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「旅のことば」活用に関するご紹介
一般社団法人認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
「旅のことば」プロジェクト
https://www.facebook.com/dementia.friendly.japan/
「旅のことば」が目指すこと
認知症とともによりよく生きるためのヒントが書かれた「旅のことば」。
すでに多くの現場で、認知症当事者の本人・家族・専門職の方から、
「とても役にたつ」「助けられた」、そして「たくさんの人の手にと届
いてほしい」という声が届いています。
認知症の方、そのご家族、まわりの方がよい時間を過ごせるように
「旅のことば」をもっと多くの方に届けたい。
豊かな高齢化社会への漢方薬と言われる「旅のことば」をみなさんと協
力しながら、多くの方の手に届ける方法を模索していきたいと思ってい
ます。
【参考】「旅のことば」がカフェで使われている実際のシーン
町田市Dカフェ(スターバックスにて)
【参考】これまでに寄せられた声
認知症を取り巻く本人・家族・周囲のコミュニケー
ションを促すためのツールであり、認知症に対する
先入観や心のバリアを取り除き、自分事として認知
症のことを考えるきっかけを周囲の人に与えること
や、前向きに生きようとする気持ちを本人の意思に
より無理なく引き出すことを期待できる。
(川崎基準認証総合コメントより)
この「旅のことば」は、患者によって異なる様々な
症状や状況と、その対応策がカード式にまとめられ
ており、利用する人があてはまるカードをセレクト
し、自分だけのヒント集をつくることができる。使
い手に親身によりそうデザインであり、高く評価し
た。
(グッドデザイン賞 受賞理由より)
認知症当事者の方から、自ら認知症に関することを
話し始めてくれる。ボランティアさんが「は〜」と
驚いていた。日常では出てこない話が出てくる。こ
ちらから強引に引っ張りださなくても、カードを見
て自然にパッと出てくる感じ。
(町田のデイサービスひまわり 平田容子さん)
「やさしい本です。認知症のかた、そのかたの家族
や友人にも読んでもらえたらいいですね。きっと、
たくさんのやさしさが広がります」
「ひとつひとつの言葉がまるで自分に向けられてい
るかのように感じられ、天使の梯子が見えまし
た。」
「この本に示された、こうした視点を知るだけで、
暗闇の中に光を見つけることができます。認知症を
診るすべての病院の待合室にこの本を置いて頂きた
いです。」
「閉塞したと思った世界に、一縷の光を見いだせて
くれる……ゆっくりと優しい力に満ちた本だと思い
ました。」
「4年間、認知症の母親を介護しました。認知症の
本人も自分の新しい世界に戸惑い悲しみ、介護する
家族も戸惑い心身共に疲れ、時間がなく相談もでき
ない状況でした。その時にこの本があったな
ら。。。」
(Amazonの 読者レビューより)
話すことがそれほど得意でない人でも、
1. これまで培ってきた経験や体験を、
2. 自らの実感とともに語り、
3. 他の人たちとも共有することで、
4. 共感とつながりを増やしていく
ツールです。
ツールとしての「旅のことば」
 専門職同士の集まりにおいて
• OT学会年次総会のワークショップで利用。
• 奈良では、ベテランと若手、専門職と非専門職が「これからの自分たちの職
場」についての話し合いに活用。
• 東京では、「旅のことば」を使いながら、職員同士が経験を共有。
 地域の集まりにおいて
• 川崎市職員向け認知症サポーター講座では、自分事化のために利用。
• 千葉市では、家族会、市職員、IT専門家が立場を越えて話す場で利用。
• 恵那市では、地域のさまざまなセクターの人によるワークショップで活用。
• 練馬区では、図書館職員同士の研修「認知症にやさしい図書館」で利用。
• 町田市では、地域のカフェと連携した出張Dカフェで活用。
 教育の現場において
• 慶應義塾大学では、看護2年生の実習前教育に活用。
「旅のことば」の利用例
【前提】 参加者は「旅のことば」を使ったことがない
【ポイント】
① 「旅のことば」が何かという情報は重要ではない
② 「使えた」という感覚が大切 (「体験」>「知識」)
③ 自分ごとになっていくプロセスが大切
【全体の流れ】
1. テーブルには4人-5人が着席(5人以上だと「話せた」という満足感が減る
2. テーブルにカードを拡げる (40枚)
3. カードを眺めて好きなカードを1枚選ぶ (文章部分は気にしない) 5分
4. 選んだカードについて、選んだ理由を話す: テーブル人数 x 2分
5. 様々なバリーションへ
• 別のカードを選んで、会話を繰り返す
• 特定の一枚を選んで、テーブルで会話を続けていく
• 実現したいイベント(例:料理教室)に、選んだカードのイメージを
重ねて、どんな新しいアイディアを追加したらよいかを話してみる
簡単な「旅のことば」のワークショップ例
認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)では、「旅のこ
とば」をより多くの人に使ってもらいたいと考えて居ます。
そのために、
1. さまざまな組織やコミュニティと協力をして、
2. 使い方の知恵と経験を増やし、
3. ツール利用のノウハウの充実を図っていきたい
と思っています。
「 『旅のことば』をみんなで使おう!」コミュニティー
https://www.facebook.com/groups/244243222597370/
「旅のことば」の展開について
「旅のことば」入手方法
 「旅のことば」の書籍 (書店でも入手可能)
https://www.amazon.co.jp//dp/4621089277/
「旅のことば」カード (Amazonのみ)※
https://www.amazon.co.jp/dp/B00Z3ES334
「旅のことば」関連URL
 「『旅のことば』をみんなで使おう!」コミュニティー
https://www.facebook.com/groups/244243222597370/
 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)
https://www.facebook.com/dementia.friendly.japan/
 慶應義塾大学 『旅のことば』ページ
http://tabinokotoba.sfc.keio.ac.jp/
※ カードは10個以上であれば、クリエイティブシフトより入手可能
「旅のことば」の入手方法・関連URL
https://www.facebook.com/dementia.friendly.japan/

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