青森県弘前市の住宅地を対象に、ネット・SNSの普及やコロナ渦が地域社会にもたらした変化にアプローチし、地域社会としてどのように対応していくかを検討した。その結果、掲示板や回覧板は一つの役目を終えつつあり、コロナ禍によって地域の交流の在り方そのものが問い直されていると結論づけた。非接触の電子化・デジタル化したコミュミケーションツールの活用などを検討する必要がある。

1. ネット・SNSの普及やコロナ渦がもたらした地域社会の変化
～青森県の実例から～
社会学部４年 中田 昇

2. ・論文の目的
 青森県弘前市を対象に地域社会におけるネット・SNSやコロナ渦によるコミュ
ニケーション・コミュニケーションツール等変化について調査
 調査の方法としてフィールドワークとヒアリング調査を行った

3. フィールドワーク調査
 調査概要：2022年6月1日から10月15日
調査場所：堅田1丁目から5丁目
和泉1丁目から2丁目
高崎1丁目から2丁目
 弘前市における複数の町内会にある屋外掲示板の掲示物を対象に調査し、コ
ミュニケーションツールとしての需要などの変化を確かめる。

4. ヒアリング調査
 過去の別の調査の際にヒアリングした對馬信彦氏に再度ヒアリングを行った。
 内容としては掲示物についてと前回からの変化、これからの事等だ

5. 調査結果
 フィールドワーク調査での結果として、
しっかりと掲示物が更新されているものとされていないものが４件あった。
掲示物がない掲示板も２件確認することができた
 ヒアリング調査の結果として
「何を掲示するべきか悩んでいる」
「回覧板をだす機会が減った」
「これから掲示板などを使う機会は減っていくだろう」

6. 考察
 地域社会において掲示板や回覧板といったツールは技術の向上により需要が
減ってしまったと考えられる
需要が減った要因として情報伝達の遅さや情報自体の重要性があまりないことが
考えられる。
 コロナ渦による非接触で活動する影響でさらに加速してしまったともいえる

7. 結果
 地域社会における掲示板や回覧板といったコミュニケーションツールは需要が
減りつつあることが分かった。
 従来のおよび交流に使うコミュニケーションツールの見直しが検討する必要が
出てきている。
具体的なものとして、電子化・デジタル化や今実施している取組などの見直しが
あげられる