clojureで作ったテキストエディタ、clominalのコンセプトの発表です。

1. clominal
clojureで作る
Application Platform

2. 自己紹介
● 及川正崇（おいかわまさみつ）
● 静岡県在住のプログラマ
● 俺様言語処理系を作ってたらSchemeに遭遇
● 紆余曲折を経てclojureに落ち着く

3. 理想的な環境
● ちょっとしたツールを手早く作れる
● 柔軟な言語
● 既存のライブラリが豊富にある
● 「気軽に」GUIを作れる
● 環境構築が楽

4. clojureを選んだ理由
● Lisp（repl、S式、マクロ）
● Javaの基盤を使いまわせる
– 豊富な標準クラスライブラリ（GUI付き※）
– 豊富な3rdParty製クラスライブラリ
– 豊富な技術情報
● 環境構築が割と楽

5. とはいえ・・・
テキストエディタとreplだけではしんどい・・・
となるとやはりEmacsで開発する？

6. Emacsは・・・
● すごい環境だと思う
→Emacs Lispで設定どころかアプリが作れる
● でもどこまで行ってもEmacs Lisp
→いろいろ制限があるようで、どうしても
本気で勉強する気になれない。。
結局、自分が欲しいのは、
マクロ言語がclojureのEmacsモドキ

7. おもしろそうだから
作ってみよう

8. 「clominal」の誕生
● ベースはテキストエディタとして実装
● すべてclojureで実装
● 当然clojureで機能拡張可能（GUI含む）
● replもGUIのツールとして実装したい
→clojureの関数呼び出しがまんまコマンドに!
→「clojure」の「端末（terminal）」
↓
「clominal」と命名
ちょっと響きがかっこよくて気に入っている

9. 実装済みの機能
まだテキストエディタの基本機能だけしかない
● 簡単なファイル操作（開く、保存、閉じる）
● 検索（使いにくい）
● clojureコードのハイライト表示
● S式単位での移動
● ショートカットキー機構（Emacsのような複合
キーストロークを実現）

10. 実装はまだ全然貧弱
困っている事の方がはるかに多い。。

11. 困ってる事（テキストエディタ）
● 当初「コアな機能は全て標準クラスライブラリ
で」と息巻いていた
● が、エディタ部分で使っていたJTextPaneの
Syntax Highlightが思う通りに実装できず
● O型なのでなんだか面倒くさくなってきて
● RSyntaxTextArea.jarを使うことにしてお茶を
濁している。

12. 困ってる事（日本語変換ウィンドウ）
● Linuxで実行した場合、日本語変換候補ウィン
ドウがJFrameの左下に出てしまう。
● 結構致命的な気がするけどO型なので（ry
● Windowsでもおかしな位置に表示されたが、
こちらは一応座標を返してきたので、補正して
カーソル位置に表示できるようにしてある。
● 貧乏人なのでMacでの挙動は知らない。。

13. 困ってる事（置換機能）
● RSyntaxTextArea.jarが持っている置換機能
の呼び出しがうまくできない。
● ソースを見たが、置換の関数は検索の関数と
アクセス記述子が異なっていた。（private）
● なので、リフレクションを使って無理やり呼び出
そうとしたが、なぜかうまく呼び出せない。
● O型だけど、これは何とかしたいと思ってる。

14. 困ってる事（性能）
● 爆速PCだと違和感を感じないが、超非力な
PCだとかなりもっさりした動き
● ボトルネックを調べて改善したいけど、ボトル
ネックの調べ方がいまいち分かってなくて放置
状態

15. 困ってる事（設計とコード）
● 基本的な設計指針がしっかりと決まってなくて
構造が汚い
（Emacsを先生にしないとダメな気がする）
● 設定ファイルsettings.cljをどういう位置づけに
すべきなのか割と本気で分からない
● 「手続き」丸出しのclojureコードでちょっと恥
ずかしい

16. clominalは・・・
● まだまだ課題が山積み
● その上ブサイク
● でもかわいい我が子のようなヤツなので
のんびり実装していこうと思っています

17. ご清聴ありがとうございました