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ライブラリー・リソース・ガイド
第17号/2016年 秋号
発行/アカデミック・リソース・ガイド株式会社
Library Resource Guide
ニューヨーク公共図書館&ブルックリン公共図書館 見学記 高橋真太郎
司書名鑑 No.13 小林隆志(鳥取県立図書館支援協力課長)
総特集
都道府県立図書館サミット2016
岡本 真+LRG編集部
総特集
都道府県立図書館サミット2016
岡本 真+LRG編集部
LRG Library Resource Guide
ライブラリー・リソース・ガイド
第17号/2016年 秋号
発行/アカデミック・リソース・ガイド株式会社
図書館エスノグラフィ
災害に強い図書館とは? 復興する宮城県の名取市図書館
[猪谷千香]
連載 図書館資料の選び方・私論 ∼その4(最終回)∼
蔵書づくりのあれこれ [嶋田 学]
司書名鑑 NO.13
小林隆志(鳥取県立図書館支援協力課長)
ニューヨーク公共図書館&
ブルックリン公共図書館 見学記
[高橋真太郎(鳥取県立図書館 司書)]
総特集 岡本 真+LRG編集部
都道府県立図書館サミット
総特集 岡本 真+LRG編集部
都道府県立図書館サミット
002
巻頭言
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
2016年10月21日(木)14時7分、鳥取県西部を中心とした大きな地震があ
りました。揺れの範囲は相当広く、関東から九州までにおよびました。私自身
は、大阪から京都に向かう電車の中にいたのですが、一斉に鳴り響く緊急地震速
報に一気に緊張が走りました。最大震度6弱を記録したのは、倉吉市、湯
ゆ り は ま
梨浜町、
北
ほくえい
栄町。鳥取県全域から隠岐諸島、岡山県北部と私にとってもなじみのある地域
だけに、この後の復興に少しでも恩返ししていければと思っています。
今回の地震において特筆すべきなのが、鳥取県立図書館の初動の速さです。
16時後半には「地震による鳥取県内図書館の被害状況等について」と題した情報
が公式サイトにアップされました。
巻頭言 鳥取地震に都道府県立図書館の役割を想う
https://www.library.pref.tottori.jp/info/1121.html
003
巻頭言
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
地震の発生からわずか2時間半で、ほとんどの自治体の図書館の状況を把握
し、情報発信まで行うというこの迅速さには驚嘆させられました。「さすが、鳥
取県立図書館」という言葉しかないのですが、同時にこのような情報集約ができ
る鳥取県と市町村の関係のあり方も素晴らしいものです。今年のLibrary of the
Year(LoY)で新設されたライブラリアンシップ賞に「鳥取県立図書館と県内図書
館ネットワーク」が選ばれたのも納得です。
さて、今回の号では、この鳥取県立図書館からもお二人が誌面に登場していま
すが、47都道府県の図書館を大きく扱っています。今夏に開催された「都道府県
立図書館サミット2016」を敷衍したものですが、ぜひ、冒頭に紹介した鳥取県
立図書館の動き方を頭の片隅において、読み進めていただければと思います。
なお、災害という点では、本誌第6号(2014年冬号)は「災害と図書館」をめぐ
る論考と特集を掲載しています。この号は先に発生した熊本・大分の地震を受け
て無料公開し(オープンアクセス化)、特別寄稿「東日本大震災と図書館-図書館
を支援するかたち」、特集「図書館で学ぶ防災・災害」のほか、すべての記事をご
覧いただけます。
・ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)第6号 
 http://arg-corp.jp/projects/lrg-006/
災害は必ず私たちの身にふりかかってきます。そのとき、図書館はどうすべき
なのか、その前に図書館には何ができるのか、いま一度考え行動する上でのご参
考になれば幸いです。
本誌発行人・岡本 真
LRG CONTENTS
Library Resource Guide
ライブラリー・リソース・ガイド 第17号/2016年 秋号
巻頭言 
鳥取地震に都道府県立図書館の役割を想う[岡本 真]………………………………………… 002
総特集 
都道府県立図書館サミット[岡本 真+LRG編集部]………………………………………………… 005
 キーノートクロストーク 
 なぜ、いま「都道府県立図書館サミット」なのか[岡本 真、平賀研也]………………………… 007
 パネルトーク 
 私たちが描くこれからの都道府県立図書館 ……………………………………………………… 014
 [岡本 真、佐藤 宰、森山光良、是住久美子、乾 聰一郎、中川清裕、小林隆志、平賀研也]
 アフタートーク 
 「都道府県立図書館サミット」を振り返って[新 出、岡本 真、平賀研也]……………………… 036
 特別再録
 県立図書館の「第一義的機能」[新 出]……………………………………………………………… 052
都道府県立図書館白書[岡本 真]……………………………………………………………………… 069
 都道府県立図書館クロスレビュー
 都道府県立図書館のいま ……………………………………………………………………………… 069
 都道府県立図書館の近現代の軌跡[岡本 真]……………………………………………………… 097
図書館エスノグラフィ 
災害に強い図書館とは?復興する宮城県の名取市図書館[猪谷千香] ……………………… 108
連載 図書館資料の選び方・私論 ∼その4(最終回)∼ 
蔵書づくりのあれこれ[嶋田 学]…………………………………………………………………………… 115
司書名鑑 No.13
小林隆志(鳥取県立図書館支援協力課長) ………………………………………………………………… 124
ニューヨーク公共図書館&ブルックリン公共図書館 見学記 …………………………………… 130
[高橋真太郎(鳥取県立図書館 司書)]
スタッフボイス ……………………………………………………………………………………………………… 140
アカデミック・リソース・ガイド株式会社 業務実績 定期報告 ………………………………………………… 144
定期購読・バックナンバーのご案内 ……………………………………………………………………………… 154
次号予告 …………………………………………………………………………………………………………… 159
都道府県立図書館サミット
岡本 真+LRG編集部
キーノートクロストーク
なぜ、いま「都道府県立図書館サミット」なのか
[岡本 真、平賀研也]
パネルトーク
私たちが描くこれからの都道府県立図書館
[岡本 真、佐藤 宰、森山光良、是住久美子、乾 聰一郎、中川清裕、小林隆志、平賀研也]
アフタートーク
「都道府県立図書館サミット」を振り返って
[新 出、岡本 真、平賀研也]
特別再録
県立図書館の「第一義的機能」
[新 出]
総特集 
006
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
007
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
開幕の経緯と問題意識
平賀 クロストークでは、岡本さんと三つのことをお話したいと思います。一つ
目は「都道府県立サミット」を開催するに至った経緯について、二つ目はこのサ
ミットを開催しようと思った問題意識について、そして最期に都道府県立図書館
がこれから辿りうる「第三の道」とはどのようなものなのかです。では早速、まず
は今回のサミットを開催するに至った経緯からお話いただけますか。
キーノートクロストーク
塩尻市立図書館・市民交流センターえんぱーくでの「都道府県立図書館サミット2016」クロストークの様子 撮影=丸山直也
岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役)
平賀研也(県立長野図書館長)
なぜ、いま都道府県立
図書館サミットなのか
008
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
岡本 いろいろな方から「どういう経緯で?」と聞かれて、どうだったかなと……。
それで昨日、記録を探したところ、今年(2016年)2月の社内会議の議事録に「都
道府県立図書館サミットやるぜ!」みたいな話が出ているのですが、去年の夏に
長野に遊びに行き、平賀館長の運転で長野の図書館を巡らせていただいたその道
すがらに「こういうアイディアがあるんですが」とお話をした記憶があります。覚
えていらっしゃいますか。
平賀 はい。僕としては最初、迷ったんです。去年2015年の4月に県立長野図
書館の館長に就任して、県立長野図書館のこれからのあり方を議論したいと思っ
てはいたのですが、去年の段階で都道府県サミットを開くとなると、県立図書館
のスタッフもそうですし、県内の図書館の皆さんも、どのように応えてくれる
かまだ確信がもてませんでした。でも、その年の11月の図書館総合展で、地域
フォーラムが塩尻で開催されるという発表があって、それなら全国から人が来る
だろうから、そこで議論を始めようかと思って、岡本さんと全国の有志の皆さん
に声を掛けたんですね。
岡本 そうでしたね。有志の方々には本当に感謝をしています。都道府県立図書
館で働いている方、それから市町村図書館で働いている方、あるいは図書館の利
用者という立場から今日、関わってくださっている方々が、多数いらっしゃいま
す。
平賀 図書館の立場だけではなくて、地域社会という視点から都道県立図書館と
いうテーマに興味があると言ってくださった方がたくさんいらして、素晴らしい
なと思います。
では二つ目のテーマ。このサミットをやるに至った問題意識についてはどうで
しょうか。
岡本 私の本業の一つは図書館をつくることです。図書館の整備・運営に関する
コンサルティングやプロデュースが主業務の中で、これまでいくつかの都道府県
立図書館に関わってきました。たとえば、長崎県では計画づくりのお手伝いをさ
せていただきましたし、東京都では協議会の委員をやり、佐賀県では新たなビ
ジョン検討委員会の委員をやらせていただきました。そのような中で、数年前、
009
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
私が住んでいる横浜で、神奈川県立図書館を事実上、廃止にするという提案が出
されたことがありました。都道府県立図書館の人は、明日は我が身と思って震え
たと思うのですが……。このような話が持ち上がり、図書館に深く関わる仕事を
ふだんしているのに、このようなアクチュアルな問題に対してなんらアクション
を起こさないというのはよくないと思って立ち上げたのが、「神奈川県立図書館
を考える会」です(会の活動については本誌11号「ライブラリーアドボカシーの重
要性とその実践」に詳しい)。
会の活動をしていく中で、地元メディアの神奈川新聞がこの問題に関する特集
を連載したことで県民からの声が上がり、最終的に廃止案は方向転換し、施設面
のテコ入れをすることになったのですが、この経験を通して、現代における都道
府県立図書館の存在意義の問われ方について、改めて考えることが多くなりまし
た。
いまの社会において、県立図書館がかつてほど必要とされなくなってきている
という、相対的な地位の低下はどうしてもぬぐえないんですね。その時に、県と
市の二重行政批判というありがちな論法を出されると、残念ながらほとんどの県
民が廃止に賛成するんです。かつてであれば、ちょっと待てよとなったことがい
まはそうならない。神奈川県立図書館の廃止問題でいえば、私はいち県民のぎり
ぎりの本能として、やはり廃止はまずいのではないかと思うんです。廃止を踏み
切るほど、私たちの社会はまだこの問題に対する判断材料をもっていないのでは
ないか。そのようなことを考えたときに、全国の都道府県立図書館が全体で手を
携えて、その存在を社会にアピールしていくことが大切なのではないかと思った
のが、このサミットに至る問題意識の最初ですね。
平賀 岡本さんは都道府県立図書館の危機的な状況という、ある意味で大局的な
お話をされましたが、僕の問題意識としてはもう少し下からなんです。
私は去年の春まで伊那市立図書館の館長をしていましたが、その8年間、知る
ことを生き生きと楽しめるような地域をつくるために、図書館でもっといろいろ
なことができるはずだと思いながらやってきました。そしてそのときにさまざま
な壁がありました。お金の問題、人の問題、あるいは教育行政の無理解、どれほ
ど新しいことをやっても、ただのイベントをやっているだけにしか見てもらえず、
知ることや学ぶこと、そして地域のあり方についての本質的な議論にまで辿りつ
けない。長野県ではえんぱーく・塩尻市立図書館も、小布施町立図書館(2011大
010
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
賞受賞)も、伊那市立図書館(2013大賞受賞)もLibrary of the Yearを受賞しま
したが、それぞれ単館の取り組みの中でいろいろな壁にぶちあたりながらやって
きたわけで、誰も助けてくれないわけです。新しい試みをしようとする時に、背
中を押してくれたり、それもありだよねと言ってくれるような存在がいてくれな
いものかなあ、と思っていたところ、県立長野図書館の館長をやらない? とい
うお話をもらったんですね。
私は県立図書館が存続するかどうかということ自体は、はっきり言ってどうで
もいいのです。県立図書館が市町村図書館にとって本当に役に立つ存在であるの
かどうか、もっといえば地域にとって必要な存在であるのかどうかが問題であろ
うと。それは直接サービスか間接サービスかという二元論ではなく、県立図書館
が「地域の知」にどう貢献できるのかという視点で「第三の道」を探すべきなのでは
という、それが僕の問題意識でした。
岡本 そうですね。まだ突き詰められていない図書館の役割があるような気がし
ます。特に都道府県の図書館の役割は「収集して保存すること」で、たとえば県内
唯一の1冊は必ずキープすることが求められますが、それって地域の人にとって
本当に大切なことなの? ということを、突きつめていくことが必要とされてい
るように思います。
図書館の可能性と第三の道
平賀 活用の仕方を考えずに、単に資料をストックして検索できるというだけで
は、どうしようもないのではないかという議論がありますよね。この議論は、地
域情報という資料がデジタルになって初めてされるようになったと思うのですが、
少し立ち止まって考えてみると、たとえば視聴覚資料が入ってきた1970年代以
降、その資料を貸出だけではなく活用した図書館はどれだけあるのだろうかと思
います。そして実は書籍も同じことかもしれない。
図書館は情報をたくさんもっていますが、はたして知の蓄積を真に活用してい
るといえるに足ることをしているのでしょうか。この問いを考えることは、図書
館がいま歩いている道と対立的なものではなくて、図書館の本質をもう一度、考
えてみようという話だと思うですが。
011
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
岡本 去年(2015年)の夏、県立長野図書館が行った展示「発禁1925-1944;戦
時体制下の図書館と知る自由」(会期は8月1日~ 8月30日。9月13日まで延長)
は、そのことを痛感させてくれた企画でした。この企画は、半分放置された状態
の書庫の中から、戦時中の検閲発禁本の山を発掘して展示したものですが、県
立図書館ならではの企画だと思いました。つまり、なかなか利用されないよう
な資料も、活用の仕方次第で実は変わってくるんですね。その展示を見に来た
方の中に発禁検閲の研究者がいらして、その方を巻き込んだイベントまでやっ
ていましたね。
平賀 そうでしたね。当時の内務省が検閲のために使った本を収蔵し、研究をさ
れている千代田図書館の皆さんとつながったりもしました。全国から知る自由に
ついて考えたいと研究者や図書館人が訪問してくれましたし、戦後70年という
こともあり、市民の方々の関心も高かった。あの展示は、図書館が収蔵している
過去の資料を単に展示公開したということ以上の意味があったと思います。展示
が縁で他館の取り組みとつながり、研究者とつながることで、ここにある資料だ
けでは理解できないことが読み解けるようになり、その結果を新たに蓄積するこ
とができました。デジタル化をして発信もし始めましたし、資料の再組織化の契
機にもなっています。そうした意味では、既存の収蔵資料を活かしたということ
よりも、収蔵資料に新たな意味を付加し、これからについて考えるきっかけが生
まれたということだったと思います。
岡本 私はもともとウェブ屋で、ヤフーで「知恵袋」をつくっていた人間ですが、
ネット企業で働いてよくわかったこと、それは人生における疑問の8割方はネッ
トで解決しますが、残りの2割は解決しないということです。たとえば沖縄県立
図書館は戦後、琉球政府の管轄下に入ったのですが、正式名称がわからないので
す。グーグルで検索しても答えは出てきません。それから、47都道府県の図書
館がどの設計事務所によって建てられたのかを調べているのですが、やはりネッ
トではわらからない建物がある。
では、ネットでわからない2割を図書館は埋める努力をしているでしょうか。
私が賭けていきたいのはそこです。図書館は自分たちが持っている資産をもっと
活かすことができるはずだと思います。
012
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
平賀 去年から、MLAや大学や民間のアーカイブをつないで信州の知の入り口
をデジタルでつくろうと提案しているのですが、行政の多くの人が「それって
グーグルとどこが違うの」って言うんですよ。僕はいつも腹を立てて、あなたが
たは政策をたてるのにグーグルの検索結果だけでやってるの? って言うわけで
す。しかもグーグルで検索した8割の情報の中の何を使っているんだよと。本当
に必要な情報は、見えないところにあるかもしれない。図書館はネットでも見つ
けられる8割の中から選んでみせる力もありますし、見えない2割を探し出して
みせる力も、それを読み解く力を多くの人が獲得するサポートをする力もあるは
ずだと思うんです。
岡本 図書館には新しい何かを生み出していく力が充分にあると思います。デジ
タルアーカイブやデジタルライブラリーの話でいうと、たとえば岡山県立図書館
が開館と同時に始めた「デジタル岡山大百科」はすごいです。デジタル岡山大百科
では、統廃合で消えた高校の校歌をアーカイブしているのですが、これはものす
ごく重要なことで、いま、日本中で高校がすごい勢いでなくなっていますよね。
時代や社会の新しい事象を捉えて、その情報を整理して発信していく。そのよう
な役割というのは、まだまだあるように思います。
平賀 奈良県立図書情報館は、人々とつながりながらいろいろなことをしてい
らっしゃいますよね。図書館の中に地域内外の人が入りこんで一緒に何かをやっ
ている姿を見ると、これからの図書館の可能性というのはそのようなことの中に
もあるのではないかと思います。
岡本 そうでうね。最後に一つ。都道府県立図書館の問題は、そもそも都道府県
行政の必要性をめぐる議論でもあるんですね。私が住んでいる神奈川県は、47
都道府県の中でも県の仕事がないんですよ。なにせ神奈川には政令指定都市が3
つもあるので、神奈川の東半分なんて、やることなんてほとんどないでしょう。
こんなふうに言うと、やはり道州制ではないかという話になるのですが。
私は横浜に住んでいるので、神奈川県立図書館なくなっても、横浜市の図書
館があるし、ある意味かまわないんです。ただし神奈川県の場合で考えないとい
けないのは、900万人の県民のうち、横浜に400万人、川崎に150万人がいて、
つまり横浜と川崎だけの意向で全てが決まってしまうのです。神奈川県にはまだ
013
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
4つほど条例上の図書館がない町があって、たとえば有名な箱根町もそこに含ま
れています。県がサービスを止めるということは、等しく県民税を負担している
県民の中においてはたして許されることなのか、社会的な正義なのかという問い
があります。
また、都道府県には果たすべき役割というものがあると思います。それを痛感
したのが震災ですね。東北三県の中で、宮城県は被災した図書館の復興が明らか
に早かったのですが、それはなぜか。宮城県図書館や宮城県の教育委員会の働き
ぶりがすごかったからです(会の活動については本誌11号「ライブラリーアドボ
カシーの重要性とその実践」に詳しい)。
都道府県図書館の役割を考えるということは、都道府県の行政は本当に必要な
のか、あるいはその役割が最終的にどこに帰着するのかということをも考えるこ
とにつながるのではないかと思います。
平賀 そうした意味で、モヤモヤと見え始めた県立図書館の可能性というものが
あると思います。それは何なのか。これは一つではないし、地域によって違うで
しょうが、それについてまずは議論を始めようよというのが、本日のサミットで
す。
014
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役)
佐藤 宰(青森県立図書館長)
森山光良(岡山県立図書館総括参事[サービス第一課長])
是住久美子(京都府立図書館課長)
乾 聰一郎(奈良県立図書情報館総務企画課)
中川清裕(三重県立図書館資料調査課)
小林隆志(鳥取県立図書館支援協力課長)
平賀研也(県立長野図書館長)
福島幸宏(京都府立図書館企画調整課)※フロアコメンテーター
※お名前は当日のパネリストの席順(左頁 写真左から)より、掲載させていただきました。
私たちが描くこれからの
都道府県立図書館
パネルトーク
塩尻市立図書館・市民交流センターえんぱーくでの「都道府県立図書館サミット2016」の様子 撮影=丸山直也
015
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
県立図書館の役割とは
岡本 まず、今日のご登壇者の人選理由をお話すると……基本、知り合いです
(笑)。日頃からお付き合いのある方々なのですが、今日のように一堂に会して都
道府県立図書館について語るという機会はほとんどないので、今回、指名させて
いただきました。各パネリストの所属図書館名をご覧になれば、納得感があると
思いますが、それぞれの図書館の中で、独自の活動を牽引しておられる方々です。
では、自由に討論していただきたいのですが、さきほど勝手なレビューをいた
しましたので、忌憚のないご意見もぜひお聞かせください。
平賀 口火を切らせていただきますと、レビューについては「図書館の立場」から
の評価だなという印象もいたしました。僕は、その図書館がある「地域の立場」か
らの評価も必要ではないかと思うのです。つまり、その地域社会にとって、その
図書館がどういう影響力があるのかということです。
そのような意味で、図書館の評価をする際に「サービス」「機能」「役割」といっ
た言葉をきちんと使ったほうがいいかもしれません。いろいろな「サービス」があ
る「機能」に向かって行われており、それが社会的な「役割」として何をもたらすの
かという視点もどこかに盛り込みたいなと思いました。
岡本 有り難うございます。さきほどの評価軸も議論のあるところだと思います。
乾 私は奈良県立情報図書館の準備室で6年間、図書館プロパーとお付き合いを
して、そのまま新館に入ったといういきさつがあります。私は司書ではありませ
んし、ふだんは事務職員として働いていますから、このメンバーの中では一番、
外側にいる人間かもしれません。 そのような立場からレビューを聞いてよくわ
かったのは、図書館の中には行政的な枠組みが強固にあるんだなということです
ね。水平ではなくて、垂直の印象です。
「第三の道」を考えるにあたって、そのような行政的な枠組みを解体してつくり
直すことが今後、必要かもしれません。これは都道府県立図書館の話だけではな
いと思いますが、「支援する/される」という枠組みの中で考えると、「役に立つか、
立たないか」、「結果的に多いか、少ないか」という数量的な評価に収斂してしま
うと思うのです。そのような評価軸を越えたところで枠組みを考えていかないと、
016
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
将来的に暗いかなという気はしました。
佐藤 私は生粋の行政マンの館長です。あと3年で定年というときに図書館へ行
けということで館長になったのですが、経験上現場を知らないと行政はできない
という意識から、昨年1年間で全市町村の図書館・公民館図書室をまわり、現場
の職員とお話しをさせていただきました。ところが、話をしていても、頭の中で
話がまったくつながらない、つまり理解できないんです。これはまずいと思いま
して、司書の資格をこっそり取りました。また、いろいろな本を読んで勉強をす
る中で分かってきたのが各県の違いです。実情としてかなり開きがあると思いま
す。今日、長野県を訪れましたが 、月とすっぽんですね。考えているレベルが
全然、違う。市町村立でも県立のレベルでも違うという感じがします。
ですから、県立図書館のモデルサイズを探そうという話になっていますが、モ
デルサイズに押し込めるというのは不可能な気がします。それぞれの県の実情に
合わせた県域全体の進展策、解決策を考えないといけない。そのときに県立図書
館がリーダーシップをとって考えるようにしないと、進展しないだろうなという
気がしています。
平賀 佐藤館長とは昨日、初めてお話をしたのですが、「どうしてもっと早く図
書館に異動して来なかったかな、面白くてね」と仰ったんですね。 どの辺りが面
白いと思いました?
佐藤 いままでいろいろな仕事をさせていただきましたが、どの部署でもおお
むね2 〜 3年経験を積めば、なんとか市町村の指導はできるという感じでしたが、
図書館はやっても、やっても、奥が見えてこない。その面白さですね。これとい
うベーシックなかたちが、ありそうでない感じがします。ベーシックなかたちが
全方位的に関わることができる。そこが図書館のすごいところなのかなという気
がしています。
森山 私も昨日、長野に来まして、市町村の図書館を取材して回ったのですが、
上田地域や諏訪地域等の広域ネットワークは全国的にみてもすばらしいですね。
かれこれ20年前くらいから自発的に取り組まれているということですが、他県
にはほとんど見られない取り組みです。
017
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
ところで、私の所属する図書館は、住民運動で図書館計画が一度、頓挫し、9
年くらいの足踏みの時代を経て、ようやく図書館ができたという経緯があるので
すが、その間、住民や県内の図書館が課題意識を持ち、かえって雨ふって地が固
まるというイメージで、いろいろなことが進んだのです。佐藤館長のお話にもあ
りましたように、各図書館にいろいろな実情や背景、経緯があると思うので、そ
れらを踏まえて自分たちで問題・課題を考えて解決し、新しいものをつくってい
くことが必要だと思います。
いま、図書館界は人事異動が頻繁にあるせいか、取り組みの深掘りが進まず浅
いレベルにとどまっているように感じるんです。他の図書館がやっていることを
コピーすることに終始するという傾向が強いように思うのですが、やはり自分の
ところの経緯を踏まえて進めていくのが大事なことのように思います。それがひ
いては、ここでいう第三の道につながるのではないかと思います。
平賀 広域サービスの話が出ましたので補足すると、長野県は県域が広いのでブ
ロックごとに事務連合が早くから進んでいまして、図書館も複数の市町村が共通
のシステム基盤を共有して、あたかも一つの大きな図書館として機能しています。
そうした意味では、県立図書館がすべての県域に物理的なサービスを直接的にし
塩尻市立図書館・市民交流センターえんぱーくでの「都道府県立図書館サミット2016」の様子 撮影=丸山直也
018
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
なくても、ブロック毎に大きな図書館があるというようなかたちに近いものに
なっています。それが諏訪地域、飯田地域、上田地域にありますし、それ以外の
地域でも同じようなかたちが進みつつあります。
岡本 そのかたちは長野独自ですよね。 そうした体制整備に県立は貢献してき
たのでしょうか。
平賀 どうでしょう? いまのスタッフがいる間には、そのようなことが起きた
ことはこれまでないのではないかな(笑)。
岡本 私は県立図書館のこれからの役割は、そこに一つあるように思っています。
これは地方自治全般の話になりますが、平成の大合併から10年が経ち、地方に
おける自治体経営の困難が明確な課題になってきたいま、もう少し大きな都市圏
や自立構想をする県もありますが、これから社会資本として現実的に求められて
くるのが、域内ネットワークの整備ではないかと思うのです。そのときに、都道
府県が調整係をできるのか。つまり、「ここまでは県がなんとかするから、あと
は周辺自治体で力を合わせてね」というようなことです。今回、県立図書館の役
割論の中に、コーディネーターという定義をしたのですが、それに該当するよう
なところがなかったというのが私の見立てです。
平賀 たとえば、新聞社の方と話をしてみたら、新聞のデータベースなどは一村、
一町で1アカウントでなくても、5市町村で2アカウントというのもありですよ
ということもあるわけです。物理的な本の共有ということを越えて、こういった
ことも、県立がコーディネートできる余地はあると思います。
岡本 三重も豪快に南北が広いので大変だと思うのですが、どうですか?
中川 県域が広いというのは当然、意識をしてきましたが、いまお話されていた
ようなことはあまり意識してやってきてないんですね。ここ数年、にわかにうち
も有名になってしまった感じがしていますが、それはとにかく「県民を意識する」
ということをやってきたことの結果なのかなと。
三重の最南もそうですが、図書館から一番遠いところに住んでいる県民にも県
019
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
立図書館がサービスをしていくというあたりまえのことを地道にやってきたこと
の結果が、さきほどの岡本さんのレビューにつながっているのだと思います。
連携、協働、伴走、ネットワーク、これからの図書館の在り方
是住 第三の道というわけではないのですが、協働で図書館機能を広域的に展開
するという話で、いま私たちがやろうとしていることをぜひ紹介させてください。
いろいろな地域でまちづくりや市民協働が始まっていますが、たとえば京都市
では、まちづくりの課題をいろいろな観点から議論し、解決のためのプロジェ
クトを市民が立ち上げる「京都市未来まちづくり100人委員会」という活動があ
ります。それに参加していて思ったのですが、皆さん、まちの問題(少子高齢化、
伝統産業の継承など)をなんとかしないといけないという思いが強くて素晴らし
いのですが、アイディアや思いが先行して、行政はこれまで何をやってきたのか、
他府県の成功事例や、そもそもニーズはあるのかなど、リサーチの部分が抜けて
いるように思ったんです。その部分に図書館が関わり、サポートできるのではな
いかと。リサーチがしっかりできれば、さらによい事業になると思いました。
そこで、京都府には地域力再生プラットフォーム(http://www.pref.kyoto.
jp/chiikiryoku/1239927457491.html)という、官だけ、民だけではできな
いことを一緒にやっていく事業があるのですが、府立図書館と府民力推進課、
NPOの中間支援組織等が協力して、まちづくりの活動に関わっているNPOや市
民、行政職員を対象とした「シラベル」という研修会を昨年度(2015年度)は3回、
行いました。研修会では、真に必要な情報を取捨選択するための「目利き力をつ
けることを目的に、元新聞記者、元シンクタンクの方、そして図書館からは私と
いうメンバーを「調べる達人」の講師として、身近なテーマ、たとえばシカの害に
ついて文献以外にも、地元の誰に聞けばわかるのかということも含めたパスファ
インダーづくりをやりました。
この研修会を亀岡市のNPOが、自分たちのところでもやりたいと仰っている
ので、次は亀岡市立図書館に協力してもらって「シラベル」の南丹版がやれないか
と考えています。このような図書館から生み出せるコンテンツをパッケージ化し
て、それを府内に展開していけたらいいなと思っています。
磯井さん(磯井純充、まちライブラリー提唱者)が「まちライブラリー」をやられ
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
ているおかげで、図書館未設置市町村でも市民の方々による図書活動みたいなも
のがまちなかで起こっているんですよね。行政だけでは人も予算もないので、こ
ういう動きを巻き込んで一緒に展開していく、市町村図書館・読書施設などと県
立図書館との伴走形でやっていきたいなと思っています。
岡本 まさに市民協働ですね。日本だと官民連携をしたときの民が、いきなり民
間企業になりがちですが、多分、それは間違いで、もちろん民間企業も入ってい
いのですが、民の組織ですよね。つまり市民だったり、法人市民とどのように図
書館が連携していくのか。こうした動きは、財政問題や人口減問題を考えるとほ
ぼ不可避で、その中でも、いまおっしゃられた随伴していくようなあり方は、行
政全体で求められているところだと思います。
平賀 えんぱーく・塩尻市立図書館の元館長の伊東直登さんは、いずれここを市
民営図書館にしたいという話を、最初の頃からしていました。再開発計画の話が
持ち上がった時から地域に出ていって議論をしてつくりあげたのがこの空間です
し、ここで行われるいろいろなことは、図書館の人だけではなくて、市民が何か
をするということと一体になっていて、協働・連携ではないんですよね。
僕は協働や連携という言葉が嫌いです。それは、ここに核たる官がいて、外に
いる民と連携してやるという構図があるからなんです。私たちはパブリックライ
ブラリーですよね。公立図書館である以前に公共図書館。我々の組織や運営のあ
り方自体にも、民や地域がもっと直接的に関わるあり方があってもいいのではな
いかと思います。「第三の道」の方向性として、一つあるのではないでしょうか。
佐藤 青森県の場合、図書館の設置率は5割ちょっとで、町民、村民の方が図書
館に触れることすらできないエリアがまだかなり多くあります。そのような状況
においては、まだまだ県立図書館がセーフティネットの役割をはたす必要がある
と実感しています。
さきほど、自分のことを生粋の行政マンだと言いましたが、一般的にいって県
の行政の基本的な役割は、広域にわたるサービス、市町村の調整に関するサービ
ス、それから内容的、規模的に単独の市町村ではできないサービスの3つがある
といわれますが、本県の図書館事情のように一部の町村ではできていないサービ
スについては、県が裏方でカバーしていかなければならない部分があります。
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
この頃思うのは、本県では小さな町村に限らず、わりと大きな市立図書館でも、
元気がなくなってきているところがあるんですね。そのときに県の図書館は直接
サービスもやっていますので、そこをうまく活かすことがきないだろうか。たと
えば、県の図書館が直接サービスでいろいろなことにチャレンジして、上手く
いったことを元気がなくなっている市町村に売り込めるところがあるのかなと思
うんですね。
全方位的な活動の中の図書館。その本質とは?
平賀 図書館は「なんでもできる」場所だと思うのですが、その中で「図書館だか
らできる」という線引きはどこにあるのでしょうか。僕や小布施の花井(花井裕一
郎、小布施町立図書館まちとしょテラソ前館長)さんは、図書館でちょっと目新
しいことをすると、「あの人、町づくりの人だから」と言われて、そんなつもりは
ないのになっていうのはあるのですが。
自館でいろいろやられている是住さんや、乾さんにお聞きしたいのですが、そ
の辺の線引きはどこに置いてらっしゃいますか。
是住 京都府立図書館のサービス計画では、多様な人々が互いに学び合い、対
話・議論を行うことができる「知的な交流の場」をつくりたいと謳っているのです
が、「それって図書館でやる必要があるの?」と散々、言われましたね。
図書館でやる意味は、議論の元になる資料があること、専門の職員がいること、
活動の成果を発信し、アーカイブできることだと思いますが、何か新しいことを
やるにしても基礎となるのは、コレクションとレファレンスの力だなと感じてい
ますし、それが説得できる一番の材料かなと思います。
平賀 レフェラルサービス(ヒト・モノ・コトの情報サービス)までをコレクショ
ンと捉えることもできるかもしれませんね。 
是住 もちろんレフェラルサービスも重要だと思います。私は単に施設だけを紹
介するレフェラルサービスではなくて、もう少し突っ込んだ、その施設の人を紹
介できるまでのサービスができたほうがいいなと思っていますが、そのあたりは
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
鳥取県立の小林さんが以前から仰ってますよね。
小林 レフェラルサービスというのは、古典的な図書館のサービスですよね。そ
れをどこまでやるかということなのですが、我々が思っているのは、たとえば
貿易の相談が来たときに、「ジェトロ(日本貿易振興機構)に行かれたらどうです
か」というのは、行政のたらい回しだろうと。そうではなくて、「ジェトロにはA
さんという所長さんがいて、なんなら担当の方に電話を1本いれておきましょう
か」と紹介できる、あるいは「産業技術センターには40人くらい研究員がいます
が、その中でカニの専門家だったらBさんですよ」とか、「日本政策金融公庫の融
資課長はCさんという方ですよ」みたいなことが、我々の蓄積の中で紹介できる
ようになって初めてレフェラルサービスが完成するのかなと思っています。
こういうことは図書館に司書職制度があって、そこで長く働く職員の間でこう
いうことが支援として重要なんだということが認識されて一つ一つ人間関係を構
築していかないと完成しない。ある日、突然できるようなものではない。そこに
は日常の図書館のあり方というか、職員一人ひとりの姿勢というものが非常に重
要なのではないかと思います。
乾 我々もいろいろなイベントをしているのですが、「そんなイベントを図書館
でする必要があるのか」ということは言われ続けてきました。平賀さんがご質問
された「図書館だからできる」の線引きについてですが、基本的には「再編集する
力」だと思っています。それは情報資源を再編集することもそうだし、それに付
随するいろいろな人を再編集するということもあると思います。それができる文
化施設というのは美術館でも、博物館でも、資料館でもいいのですが、図書館は
入場料がないという点で大きいです。入場料が発生するとそれなりにハードルが
出てきますから。
あと、図書館はいろいろな分野の資料を集めていますが、利用者が絶対に出合
わない資料があるはずで、それを「再編集」によって出していくきっかけにはなる
のではないかと思います。だから、本でもウェブの情報でもいいのですが、どれ
だけいろいろな事柄について、図書館が再編集して提供をしていけるか。そこに
図書館がいろいろなことをやる意味があるのではないかと思っています。
岡本 私は図書館の中の人間ではないので、その線引きについて、実感としては
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
わかりませんが、コンサルをしていて図書館の人と最も議論になるところがそこ
です。たとえば、「図書館の中にコワーキングスペースをつくりましょう」「まち
の編集局をつくりましょう」と提案すると、図書館の人は大概、きょとんとした
感じになります。「これだからコンサルの人ってイケイケで困るよな」という目で
見られるのですが、情報を編むための図書館なのに編集局がないのはおかしいと
か、図書館をさまざまな人との協働の場にするのであれば、コワーキング、コ
ラーニングの要素も図書館に本当は必要なのだと思います。
さきほど小林さんの話を聞いていて、なるほどそこがポイントなのかなって
思ったのは、やはり最終的には人だと思うんです。人という巨大な情報源が、
もっとも重要な情報源たり得ると思うんですよね。本というかたちになっていれ
ば、それはそれでいいんですが、リアルな問題に切り込んでいくときに必要とさ
れるのは、本の情報も含めてストックされている人間の脳の中の情報なのではな
いか。
市町村でできる部分ももちろんありますが、都道府県という枠組みの中だから
こそ、その広がりの中でできることもあって、図書館がいろいろな人とのネット
ワークにつながっていくようなゲートウェイになっていると、図書館の見え方が
かなり違ってくるように思います。これは、人材データベースをつくりましょう
という単純な話ではないんですね。
文科省の神代さん著書で『困ったときには図書館へ』(悠光堂、2014年)とい
う本がありますが、困ったときに図書館に人が行くとしたら、図書館が人々から
それくらいの場所として認識を得てないと始まらないと思います。かつて図書館
が輝いていた時代は、おそらく図書館がそう見えていたのではないでしょうか。
今回、プレゼンをする上で、全都道府県の要覧から都道府県立図書館の年表を
つくったのですが、日本に図書館が増える1910年代は、図書館が知の収蔵庫で、
図書館に行けば何かが提供されるという期待感があった。県立図書館が誇らし気
につくられ、要覧には絢爛と輝く図書館の外観が印刷され——その雰囲気を残し
ているのが京都府立図書館の外観だと思いますが——時代の輝かしさを感じます。
いまも県立図書館がはたさなければならない期待感というのは、うちの県の図
書館に行けば、資料、コレクション、最後は人にまでつなげてくれる総合セン
ターとしてではないのかなと思いました。
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
都道府県立図書館は図書館サービスの実験場たり得るか?
福島 さきほど佐藤館長が各都道府県によって状況が違うと仰っていましたが、
それを積極的に捉えて、こう投げかけられないでしょうか。「都道府県立図書館
は図書館サービスの実験場たり得るのではないか」。要するに状況が違うので、
いろいろなことを実験できるのではないかと思うのです。
僕は、京都府立図書館のサービス計画に関わったのですが、その初稿で「協働
する」と書いたら、協働と言われても困るとおっしゃられたので、「支援・協働」
としました。しかしその心は、まさに「協働する」つもりでやりたいと思っていま
す。ともかく市町村支援がかなり大変なのですが、それさえはたせば、いろいろ
なことができる。調査研究よりのサービスから、地域との連携、児童サービスを
ものすごくやるというオプションもある、資料保存もする、アーカイブ機関どこ
ろではない資料保存といった、いろいろな実績があります。
これが大学図書館では教員と学生のために奉仕するのが第一である上、教員組
織に決定権が握られているので、かなり難しいと思います。では市町村図書館で
できるか。京都府内でも、きらりと光るサービスをしているところがもちろんあ
りますが、体力的には限界があって、それほど抜本的なことはできないはずです。
それらを考えあわせますと、どの都道府県立図書館も条件が厳しい中ながら、ま
だ少しだけバッファがあって、そこから、図書館サービス、もしくは、文化資源
全体を見据えたサービスの機関になれるのではないかと思っています。
いままでの議論をある意味、ぶったぎってしまうのですが、フロアーからの投
げかけとしては、都道府県立図書館は図書館サービスの実験場たりえるのではな
いかなと思いながら、いままでの話を聞いておりました。
小林 新しいことをやりたいと思っている市町村図書館はたくさんあると思うの
ですが、雇用形態が館長を含めて非常勤だったり、状況が恵まれていない図書館
もあるんですね。そのような図書館に対して、新しいことを言葉で提案するので
はなくて、県立図書館が先にやってみて、成功したこと、失敗したことも含めて
その体験を提案するというのは充分にある話なのではないかと思います。
一つ事例で紹介しますと、鳥取県立図書館では、高齢者の音読教室が盛んに行
われています。3年ほど前に始めました。お年寄りが集まって、図書館が用意し
た資料を順番に声に出して読む、みんなで読むというだけなのですが、この音読
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
教室が鳥取県内にある19市町村のうち13市町村に広がっていて、定期的に開催
されるようになりました。これも図書館の資料活用だと思います。
同じような方法で、ビジネス支援が7館ほど、法律情報、生活情報支援もどん
どん広がっていっています。我々が新しいことにトライしたことの結果を市町村
図書館と共有することが、県立の役割として一つあるのではないでしょうか。そ
れが全体としての県の図書館機能の向上につながるのかもしれません。
岡本 鳥取県立図書館は県立でつくった配布資料も、市町村図書館に配っていま
すよね。県がトライアルし、失敗もたくさんあると思うのですが、その中から掴
み取ったものを、うまくパッケージ化して共有しています。「面白いからみんな
やったら?」ということだと思うんですよね。
同じような取り組みを三重県立図書館もされていて、これは5年ほど前になり
ますか、私が初めて都道府県立図書館って面白いんだなって思った体験なのです
が。中川さん、どの話かわかると思うのですが……
中川 「東北を知ろう、東北へ行こう!」キャンペーンのことですね。これは東北
地方に関する館内展示を中心としたキャンペーンなのですが、東北の震災が起き
たときに、三重県も人ごとではないと思って始めたことがきっかけです。震災に
関する展示だけではなくて、図書館で他に何かできないかなと考えたときに、ボ
ランティアで被災地に行くとか、観光というかたちで行って、そこでの発見を自
分の地域に持ち帰って役立てるということもできるのではないかと思って始めま
した。
そのうちに、県内の市町立図書館でも展開してもらおうということで、東北の
各自治体から観光パンフレットやポスターを県立図書館がかき集めてきて、さら
にキャンペーン用の共通のポスターもつくって、それをセットにして市町立図書
館の図書館にお渡しして、県内全体の取り組みとしてやらせてもらっています。
市町立図書館の手間にならないようにしたいということもあって、そのようなス
タイルになりました。
岡本 その展示がさらにすごいのは、旅行会社のパンフレットまであるのです。
公共施設が営利的なパンフを配ることについて議論はあると思いますが、そこは
慎重に手はずを整えた上で、人々の行動を喚起させるところまで完全にパッケー
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
ジしていく。さきほどのフロアーからの「実験場たりえるか」という問題提起もふ
くめて考えると、これはおもしろそうだ、これはやったらいいのではないかとい
う取り組みを、いまふうな言い方をすれば巻き込んでいくことですよね。せっか
くだから、市町村の皆さんもどうですかと。そのときに「図書館として云々」とい
うことよりも、「県民のためになると思えることならやってみる」ということに本
質があるように思います。つまりそれは指導するものでもないし、助言するもの
でもなくて、共有するということですよね、「県がまずやってみて、うまくいっ
たからパッケージしました、どうぞ使ってください」というのが、これからの連
携のモデルになるような気がします。
遊び/自発の領域を育む図書館運営
岡本 奈良県立図書情報館ではビブリオバトルを早い時期に始めて、いま、図書
館に広がっていますが、そのあたりはどう思っていらっしゃいますか。
乾 ビブリオバトルに関しては、「館は主催しない」ということでずっと続けてい
まして、ビブリオバトル部という部活にしているんですね。部活には県内だけで
はなく、県外の学生やフリーのデザイナー、某薬品会社の人事部長までさまざま
な人がいて、メーリングリストでやりとりして毎月開催しています。第1回が偶
然にも2011年3月13日の大震災の翌々日で、今年で68回になりますが、これ
だけやっていると部員が誰ひとり来れない回もあるんですよ。そのようなときは
顧問なので、僕が司会をするんです。
議員さんを含めていろいろな方が見学に来てくださって、ほかの図書館でも始
めるとなったら、うちの部員が応援しに行くわけです。県内広くにビブリオバト
ルが根づくように、やりたいというところがあれば散らばってくれて、今、うち
よりも大々的にやっているのは生駒市図書館ですね。図書館で全国大会も開催し
ておられます。生駒市図書館には生駒ビブリオ倶楽部があるのですが、うちのメ
ンバーと重複しているので、開催日が重複することはないんです(笑)。
あと、ビブリオバトルに関して一番多い質問は「クラブの会則はどうしている
んですか」というものですが、会則は一切なくて、アメーバみたいなものです。
私が思うコミュニティ活動の原則は、手を出さない。緩く、ゆっくり、長く、毎
月1回でもいいから続ける。顧問はひたすら椅子並べをするだけで、失敗しても
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
手を出さない。自分たちでやらないとしゃあないわ、という状況を生み出すのが
味噌です。そのうちに蝋燭の炎みたいにウワッと広がったり、広がらなかったり
しますが、いずれの場合も強い主体が館にあるわけではなく、参加した人たちが
自分たちの地元にも持ち帰って、各自でやってくださっているように思います。
岡本 いまのお話の中で大事なことだと思うのは、会則がないというところです
ね。組織のルールを重視しないといけない領域というのはもちろんあるのですが、
遊びの領域は必要のない部分なんです。
それに本来、図書館というのはそこは緩くしないといけなくて、そうでなけれ
ば、そもそも資料収集なんてできないと思うんですよ。「会則第何条によってこ
れは資料とは認められないので却下」みたいなこと、普通は考えられないですよ
ね。大事な資料だと思えば収集するわけです。もちろん付録は収集対象にならな
いとか、ある程度のルールはありますが、実際は緩い運用をしているはずで、そ
こが一つのキモになるのかなと。一体になって、楽しく、よいものを分かち合う
図書館運営をしていくのであれば、これは欠かせない点ではないかと思います。
平賀 乾さんのお話は協働や連携という話ではないし、県からのトップダウンと
いう話でもなくて、そうした機会や場を用意していくということですよね。それが
ある意味、文化だと思うのですが。でも、どうやったらそれができるのかな。京都
府立図書館での「ウィキペディアタウン」も、同じような目論見なのでしょうか。
是住 「ウィキペディアタウン」は地域のボランティアガイドなどに、地域の隠れ
たスポットとか面白いことを教えてもらいながらまち歩きをして、そのあと図書
館に戻って館内の郷土資料をもとに、地域の情報をウィキペディアに編集して発
信するという取り組みです。「ウィキペディアタウン」をするのに図書館の協力が
必要だということで個人的に協力依頼を受けたのですが、当時の京都府立図書館
で図書館の事業としてやりたいと言っても難しいなと思ったんです。ですから、
最初はずっとゲリラ活動で続けていたんですね。2年くらいで20回ほどやって、
徐々に会場として図書館が使えるようになり、そしてようやくこの間、業務とし
て参加できるようになりました。
どこの図書館も郷土資料をがんばって収集していると思います。こんなぺらぺ
らな資料、いつ誰に使われるかどうかもわからないけど、必要になるかもしれな
いから入れておこうみたいな感じで、皆さんも日々、資料を受け入れていると思
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
うのですが、そうした資料が「ウィキペディアタウン」で生き生きと使われている
んですよね。それを見てすごく感動しましたし、ふだんは図書館に来ないような
人たちが来てくれるんです。
あと、「ウィキペディアタウン」ではチームになって編集をするんです。そのと
きに、ボランティアガイドのおじいさんはパソコンができないけど地域のことは
よく知っている、同じチームの大学生は地域のことは知らないけどパソコンが得
意だから、すごい年齢差でもお互いに助け合って記事を編集していて、とてもい
いなと。こうした活動を図書館でもっとやりたいなと思って、ずっと続けている
という感じですね。
佐藤 市町村の職員の方がうらやましいと思うことがあります。小回りが利くで
しょう。組織が大きくなると小回りが利かなくなりますよね。周囲を説得するの
には、時間と体力がいります。
県立図書館の館長はほとんど1、2年で変わりますよね。わけもわからずに来
て、わけもわからずに職員の方を非難して去っていくというのが主流になってき
ています(笑)。つまり、いままでやってきた行政の経験値だけで判断しているん
ですよね。さきほど図書館の世界が深いと言ったのは、そこです。いままでの行
政の世界とまったく違うんですよ。経験値がほとんど役に立たない。だから、行
政から来ていただいてもいいんですが、そのようなことをわかっていただけるよ
うな館長、腰を据えてやっていただける館長が必要だと思います。長野県内の広
域連携が、いつ、どのようにできたのかいう話がありましたが、いま、広域連携
のような状況を県内につくろうとしたら、市町村立の館長同士が手を組むように、
県立図書館が意図的にコーディネートしていくことが必要になる。それをスピー
ディにできなければ、広域連携というのは多分できていかないですよね。県立に
こそ本気になって図書館のことを考える館長がほしいです。
ですから皆さん、ゲリラ活動でやっていただいて、その成果を館長に突きつけ
て、「これ、役にたちますよ」ということをやっていただければ有り難いという気
がします。
岡本 ゲリラ活動の合法化は、重要になってくると思います。 今回、京都府立
が定めたサービス計画の中で私が注目したのは、「職員の課外活動を積極的に認
める」という文言です。これはゲリラ活動の合法化だと思うんですよね。職員が
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
どれほど頑張っても、図書館の中にこうした目線が広がっていかないと、あえて
こういう言い方をしますが、官民が一体的に取り組んでいくことは難しいのでは
ないかと思います。岡山県立図書館でも、職員の課外活動として「ヨコの会」とい
う活動をしている一団がいますね。
森山 「トショカン・ヨコの会」は、業務の枠外で自発的に活動している、県域図
書館の若い職員の集まりです。図書館関係のイベントや懇親会などを通して、図
書館同士の横のつながりを深めるとともに、アイディア提供をしています。それ
とも関連するのですが、業務の枠内に位置づけられるものとして、当館の館内に
は、研究グループというのがタテのラインとは別にヨコのつながりとしてあり、
1年ごとに自分が突き詰めたい研究テーマ、たとえば児童サービスやレファレン
ス、著作権、ICTといったテーマを、グループごとに何人かで研究をしています。
その第一義的な目的は、市町村図書館に代表的なテーマについての講師派遣をす
ることです。市町村の方が指定してこられた研修テーマに沿って講師派遣及びノ
ウハウ提供を行います。
ところで、当館はよく直接サービスをやりすぎなのではないかと言われたりも
しますが、逆に一定水準の直接サービスをしていないと、ノウハウも蓄積できず、
市町村図書館にも価値あるノウハウを提供できないのですね。蓄積されたノウハ
ウを市町村の図書館に伝えていくという必要性からも、現場での直接サービスを
日頃から重視しています。
減点方的な評価から、期待値への評価へ
福島 さきほどの評価の話ですが、いま、議論に出ているような話を図書館が本
気で取り組んだら、貸出数と来館者数は減ると考えます。だいたいが人口が増え
ないので、利用者数も減るのはあたりまえだろうと思います。ただ、そのような
状況を見据えてどうするか。
図書館で培ってきた価値が、どのように広い社会的価値に転換できるかという
ことを本気で議論して考えないといけない。そのような意味を込めてもう一度、
貸出数と来館者数に頼らない評価指標、評価基準をまじめに考えたいと思います。
その前提としての図書館の計画があると思うのです。我々がもっている価値が
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
ドキュメント化できて、それがきっちり本庁職員や議員さんにも展開できる。そ
のようなことを考えてサービス計画をつくろうとしました。三重や鳥取のような
すごくよいドキュメントになっているかわかりませんが、なるべく広く、職員の
活動を含み込むかたちで書いて、いろいろなオプションを持とうとしているのが、
今回の京都府サービス計画の観点です。
岡本 評価の話もしていきたいですよね。量的な評価の話もそうですし、開き
直って質の評価もきちんとやることかと思います。
三重県立図書館のサイトには、ヒアリングした方々の言葉が公開されているん
です。読むと結構、おもしろい。定量的な数値りも定性的な肉声のほうが人の気
持ちを強く動かすことってあるなと思うんですよね。たとえば猪谷千香さんの
『つながる図書館』(ちくま新書、2014年)がベストセラーになっていますが、あ
の本の中で、猪谷さんは鳥取県立図書館を非常に評価されています。外部からの
エスノグラフィックな記述は、インパクトがあるので支持を集めやすいんですよ
ね。もし、鳥取県議会の議員があの本を読んだら、図書館の資料費削減の話が出
た時に、本で読んだプラスの記憶が図書館を守る側に強く働くはずで、そのあた
りのことも考えなくてはいけないかと思います。
それから別府市のまちおこしなどでも行われていますが、「ライター・イン・
レジデンス」という取り組みがあります。作家に住む場所、執筆活動のための場
所を提供して、その地域に滞在(レジデンス)してもらって作品を書いてもらうと
いう試みですが、図書館がそのような役割をはたしていくことで、質的な評価を
得るということも考えていいのではないかと思います。評価の目に関して、皆さ
んそれぞれ考えることがあれば、ぜひお聞かせくださいませ。
平賀 パブリックな世界の評価というのは、これまでとかく「何をどれだけした
か」というアウトプットに対してしかなかったのですが、地域にとってどのよう
な意義や影響力、すなわちアウトカムがあるのかというのが、評価の本質ではな
いのでしょうか。これを買うとお得なんですか? なんて近視眼的なことを聞く
ようなパブリックは願い下げです。
ところで鳥取県では片山善博さん、三重では北川正恭さんが知事でしたよね。
奇しくも、明確なビジョンを提示する首長がいらした県の図書館がいまだに元気
だという事実があります。図書館と県の政策に相関関係があってのことかどうか
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
わかりませんが、北川さんや片山さんは、そのような部分で何か役割を果たした
んですか。
小林 いろいろな役割をはたされたと思いますが、片山さんは図書館をとても大
切な場所だと認識されていて、図書館のことを話されるのに「民主主義の砦」とい
う表現も使っていらっしゃいます。地域で物事を考えて決めていくのに、情報が
なくてどうするんだ、情報を支えていくのが図書館なんだということで、市町村
の首長たちとの会で、図書館は大事だということを毎回のようにお話をされてい
ました。
ところが、知事から県立図書館にあれをやれ、これをやれと直接言われたこ
とはないですし、ビジネス支援をやれみたいなことを言われたこともないんで
す。我々としては、図書館を大切にしている知事がいるということを粋に感じて、
自分たちの今のサービスをつくっていったということですね。相関があるようで、
ないようで……というところでしょう。
最初の段階では、お互いに誤解しているところがあって、知事の思いと図書館
の職員の思いがちぐはぐしているようなところがあったんです。それで一度、当
時の館長が、知事と職員との思いを交換するような場をつくろうではないかとい
うことで、一緒にお酒を飲みながら思いを語り合ったという話もあります。
ただ、つけ加えないといけないのが、いまでも片山さんの影響があると思って
いらっしゃいますか。片山さんが知事をお辞めになってもう10年。新しい知事
になって3期目ですが、鳥取は予算を削られていませんし、人も削られていない
ということをどう評価していただくかということです。
岡本 そこは正確に言うと、片山さんが知事になったから予算がついたわけでは
なくて、片山さん以前からですね。おそらく1億円をつけた財政課長さんは、い
まの佐賀県の知事さんではないかと思いますが。
小林 その通りです。うちに佐賀県の山口祥
よしのり
義知事が視察にいらした折に案内し
たのですが、その話をされていました。非常に熱心な方で、当館は児童書の全点
収集をやっているのですが、これを佐賀県でもやろうということで、その場で決
裁されましたから。
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ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
岡本 三重はどうですか?
中川 結論から言うと、北川知事と何か関わったことはほとんどないです。北川
さんが知事をされていた頃は、図書館は旧態依然としていて、つい最近までその
ような感じだったので、知事からしても図書館というのは遠い場所だったのでは
ないかと思います。我々もあまり近いところには思っていなかったというのが正
直なところです。ただ北川知事は、県の議会図書室は何とかしなくてはという思
いをお持ちで、その関係で、県立図書館の本を貸せるというような仕組みをつ
くって、いまも続いているということがあります。
それから直接の影響ではないのですが、北川知事は住民を特に大事に考える知
事で、当時の県庁では大変だったようです。いま、三重県立図書館が少し有名に
なった理由の一つである「明日の県立図書館」の立役者が、まさに北川知事の時代
に県庁で知事の影響を受けたということもあって、遅ればせながら、そのマイン
ドが叩き込まれていまに至るということはありますね。
岡本 北川さんも片山さんも偉大な知事ですが、現在は大学の先生をされていま
すので、引き寄せて考えすぎても間違った物語になってしまうのではないかと思
います。一般的に考えて、知事が文教政策全般に対して主体的に入れ込むことは
多少あると思いますが、図書館政策では考えにくい。鳥取とか三重のモデルを、
政治家の理解があるから進んでいるというふうに思わないほうがいいような気が
しますね。
平賀 期待があることに対して評価していく姿勢と、減点法的に評価していく姿
勢の二つがあると思うんです。いわゆるTSUTAYA図書館がかわいそうにも思え
るのは、他の図書館もそこまで立派なことはいえないのに、減点法的にあそこが
だめ、ここがだめと評価されていますよね。
僕たちは減点法的な評価ではなくて、期待に対する評価というのをつくれない
のかなと。それは、地域が図書館に向ける期待に寄り添った図書館の役割像をど
う描けるかということです。知事というのは地域の期待を体現した存在として、
何か明示的な期待があって、それと相関的に評価の軸が決められたのかというこ
とが聞きたかった次第です。
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リアルな現実と向き合いながら、未来軸で理想の絵を描く
森山 いまのサービス評価とか図書館評価というのは、はたして現代のネット
社会に対応した評価なのかなとよく思うんです。1990年代までは図書館がコン
ピュータシステムを導入するというだけで、世間から見るとかなり先行していた
のですが、今は周回遅れなのではないでしょうか。
これから図書館がネット社会に対応するためには、新たな図書館としての目標
や統計的な指標が必要だと思います。いまだに貸出冊数とか来館者数といったこ
とではなくて、世の中に追いつき、追い越すための新たな目標や指標が必要に
なってくるのではないでしょうか。そうしたものが第三の道につながっていくよ
うに思うんですよね。
平賀 1990年代半ばから企業が始め、その後、公共にも波及してきた満足度調
査というのが何に対しての評価かというと、もともとは期待度に対してどれだけ
エクシードしたかという評価なんですよね。つまり先に期待というものがない限
り、評価の軸をもちようがないわけです。僕たちが図書館で新しいことをやろう
と思う時に、一体、図書館が何に対して期待されているのかという部分を共有す
る、議論していくという必要性があるように思うんですよね。
岡本 評価については、まさに平賀さんが言われたことですよね。そもそも図書
館に社会的な役割をどう定義するかということではないかと思います。つまりこ
の人にこの役割をあてるということよって、期待度というものが現れてくるわけ
ですよね。何の役割もあてられなかったら、期待も生まれない、そうなるとケチ
をつけられるだけの存在になるしかないと思うんです。だからこそ、役割を意識
することが大切なのではないかということです。
いま、役割を総点検しないと、見せかけの改革に追われることになると思う
んですね。多くの図書館が改革方針とか事業仕分けの結果の改革、そのために
予算措置がされて潤っている部分もあると思うのですが、それはとりあえず5年、
10年をやりすごすための方策でしかないんですよね。本質ではないんです。
たとえば人口知能、AIが図書館の仕事を奪うという話があります。司書の仕
事というのは簡単に代替しにくいので、そのようなことが起きるはずはないです
が、大きなパラダイムシフトが起きたときに、図書館は必要がなくなるかもしれ
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
ない。そうならないために、図書館のこれからの役割をもっと明確に規定するこ
とが重要なのではないでしょうか。それはそれぞれの都道府県、市町村の関係の
中で実は整理できることだと思うんですよね。
私もいろいろと調べている中で、都道府県立図書館の功罪を感じなくもないわ
けです。つまり分館設置に熱心であるがゆえに、市町村の進展を阻むという部分
がなきにしもあらずであったとか、逆に分館をうまく撤退したことによって、県
内の図書館設置率を高めたというケースもあったりします。この辺も、各県と市
町村の関係性の整理と、役割の再定義が必要なのではないかと思うのですが、ど
うでしょうか。
小林 私は県立がやるべきことは、「理想の絵を描く」ことなのではないかと思い
ます。こうありたい、こうあるべきということを考えて、そこからブレないとい
うことではないかなと。
鳥取の場合、その絵を描いたのは新館をつくった1990年(平成2年)です。そ
れまでは鳥取県内には鳥取県立図書館の分館が多くあったんですね。でも、それ
では市町村のすみずみまで図書館サービスを届けられないということで、市町村
図書館との役割分担の中で、県立が果たすべき役割の絵を描いたわけです。そし
て、その絵が完成したのが去年です。すべての市町村に図書館が設置されました。
短期でどうなることではなくて、そこに向かってずっとブレないで歩みを続け
ることなのですが、その過程では首長に話をする、議員にもいろいろな話をする、
図書館って大事なんですよということを説得するとかね。そのような地道な歩み
を積み重ねていくことで、描いた理想の絵が完成するのだと思います。
2040年に人口がものすごく減るという統計が出ていますね。いま、我々が描
かないといけないのは、人口が減少する地域、社会の中で、人々が必要とする情
報をいかに届けるか、その仕組みやシステムをどのように残していくのかという
ことかと思っています。そこが、さきほど住民が運営する図書館という話が出て
いましたが、そうしたかたちなのかもしれないし、違うかたちがあるのかもしれ
ませんが、県立図書館としてどのようにアプローチしていくかということが、少
なくとも視点として、必要なのではないかと思います。
岡本 まさにそれでしょうね。図書館は1990年代まで大規模な立て替えがされ
ていたわけで、ある意味、突然の苦境がきているわけです。ウェブが誕生して去
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
年で25周年。1990年代はまさにインターネットの登場期で、1995年、阪神淡
路大震災あたりが、日本におけるウェブ普及の一つの大きなインパクトポイント
で、そこから1999年頃、私がヤフーに入った年ですが、インターネットという
のが事業として明確に社会に浸透してきました。その頃、先を見越して「図書館
の理想の絵」を描けなかったからこそ、いま、ずるずるとした撤退線の様相を呈
してきているのだと思います。
でもまだできることは必ずあるはずで、改めて問われているのは、今度、どの
ような絵をそれぞれの図書館が描いていけるかということではないかと思います。
ぜひ都道府県の図書館の方々、一度、思い切った絵を描いてください。そこから
次につながっていけばいいなと思います。
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
実行委員方式での運営
岡本 都道府県立図書館サミット、おつか
れさまでした。
平賀・新 おつかれさまでした。
岡本 準備は大変でしたけど、たくさんの
都道府県の方が来てくれたのが大きな成果
だったと思います。都道府県立図書館を
テーマにしたシンポジウムや図書館総合展
のフォーラムなんかは断続的にありますし、
「図書館雑誌」も定期的に都道府県立図書館
論を組んでいますけど、そもそも関係者が
一堂に会する機会はなかったんですよね。
実際には館長会議とか、限定的な会議の場
はありますけど、それが一般にも公開する
かたちで開催できたことがよかったと思い
ます。
もう一つ、この場で触れておきたいの
は、このサミットが、素晴らしいスタッフ
たちが手弁当で、実行委員方式で運営した
ということ。なおかつそのスタッフの多く
が、都道府県立図書館で働いている人じゃ
ないということです。全体の進行をばりば
りと進めてくださった小嶋智美さんをはじ
め、山本みづほさんや宮澤優子さんだとか
……本当にドリームチームだった。ここで
改めて感謝を申し上げたい。あの会場にい
らっしゃった都道府県立の人たちは、ス
タッフを買って出てくれるほど、都道府県
立図書館のことを考えてくれる人たちがい
るんだってことを強く感じてくれたのでは
ないでしょうか。「いる、いらない」という
だけの議論でなくて、多くの人が注目をし
ている。孤立した存在だとか、忘れられた
存在ではないんだということを肌で感じる
ことができたんじゃないかなと思います。
新 図書館業界の催しだと、従来は都道府
県立図書館が主催する公的なものと、図書
館協会などの団体が主催するものがあって、
最近では図書館総合展のような民間が主催
するものも出てきましたけど、今回のよう
に実行委員会があって、長野県立と塩尻市
が共催で、長野県から文書が届く。「これ
は公的な催しなのか、何なのか?」と参加
を悩んだ人も多かったと思うんですよ。
それも前年に予算要求をして費用を組む
のではなくて、年度途中に突発的に始まっ
「都道府県立図書館サミット」を
振り返って
アフタートーク
新 出(白河市立図書館)
岡本 真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社 代表取締役)
平賀研也(県立長野図書館長)
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
てというのは、普通の図書館事業の枠内だ
となかなかやりにくい、非常に機動性のあ
る集まりで、そこがいままでにはない動き
だったと思います。
平賀 実は、ちゃんと予算とってたのよ。
新 そうなんですか! サミットというか
たちで?
平賀 いや、「信州発・これからの図書館
フォーラム」っていう一連の事業として。
で、岡本さんとARGのみなさんや新さん
やドリームチームの力で、そこに僕や県立
長野のスタッフもまぜてもらって、塩尻に
は会場を全面的にサポートしてもらいつつ
企画し開催にこぎつけた、と。だからこれ
は全員参加の「公的」な催しです。笑
「都道府県立図書館って結局、何なの?」
という論の根幹には「これからの図書館っ
て何なのだ」という問いがあるわけで、実
行委員として参加した市町村立の人たちに
しても他人事ではなかったと思うんですよ
ね。
新 そうですね。多くの市町村立図書館は、
都道府県立図書館にもっとちゃんとやって
ほしいと思っている……いや、あまり期待
していないので、比較的無関心であるとこ
ろが多いかもしれない。昔に比べると影が
薄くなっている、非常に厳しい状況かと思
います。
平賀 こんなこと言っちゃいけないかもし
れないけど、僕が市立図書館にいたときに
は、「県立図書館なんて関係ないし」という
感じでした。でも、市町村立図書館が直面
している問題に取り組めば取り組むほど、
やっぱりもっと全体を見渡した議論がない
と、これより先には進めないという限界も
感じていたので。結局同じ問題の表と裏を
抱えているのが、県立と市町村立かなとい
う気がするんですよね。
都道府県立図書館論の不在
平賀 新さんは、なんで2006年に県立図
書館論(p.052参照)を書こうと思ったんで
すか?
新 それはやっぱり、その年に私が県立図
書館にいたからですね。私的なことですが、
同じ日に試験があったのが静岡県と名古屋
市と新潟市で、特にモチベーションもなく、
利用者としては大きい図書館が好きだった
んで県立図書館にしたんです。入ったもの
の、県立図書館が何をする図書館かってい
うのはよくわからなかったんですよね。調
査研究のためとか、市町村立図書館支援の
ためとかいわれているんですけども、各県
で全然あり方は違うし、どういう優先順位
で事業をするのかっていうのが非常にわか
りにくい。職員も県立図書館が何をするの
かっていうことについて、ばらばらな考え
方を持っていて、統一的なミッションのも
とに事業が遂行されていない。まあこれは、
館の規模が大きいと各課で事業がわかれて
しまうからということもあるんですけどね。
なので自分の中で一度整理をする必要があ
るかなと考えていたんです。
038
都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
平賀 僕はいままでの都道府県立図書館の
議論をひっくり返して読んでみて、その
中でずっと頭に残っているのは、新さん
が書いた2006年のものと、大串夏身さん
が1985年に書いた政策論としての都道府
県立図書館論あたりがしっくりきて(「県立
図書館の新時代へ向けて—長期計画の中の
県立図書館の検討を通じて」(『みんなの図
書館』図書館問題研究会、1986年6月号))。
たぶん、1985年あたりだと、市町村立図
書館が地方でたくさんでき始めて、ある種
の危機感があったから書かれなければなら
なかったんだろうと思うんだけど、2006
年って何かあったのかなと思って。
新 都道府県立図書館論が出にくいのは、
もともと館数が少ないのと、それから県立
図書館員は結構いるんですけど、自分の図
書館のことはあまり書かないところがある
んです。
歴史的にいうと、都道府県立図書館には
いくつかの段階があると思うんです。図書
館業界では1980年代に、滋賀県立図書館
が市町村支援と図書館設置の運動を主導し
て成功したとして評価されているんですけ
ども、前川恒雄さんが書いていること以外
には、その過程がそんなに詳しく研究・記
述されているわけでもないし、1990年代
以降、鳥取県立図書館が非常に先進的な活
動をしたんですけども、鳥取県立図書館が
してきたことがトータルでわかるものって
いうのもないですよね。地域の個別性、市
町村立図書館のあり方によって都道府県立
図書館の個別性も大きいんですけど、それ
を抽象化してモデル化するということは、
あんまり現場も研究者もやってこなかった
ので、そうした議論の不在というのも影響
しているのかなと思います。
1990 年代以降はかなり施設更新が多
かったので、その準備の段階として各都道
府県立図書館の職員は、他の都道府県立の
状況を調べたと思うんですけど、それがあ
まり外には見えてこなかったんですよね。
岡本 本誌に収録する年表(p.098参照)で
その前後を見ると、福井県立が開館し、岡
山県立が開館し、あとはやっぱり奈良県立
ですよね。それからこれは県立図書館に
とっては大きな衝撃だったと思いますけど、
2006年に岩手県立が開館し、都道府県立
に指定管理者制度が導入されました。
平賀 再編とか、縮小とか、あるいは逆に
打って出て、直接的全面サービスの巨大
化みたいな話だったり、奈良みたいに「情
報」っていう視点を持ち込んだりという、
何かそういう変化があったんでしょうね。
岡本 今回のサミットを実現させたいと
思ったのは、長崎の県と市の一体型図書館
や、佐賀県の委員会、埼玉県の委員会に仕
事して関わったことで、面白いテーマだと
思っていたのが一つと、あとは東日本大震
災ですね。東北三県の中で、福島は事情が
特殊ですけど、宮城と岩手で比較した場合、
宮城県の市町村図書館の復興スピードって
すさまじく早いんです。すべて一年以内に
再開館、あるは代替施設の仮開館、仮設開
館ができている。それまであまり深く考え
ていなかったけど、都道府県による市町村
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都道府県立図書館サミット
ライブラリー・リソース・ガイド  2016年/秋号
に対する支援という役割の大きさや重要さ
は、たぶん図書館だけの問題じゃないんで
すよね。住人に死者を出すような事態が起
きたとき、基礎自治体の行政機能はとこと
ん落ちまくるので、改めて市町村という制
度と、都道府県という制度があることの制
度設計的な意味を痛感したんです。
神奈川のように負の方向に走ってしまう
流れもあるし、埼玉のように積極的な図書
館政策に転じている県もある。そういう動
きを見ていると、いま一度、都道府県の図
書館のあり方をきちんと考えてみたいとい
うのがありました。たとえば賛否両論あり
ますけど、積極的に来館者を獲得していく
方向を打ち出した新潟県立、その当時の安
藤哲也館長には私もお世話になって、これ
はこれで一つのスタイルなんだなと。あと
は仕事で岡山に行くことが多かったので、
直接的サービスとして評判の岡山県立、そ
れについても良し悪しはありますけど、確
実に利用されているという事実を見たのも
大きかったかなという気がします。
平賀 なんで宮城県は震災で機能したのに、
しないところもあったのかな。県立図書館
という存在が、どんな支援機能をどれだけ
積んでいるかと問われたら何となく不安に
なるな。そもそもどういう機能やスキルを
用意すべきかも判然としないし。
新 属人的な部分もあると思います。ただ、
それがある瞬間に力を発揮できるという条
件はあると思うんですよね。進んで動ける
人を災害時に配置している確率とか、その
人に力を注がせるような組織体制とか。
岡本 私も各地の県立図書館を訪問する中
で思ったのは、いわゆる協力車の運行とい
うのが、きちんとできているかどうかが一
つの境目ではないかと。協力車の運行だと、
宮城、秋田、鳥取が力を入れている。日常
の関係性が築かれているからこそ、いざと
いうときに属人的に動ける部分があるんで
すよね。だから属人的にすら機能しないと
ころは、日頃の業務としての関係構築すら
実現できていないか、そもそも協力車その
ものがない。
新 地方には小さい自治体も多くて、事実
上、図書館の現場には非正規しかいないと
ころもたくさんあるんですよね。そうする
とその図書館の課題というのは、市町村の
正規の行政職員、教育委員会の職員にはほ
とんど共有されていない。そこに協力車で
行くと、現場の職員が市町村図書館の課題
を県立の職員にインフォーマルなかたちで
話されるっていうこともよくあるんですよ
ね。そうすると、県立図書館のほうが市町
村図書館の課題を把握しているっていうよ
うな状況も出てくる。これってかなり行政
的には特殊な形態なんです。教育委員会の
出先の施設同士が濃密なコミュニケーショ
ンをとって、支援したりされたりする。ま
あ、「支援する」「支援される」という表現
はあまり適切ではないんですけど、それは
それでうまくいっているところもあって。
ただ、やっぱり単に車でまわっているだ
けじゃないかっていう批判もあります。実
際に物流しかしていなくて、その車に司書
が乗っていて意味があるのかという批判も
あるので、それは個別に評価しないといけ
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『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第17号(2016年11月)