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生きた自然を記録・継承し、守り人
     を育てる自然史博物館とその標本

              佐久間大輔(大阪市立自然史博物館)



                    2013年1月12日
               分類学会連合シンポジウム@国立科学博物館




13年1月13日日曜日
今日のお話




13年1月13日日曜日
今日のお話

  •   標本の学術的価値は釈 に説法です
      ==>なので私はしません




13年1月13日日曜日
今日のお話

  •   標本の学術的価値は釈 に説法です
      ==>なので私はしません

  •   博物館界としてする議論、文化財レスキューの検証も、別の場が用
      意されています(例えば1月23日、2月4日、23日に開かれます)
      ==>なので、今日は分類学分野全体に向けて、博物館から考える
      論点をアピールします




13年1月13日日曜日
今日のお話

  •   標本の学術的価値は釈 に説法です
      ==>なので私はしません

  •   博物館界としてする議論、文化財レスキューの検証も、別の場が用
      意されています(例えば1月23日、2月4日、23日に開かれます)
      ==>なので、今日は分類学分野全体に向けて、博物館から考える
      論点をアピールします

  •   すぐに何か法制度が動くとは残念ながら思っていません
      ==>なので、いくつかきっかけとして出来そうな提言を書きます

13年1月13日日曜日
自然史博物館=地域の自然の研究機関であり、教
  育機関であり、人々が新たな価値に気づく出会い
     の場。ただしまだどこにでもあるわけではない
13年1月13日日曜日
1.天然記念物や自然保護区の
  科学的証拠標本としての自然史標本

  • 文化財行政で所管されている自然:天然記念物、世界

     自然遺産(、それと名勝?)

  • 天然記念物などをどう意義付け、管理するのか


  • 世界自然遺産を文化財で扱うのであれば、国立公園や

     その他自然保護区にも文化財的意義を認めるのが自然


13年1月13日日曜日
京都市深泥池
       生物群集全体が天然記念物に




13年1月13日日曜日
天然記念物をどう管理する?

  •   過去の記録は報告書・研究成果報告書などだけでいいのか

  •   昔の深泥池はどんなだったのか?例えばある生物が在来個
      体群だったのか、遺伝子で再検証する必要がある……など

      ==>標本による検証が必要(誰がどこでどう責任を持つ
      のか)


13年1月13日日曜日
おなじことが、国立公園など環境省事業にもいえる
              (あえて厳しく言えば生物多様性センターの規模では難しい)




・過去との比較ができず、地域ぐるみの継続したモニ
タリングがない。
・ナショナルセンターに保管されても残念ながら地域
での活用はできない
13年1月13日日曜日
植物標本庫
    (ハーバリウム)




13年1月13日日曜日
植物標本庫
    (ハーバリウム)
              大阪市立自然史博物館の標本を基礎に作られた
                  植物関連の生物多様性情報
                ・大阪府植物誌
             ・奈良県植物誌(作成中)
          ・近畿地方の苔類(児玉コレクション)
       ・和歌山県産シダ植物標本目録(真砂コレクション)

                 ・近畿地方の保護上重要な植物
                    ・大阪府レッドリスト
                    ・奈良県レッドリスト
                    ・三重県レッドリスト
               ・堺市レッドリスト、上野市レッドリスト・・

13年1月13日日曜日
今後はレッドリストと並び生物多様性
              ホットスポットもより重要に


     • ホットスポットのコアになるのは天然記念物・国

       立公園などなど。

     • 生物多様性国家戦略の立場で天然記念物や国立公

       園のモニタリングをどう実施し、貢献できるの
       か?


13年1月13日日曜日
提言




13年1月13日日曜日
提言
  •   天然記念物の現状調査の際に可能な範囲で「現状を記録する標本」を!
      それを地域の博物館で保管を(保管の現地主義を)

  •   その事業を端緒に文化庁は地域の自然史博物館とコンタクトを

  •   世界遺産指定地だけでなく、国立公園などの自然にも文化財的価値
      そうした複合的価値について積極的な対話を

  •   実は地方には自然系部局がなく、文化財以上に脆弱なところが多い。地
      方の文化財担当が「我が事」と意識を持つことが重要。国の動きは地方
      にも反映されることが期待できる

13年1月13日日曜日
2.文化的景観の
              構成要素として
  滋賀県近江八幡




                    奈良県明日香村

13年1月13日日曜日
13年1月13日日曜日
生物学的多様性と文化多様性の複合


              現状、その調査は自主的な研究




13年1月13日日曜日
文化財的価値は
              複合的価値の一つ
  •   景観に関わる歴史資料・民俗資料==>指定
      ではその構成要素である生物要素は?=>所管外??

  •   文化庁として対処するなら
      天然記念物と同様の制度付けはできないのか?

  •   自然要素は環境省、農地は農水省、公園は国土交通省ではある
      が、共管を模索しては

  •   (名勝、の制度も活用を考えるべきだろう)

13年1月13日日曜日
提言!
  • 文化多様性と生物多様性複合に関する制度設計のため

     の調査を環境・農水・文化の共同でパイロットスタ
     ディを!!

                            The Classic Historyof
                    Britain’s Landscape,Flora and Fauna




                         ギ ス
                        イ リ の                                            ギ ス
                                                                        イ リ の
                        カン リー
                          ト
                        サイド                                             カン リー
                                                                          ト
                         人と自然の
                         人と 然の
                                                                        サイド
                         景観形成史
                         景観 成史                            Oliver Rackham
                                                                           人と自然の
                            リ ・ッ ム
                           オ バー ラ カ
                           Oliver Rackham
                           Oliver Rackham                                  景観形成史
                                監訳    伊東宏樹
                                      奥敬一                                   リ ・ッ ム
                                                                           オ バー ラ カ
                                      佐久間大輔
                                                                           Oliver Rackham
                                      篠沢健太
                                      深町加津枝                                   監訳   伊東宏樹
                                                                                   奥敬一
                                                                                   佐久間大輔
                                                                                   篠沢健太
                                                                                   深町加津枝




                                    昭                           昭
                                    和                           和
                                    堂                           堂
                                Showado                       Showado
13年1月13日日曜日
3.自然とともに暮らす
              市民科学の成果として

  • 地域の自然史博物館の標本は誰が集めた?その先人は

     どういう存在?

  • 標本を利用し、成果を還元されるべきは誰?


  • そのことによって育つ次世代




13年1月13日日曜日
積極的な情報発信が、
        集まる情報の質を高める
      良い標本の取り方・送り
       方マニュアル
      自然を楽しむための視点

       の提供

      その結果として良い展示
      webで事前学習・楽しみ
       方も多様に



13年1月13日日曜日
鳥羽源藏




13年1月13日日曜日
3.11が発生、その時遠隔地の博物館に求められる役割は?
       公的位置づけがなかった  勝手連が機能した




13年1月13日日曜日
レスキューをオンサイトと
              オフサイトに切り分ける
       オンサイト         オフサイト
       • 人命救助        • 避難提供
       • 遺体捜索        • 情報収集整理
       • 生活復旧        • 資金収集
                     • 物資収集

                     • 文化財修理・保管
       • 回収・トリアージ    • 復興支援
       • 方針決定




13年1月13日日曜日
たくさんの館が、素早く呼応




                月刊ミュゼなど様々な媒体に記録が出ています



13年1月13日日曜日
自然史博周辺の
              コミュニティの実力試験
   ・友の会、植物のアマ
   チュア研究者など、標
   本の扱いに習熟した
   ボランティアがすぐに
   呼応。驚くべきスピー
   ドで処理をしてくれた
   ・のべ40人余が参加
   ・緊急即応なので習熟
   したスタッフの存在が
   鍵。


13年1月13日日曜日
西日本自然史系博物館ネットワークをはじめ、昆虫学芸員協議会や
          S-net参加館、GMMLなど自然系の博物館が震災に際して見せた
          動き
          遠隔地での植物標本レスキュー
          遠隔地での昆虫標本レスキュー、現地への派遣支援
          化石標本の現地でのレスキュー


          中間総括シンポジウム


          その他、正式に西日本事業ではないが、大阪自然史センターな
              どと共同した「子どもワークショップ」の遠征団派遣

                       これらの活動は、現地の皆さんの活動が
                       あってはじめて成立したもの
13年1月13日日曜日
∼ 三木茂博士が研究したメタセコイアと水草 ∼




                                                   三木茂博士生誕110年 メタセコイア発見70年
                                                    2011年は三木博士が化石をもとにメタセコイアを発見してから70年、生誕110年。
                                                                基本に忠実な観察で、それまでヌマスギやセコイアとされていた化石が未知の植物であ
                                        落葉樹。公園や学
                                   科の              校               ることを見出し、1941年にそれをメタセコイアと命名したのです。その後1945年に中
                               ギ                       に
                           ス
                                                                        国で三木博士が推定したとおりの、「生きているメタセコイア」が発見され、三木博




                                                       よ
                        




                                                           く
                       ?




                                                           植
                とは                                                      士の研究の正確さが実証されました。郷土香川県が輩出した三木博士の偉業は「20




                                                           えら
              メタセコイア

                                                                         世紀前半における植物学最大の発見!」と称賛されました。




                                                               れています。
                                                                          今回、三木博士の36000点余りの膨大な研究物を保管している大阪市立自然史博
                                                                         物館から、300点もの貴重な資料が貸し出されます。世界的な研究をした三木博士
                                                                         の成果の一端を見て、実感してください。
                                                                          
                                                                         * 期間中、親子教室「三木茂博士に挑戦しよう!」を実施しています。
                           三木町運動公園内「太古の森」



              会            1 期           2011年 7月16日 ∼ 9月11日
                                                    (土)       (日) 観覧料無料
              期                          2011年 9月17日   ∼11月23日
                                                                  午前9 30∼午後4 30まで
                                                                     :      :
                           2 期                      (土)       (水) 月曜休館(祝日の場合は翌日休館)



              さぬき市雨滝自然科学館                                                                                         国道11号




              〒761-0902 香川県さぬき市大川町富田中515番地2
              TEL.0879-43-0155 FAX.0879-23-2138
              主催:さぬき市雨滝自然科学館                                                                 第三P
                                                                                            (50台)
              共催:大阪市立自然史博物館 さぬき市教育委員会                                                               第一P
                                                                                                      (20台)

              後援:三木町教育委員会 香川県教育委員会 香川県小学校理科教育研究会                                                        第二P
                                                                                                          (19台)

13年1月13日日曜日      香川県中学校教育研究会理科部会 香川県高等学校教育研究会生地部会
大上宇市




13年1月13日日曜日
現地保存・現地活用により
                 どう広げるのか
              =博物館活動・社会教育活動


  • 先人を天上人にしない、身近に研究者、学芸員、アマ

     チュア研究者たちがたくさんいて、交流できる環境

  • 住民であるアマチュアのレベルアップが博物館コレク

     ションの質を上げる。

  • 次世代がひきつけられ、刺激され、育つ環境



13年1月13日日曜日
市民を自然へいざなう
       自然を語るための博
        物館の展示は、展示室
        内で完結しません。


       大阪各地の自然環境
        へと市民を誘い、また
        アマチュア研究者の楽
        しく、奥深い道へと誘
        います。
13年1月13日日曜日
アマチュアの育成・支援
       好きな事を科学や活動
        を通して社会に還元す
        る存在
       続けるためには交流の
        輪が必要




13年1月13日日曜日
ジュニア自然史クラブ




       親子では参加しない、中高生をターゲットにし
          た活動。もはや学校には文化部的活動は稀少
       既に初期のメンバーの中には博物館周辺で活躍
          する社会人、教員、ポスドク研究者などが

13年1月13日日曜日
地域に根をはるための
                博物館の活用
 • 文化財であるなら現地保存・現地公開が原則

    そうでなければ担い手も育たない

 • ここまで述べてきたとおり博物館の保つ役割は大きい


 • 地方自然史系博物館の活用

    しかし現状では地方博物館は自治体の意向で改廃も容
    易・事業費の余裕もあるわけではない

13年1月13日日曜日
使いやすさ優先の悲劇

  •   「文化財にしてしまうと住みに
      くいから」と条例指定文化財に
      しなかった渡辺家住宅の悲劇

  •   安定的維持の担保と活用のバラ
      ンスの制度設計をどうするか

  •   現状で博物館の改廃は届出のみ    渡辺家住宅
      (文化財保護行政とのアンバラ   毎日新聞より

      ンス)

13年1月13日日曜日
提言!!




13年1月13日日曜日
提言!!

  •   天然記念物や文化的景観・地域の自然史解明に関連した「重要コレク
      ション」をコレクション単位で文化財と認定しては。国宝、重文級にす
      ることが必要なのではなく、登録文化財のように広く、薄く。活用の判
      断の中に学芸員を位置づける。

  •   公開承認施設のように、「文化財保存施設」を承認。その廃止や重要な
      変更は文化庁申請。保護法24条に基づく国庫補助が付けば理想的。

  •   博物館の保全施策は一元的な施策をあるいは共管を(知らないとはいっ
      てくれるな)


13年1月13日日曜日
自然史博物館は「地域の自然の情報拠点」
      情報がたまっている場所
      情報の発信拠点
      情報が集まってくる場所


      情報を持った人が集まる
        場所
      情報にきづき、集める人
        を育てる場所
      情報を価値付ける場所
13年1月13日日曜日

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130112分類学会連合

  • 1. 生きた自然を記録・継承し、守り人 を育てる自然史博物館とその標本 佐久間大輔(大阪市立自然史博物館) 2013年1月12日 分類学会連合シンポジウム@国立科学博物館 13年1月13日日曜日
  • 3. 今日のお話 • 標本の学術的価値は釈 に説法です ==>なので私はしません 13年1月13日日曜日
  • 4. 今日のお話 • 標本の学術的価値は釈 に説法です ==>なので私はしません • 博物館界としてする議論、文化財レスキューの検証も、別の場が用 意されています(例えば1月23日、2月4日、23日に開かれます) ==>なので、今日は分類学分野全体に向けて、博物館から考える 論点をアピールします 13年1月13日日曜日
  • 5. 今日のお話 • 標本の学術的価値は釈 に説法です ==>なので私はしません • 博物館界としてする議論、文化財レスキューの検証も、別の場が用 意されています(例えば1月23日、2月4日、23日に開かれます) ==>なので、今日は分類学分野全体に向けて、博物館から考える 論点をアピールします • すぐに何か法制度が動くとは残念ながら思っていません ==>なので、いくつかきっかけとして出来そうな提言を書きます 13年1月13日日曜日
  • 6. 自然史博物館=地域の自然の研究機関であり、教 育機関であり、人々が新たな価値に気づく出会い の場。ただしまだどこにでもあるわけではない 13年1月13日日曜日
  • 7. 1.天然記念物や自然保護区の 科学的証拠標本としての自然史標本 • 文化財行政で所管されている自然:天然記念物、世界 自然遺産(、それと名勝?) • 天然記念物などをどう意義付け、管理するのか • 世界自然遺産を文化財で扱うのであれば、国立公園や その他自然保護区にも文化財的意義を認めるのが自然 13年1月13日日曜日
  • 8. 京都市深泥池 生物群集全体が天然記念物に 13年1月13日日曜日
  • 9. 天然記念物をどう管理する? • 過去の記録は報告書・研究成果報告書などだけでいいのか • 昔の深泥池はどんなだったのか?例えばある生物が在来個 体群だったのか、遺伝子で再検証する必要がある……など ==>標本による検証が必要(誰がどこでどう責任を持つ のか) 13年1月13日日曜日
  • 10. おなじことが、国立公園など環境省事業にもいえる (あえて厳しく言えば生物多様性センターの規模では難しい) ・過去との比較ができず、地域ぐるみの継続したモニ タリングがない。 ・ナショナルセンターに保管されても残念ながら地域 での活用はできない 13年1月13日日曜日
  • 11. 植物標本庫 (ハーバリウム) 13年1月13日日曜日
  • 12. 植物標本庫 (ハーバリウム) 大阪市立自然史博物館の標本を基礎に作られた 植物関連の生物多様性情報 ・大阪府植物誌 ・奈良県植物誌(作成中) ・近畿地方の苔類(児玉コレクション) ・和歌山県産シダ植物標本目録(真砂コレクション) ・近畿地方の保護上重要な植物 ・大阪府レッドリスト ・奈良県レッドリスト ・三重県レッドリスト ・堺市レッドリスト、上野市レッドリスト・・ 13年1月13日日曜日
  • 13. 今後はレッドリストと並び生物多様性 ホットスポットもより重要に • ホットスポットのコアになるのは天然記念物・国 立公園などなど。 • 生物多様性国家戦略の立場で天然記念物や国立公 園のモニタリングをどう実施し、貢献できるの か? 13年1月13日日曜日
  • 15. 提言 • 天然記念物の現状調査の際に可能な範囲で「現状を記録する標本」を! それを地域の博物館で保管を(保管の現地主義を) • その事業を端緒に文化庁は地域の自然史博物館とコンタクトを • 世界遺産指定地だけでなく、国立公園などの自然にも文化財的価値 そうした複合的価値について積極的な対話を • 実は地方には自然系部局がなく、文化財以上に脆弱なところが多い。地 方の文化財担当が「我が事」と意識を持つことが重要。国の動きは地方 にも反映されることが期待できる 13年1月13日日曜日
  • 16. 2.文化的景観の 構成要素として 滋賀県近江八幡 奈良県明日香村 13年1月13日日曜日
  • 18. 生物学的多様性と文化多様性の複合 現状、その調査は自主的な研究 13年1月13日日曜日
  • 19. 文化財的価値は 複合的価値の一つ • 景観に関わる歴史資料・民俗資料==>指定 ではその構成要素である生物要素は?=>所管外?? • 文化庁として対処するなら 天然記念物と同様の制度付けはできないのか? • 自然要素は環境省、農地は農水省、公園は国土交通省ではある が、共管を模索しては • (名勝、の制度も活用を考えるべきだろう) 13年1月13日日曜日
  • 20. 提言! • 文化多様性と生物多様性複合に関する制度設計のため の調査を環境・農水・文化の共同でパイロットスタ ディを!! The Classic Historyof Britain’s Landscape,Flora and Fauna ギ ス イ リ の ギ ス イ リ の カン リー ト サイド カン リー ト 人と自然の 人と 然の サイド 景観形成史 景観 成史 Oliver Rackham 人と自然の リ ・ッ ム オ バー ラ カ Oliver Rackham Oliver Rackham 景観形成史 監訳 伊東宏樹 奥敬一 リ ・ッ ム オ バー ラ カ 佐久間大輔 Oliver Rackham 篠沢健太 深町加津枝 監訳 伊東宏樹 奥敬一 佐久間大輔 篠沢健太 深町加津枝 昭 昭 和 和 堂 堂 Showado Showado 13年1月13日日曜日
  • 21. 3.自然とともに暮らす 市民科学の成果として • 地域の自然史博物館の標本は誰が集めた?その先人は どういう存在? • 標本を利用し、成果を還元されるべきは誰? • そのことによって育つ次世代 13年1月13日日曜日
  • 22. 積極的な情報発信が、 集まる情報の質を高める  良い標本の取り方・送り 方マニュアル  自然を楽しむための視点 の提供  その結果として良い展示  webで事前学習・楽しみ 方も多様に 13年1月13日日曜日
  • 24. 3.11が発生、その時遠隔地の博物館に求められる役割は? 公的位置づけがなかった  勝手連が機能した 13年1月13日日曜日
  • 25. レスキューをオンサイトと オフサイトに切り分ける オンサイト オフサイト • 人命救助 • 避難提供 • 遺体捜索 • 情報収集整理 • 生活復旧 • 資金収集 • 物資収集 • 文化財修理・保管 • 回収・トリアージ • 復興支援 • 方針決定 13年1月13日日曜日
  • 26. たくさんの館が、素早く呼応 月刊ミュゼなど様々な媒体に記録が出ています 13年1月13日日曜日
  • 27. 自然史博周辺の コミュニティの実力試験 ・友の会、植物のアマ チュア研究者など、標 本の扱いに習熟した ボランティアがすぐに 呼応。驚くべきスピー ドで処理をしてくれた ・のべ40人余が参加 ・緊急即応なので習熟 したスタッフの存在が 鍵。 13年1月13日日曜日
  • 28. 西日本自然史系博物館ネットワークをはじめ、昆虫学芸員協議会や S-net参加館、GMMLなど自然系の博物館が震災に際して見せた 動き 遠隔地での植物標本レスキュー 遠隔地での昆虫標本レスキュー、現地への派遣支援 化石標本の現地でのレスキュー 中間総括シンポジウム その他、正式に西日本事業ではないが、大阪自然史センターな どと共同した「子どもワークショップ」の遠征団派遣 これらの活動は、現地の皆さんの活動が あってはじめて成立したもの 13年1月13日日曜日
  • 29. ∼ 三木茂博士が研究したメタセコイアと水草 ∼ 三木茂博士生誕110年 メタセコイア発見70年  2011年は三木博士が化石をもとにメタセコイアを発見してから70年、生誕110年。  基本に忠実な観察で、それまでヌマスギやセコイアとされていた化石が未知の植物であ 落葉樹。公園や学 科の 校 ることを見出し、1941年にそれをメタセコイアと命名したのです。その後1945年に中 ギ に ス 国で三木博士が推定したとおりの、「生きているメタセコイア」が発見され、三木博 よ   く ? 植 とは 士の研究の正確さが実証されました。郷土香川県が輩出した三木博士の偉業は「20 えら メタセコイア 世紀前半における植物学最大の発見!」と称賛されました。 れています。  今回、三木博士の36000点余りの膨大な研究物を保管している大阪市立自然史博 物館から、300点もの貴重な資料が貸し出されます。世界的な研究をした三木博士 の成果の一端を見て、実感してください。   * 期間中、親子教室「三木茂博士に挑戦しよう!」を実施しています。 三木町運動公園内「太古の森」 会 1 期 2011年 7月16日 ∼ 9月11日 (土) (日) 観覧料無料 期 2011年 9月17日 ∼11月23日 午前9 30∼午後4 30まで : : 2 期 (土) (水) 月曜休館(祝日の場合は翌日休館) さぬき市雨滝自然科学館 国道11号 〒761-0902 香川県さぬき市大川町富田中515番地2 TEL.0879-43-0155 FAX.0879-23-2138 主催:さぬき市雨滝自然科学館 第三P (50台) 共催:大阪市立自然史博物館 さぬき市教育委員会 第一P (20台) 後援:三木町教育委員会 香川県教育委員会 香川県小学校理科教育研究会 第二P (19台) 13年1月13日日曜日    香川県中学校教育研究会理科部会 香川県高等学校教育研究会生地部会
  • 31. 現地保存・現地活用により どう広げるのか =博物館活動・社会教育活動 • 先人を天上人にしない、身近に研究者、学芸員、アマ チュア研究者たちがたくさんいて、交流できる環境 • 住民であるアマチュアのレベルアップが博物館コレク ションの質を上げる。 • 次世代がひきつけられ、刺激され、育つ環境 13年1月13日日曜日
  • 32. 市民を自然へいざなう 自然を語るための博 物館の展示は、展示室 内で完結しません。 大阪各地の自然環境 へと市民を誘い、また アマチュア研究者の楽 しく、奥深い道へと誘 います。 13年1月13日日曜日
  • 33. アマチュアの育成・支援 好きな事を科学や活動 を通して社会に還元す る存在 続けるためには交流の 輪が必要 13年1月13日日曜日
  • 34. ジュニア自然史クラブ 親子では参加しない、中高生をターゲットにし た活動。もはや学校には文化部的活動は稀少 既に初期のメンバーの中には博物館周辺で活躍 する社会人、教員、ポスドク研究者などが 13年1月13日日曜日
  • 35. 地域に根をはるための 博物館の活用 • 文化財であるなら現地保存・現地公開が原則 そうでなければ担い手も育たない • ここまで述べてきたとおり博物館の保つ役割は大きい • 地方自然史系博物館の活用 しかし現状では地方博物館は自治体の意向で改廃も容 易・事業費の余裕もあるわけではない 13年1月13日日曜日
  • 36. 使いやすさ優先の悲劇 • 「文化財にしてしまうと住みに くいから」と条例指定文化財に しなかった渡辺家住宅の悲劇 • 安定的維持の担保と活用のバラ ンスの制度設計をどうするか • 現状で博物館の改廃は届出のみ 渡辺家住宅 (文化財保護行政とのアンバラ 毎日新聞より ンス) 13年1月13日日曜日
  • 38. 提言!! • 天然記念物や文化的景観・地域の自然史解明に関連した「重要コレク ション」をコレクション単位で文化財と認定しては。国宝、重文級にす ることが必要なのではなく、登録文化財のように広く、薄く。活用の判 断の中に学芸員を位置づける。 • 公開承認施設のように、「文化財保存施設」を承認。その廃止や重要な 変更は文化庁申請。保護法24条に基づく国庫補助が付けば理想的。 • 博物館の保全施策は一元的な施策をあるいは共管を(知らないとはいっ てくれるな) 13年1月13日日曜日
  • 39. 自然史博物館は「地域の自然の情報拠点」  情報がたまっている場所  情報の発信拠点  情報が集まってくる場所  情報を持った人が集まる 場所  情報にきづき、集める人 を育てる場所  情報を価値付ける場所 13年1月13日日曜日