な
愛しい存在になるでしょう

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アイデア２
振る舞い方のデザイン： より生きものらしく振る舞う
たとえば……
機嫌によっては
言うことを聞いてくれない
優秀でそつのないパートナーになるのも
良いけれど、ご機嫌によっては拗ねたり、
指示を断ったり。
手間をかけて困らせてくれることさえも、
魅力になります。
手のかかる子ほど可愛いように、
「できなくてもいい」が許される存在にも
なります。
喜怒哀楽
様々なコミュニケーション
人に近しい喜怒哀楽の表情や機嫌があると
より親しみが増します。
また、仕草、表情、身振り手振り、といっ
た
ノンバーバルなコミュニケーションがあれ
ばより一層生き物に近づきます。

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アイデア3
関係のデザイン： 個性（唯一性）を持たせる

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アイデア３
関係のデザイン： 個性（唯一性）を持たせる
自分だけの もの、
特別な存在 という唯一性により、
一層愛着が深まります

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アイデア３
関係のデザイン： 個性（唯一性）を持たせる
様々な装い
制服を着たり、スーツを着たり…。
風貌の違いから服装の自由まで、
多彩なカスタマイズ要素でより愛着の湧く
存在になります。
たとえば……
魅力的な個体差
性格の違いはもちろん、
人間と同じように先天的な違いをもつことでも、
他のロボットにはない、個体差による魅力を
獲得できるのではないでしょうか。

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アイデア３
関係のデザイン： 個性（唯一性）を持たせる
たとえば……
異文化交流
英語圏出身、イスラム教徒など、
日本とは違う文化をもつことによって
新しい異文化交流などが可能になるかもしれません。
ゆくゆくは有名人（有名ロボット）に
愛される個性を伸ばしていくことで、
いずれは有名なブロガーやカリスマのような
スターロボットが出現し、映画出演…
ということもあるかもしれません。

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アイデア4
体験のデザイン：出会いから別れまでを演出する

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アイデア４
体験のデザイン： 出会いから別れまでを演出する
トータルな世界観を演出する ことで、
新商品に淘汰されていく既製品ではなく、
「一緒に生活するロボット」としての
存在感を確立することができます

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アイデア４
体験のデザイン： 出会いから別れまでを演出する
カフェ、居酒屋にて
（話しかけるきっかけに）
１卓に１人、店員さんの代わりにオーダー
を取ってくれます。
いつでも話しかけられるスタッフとして
おもてなし。
もし居酒屋で出会うことができたとしたら、
普段は照れや戸惑いがあっても、
お酒が入れば接しやすいですよね。
ショップにて
（陳列された箱ではなく）
無個性な商品のようにパッケージされた
状態で並んでいるのは味気ないです。
ペットショップのように、
動いている姿に愛着を持ち、
どの子を迎えるか真剣に悩んでもらいます。
たとえば……

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アイデア４
体験のデザイン： 出会いから別れまでを演出する
おくりびと（記憶を消去する人）
悲しいことに、
いつか体は動かなくなるかもしれません。
そんな時も優しく見送る存在がいることで、
家族の心をケアすることができます。
転生（記憶の継承）
ロボットだからこそ、新たな体に
記録を移し替えて甦ることができます。
時代の変化に沿って、
求められるハードも変わっていくでしょう。
新しいハードに切り替わっても、
家族に寄り添い続けることができます。
たとえば……

19. ©2016 Up Arrows Inc. 19
まとめ

20. ©2016 Up Arrows Inc. 20
アイデア3
関係のデザイン： 個性（唯一性）を持たせる
アイデア4
体験のデザイン： 出会いから別れまでを演出する
アイデア１
扱い方のデザイン： 「いのちある存在」として扱う
アイデア2
振る舞い方のデザイン： より生きものらしく振る舞う
まとめ
この 4 つのアイデアを軸にデザインしていくことで、
小型人型ロボットの魅力と可能性を最大限に引き出すことができるのではないかと
私たちは考えます。

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いかがでしたでしょうか？
新しい家族のようなロボットのいる生活。
ちょっとワクワクしてきませんか？
UXデザインに関わる者として、
また、この小型人型ロボットのいちファンとして、
今後も動向に注目していきたいと思います!
終わりに