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推し技術書
「ユースケース駆動開発
実践ガイド」
2020/8/28 須藤圭太
1
自己紹介
 ID:suusanex( connpass・Twitter・GitHub共通)
 名前:須藤圭太
 サイエンスパーク株式会社という独立系ソフトウェアベンダーに所属
 4年ほど受託開発で、上流から下流まで全部を回す
 ここ6年ほどは、自社製品開発を担当
 Windowsアプリ開発のネタが多い
 勉強会もやってます、最近はオンラインで
本が実務で必要になったシーン
 IT業界に就職して最初に困った事
 「要求を実装に落とす方法」が分からない!
 手法が決まっているわけではなく、先輩が教材を使って教えてくれるわけでも
ない
 良い技術書を探して参考にしないといけない
3
「ユースケース駆動開発実践ガイド」の
発見
 基本的な考え方と具体的な一つの手順をはっ
きり示してくれたこの本は、最も頼りになっ
た
 この手法自体を実務で何度も使った
 「UML」「デザインパターン」を学ぶとっか
かりを与えてくれた
 一度絶版になったが、今は普通に手に入るし
電子書籍版もある
 画像出典:
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/97
84798114453
4
内容の概要
 大雑把な要求が書かれた文章から、どうやって詳細設計(クラス図・シーケン
ス図)に落としていったら良いのか?
 その一つの技法を説明した本
 技法について簡単な流れを説明して、その後に私が得られたことを紹介します
1. ドメイン分析
2. ユースケース記述
3. ロバストネス分析
4. シーケンス図
5
ドメイン分析
 まず用語を洗い出して、その
関係をドメイン図に示す
6
ユースケース記述
 その用語を使って、ユースケース記述を「何が」「何に対して」「何をする」
という構成になるように加筆する
 データを送る
1. 管理者が操作アプリでデータを入力すると、操作アプリはデータ置き場にデー
タを送る
2. 続けて操作アプリは結果を表示する
7
ロバストネス分
析
 ロバストネス図を書いて
 ユースケースの漏れ抜けを潰
す
 どのクラスにデータを持たせ
るかを、クラス図に書く
8
追加
シーケンス図
 シーケンス図を書きながら
 どの機能がどのクラスの責務かを考えたり
 デザインパターンを入れたり
 色々設計を考えて、クラス図を完成させる
9追加
追加
技法まとめ
 設計を漏れなく詳細化していく、考え方のフレームワーク
 「データをどこが持つべきか」「操作の責務をだれが負うべきか」という基本
的な検討が入っているので、どんな粒度の設計でも使える
 迷ったときはとりあえずこれに流し込んでみると、思考が整理できる
10
自分が得たもの
 静的な構造と動的な動きに分けて理解せよ、という考え方を教わった
 改めて言うと当たり前な気がするが、意外とできていない資料をよく見かける
 Wordの文章だけでデータ構造と動きを全部説明しようとしていたりとか
 状態の比較表の体裁でExcelに書かれているのに、読むと処理の流れが文章でセルに
書かれていたりとか・・・。
 そういった資料しか無い場合に、「実装できる仕様書」に落としていく考え方
として有効
11

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