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datatech-jp Casual Talks #5_データ基盤の立ち位置を考えるのに チームトポロジーの概念を活用した話

  1. データ基盤の立ち位置を考えるのに チームトポロジーの概念を活用した話 株式会社 MonotaRO IT部門 データ基盤グループ 小谷行樹 1 datatech-jp Casual Talks #5 © 2020 MonotaRO Co., Ltd. All Rights Reserved.
  2. 名前: 小谷 行樹 (odani koki) 所属: 株式会社 MonotaRO IT部門 データ基盤グループ 経歴: 2022年4月 株式会社 MonotaRO 入社 2 自己紹介
  3. ● 弊社におけるデータ活用/管理の取り組みと課題 ● 目指すデータ管理体制について、 チームトポロジーの考えを用いて整理した ● 整理したデータ管理体制の状態に基づいて 今後注力すること 3 発表内容
  4. ● 事業概要 ○ 主に事業者 を対象に、自ら間接資材の在庫を持ち、自らオンライン で売るEC 企業 ○ コールセンター、商品採用、物流、マーケティング、 データサイエンス、IT など多くの業務とシステムを 自社開発、自社運用している 4 MonotaROについて ▶ 業務オペレーション等のため1000以上のテーブルが稼働し・管理されている
  5. ● それぞれのドメインのアプリケーションの変更がデータ分析に影響を与える ● 正しい集計を行うには、それぞれのドメインの理解が必要だが、 ナレッジが局所化しやすい 5 データ活用とデータウェアハウス ▶ 『ナレッジを集約し、システム等のデータを正しくより集計・分析しや すいように加工したテーブル』であるデータウェアハウス(以下DWH) の構築を目指す 顧客管理 商品管理 受注管理 アプリケーション 分析者 商品部門 SCM部門 独自テーブル 顧客管理 商品管理 受注管理 DWH アプリケーション 分析者 商品部門 SCM部門
  6. 6 現状のDWH構築 ● DWHの構築、更新にはヒアリング等でのシステム・分析面でのドメイン情報の収集が必要。 ● ドメイン情報の収集のコミュニケーションコストが高くリリースまでのリードタイムが増加 ● DWHを構築するドメインを広げ継続的な改善を行いたいが、ドメイン知識をその都度収集す るのではうまくスケールしない。 ▶データの管理体制を整理する必要が出てきた。 DWH データ エンジニア 分析者 システム エンジニア
  7. ● ドメイン知識を持った利用者自身で、データ基盤グループを介さなくても ドメイン毎にデータの管理・改善が行える体制 ● データの取得・活用に関するリードタイムの低減が期待できる。 目標とするデータ基盤の分散管理 プラットフォーム データ基盤G 受注DWH 商品DWH
  8. ● 前述の管理体制に向けた整備を行う上で曖昧なところが出てきた。 ○ 分散管理を行う上でのデータ利用者とのデータ基盤の責務の境界 ● 上記が曖昧なことによりメンバー間で、前述の管理体制を 目指す上でやるべきこととそうでないことについて認識の齟齬が 生じたり、外部のチームの方に説明することが困難になっていった。 8 データ基盤の分散管理を目指す中での課題 プラットフォームとしての立ち位置を整理したい
  9. ● チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計 ○ コンウェイの法則「システムを設計する時、そのシステムは組織の構造を 模倣したアーキテクチャになる」を逆手に利用し、 「作りたいシステムに合った組織構造を設計する」ことを提唱 ○ システムに合う組織を設計するための 4つのチームタイプと3つのインタラクションモードの類型を提案 ○ 社内でも、勉強会が開かれるなどして普及していた ➤ 我々は分散管理という実現したいシステムが見えているので、 それに合うチームとしての立ち位置を整理するのに使えそう 9 チームトポロジーとは
  10. ● ストリームアラインドチーム ○ 顧客に価値を届けるチーム ○ チームトポロジーではチームの基本系 ● イネイブリングチーム ○ 新しいスキルを学習しストリームアラインドチームに還元し支援するチーム ● コンプリケイテッド・サブシステムチーム ○ スペシャリストの知識が必要な部分の開発・保守を担当するチーム ● プラットフォームチーム ○ ストリームアラインドチームが自律的に動けるようなサービスを提供するチーム 10 チームトポロジー: 4つのチームタイプ
  11. ● チーム間のコミュニケーションのやり方を3つに分類 ● コラボレーション ○ チーム間で密に協力してコミュニケーションをとる方法 ○ 素早いコミュニケーションが可能だが、コミュニケーションにかかるコストが高い ● X as a Service ○ あらかじめ用意したサービスとして機能を提供する方法 ○ 限定的ではあるが、オーナーシップが明確でコミュニケーションの負荷が少ない ○ プラットフォームチームに適している ● ファシリテーション ○ 一方のチームが主導して他方のチームを支援する方法 ○ イネイブリングチームに適している 11 チームトポロジー: 3つのインタラクションモード
  12. ● データ基盤の分散管理という目標とするシステムは見えていたが、 データ利用者との関係や責任の境界が曖昧であった。 ● チームトポロジーの考え方を用いて整理すると ○ データ利用者が自律的に活動できる体制の構築を目指すためには、プ ラットフォームチームが最も適している ○ プラットフォームチームに適したインタラクションはX as a Service 12 データ基盤の立ち位置を考えるのに チームトポロジーを利用した
  13. ● インタラクションがコラボレーション などコミュニケーションコストが高い ものが多い ○ コラボレーション: DWHの構築等 ○ X as a Service: DWHの利活用 ● コミュニケーションが都度発生 するため、解決までのリードタイムが 増加し、社内のデータ利活用に スケールしない体制となっている。 13 チームトポロジーで整理した 現状 データ基盤 データ利活用するチーム X as a Service コラボレーション プラットフォーム
  14. 14 チームトポロジーで整理した 目標 ● プラットフォームとしてデータ利活用 の増加にスケールできる体制の構築 ● 利用者による自律的なデータの取得・ 管理による、分析にかかるリードタイ ムが低減を目指す。 プラットフォーム データ基盤G データ利活用するチーム ● インタラクションがX as a Serviceで 完結する範囲を拡大していく
  15. ● エンジニア的な専門知識がなくともDWHを構築、更新可能な体制の実現 ○ dbt等のパッケージを導入し、エンジニア的な専門知識がなくともDWHを構 築、更新可能な体制の実現 ● 利用者自身で自律的に探索的な分析やダッシュボードの作成を可能とする環境 の実現 ○ Lookerの展開によるデータ品質の担保、ロジックの共有の容易化 ● ポータルサイトの充実による利用者の自律的な問題解決の促進 ○ 利用者自身でデータ活用・管理を可能とするナレッジの集約 15 X as a Serviceに向けての取り組み
  16. ● 目標とするデータ管理体制を実現するため、チームトポロジーで 整理を行った ● 結果としてメンバー間の認識があいやすくなり、議論が進み 具体的なアクションにまで落としこむことができた ● チームトポロジーに限らず、一つの観点をメンバー間で共有し 整理を行うことが重要 ● 今後データ利活用が自律的に行えるような体制の構築を進めていく 16 まとめ
  17. 17 © 2020 MonotaRO Co., Ltd. All Rights Reserved.
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