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Icc fukuoka 2022 governance and atmosphere kenji kobayashi

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Icc fukuoka 2022 governance and atmosphere kenji kobayashi

コーポレートガバナンスの本質は、「間違いを起こさないこと」ではなくて、社会に対してより良いインパクトを提供していけるよう、企業が適切に「リスクを取り続けられる」ようにしておくことにある、と考える。

「リスクを取り続ける」上で大きな阻害要因となっているのが、山本七平が言うところの「空気」であり、7&iはもちろんのこと、一見そうしたものに無縁そうなスタートアップにもしばしば「空気」は出現し、意思決定の質を下げる。

コーポレートガバナンスの本質は、「間違いを起こさないこと」ではなくて、社会に対してより良いインパクトを提供していけるよう、企業が適切に「リスクを取り続けられる」ようにしておくことにある、と考える。

「リスクを取り続ける」上で大きな阻害要因となっているのが、山本七平が言うところの「空気」であり、7&iはもちろんのこと、一見そうしたものに無縁そうなスタートアップにもしばしば「空気」は出現し、意思決定の質を下げる。

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Icc fukuoka 2022 governance and atmosphere kenji kobayashi

  1. 1. © Signifiant Inc. All Rights Reserved 国内最強の小売企業に対して世界最高峰のアクティビストファンドから突きつけられた評価 0 出所:ValueAct Capitalによる7&i ホールディングスに対する公開プレゼンテーション
  2. 2. © Signifiant Inc. All Rights Reserved 国内最強企業が、明確なファクトとロジックで示されることに対処できなかったのはなぜか? 1 出所:ValueAct Capitalによる7&i ホールディングスに対する公開プレゼンテーション
  3. 3. © Signifiant Inc. All Rights Reserved 7&I ホールディングスの取締役陣は無能なのか? 2  Valueactは、7&iの置かれた状況に関して、極めて明確なファクトと精緻なロジックで説明をしている。  にもかかわらず、7&i側がこれに対処しないのは、経営陣が無能だからなのか?  経営陣個々の能力の不足ではなく、意思決定をできなくなっている環境に問題があるのでは? ⇨ 「low-quality management team」ではなく 「dysfunctional management environment」の問題
  4. 4. © Signifiant Inc. All Rights Reserved ファクトとロジックが明白であるにも関わらず、それに反する意思決定をしてしまう事例 3 「全般の空気よりして、当時も今日も(大和)特攻出撃は当然と思う」(軍令部次長・小沢治三郎中将) 「「空気」とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である。一種の「超能力」かも知れない。何しろ、専門家ぞろ いの海軍の首脳に、「作戦として形をなさない」ことが「明白な事実」であることを、強行させ、後になると、そ の最高責任者が、なぜそれを行なったかを一言も説明できないような状態に落し込んでしまう」 「それは非常に強固でほぼ絶対的な支配力をもつ「判断の基準」であり、それに抵抗する者を異端として、 「抗空気罪」で社会的に葬るほどの力をもつ超能力であることは明らかである。」 —『「空気」の研究 (文春文庫)』山本 七平著 空気 >> ファクトとロジック
  5. 5. © Signifiant Inc. All Rights Reserved スタートアップの「空気」は大企業より軽いのか? 4  絶対的権力が生まれやすい  創業者が大株主であり、究極的にはNoを突きつける存在がいない  創業者か執行全体を統括しており、それ以外は全員「部下」である スタートアップこそ「空気」が生まれやすい面があることは過小評価すべきでない  創業者に対して忖度する構造が生まれやすい  人事や評価が制度化されておらず、創業者のさじ加減で決まる  思い通りにならない状況に対して、明確に圧が滲み出る  同質的なノリが(良い意味でも悪い意味でも)強い  客観的な指摘が時に「冷めてる」「ノリが悪い」になりうる
  6. 6. © Signifiant Inc. All Rights Reserved Dysfunctional management environmentに陥らないために… 5 ガバナンスが機能しているか  組織の「動機付け」を改めて見直す必要がある  「うちはvision drivenだから」とか言って安易に思考停止しない  評価制度や報酬設計などの「仕組み」 x マネジメントの日々の行動・振る舞い 社外取締役がたくさんいるか 委員会設置会社か ルールがたくさんあるか… = 「空気」に支配されているか否か
  7. 7. © Signifiant Inc. All Rights Reserved 組織の動機付けが誤っている典型的事例 6 出所:国土交通省 「建設工事受注動態統計調査の不適切処理に係る検証委員会」の 報告書
  8. 8. © Signifiant Inc. All Rights Reserved シニフィアン株式会社 小林 賢治 7 2005-2009年 2009年 2010年 2011-2015年 2015-2017年 2017年- 2019年- 大学院卒業後、株式会社コーポレート ディレクションにて経営コンサル ティングに従事 株式会社ディー・エヌ・エーに入社、人事部門を管掌する執行役員とし て採用改革・人事制度変更に従事 当時成長著しかったモバイルゲーム事業を管掌 同社取締役に就任、グローバル化等を推進 経営企画本部長に就任。取締役を退任(引き続き執行役員は務める) 元ミクシィ代表取締役社長朝倉、元ゴールドマンサックス村上とともに シニフィアン株式会社を設立。 共同代表を務める 上場を控えたレイターステージの未上場企業へのグロース投資を行う THE FUNDを創設

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