学生向けのスキルアップ資料です。イベント集客を数値を計測することで分析し、アクションに落とすためのポイントをまとめています。

1. 学生団体向けスキルアップ資料
イベント集客を成功させる
「プロモーション」の法則
制作：学生団体へのススメ

2. 目次
１．イベント集客の仕組みとは？
２．ターゲットに届けるためにすべきこと
３．CTRを向上させる３つの施策
４．[興味⇒行動]を引き起こす４つの要因
５．当日キャンセルを無くす丁寧な対応

3. １．イベント集客の仕組みとは？
イベントを開催する学生団体は多いと思います。
学生団体でなくとも、個人で交流会や飲み会、
人が集まるような企画をやることはあるはずです。
そういった企画のなかで、どの程度の参加者が見込めるのか、
どうやって考えているでしょうか？
比較的、感覚に頼って考えていたり、
あまり予測を立てずに進めていないでしょうか？
イベント集客がどういった仕組みなのか、
しっかりと分析できるプロモーションの法則を紹介します。

4. Point. 1
イベント集客の方程式は、
当日参加者＝
「リーチ数×CTR×CVR×キャンセル率」
イベント集客の仕組みを考えるときには、
参加者という結果だけでなく、
そこに至るまでの各段階の数値を知る必要があります。
具体的に見るべき数値は以下の通りです。
■リーチ数：
自分たちの告知が届いてる人数です。
■CTR：
告知ページへのクリック率です。
イベントに興味を持ってくれた人数の割合となります。
■CVR：
イベントへの申込率です。
どれだけの割合で申し込んでくれたか分かります。
各段階ごとに数値を図ることで、
どこが問題なのかしっかりと把握することが重要です。

5. Point. 2
集客状況を分析できるように、
数値がみえる施策を取り入れる。
リーチ数、CTR、CVRを図ることが大事と伝えましたが、
これらを分析するためには、数値を測る必要があります。
具体的にどう数値をチェックすればいいか、
取り入れるべき施策/ツールを簡単に紹介します。
詳細は別項目で確認してみてください。
■リーチ数を分析するには？
・twitter:：「Buffer」で届いた総フォロワー数を測る
・Facebook：FBページインサイトで確認する
■CTR(クリック率)を分析するには？
・twitter：「goo.gl」でクリック数を測る
・Facebook：FBページインサイトで確認する
■CVR(申込み率)を分析するには？
・イベントページのPVを「Google Analytics」で確認する
・申込人数を「Googleドキュメント」などで把握する
学生団体へのススメ
申込人数はしっかりと把握していると思うのですが、
どれだけの人数にリーチしているのか、興味を持ってもらえているのか、
そういった数値の分析をしっかりと取り入れましょう。

6. ２．ターゲットに届けるためにすべきこと
どれだけ多くの人達に自分たちのイベントを知ってもらうか、
それがまず始めの課題となります。
たとえ参加者にならずとも自分たちの認知度向上や、
情報拡散として協力してもらえる可能性もあります。
と言っても、闇雲にプロモーションしても意味がありません。
自分たちのメッセージを届けたい人にしっかりと届けることで、
より大きな成果を生み出せます。
この項目では、どう発信していくのが効果的か、
リーチ数を上げるためにはどうすればいいか紹介します。

7. Point. 1
メインターゲットを定め、
ターゲットにあった媒体選択を行う。
まずは「ターゲティング」を行いましょう。
大学生なのか、男性なのか、どんな性格なのか、
一番来てほしい人物像を思い浮かべましょう。
「都内の活発的な大学生」といった大枠だけでなく、
性別、価値観、見た目、ライフスタイルなど詳細なデータを盛り込み、
ターゲットとなる典型的な人物像を作り上げ行う広告の手法を、
「ペルソナマーケティング」といいます。
「ペルソナ」を定めることで、
メンバーのなかでのターゲット像がしっかりと共有され、
認識のズレや間違った方向への広報はなくなります。
また、ターゲットにあった媒体選択を行いましょう。
幅広い層にリーチしたいのであれば拡散性が高いtwitter、
知り合いや身内などにリーチするのであれば、
招待などもしやすくイベント参加者が分かるfacebook、
よりクローズに行いたいのであればメールを使うなど、
ターゲットとイベントの趣旨に合わせて、
告知を行う媒体を選びましょう。

8. Point. 2
告知のタイミングを変えることで、
リーチする層の幅を広げていく。
この資料を読んでいるかたはおそらく、
ソーシャルメディアを使って告知をしている人は少なくないでしょう。
告知をするときにtwitter,facebookを使っていると思うのですが、
告知のタイミングは考えていますか？
ソーシャルメディアはユーザーの行動特性に影響を受けるため、
時間帯によって滞在するユーザーにも差があります。
朝の通勤でtwitterをチェックする人もいれば、
昼間の大学で空いた時間に見る人もいます。
もしかしたら夜しか見ない人もいるかもしれません。
同じ媒体でも時間帯が違うだけで違ったユーザーに届くため、
時間帯を変えて告知してみましょう。
参考までにおすすめのtwitterの投稿時間は、
昼間12:00 14:00｜お昼休み、もしくは比較的移動が多い時間帯
夕方18:00 19:00｜帰宅、もしくは別行動を取ることが多い時間帯
夜間22:00 24:00｜家でPCやケータイを使用する人が多い時間帯
学生団体へのススメ
これらの時間帯は、滞在しているユーザーが多いため、
リーチ数が高く、普段より高いPVやクリック数が見込めます。

9. Point. 3
告知量を数値化することで、
客観的に告知が多いかどうか判断する。
大事なことを先に伝えておくと、
「意外とみんなは告知を見ていません」
自分で発信していると、その告知も目立ちますし、
たくさん告知している気になるかもしれませんが、
周りから見れば、多くある情報のほんの僅かに過ぎません。
自分がどの程度告知をしているのか、客観的に判断しましょう。
具体的にすることとしては、
１週間の告知ツイート数を数えましょう。
自分ではたくさん告知しているつもりが、意外と少ないかもしれません。
また、そのツイートがどの程度反応があったか見てみましょう。
オススメのツールとしては、「Buffer」です。
このツールを使うことで、
ツイートのリーチ数/RT数/ふぁぼ数がひと目で分かります。
ツイートにURLが付いていた場合は、
そのURLのクリック数も測定してくれるためとても便利です。
学生団体へのススメ
もしリーチ数やクリック数が少ない場合は、
告知を増やしたり、別の手段での告知も考える必要があります。
まずは、しっかりとリーチしているかどうか判断しましょう。

10. ３．CTRを向上させる３つの施策
ターゲットにメッセージが届いても、伝わらくては意味がないです。
どうすれば興味を持ってもらえるのか、
始めに接するPRによって興味をもつかどうかは決まります。
最近では、新規ターゲットに対する、
ファーストコンタクトの媒体としてtwitterが一番使われている、
と思われます。
今回は、twitterにフォーカスして、いかに興味を喚起させ、
イベントページヘのクリック数を挙げていけばいいか、
CTR向上のための施策をご紹介したいと思います。

11. Point. 1
キーワードを選定して、
情報量をコントロールする。
まずはイベントに関するキーワードをリストアップしましょう。
キーワードのリストアップが完了したら、
どのキーワードがいいか選定していきます。
Twitterの場合、何度もツイートすることが可能ですので、
実際にツイートの反応を見て、キーワードの選定をするといいです。
実際にツイートする歳の注意点としては、
・情報を入れ過ぎない
・クリックされやすい言葉選び
に気をつけてください。
ただ、キーワードを並べただけでは魅力は伝わらないため、
一度に選択するキーワードは２つ程度に抑えて、
そのキーワードを軸に、より深い説明を加えていきましょう。
このとき、ターゲットに合わせて、
キーワードを変えたり、文のテイストを変えるなども行なってください。
また、URLを必ずつけてクリックされる告知文を心がけましょう。
140文字で伝えられる魅力は限られています。
あくまで興味を持ってもらいイベントを見てもらうのが目的なので、
クリックしたくなる文章を心がけてください。

12. Point. 2
文字数は80 100文字。
非公式RTでさらなる拡散をはかる。
実際にツイートの告知文を作るときのアドバイスとしては、
【文字数は80 100字】にしておくのがいいです。
もしなにかコメントをつけてツイートしたいときに、
（＝こういったツイートを「非公式RT」といいます）
140文字ぴったりだと行うことができません。
ユーザー名とコメント分の文字数を考えて、
100文字以内に収めるのがベストです。
RTで拡散していくのも大事ですが、
非公式RTのほうが信頼度がより高くなります。
知らないアカウントの情報よりも、
自分が見たことのある知り合いのアカウントのほうが、
情報の信頼度は高くなりますし、
Twitterクライアントを使っているユーザーの場合ですと、
公式RTが表示されないケースもあります。
より多くのユーザーに見てもらうためにも、
公式RTだけでなく非公式RTもするようにしましょう。
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13. Point. 3
CTRを計測することで、
反応がよい告知を重点的に行う。
ツイートのCTRの計測方法について紹介します。
URLがどれだけ計測されたか、クリック数を知る必要があります。
オススメのツールは、「goo.url shortener」です。
このツールを使うことでクリック数だけでなく、
・どの時間帯にクリックされたか、
・使われているデバイスはなにか、
なども知ることができます。
具体的な改善方法ですが、
他のツイートに比べてクリック数が少ないときには、
クリック数が多いツイートのキーワードに変えてみましょう。
デバイスに関しては、モバイルなのかPCなのか確認してみてください。
携帯から申し込むのは手間と考える人は多いと思うので、
PCからのクリックが多いほうが申込数は増えるはずです。
また、ツイートをお気に入りにいれてくれたユーザーは、
必ずチェックしておきましょう。
学生団体へのススメ
どういった人が興味を持っているか知ることで、
今後のプロモーションに大きく役に立つはずです。

14. ４．[興味⇒行動]を引き起こす２つの要因
イベント告知のページを見ているということは、
少なからずイベントに興味を持っているということです。
興味を持っている人が申し込んでもらうための施策として、
大きく２つに分けることができます。
イベントの魅力を伝えるプラス面を伸ばしていくか、
申し込むのを止めるマイナス面を消していくか、
の２つです。
この２つをもとに、行動を引き起こす要因をしっかりと掴むことで、
CVR(申込率)は今までの数倍にまで上げることができます。
今回は、CVRを上げるためにどうすればいいか紹介したいと思います。

15. Point. 1
他にはないオリジナリティで、
しっかりと魅力付けを行う。
まずは、イベントのプラスの側面を最大限に伝えましょう。
ただ人の感覚は人それぞれですので、ありのままに表現したとしたら、
相手にとって魅力的にみえるかどうかは分かりません。
そこで心がけてほしいのが、この２つの点です。
・他イベントとの比較を行う
・貴重性を出す（オンリーワンかどうか）
この２点を気を付けた上で、イベントの告知文を書いてみてください。
まずは「他イベントとの比較」です。
あなたのイベントを知らない人は、
他のイベントより優れているか、という点で申込を判断します。
「安いか」「面白いのか」「バイトより価値はあるか」
など、自分の価値基準と照らし合わせて考えます。
また、他にはない魅力があるのもプラスです。
このイベントでしか味わえない価値があるならば、
それは他イベントや予定に対してとても有利に働くはずです。
告知文の書き方の詳細は下記ページに詳しく書いてあるので、
こちらを参照してみてください。
「目立たないイベントを魅力的に変える告知文の書き方」

16. Point. 2
ユーザーの参加障壁を下げ、
申し込みやすい環境つくりを行う。
どんなに魅力的なイベントでもマイナス要因があるだけで、
申込を止めてしまうケースは多くあります。
どんなに安くて美味しいラーメン屋でも行列が出来ていたら、
食べに行くのを止めてしまうことはありますよね。
どんなにプラス要因が大きくても、
マイナス要因があるだけで申込数は下がってしまいます。
以下に、マイナス要因となるケースをまとめたので、
当てはまるモノがあれば改善していきましょう。
・どうやって申しこめばいいか分からない
・場所/時間などの詳細が分からず申し込めない
・申込での記入が多くて面倒
・ケータイから申込ができない
・参加費を振込しなくてはいけず手間がかかる
・イベント時間が長く参加できない
・どんな人が参加するか分からず参加するか迷う
・申込締切が早くて返事ができない
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これらの半分以上は運営側の努力だけで改善できるはずです。
もし当てはまっているケースがあったとしたら、
すぐに改善しておきましょう！

17. Point. 3
CVRが３％を下回ったら、
告知文とコンテンツの変更を検討する。
最後にCVR(申込率)の計測と改善策に関してまとめておきます。
イベントの質や内容によりますが、
学生イベントのCVRは平均3 8%だと予想しています。
人気イベントであれば10%を超えるときもあるでしょうし、
マイナーな企画であれば3%を下回ることもあります。
計測方法としては、
「イベントのPV÷申込人数＝申込率」となります。
100PVだとしたらおおよそ100人が見ていることとなり、
申込人数が5%だとしたら、CVRは5%ととなります。
また、3%を下回った場合は、すぐに改善しましょう。
100人がみても3人しか申し込まないとしたら、
30人集客するために1000人がイベントページを見る必要があります。
学生でリーチ出来る人数には限界があるため、
いかにこのCVRを高く設定しておくか、がとても重要です。
CVRが低いと感じたときには、
前ページでの説明を参考に告知文の修正を行ったり、
学生団体へのススメ
コンテンツ自体の変更も検討したほうがいいです。
また、イベント開催後は次のイベント時の参考にもなるため、
最終的なCVRを計算して後輩に引き継ぐといいでしょう。

18. ４．当日キャンセルをなくす丁寧な対応
最後に、キャンセルを減らすための方法を共有したいと思います。
前述のCVRなどで分かったように、
１人の申込をキャンセルで失ってしまうと、
その１人の申込を得るために必要な労力はとても大きいため、
いかにキャンセルを減らせるかが重要になってきます。
もちろんやむを得ない事情でキャンセルする場合もありますが、
キャンセルの半分弱は参加者の気持ちの問題で、
運営側の努力で比較的下がる可能性が大いにあります。
１人のキャンセルを減らすことは、
数百人のターゲットにアプローチするのと同じほどの価値、
ということを認識した上で、取り組んでみましょう。

19. Point. 1
定期的にリマインドの連絡を入れる。
参加者に対するリマインド(参加確認)の連絡は必ずしましょう。
しっかりと覚えている人が大半ですが、
場合によっては忘れてしまうこともありますし、
リマインドがあるのが当然と思っている人にとっては、
連絡が来ないだけで開催されないかと不安になる人もいます。
メール１つの連絡で参加者の人数が左右してしまうので、
しっかりとリマインドの連絡を行うことをおすすめします。
どのタイミングでリマインド連絡をすべきか、
以下にまとめておくので、参考にしてみてください。
（・イベント開催２週間前）
・イベント開催１週間前
・イベント開催３日前
（・イベント開催２日前）
・イベント開催前日
・イベント当日
イベントの規模にもよりますが、
早期申込者がいる場合は、早い段階で連絡を行い、
開催１週間前には合わせて週に３回ほど連絡してもいいと思います。

20. Point. 2
参加者との距離をなるべく近づける。
イベントの規模が大きくなってくると、
運営側も参加者側もお互いの顔が見えなくなり、
どうしても対応が雑になりがちです。
別に知り合いじゃないし、無断キャンセルでいいや、と思ったり、
運営側もリマインドの連絡も適当になりがちです。
こういったことがないように、
参加者との距離を事前に近づけておくといいです。
具体的には、リマインドの連絡とは別に、
・参加者に対して個別に連絡
・Facebookのイベントページを使い事前に自己紹介
など、参加予定者１人１人としっかりと繋がっておきましょう。
どんなに大きいイベントでも、
運営側と参加者側が１対１で繋がれるのが理想的だと思います。
ぜひこういった心遣いも実践してみてください。
学生団体へのススメ

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