第二回日本顎顔面再建先進デジタルテクノロジー学会

1. 医師、歯科医師が理解しにくいものは何か？
見えない
感じ取れない
共有できない/
学習できない
→手技のコツ
→失敗経験
→危機察知能力
→空間認識
→手指感覚
→二次元画像から三次元構造の
予測を行うことができる
→隠された体の中
→力学的環境 →負担過重や骨折の危険性を推察し
生体力学的見地からデザインできる
→血管や神経などの解剖学的
構造物の位置を見抜く

2. 有歯顎
歯の喪失に伴う下顎管の変化
無歯顎
・無歯顎の下顎管は
全周にわたり骨化して
神経・脈管の出る孔が
わずかに認められる
・有歯顎の下顎管は樋状
（パイプを半分に切った
下半分）で、歯根に
通じる小管を認める

3. ・不可視の解剖学的構造を可視化したことで、より精細な治療計画の
立案や偶発症の防止が可能に！
・患者さんへの説明用としても絶大な効果がある
顎顔面領域の３D造形モデル

4. コンター図 ベクトル図 荷重伝達経路の模式図
インプラント周囲顎骨の矢状断面像 赤; 引張応力
青; 圧縮応力
有限要素法を用いた解析により、インプラントを介して下顎骨内部構造に
荷重が伝達しており、海綿質骨梁を伝わってストレスが分散している様子
が観察された
三次元有限要素法を用いた荷重伝達経路の可視化

5. ・歯学生のみならず、歯科インプラント治療を学びたい歯科医師に、
プロフェッショナルが知覚している感覚を疑似体験させ、
失敗事例等を追体験させることが可能
口腔インプラント埋入シミュレータの開発