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東松島式震災ごみリサイクル(東松島方式震災がれき処理)
- 2. 東松島市の位置
◆所在地
宮城県のほぼ中央、仙台
市と石巻市の間に位置。
◆地形
沿岸部に位置することか
ら標高1メートル~5メートル
の海岸が広がる
◆観光 ・特産品
大高森(松島四大観 )
奥松島(特別名勝松島の一角)
海苔、牡蠣、水稲、野菜 等
◆人口(震災前H23.1月末日)
43,153人(15,075世帯)
◆産業等
1次産業(農業、漁業)
航空自衛隊松島基地
(ブルーインパルス所属)
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- 3. 水色:浸水地域
赤丸:亡くなった方の住所地
浸水地域は市街地の65%
全国の被災市町村中最大
東松島市の被害状況
(平成25年6月現在)
●人的被害(市民)
死
者
1,105人
行方不明者
26人
計
1,131人(全住民の約3%)
●家屋被害
全壊世帯 5,499棟
大規模半壊
3,054棟
半壊世帯 2,501棟
計 11,054棟
(全世帯の約73%)
●流出・水没車両 約11,000台
●避難者(最大)
1万5,185人
●避難所(最大) 86箇所
3
- 7. 災害時における事前協定と早期の復興指針
東松島市は平成15年の宮城県
北部連続地震の経験を踏まえ、
来るべく災害に備え、市建設業
協会と独自災害協定を結んで次
の大災害に備え、協定を締結。
災害が発生した場合は、建設
業協会に事前協定に基づき、協
力要請するといった内容で、手
続きや経費の負担など(下記)か
ら成る。
平成17年7月に締結
内容の一部(協力要請)
●東松島市は、市内に災害が発生し、建設業協会の協力を必
要とするときは、建設業協会に対し次に掲げる事項を明らか
にし、文書をもって要請するものとする。ただし、緊急を要すると
きは、電話等をもって要請し、事後文書を提出するものとする。
●建設業協会は、前項の協力の要請があったときは、建設業
協会の組織する作業隊を速やかに出動させるものとする。
東松島市の建設業協会に対する要請は、東松島市長が行う
ものとする。
復旧復興指針
平成23年4月11日
東松島市「東日本大震災」復旧・復興指針
東
松
島
市
長
3月11日、東松島市はこのたびの東日本大震災によ
り多数の尊い人命を失い、日々の暮らしを営んでいた家
・まち、漁業・農業施設、公共施設など私たちの生活の
根幹をなす多くの部分が、巨大津波により失われた。
このような、有史以来、未曾有の大被害となった状況
から、(中略)本市の今後の復旧・復興対策を効率的・効
果的に実施するため、担当部局と実施時期を明記した具
体的な行動計画を示し、早期に市民が安心して生活でき
る環境にするよう推進体制を加速していく。
1.市民生活復旧・復興の方針
被災者及び市民が一刻でも早く安心して暮らすことがで
きる環境への復旧を急ぐため、当面、次の事項に総力をあ
げて取り組むものとする。(中略)
(5)瓦礫の撤去、震災ごみ関係、流出物
① 瓦礫の早期撤去による環境整備の推進
② 震災ごみの円滑な受け入れと分別の徹底
③ 流出車両・流出船舶の撤去、引き渡し、処分
④ 遺体の安置、埋火葬
7
- 10. 主な分別方式とリサイクルの流れ
①受付確認後
品目ごとに仮置き
木材、プラスチック、タ
イヤ、紙、布、タタミ、
石・コンクリ類、家電、
家電4品目、有害ゴミ、
鉄類、処理困難物、土砂
の14品目に分別
タイヤ
木材など14品目
②14品目に
整理し仮置き
有害ごみ
鉄類・アルミ等
石・コンクリート
選定した土砂
遠心分離機による再分別
がれき混合土砂
④がれき混合土砂
から再生土を生産
し復興資材に活用
約1.8%セメントを混合
③鉄類・アルミ等
は入札して売却
資源化物売却額
約3億6,000万円
分別し再商品化できる状態でな
いと売却はできない
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- 11. リサイクルの状況と経費の見込み
震災がれき発生量
リサイクル(計画)量
107万0,000トン
木材・木くず 37万1,000トン
混合ごみ
7万9,000トン
発生量-リサイクル量
コンクリート殻 40万4,000トン
アスファルト殻 3万4,000トン
=2万8,000トン(焼却量)
金属類 2万5,000トン
不燃物混合類 18万5,000トン
リサイクル率 約97.2%
合計 109万8,000トン
23~25年度の処理コスト
東松島市の処理費用3年間で 約437億円
当初の想定標準処理費 約645億円
約208億円の縮減効果
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