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「株式会社ユーグレナにおいてビジョンや経営理念と事業の関係を分析する」 中山智是

2015 年7 月21 日作成

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「株式会社ユーグレナにおいてビジョンや経営理念と事業の関係を分析する」 中山智是

  1. 1. 2015 年 7 月 21 日 株式会社ユーグレナにおいてビジョンや経営理念と事業の関係を分析する。 SBI 大学院大学 中山智是 目次 1 株式会社ユーグレナの経営理念・企業ビジョンについて .............................................2 1-1 経営理念 .............................................................................................................2 1-2 企業ビジョン ......................................................................................................2 1-3 スローガン..........................................................................................................2 1-4 euglism...............................................................................................................2 2 成長するベンチャー企業の経営チームの共通点について検証......................................4 3 ビジョンと事業について分析........................................................................................6 4 経営理念やビジョンからエンパワーメントについて分析 .............................................7 5 経営理念や経営ビジョンと事業の整合性について........................................................8 6 参考文献・参考資料リスト............................................................................................9
  2. 2. 1 株式会社ユーグレナの経営理念・企業ビジョンについて 1-1 経営理念 「人と地球を健康にする」 -安全に作る、安心を提供する、健康に寄与する -愛情込めて、人々の健康と地球の環境に資することで、成長する -未来を創る革新的技術を常に追究する 1-2 企業ビジョン 「バイオテクノロジーで、昨日の不可能を今日可能にする」 It's difficult to say what is impossible, for the dream of yesterday is the hope of today and the reality of tomorrow. You green, euglena. 1-3 スローガン 「another future.~ミドリムシが地球を救う~」 僕らが子どもの頃、未来はとても輝いていた。 大人たちは夢や希望を語り合っていた。 だが今、人々は言う。 ますます地球環境は悪化するだろう、いずれ爆発する人口を賄えなくなるだろう。 まもなく資源は底をつくだろう、人類に未来はあるのだろうか、と。 僕らは変えたい。皆が口々に言う、輝きのない未来を。 そして信じたい。どんな夢も叶えてきた人類の歴史を。 僕らの武器はミドリムシ。 環境問題、食糧問題、エネルギー問題、健康問題・・・。 この星の困難を一気に乗り越えてくれるかもしれない生物。 僕らの意思は簡単だ。この無限の可能性とともに新しい未来をつくること。 1-4 euglism
  3. 3. 1. 多様性を楽しむ 自らの価値観にこだわらず、様々な価値観を受け入れ、多様性を楽しむ。 2. ミドリムシ愛 私たちのアイデンティティ。ミドリムシを愛し、ミドリムシの可能性を信じる。 3. あ・た・ま いつでも「明るく楽しく前向きに」物事に臨む。 4. 地球を健康に 地球環境の改善を目指す企業として、商品、活動は常に地球環境に配慮する。 5. オーナーシップ ユーグレナ社は誰かの会社ではない。私たちの会社。自ら価値を創造し、価値を共有する。 6. 常に最新、常に一番 「過去に無い取り組み」「何かで一番」を常に考え、挑戦する。 7. 自己責任 思い通りにならないときは、まず自分の責任と考えて考察する。人のせいにはしない。 8.「今」に感謝する 今が当たり前ではない。共に働く仲間や、当社を支えるステークホルダーに感謝の気持ち を持つ。 9. チームシップを目指す 仲間一人一人がお互いを理解・尊重する。そのために個人が成長し、必要なマナーを習得 する。 10. 健康的に生きる 人を健康にするために、健全な判断や思考で仕事をするために、自らが健康でいること。
  4. 4. 2 成長するベンチャー企業の経営チームの共通点について検証 ジェフリー・A・ティモンズは著書「ベンチャー創造の理論と戦略」(P.254~P.259)にて、 成長するベンチャー経営チームの編成と構築について以下の9つが必要であると述べてい る。 ① 結束 ② チームワーク ③ 誠実性 ④ 長期的コミットメント ⑤ 目的としての収穫 ⑥ 価値の創造へのコミットメント ⑦ 不平等の平等 ⑧ 公平性 ⑨ 収穫の配分 それぞれについて、株式会社ユーグレナのビジョンや経営理念に照らし合わせて検証す るならば、 ① 「euglism の 5. オーナーシップ」により運命共同体に属し会社の成功は全員の勝利 であるという信念が伝わってくる。 ② 「euglism の 9. チームシップを目指す」により個人をスターにするのではなく、集 団として機能するチームを醸成する文化があることが伺える。 ③ 「euglism の 7. 自己責任」意思決定の選択プロセスにおいて、他責化や外因化せず 自責化することにより、誠実性を生みだしていると言える。 ④ 経営理念や企業ビジョン、「euglism の 4. 地球を健康に」において、高いコミットメ ントを有している企業であると伺える。 ⑤ やや不明確な点がある。最終的なキャピタルゲインである、給与の額、オフィスの配 置、社用車などに代わる成功の尺度がない。 ⑥ 「euglism の 10. 健康的に生きる」において、価値創造を通して、さまざまな利害関 係者に利益をもたらすコミットメントであると言える。 ⑦ 株式会社ユーグレナにおける株主保有比率は、平成25年9月時点の有価証券報告書 を見る限り、創業者である出雲充氏が18.54%を保有し、以下上位10位までは 事業会社や VC である。創業者と経営チームの間で平等に分割されていないことが伺 える。 ⑧ 公平性については、どこまで公平に機能しているのか不明である。 ⑨ 公正さを行使できる能力の有無については不明である。
  5. 5. 以上の結果、9項目中6項目については、成長するベンチャー企業の経営チームの共通点 に当てはまると言える。
  6. 6. 3 ビジョンと事業について分析 株式会社グロービス著「MBA ビジネスプラン」(P.52~P65)ではビジョンについて、南 カルフォルニア大学のバート・ナヌス教授の主張を紹介している。 ① 組織にも時代にも適合している。 ② 将来の成功を明示し、組織の高い理想を映し出している。 ③ 目的と方向性が明らかである。 ④ 人々に熱意を持たせ、やる気を奮い起こさせる。 ⑤ 非常に明瞭でわかりやすい。 ⑥ 組織の個性、独自の能力が反映されている。 ⑦ 野心にあふれている。 株式会社ユーグレナのビジョンは、ナヌスの挙げた条件をほぼ満たしていると言える。 ① ユーグレナのビジョンは到来するバイオ社会を見据えたものであり、時代に適合し ている。 ② 「人と地球を健康にする」という言葉は、理想の高さと将来性を感じさせる。 ③ ミドリムシに関する技術を応用し、様々な問題を解決しようとする目的と方向性が 明らかである。 ④ 受け取る人にもよるであろうが、理想の高さと将来性のある言葉は、人々に熱意を 持たせるものである。 ⑤ 分かりやすい易いかどうかは意見の分かれるところであろうが、簡潔であることは 確かである。 ⑥ 「ミドリムシ愛」などの言葉自体、ユーグレナらしさを感じさせるものである。ま た、バイオテクノロジーなどは、ユーグレナの得意とする分野がビジョンの中に盛 り込まれている。 ⑦ 新しい分野、事業領域に挑戦するということ自体、野心的である。 「事業の全体像を明確にする」「ステークホルダーへの意思表示をする」「事業展開の道標と なる」等の理由から、ビジョンが必要とされる訳だが、株式会社ユーグレナについてはこれ らを満たすビジョンを有していると判断できる。
  7. 7. 4 経営理念やビジョンからエンパワーメントについて分析 株式会社グロービス著「MBA マネジメント・ブック」(P.178~P.179)においては、エン パワーメントについて以下のように説明している。 ・与えられた(業務)目標を達成するために、組織の構成員に自律的に行動する「力」を 与えること。経営の技術の一種である。 ・エンパワーメントは自律性を促し、支援することにある。 ・変化が不確実でそのスピードも速い近年、「組織構成員の自律的な行動」の重要性が高 まっている。 更に、エンパワーメントの成功要因として、以下の3つが述べられている。 ・経営理念、ビジョンの共有 ・正当な評価と報奨 ・能力の把握と資源の提供 株式会社ユーグレナについて上記の項目を経営理念や経営ビジョンから可能な限り検証 すると、euglism の「5. オーナーシップ」や「6. 常に最新、常に一番」、「7. 自己責任 」などは、自立性を促すことに繋がるものであると言える。また、「1. 多様性を楽しむ」「9. チームシップを目指す」などは、支援することに繋がるものであると言える。エンパワーメ ントの成功要因については、「経営理念、ビジョンの共有」は十分可能であろうと言えるが、 「正当な評価と報奨」や「能力と資源の提供」については、きちんと機能できているか不明 であり、懸念点のひとつである。
  8. 8. 5 経営理念や経営ビジョンと事業の整合性について ピーター・ドラッカーは著書「マネジメント」の企業目標の項目において、アルキメデス の言葉を引用している。「私に立つ場所を与えよ。そうすれば世界をもちあげることができ る」企業はどこで何をするか、だれを顧客にするのかを正しく定義さえできれば、必ず成功 すると述べている。大前研一氏著「「ベンチャー起業」実践教本」(P.275~P276)において も、本当の顧客は誰なのかを常に考えることの重要性が述べられている。例えば、医薬品メ ーカーの営業マンの顧客は、医者なのか患者なのかという例が挙げられている。株式会社ユ ーグレナにおいては、企業はどこで何をするのかについては、経営理念や経営ビジョンで述 べられており、事業に整合していると言えるが、だれを顧客にするのかという点については、 経営理念や経営ビジョンからは、まだ曖昧であるということが伝わってくる。また、収穫や 公平性についても、弱い所があると言わざるを得ないが、マイケル・ポーターが CSV (Creating Shared Value)として、本業に即した形で社会的課題を解決する取組みこそが 次世代に求められる企業の形であると述べているように、株式会社ユーグレナの経営理念 や経営ビジョンは CSV に近い形であり、その観点からは期待度の高い事業形態に合致して いるものであると言える。
  9. 9. 6 参考文献・参考資料リスト ※1 株式会社ユーグレナホームページ http://www.euglena.jp/company/vision.html ※2 ジェフリー・A・ティモンズ氏著「ベンチャー創造の理論と戦略」 ※3 株式会社グロービス著「MBA ビジネスプラン」 ※4 株式会社グロービス著「MBA マネジメント・ブック」 ※5 大前研一氏著「「ベンチャー起業」実践教本」

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