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日本の宇宙今昔物語

  1. Enjoy Science 日本の宇宙今昔物語 2023/3/12 KOJI FUKUOKA
  2. 本シリーズ共通の趣旨:3つの謎への探求をカジュアルに楽しむ COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 2 生命とは? 宇宙とは? 知能とは? 宇宙物理学 宇宙生物学 分子生物学 合成生物学 神経科学 コンピュータ科学 物理学 生物学 化学 生理学 数学 解きたい謎 関連する学問テーマ 学問テーマの大分類 今回の テーマ
  3. 資料の構成 • 日本の宇宙観(~近代) • 世界が誇る日本の宇宙研究者 • 林忠四郎 • 小田稔 • 佐藤勝彦 • 日本のロケット開発史 • まとめ ※質問・感想は都度チャットでお願いします COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 3 【自己紹介】 IT企業でAIなど新技術を活用した事業開発。 元々宇宙物理研究を志し、今は1科学愛好家。
  4. 日本の宇宙観(~近代):中国から輸入 4 Copyright@ Koji fukuoka 陰陽寮(天武天皇の時代) https://543life.com/campus/205/ 〇出所:Wiki「安部清明」 安部清明 陰陽師
  5. 日本の宇宙観(~近代):仏教から輸入 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 5 〇出所:Wiki「須弥山」 最上層をなす金輪 の最下面が大地の 底に接する際 →「底の底まで」 から「もう決して ~しない」という 日常語へ (しゅみせん) 人間界 (せんぶしゅう)
  6. 日本の宇宙観(~近代):西洋思想の輸入 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 6 • キリスト宣教師による地球球体説 • 地球儀もこのころに持ち込まれた。 (織田信長が見たものは現存せず。下図は現 存する日本最古の地球儀で1695年) 〇出所:Wiki「織田信長」 織田 信長
  7. 日本の宇宙観(~近代):西洋天文学の輸入 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 7 麻田剛立:日本で初めて西欧式望遠鏡を輸入して観測 →ニュートン理論の元になるケプラーの法則を独自に発見 (諸説あり) 伊能忠敬 孫 弟 子 〇Wikipedia https://www.osaka21.or.jp/web_magazine/osaka100/images/013/013005_b.jpg?2019
  8. 参考:麻田剛立の名前が付いたクレーター COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 8 https://www.amazon.co.jp/dp/B07FRYTYKG https://www.amazon.co.jp/dp/4044052093 https://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/photo/41217
  9. 日本の宇宙観(明治から昭和初期) COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 9 福沢諭吉 西洋学問を輸入し、この頃の 教科書で地動説が普及へ アインシュタイン 1922年ごろに来日して フィーバー →物理学を志す人が・・・ 湯川 秀樹 1907 - 1981 朝永 振一郎 1906 - 1979
  10. 世界が誇る日本の宇宙研究者:林 忠四郎 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 10 林 忠四郎 1920 - 2010 ラルフ・アルファー(Ralph Alpher) ハンス・ベーテ(Hans Bethe) ジョージ・ガモフ(George Gamow) 初期宇宙の元素合成を明かした アルファ・ベータ・ガンマ理論 (1948。下が原論文) 湯川秀樹の教え子。 右の理論に対して、ビッグバンから 最初の2秒間の間はヘリウムより重 い元素が形成されないことを明らか に→認められて論文が改訂(1950) 〇Wiki https://www.sciencetime.jp/post/42 ビッグバンの 伝道師で有名
  11. 世界が誇る日本の宇宙研究者:小田 稔(みのる) COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 11 1923 – 2001 X線天文学のパ イオニア ブルー ノ・ロッシに師 事し、X線源の 探査に自身の発 明(右)が貢献 https://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/No.242/tokushu-01.html ニッポン宇宙開発秘史 すだれコリメーターの発明(1960年代) X線検出器の前に、X線を通さない2枚 の格子状(「すだれ」状)の金属マス クを一定の間隔で配置し、入射するX線 が点状の源か拡がった源かを判別し、 さらにその方向についての情報を得る ことのできる装置 →初の天体のX線源「さそり座X1」の 精度向上 後年、MIT正教授をオファーを辞退し、「糸川英夫」が設立した宇宙航空研究所 (1964)で、日本のX線天文学へ貢献 1970年代に初のX線天文衛星「CORSA」(失敗)→「はくちょう」(成功) 世界初のブラックホール観測となる「はくちょう座X1」発見にも貢献
  12. 世界が誇る日本の宇宙研究者:佐藤 勝彦 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 12 1945 – 林忠四郎に師事。 1981年にアラン・グー スとほぼ同時期に、イン フレーション宇宙論提唱 (指数関数的膨張モデル) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC% E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Inflation_Universe.png
  13. 日本のロケット開発史:立ち上げ初期 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 13 糸川 英夫(1912–1999) 「日本ロケットの父」 空に関心を持つきっかけ はリンドバーグ Wiki「糸川英夫」「ペンシルロケット」
  14. 日本のロケット開発史:立ち上げ初期 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 14 水平実験風景(国分寺) https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/machi/1007398/1018232.html
  15. 日本のロケット開発史:立ち上げ初期 COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 15 カッパロケット打ち上げ (1958年) 日本初の人工衛星おおすみ (1970年) 初の人工衛星を打ち上げた ミューロケット展示 (国立博物館) https://www.city.kokubunji.tokyo.jp/machi/1007398/1018232.html Wiki「おおすみ」 K:カッパロケット(1956年 - 1988年) L:ラムダロケット(1963年 - 1979年) M:ミューロケット(1963年 - 2006年)
  16. 日本のロケット開発史:液体燃料ロケットの時代へ COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 16 「H-Ⅰロケット」(国産率80%) Wiki「H-Ⅰロケット」 1969年にNASDA(National Space Development Agency of Japan) →2003年にJAXA(Japan Aerospace Exploration Agency) H-ⅡAロケット(国産率100%) H3ロケット(1段部リニューアル)
  17. H3ロケット打ち上げ・・・結果は?(3/7) COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 17 https://www.jaxa.jp/press/2023/03/files/20230308-mxt_uchukai01-000027909_1.pdf
  18. 参考:2022年までのロケット打ち上げ推移(世界集計) COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 18
  19. 2023年注目の、日本のロケット/積載物(ペイロード)トピック COPYRIGHT@ KOJI FUKUOKA 19 月面探査 タカラトミー「SORA-Q」 月の行きたいところに行く! 小型月着陸実証機「SLIM(スリム) 月面輸送 ispace社が運営する民間初の月面輸送プロジェクトHAKUTO-R (2023/4末に到着予定) https://ispace-inc.com/hakuto-r/jpn/about/
  20. まとめ  日本の近代までの古代宇宙観は海外からの思想・研究の影響を柔軟に吸収して、なか には独自のものもありました。  現代には、世界を代表する宇宙研究者も誕生し、X線など日本が世界をリードする分野 も誕生しています。  ロケットについては戦後より創意工夫を重ねて今に至っており、これからも期待したいです。 20 Copyright@ Koji fukuoka
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