第9回しゃちほこオラクル倶楽部

1. OnPからOCIクラウドで切り替える時に気をつけなければいけない点私たちの手の内あかします、クラウド化のメリットとデメリット Tatsuya Suzuki Alliance Consultant A&C, Innovation Alliance Jan 19, 2020

4. シリーズ概要 4 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] テーマ：「移行」構成のクラウド化（今回ここ) キーワード：IaC データ移行(連携) テーマ：「開発」アプリケーションのクラウド化(次回) キーワード：OS選びコンテナ化 Elastic 自動テスト(CI) テーマ：「運用」体制のクラウド化(次々回) キーワード：監視しくじり先生浮いた人件費を何に使うか ※キーワード部分は後ろに行けば行くほどだいぶ仮

10. なぜオンプレで仮想化しないのか 10 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] オンプレで仮想化すればある程度は解決する。運用とか調達とかが大変なのでやりたくない ⇓ 人件費を絡めないと「クラウドのほうがいい」を数値化できず、経営層の理解を得られない。 IT人材のクラウドシフトも進みつつあるので、ヒト属性を絡めないと各社にとって正しい判断ができない

14. 構成のクラウド化 #とは 14 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • AutoScalingへの対応 • Infrastructure as Code(後述) • リソース負荷を散らす • ScaleUpでやりたかったことをScaleOutで実現する(後述) • バージョンを最新orLTSに • とくにPaaSの場合バージョンを自由にできません(塩漬不可)

16. Infrastructure as Code(IaC) is 何？ 16 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • インフラ設定のコード化 • コマンド一発で設定完了。単純なところでシェルスクリプトなど • 実行可能な手順書 • レビュー/バージョン管理/繰り返し実行が可能 • ちょっと手間かもしれない？ • 手順書は作るしテストもするからそんなことはないのでは？

17. Infrastructure as Code(IaC) is 何？ [Date] Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted 17 https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1608/25/news03.html

18. Infrastructure as Code(IaC) is 何？ [Date] Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted 18 https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1608/25/news03.html

19. Ansibleのサンプル (OCI公式のモジュール) 19 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] https://github.com/oracle/oci-ansible-collection/blob/master/samples/compute/launch_compute_instance/sample.yaml

20. 細かいコマンド実行はAnsibleのほうが得意 20 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] https://qiita.com/ArimaRyunosuke/items/1f9d840311584d8160bc https://gist.github.com/tkuchiki/f0b804f2bae96e8676e5d86c0ee2bcb8 コマンド書けばOK shファイルを入れておいて実行するなどのひと手間が必要

22. IaC引っかかりポイントと回答 22 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • 複数OSの対応ガー • しなくていい。必要なぶんだけあればいい。 • 冪等性ガー • Immutable Infrastructure(後述)と組み合わせるとほぼ不要 • 新しいこと覚えるの辛い。。 • 勉強しましょう☺ (最悪シェルスクリプトでいい)

24. Immutable Infrastructure is 何？ [Date] Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted 24 https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1701/23/news036.html

25. Immutable Infrastructure is 何？ [Date] Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted 25 https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1701/23/news036.html

26. Immutable Infrastructure is 何？ 26 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • 初回構築したら触らない。変更しないインフラ。 • サーバーの中身を変更せず、新しく作って古いのを破棄。 • IaCの「冪等性」の難易度が下がる • 二度目の実行で同じ結果を、という部分は無視できる • バージョン指定には気をつけましょう

28. どうやって？ 28 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • DBorバッチサーバーをいいやつにして処理を集中→NG • もともとSPOF的観点からもよろしくない • けど、資金投入先を集中できたので良かったかもしれない • (たとえば)O/Rマッパーを導入する • DB側の処理の一部がアプリケーション・サーバーに移る • (たとえば)JOBのキューイングをする • バッチを含む非同期処理が分散可能になる

30. 移行のポイント 30 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • アプリケーションの移行 • 構成のクラウド化をいつやるか 1. やらない 2. 移行してからやる 3. やってから移行する • データの移行 • ほぼ一般的な移行の話の範疇と同じはず

32. 構成のクラウド化をいつやるかやらないパターンメリット • 新しく準備するのは工数だけ - 既存の手順書をそのまま実行デメリット • 移行自体の構築の手間がかかる • IaaSでオンプレ環境を再現できるかによる - できてもコスパが良くないケースが多い • クラウドのメリット(運用工数削減)ができない - コストメリットを出すのが難しい 32 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date]

33. 構成のクラウド化をいつやるか移行してからやるパターンメリット • 移行完了までが早い • クラウド化までがスコープに入っている - コストメリットを出しやすいデメリット • 移行自体の構築の手間がかかる • バージョンの問題などで落ち着けない - クラウド側からバージョンアップの重圧 - やったらやりきらないといけない 33 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date]

34. 構成のクラウド化をいつやるかやってから移行するパターンメリット • それぞれの時点でコストメリットがあるはず - クラウド化の時点で運用工数削減 - 移行の時点でインフラコスト削減 • 途中でプロジェクトを中断しやすい • 作業中の変更にも追従しやすい • 個人的に最もおすすめデメリット • 多少のムダが含まれる - 既存環境へのIaC対応がクラウドで使えないかも - クラウド移行のときにバージョンアップ等必要 34 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date]

36. データの移行 36 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • RDBMSの移行も同時にやるのは避けたほうがいい • インフラ移行もRDBMS切り替えもすごい手間 • ２つ同時にやると難易度が跳ね上がる • というか別にDBはOracleのままでも良いのでは？ • DBは安易に分割してはいけない • 一つのアプリケーション内で複数DBを持つとDBをまたぐ処理がシステム関連系レベルの難易度になってしまう • 単機能DBへの移行は慎重に。

38. 38 1970s Relational DB 1980s Object DBs Converged DB XML DBs Converged DB JSON DBs Converged DB 1990s 2000s 2010s 20?? Cobol ISAM Next DB Solution Complexity

40. データの移行タイミング(よくありがちな話なので軽め) 40 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • システム停止可否 • 無停止移行は経験上マストではないことが多い • 無停止で跳ね上がるコストを意識しましょう • 過去のバックアップの移行(忘れがち) • 別RDBMSや単機能DBへの移行をしたときに困る • 一世代分ぐらいは移行できていたほうが良い • 並行稼動は大変 • メンテ対象が二倍になるので可能な限り避けたい

41. OCI上でOracleテクノロジがより便利に 41 他クラウドでは用途応じて別々のDBを利用したほうが効率的だが中間ファイル置き場が必要となり構成が煩雑になりやすいです。 OracleDBとGoldenGateを利用するとシンプルな構成で運用の手間を減らせます。ゼロダウンタイム移行等の場合AWS上でもGoldenGateが推奨されている。構成図の出典元

43. まとめ 43 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted [Date] • IaC+Immutable Infrastructure • やって悪いことはないのでやりましょう • 個人的にはTerraformで構築してAnsibleで流し込むのがおすすめ • 人的コストをちゃんと意識しましょう • 意外と根性論で忘れ去られがち • 人材調達コストも意識したい • 可能な限りミニマムに • ひとつひとつが大手術。難易度下げていきましょう

44. OCIjpはOCIエキスパートによるユーザーコミュニティです毎月第３火曜日ごろに開催しています。大規模な構築事例や初心者向けハンズオンなど OCIに関わることなら何でも取り上げます！ OCI初心者歓迎!! 毎月第３火曜日にイベント実施 twitter connpass

46. とっても急成長中のコミュニティ！ • 最近では40名overぐらいの規模で安定して開催できている • (数字が容易に調べられる)Azureは100名程度 • シェアに対してコミュニティが非常に活発と言えるはず - IaaSのシェア2%(Oracle) vs 18%(Azure) ※参考 • 資格や書籍も充実してきて始めやすい土台ができてきたOCI • Foundationが日本語で受験可能なのでとっつきやすい • AlwaysFree枠触りながら勉強すればとれるし、それで仕事もできるようになれるはず 46 Copyright © 2020, Oracle and/or its affiliates | Confidential: Internal/Restricted/Highly Restricted

48. 48 Oracle Cloudウェビナーシリーズエントリー＜知識レベル ☆☆☆＞実施目的：サービス固有ではない基礎情報展開 (価格体系・事例) xBDセッション各月想定トピック 7月：Zoom様登壇セミナー 8月： Oracle VMware Cloud Solution 9月：(仮)OOW見どころ 10月： (仮)OOWフィードバック 11月：(仮)Azure Interconnect 12月：(仮)AWS徹底比較月次基本コンテンツはじめてのOracle Cloud Infrastructure DX推進室パートナー様実施枠 xBDセッションファンデーション＜知識レベル ★★☆＞実施目的：各サービス概要紹介 6か月毎実施概要紹介コンテンツ(9) Security(7月W3) GoldenGate(7月W4) WebLogic Server(8月W4) Analytics(9月W3) Cloud Native(9月W4) Blockchain(10月W3) Data Science Platform(10月) HPC(11月W3) Management(11月W4) プロフェッショナル＜知識レベル ★ ★ ★＞実施目的：技術者向け概要紹介技術者向け概要紹介コンテンツ DBCS/ExaCS(7/11月W2) AutonomousDB(8月W3・12月W2) Oracle Cloud Infrastructure(9/1月W2) オンプレミスOracle Database(10/2月W2) Every Wednesday 15:00-16:00 Every Thursday 15:00-16:00 3か月毎実施概要紹介コンテンツ(4) DBCS/ExaCS(7/11月W1 ) AutonomousDB(8/12月W1) Oracle Cloud Infrastructure(9/1月W1) Oracle Database(10/2月W1)

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