5.
5
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
拡散確率
B 0.1
C
A
0.3
E
D
0.1
6.
6
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
情報発信者 B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C
A
0.3
E
D
0.1
7.
7
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C
A
0.3
E
D
0.1
8.
8
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C
A
0.3
E
D
0.1
9.
9
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C B 11/20 18:10
A
0.3
E
D
0.1
10.
10
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C B 11/20 18:10
A
0.3
E
D
0.1
11.
11
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C B 11/20 18:10
A
0.3
E
D
0.1
12.
12
情報拡散モデルは,ネットワークにおける情報
の伝達を表現した数理モデル
* 独立カスケードモデル [Kempe+, ’03]
* 各リンクの拡散確率に従って,他の試行とは独立に情報
を伝える試行を行うモデル
生成された情報拡散のログ
B 0.1 ノード名 伝わった時刻
A 11/20 18:00
C B 11/20 18:10
C 11/20 18:19
A
0.3
E
D
0.1
14.
14
先行研究: リンクの拡散確率を直接推定
[Gruhl+ 04, Saito+ 09]
1. 情報拡散の経路を推定(Eステップ)
A A A
? C ? C ? C
・・・
B B B
1回⽬目の試⾏行行 2回⽬目の試⾏行行 n回⽬目の試⾏行行
ノードCが誰から情報を受け取ったのかは隠れ状態
推定
A A A
C C C
・・・
B B B
1回⽬目の試⾏行行 2回⽬目の試⾏行行 n回⽬目の試⾏行行
15.
15
先行研究: リンクの拡散確率を直接推定
[Gruhl+ 04, Saito+ 09]
2. 拡散確率を最尤推定(Mステップ)
A A A A A
C C C C C
B B B B B
1回⽬目の試⾏行行 2回⽬目の試⾏行行 3回⽬目の試⾏行行 4回⽬目の試⾏行行 5回⽬目の試⾏行行
ノードAからノードCへの拡散確率は 2/5
ノードBからノードCへの拡散確率は 3/5
16.
16
先行研究: リンクの拡散確率を直接推定
[Gruhl+ 04, Saito+ 09]
2. 拡散確率を最尤推定(Mステップ)
A A A A A
C C C C C
B B B B B
1回⽬目の試⾏行行 2回⽬目の試⾏行行 3回⽬目の試⾏行行 4回⽬目の試⾏行行 5回⽬目の試⾏行行
ノードAからノードCへの拡散確率は 2/5
ノードBからノードCへの拡散確率は 3/5
問題点
観測する試行数に対してリンク数が多すぎるため
正確に拡散確率を推定できない
17.
17
どういう時に推定が難しいのか?
* 先行研究の得意な状況
* 情報拡散のログ(観測データ)が大量にある
250 90 拡散成功回数
1000 250 拡散試行の回数
A D G
200 85 30
1000 250 90
60 70
200 145
B E H
80 40 25
200 145 100
40 15
80 80
C F I
18.
18
どういう時に推定が難しいのか?
* 先行研究の苦手な状況
* 情報拡散のログが少数 ▶▶▶ 汎化性能が低い
4 1
10 4
A D G
5 1 1
10 4 1
1 0
5 2
B E H
2 2 1
5 2 1
0 1
2 2
C F I
22.
22
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
1. 情報拡散の経路を推定(Eステップ)
* 先行研究と同じ手続きによって行う
A A A
? C ? C ? C
・・・
B B B
1回⽬目の試⾏行行 2回⽬目の試⾏行行 n回⽬目の試⾏行行
ノードCが誰から情報を受け取ったのかは隠れ状態
推定
A A A
C C C
・・・
B B B
1回⽬目の試⾏行行 2回⽬目の試⾏行行 n回⽬目の試⾏行行
23.
23
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
y x x y x y
1.0 1.0 ? ? 0.0 0.5
0.5 0.0 ? ? 1.0 0.1
A C B
ここに注目
24.
24
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
xを推定
y x x y x y
1.0 1.0 ? ? 0.0 0.5
0.5 0.0 ? ? 1.0 0.1
A C B
25.
25
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
y x x y x y
1.0 1.0 ? ? 0.0 0.5
0.5 0.0 ? ? 1.0 0.1
A C B
⇣ ⌘ 1 ⇣ ⌘ 1
1 + exp( x> yA
C ) ⇡ 0.2 1 + exp( x> yB
C ) ⇡ 0.15
データから計算される拡散確率に近づくように x を最適化
26.
26
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
y x x y x y
1.0 1.0 0.1 ? 0.0 0.5
0.5 0.0 0.5 ? 1.0 0.1
A C B
⇣ ⌘ 1 ⇣ ⌘ 1
1 + exp( x> yA
C ) ⇡ 0.2 1 + exp( x> yB
C ) ⇡ 0.15
データから計算される拡散確率に近づくように x を最適化
27.
27
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
yを推定
y x x y x y
1.0 1.0 0.1 ? 0.0 0.5
0.5 0.0 0.5 ? 1.0 0.1
A C B
28.
28
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
y x x y x y
1.0 1.0 0.1 ? 0.0 0.5
0.5 0.0 0.5 ? 1.0 0.1
A C B
⇣ ⌘ 1 ⇣ ⌘ 1
1 + exp( x> yC
A ) ⇡ 0.2 1 + exp( x> yC
B ) ⇡ 0.4
データから計算される拡散確率に近づくように y を最適化
29.
29
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
2. 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定(Mステップ)
y x x y x y
1.0 1.0 0.1 0.3 0.0 0.5
0.5 0.0 0.5 0.6 1.0 0.1
A C B
⇣ ⌘ 1 ⇣ ⌘ 1
1 + exp( x> yC
A ) ⇡ 0.2 1 + exp( x> yC
B ) ⇡ 0.4
データから計算される拡散確率に近づくように y を最適化
30.
30
提案法: 各ユーザの潜在特徴ベクトルを推定
して,間接的に拡散確率を計算
3. 各リンクの拡散確率を計算
y x x y x y
1.0 1.0 0.1 0.3 0.0 0.5
0.5 0.0 0.5 0.6 1.0 0.1
A C B
具体例: A C の拡散確率の計算
⇣ ⌘ 1 推定したバイアスパラメータ
A,C = 1 + exp( x> yC
A ) = 1.5
⇣ ⌘ 1
= 1 + exp( 1.0 ⇥ 0.1 0.0 ⇥ 0.5 + 1.5) = 0.198
31.
31
先行研究の苦手な状況を克服
* ノードに情報伝達の特徴を割り当てることによって
汎化性能の高い確率推定を実現する
4 1
10 4
A D G
5 1 1
10 4 1
1 0
5 2
B E H
2 2 1
5 2 1
0 1
2 2
C F I
32.
32
先行研究の苦手な状況を克服
* ノードに情報伝達の特徴を割り当てることによって
汎化性能の高い確率推定を実現する
4 1
10 4
A D G
5 1 1
10 4 B D 1
1 からの影響の
0
B
5
E 受けやすさを潜在特徴
2
H
2
ベクトルyに集約
2 1
5 2 1
0 1
2 2
C F I
33.
33
先行研究の苦手な状況を克服
* ノードに情報伝達の特徴を割り当てることによって
汎化性能の高い確率推定を実現する
4 1
10 4
A D G
5 1 1
H への影響の強さを
F 10
1
4
0
1
潜在特徴ベクトルxに
5 2
B E H
集約
2 2 1
5 2 1
0 1
2 2
C F I
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