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三宅 陽一郎
(日本デジタルゲーム学会、
人工知能のための哲学塾主催)
2017.11.4 @玉川大学
https://www.facebook.com/youichiro.miyake
http://www.slideshare.net/youichiromiyake
y.m.4160@gmail.com
https://miyayou.com/
@miyayou
人工知能をめぐる
意識と環境と身体の理論(上)
経歴
京都大学(数学) 大阪大学(原子核実験物理) 東京大学
(エネルギー工学/人工知能)
高エネルギー加速器研究所(半年ぐらい。修士論文)
http://www.facebook.com/youichiro.miyake
http://www.bnn.co.jp/books/8210/
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第一章 人工知能とは
自然知能と人工知能
人間
=自然知能
機械
=人工知能
この300年の技術の動向
時間
規模
産業革命
情報革命
ネット革命
知能革命
機械化・自動化(オートメーション化)
電子情報化
オンライン化
知能化
第二次産業革命
電動化
1750 1860 1960 1990 Now…
現代は「知能化」の時代に
入りつつある。
第一次AIブーム 第二次AIブーム 第三次AIブーム
二つの人工知能
IF (s_collison==true)
register_all(s_star);
assign_edge();
assign_vertex();
mix_all();
シンボルによる人工知能
(記号主義)
ニューラルネットによる人工知能
(コネクショニズム)
IBM ワトソン
Gooogle検索
など
AlphaGo
など
http://www.nature.com/nature/journal/v518/n7540/full/nature14236.html
神経素子(ニューロン)とは?
入力
入力
入力
出力
入力
この中にはイオン(電解,Na+,K+)
溶液が入っていて、入力によって電圧が
高まると出力する仕組みになっています。
100mVぐらい
ニューラルネットワーク内シグナル伝達スピード 100(m/sec) … 案外遅い
http://www.brain.riken.go.jp/jp/aware/neurons.html
ニューラルネットを理解しよう② 数学的原理
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/11/index-11.html
医学的知識
http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/sensei/mnaka/ut/sozai/ai.html
モデル化
数学的モデル
ニューロン
人工ニューロン
入出力関係のグラフ 入出力関係の関数(シグモイド関数)
ニューラルネットワーク
(ニューロンをつなげたもの)
道具はこれで全て。これで何ができるだろう?
人工知能がブームになるとき
時間
規模
1960 1990 2000
第一次AIブーム 第二次AIブーム 第三次AIブーム
1970 1980 2010
シンボルによる人工知能は
堅実に進化する
2 第一次AIブーム(1960年代)
もし A ならば B
もし B ならば C
よって、
もし A ならば C
シンボルによる人工知能
(記号主義)
ニューラルネットによる人工知能
(コネクショニズム)
推論ベース ニューラルネット
誕生
3 第二次AIブーム(1980年代)
IF (A) then B
IF (C) then D
IF (E) then F
IF (G) then H
IF ( I ) then J
シンボルによる人工知能
(記号主義)
ニューラルネットによる人工知能
(コネクショニズム)
ルールベース
新しい学習法=
逆伝搬法
3 第二次AIブーム(1980年代)
0 0 0
【逆伝播法】
ここが1になるように、
結合の強さを、
さかのぼって変えて行く。
4 第三次AIブーム(2010年代)
シンボルによる人工知能
(記号主義)
ニューラルネットによる人工知能
(コネクショニズム)
データベース
新しい学習法=
ディープラーニング
データベース
検索エンジン
キーワード 検索結果
検索
人
次の章で
説明
します
Deep Q-Learning
Volodymyr Mnih, Koray Kavukcuoglu, David Silver, Alex Graves,
Ioannis Antonoglou, Daan Wierstra, Martin Riedmiller (DeepMind Technologies)
Playing Atari with Deep Reinforcement Learning
http://www.cs.toronto.edu/~vmnih/docs/dqn.pdf
画面を入力
操作はあらかじめ教える
スコアによる強化学習
深階層ニューラルネットワーク
http://www.nature.com/nature/journal/v518/n7540/full/nature14236.html
ニューラルネットワーク=信号(波形)処理だけで知能を作る。
学習過程解析
Volodymyr Mnih, Koray Kavukcuoglu, David Silver, Alex Graves,
Ioannis Antonoglou, Daan Wierstra, Martin Riedmiller (DeepMind Technologies)
Playing Atari with Deep Reinforcement Learning
http://www.cs.toronto.edu/~vmnih/docs/dqn.pdf
深階層ニューラルネットワーク
http://www.nature.com/nature/journal/v518/n7540/full/nature14236.html
ニューラルネットワーク=信号(波形)処理だけで知能を作る。
インターネットによる
膨大なデータ
4 第三次AIブーム(2010年代)
時間
規模
1960 1990 2000
第一次AIブーム 第二次AIブーム 第三次AIブーム
1970 1980 2010
ルールベース
逆伝播法
データベース
ディープ
ラーニング
推論ベース
ニューラル
ネット誕生
小型・中型
コンピュータの普及
大型コンピュータ
専門家のみのブーム
ゲームAIと人工生命
FC SFC SS, PS PS2,GC,Xbox Xbox360, PS3, Wii
DC (次世代)Hardware 時間軸20051999
ゲームの進化と人工知能
複雑な世界の
複雑なAI
ゲームも世界も、AIの身体と内面もますます複雑になる。
単純な世界の
シンプルなAI
(スペースインベーダー、タイトー、1978年) (アサシンクリード、ゲームロフト、2007年)
(例) スペースインベーダー(1978)
プレイヤーの動きに関係なく、決められた動きをする
(スペースインベーダー、タイトー、1978年)
(例)プリンス・オブ・ペルシャ
「プリンス・オブ・ペルシャ」など、
スプライトアニメーションを用意する必要がある場合、
必然的にこういった制御となる。
(プリンスオブペルシャ、1989年)
強化学習(例)
強化学習
(例)格闘ゲーム
キック
パン
チ
波動
R_0 : 報酬=ダメージ
http://piposozai.blog76.fc2.com/
http://dear-croa.d.dooo.jp/download/illust.html
強化学習
(例)格闘ゲームTaoFeng におけるキャラクター学習
Ralf Herbrich, Thore Graepel, Joaquin Quiñonero Candela Applied Games Group,Microsoft Research Cambridge
"Forza, Halo, Xbox Live The Magic of Research in Microsoft Products"
http://research.microsoft.com/en-us/projects/drivatar/ukstudentday.pptx
Microsoft Research Playing Machines: Machine Learning Applications in Computer Games
http://research.microsoft.com/en-us/projects/mlgames2008/
Video Games and Artificial Intelligence
http://research.microsoft.com/en-us/projects/ijcaiigames/
人工知能のための哲学塾
第0夜 概観
第一夜 フッサールの現象学
第二夜 ユクスキュルと環世界
第三夜 デカルトと機械論
第四夜 デリダ、差延、感覚
第五夜 メルロ=ポンティと知覚論
第0夜 概観
第一夜 荘子と人工知能の解体
第二夜 井筒俊彦と内面の人工知能
第三夜 仏教と人工知能
第四夜 龍樹とインド哲学と人工知能
第五夜 禅と人工知能 (11/13)
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第二章 人工知能から人工生命へ
人工知能の持つ3つの側面
科学
Science
哲学
Philosophy
工学
Engineering
人工知能
人工知能は、それぞれの方向に広がりがある。
哲学の方向の広がりを示したものは少ない
人工知能の哲学的な広がりを示す=本セミナーの意義
原始の海+光+熱+稲妻
http://us.123rf.com/400wm/400/400/anterovium/anterovium1102/anterovium110200037/8952668-light-beams-from-ocean-surface-penetrate-underwater-through-deep-blue-sea.jpg
http://www.gettyimages.co.jp/detail/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88/under-the
%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%
ユーリーミラーの実験
ガスから生命の構成要素であるアミノ酸を合成した。
ハロルド・ュ―リーの研究室で、スタンレー・ミラーが実験(1953年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Miller-Urey_experiment_JP.png
極性頭部 非極性尾部
水と仲良し 水と溶けあえない
(参考)永田和宏 「生命の内と外」 (「考える人」(Vol.45))
自己組織化
原始の海で構造化=外と内の形成
外
内
Energy
http://28275116.at.webry.info/201005/article_7.html
原始の海で構造化=外と内の形成
外
内
Energy
構造のヒステリシス
Energy
生物=エネルギーが高い状態で
ひっかかっている。
なぜ?
構造のヒステリシス
世界
外と内の交流=非平衡系
極めてメカニカルな次元。
内部構造を持つ。
INPUT
OUTPUT
代謝機能(内部処理)
散逸構造とは?
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20090522/
http://www.applc.keio.ac.jp/~asakura/asakura_j/dissipative.html
散逸構造は非平衡系であり、ゆらぎを成長させ、系の自己組織化を促す。
ベナールセル
https://www.youtube.com/watch?v=UhImCA5DsQ0
世界
外と内の交流=散逸構造
極めてメカニカルな次元。
内部構造を持つ。
INPUT
OUTPUT
代謝機能
テセウスの船(パラドックス)
船の老朽化した部分を、新しい木に入れ替えているうちに、
全部を入れ替えてしまった。
はたしてこの船は元の船と同一のものであろうか?
http://img02.hamazo.tv/usr/j/a/g/jagr/629.jpg
テセウスのパラドックス
物質的構成 = 循環する
物質によらず不変なもの 構造 情報
だから、こう言える。
生物は物質的存在であると同時に、
情報的存在でもあるのだ。
テセウスのパラドックス
物質
情報
情報
物質
生物は、情報的存在であり、同時に物質的な存在である。
物質は情報に存在を与え、情報は物質に構造を与える。
情報と物質
情報
物質
生物は、情報的存在であり、同時に物質的な存在である。
物質は情報に存在を与え、情報は物質に構造を与える。
「情報と物質」から「精神と身体」へ
情報
物質
精神・知性
身体
精神と身体、そして進化
情報
物質
精神・知性
身体
進化
世界
情報的・物質的循環
物質
物理的OUTPUT
代謝機能情報INPUT
INFORMATION
OUTPUT
INFORMATION
情報処理=情報代謝
(つまり思考)
生理的代謝機能
物理的INPUT
精神と身体、そして進化
情報
物質
精神・知性
身体
人工知能
ハードウェア
知能は生き物の情報的側面である。
Intelligence
World
センサー
Information Flow
エフェクター
Agent Architecture
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
センサー・
身体
記憶体
情報処理過程
情報
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
記憶体
情報処理過程
情報
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
身体
制御
エフェクター・
身体
運動の
構成
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
記憶体
情報処理過程 運動創出過程
身体部分
情報
統合
運動
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
身体
制御
エフェクター・
身体
運動の
構成
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
対象・
現象
情報の流れ(インフォメーション・フロー)
影響を与える影響を受ける
意思決定モデル
©2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
ステート(状態)ベースAI
ゴール(目標)ベースAI
ルール(規則)ベースAI
ビヘイビア(振る舞い)ベースAI
意思決定というものは非常に高度で複雑なプロセスです。
でも、ゲームで用いるいくつかの簡易モデルが存在します。
シミュレーションベース AI
ユーティリティ(効用)ベース AI
Rule-based AI
State-based AI
Behavior-based AI
Goal-based AI
Utility-based AI
「○○-based AI」とは、○○をAIを構築する基本単位として採用したAIということ。
タスク(仕事)ベース AI
Task-based AI
意思決定
Simulation-based AI
参考文献
三宅陽一郎
「ディジタルゲームにおける
人工知能技術の応用の現在」
(19ページ)
(人工知能学会誌、2015)
※PDFをダウンロードできます。
http://id.nii.ac.jp/1004/00000517/
©2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第三章 ベルクソンの哲学
ベルクソン(1859-1941)とは?
• 1859年、パリで生まれる。ロンドンで幼少期を過ごす。
• 1878年 国立高等師範学校入学
• 1881年 教授資格国家試験合格(2位)。
• 地方(クレルモン)でリセ(高校)の教師となる。
• 1888年 ソルボンヌ大学に学位論文「時間と自由」
• 1896年 「物質と記憶」
• 1900年 コレージュ・デュ・フランス教授
• 1907年 「創造的進化」
ベルクソンの思想の系譜
• 1888年 「時間と自由」 意識の持続性
• 1896年 「物質と記憶」 イマージュ
• 1907年 「創造的進化」 エラン・ヴィタル
生物の進化においても、
内側から進化を推し進める力(エラン・ヴィタル)がある。
カント 自然科学 人文科学・哲学
空間 絶対
空間
ホイヘンス・ニュート
ン
幾何光学
ギブソン 生態光学
時間 絶対
時間
アインシュタイン
相対性理論
ベルクソン 持続性
カントの時間論との対決
「時間とは何らかの経験から導かれた経験的な概念で
はない。もし時間表象が先天的なものでないとしたら、同
時性あるいは継時性そのものが知覚の中に入ってくるこ
とはないであろう。人はそれを線的なものであると仮定し
て初めて、物事が一つの同じとき(同時に)起こるとか、
あるいは異なったとき(継時的)に起こると表象できる。
時間とはすべての直観の根底にある、不可欠な表象で
ある」
(カント「純粋理性批判」、
エルンスト・ペッペル「意識に中の時間」 , p.62 より)
持続性(持続の相)
私たちが試みるのは、(略)
持続と延長、継起と同時性、質と量を混合している
ことをはっきりとさせることである。
自己の内部に知覚するような「時間」を数学は説明できない。
(ベルクソン「時間と自由」(中村文郎訳)岩波文庫、p.10、303)
持続性(持続の相)
私たちは意識の諸状態が進行であって、
物ではないということ、
それらの各々を唯一つの言葉で指し示すのは、
言語の都合のためだということを忘れているのだ。
意識状態は生きており、そして行けるものとして、絶えず変化して
いること、したがって、その瞬間をいくばくかでも削減すれば必ず
やいくばくかその印象を貧弱にし、こうしてその性質を変えてしま
うということを私たちは忘れているのである。
(ベルクソン「時間と自由」(中村文郎訳)岩波文庫、p.235)
持続性(持続の相)
私たちの内部にある持続とは何か?
和人は何の類似性ももたない質的多様性である。
有機的発展であるが、増大する量ではない。
純粋な異質性であるが、
そのなかにははっきり区別された質というものはない。
要するに、内的持続の諸瞬間は相互に外在的ではないのである。
(ベルクソン「時間と自由」(中村文郎訳)岩波文庫、p.271)
持続性(持続の相)
こういうわけで、意識のうちに私たちが見いだすのは、互いに区
別することなく継起する諸状態である。また、空間のうちに見出
すのは、継起することはないが、後のものが現れるときには前
のものはもはや存在しないという意味で、互いに区別される諸
同時性である。―私たちの外部にあるのは、継起なき相互的外
在性であり、内部にあるのは、相互的外在性なき継起である。
(ベルクソン「時間と自由」(中村文郎訳)岩波文庫、p.271)
ベルクソンの持続性 デカルトの延長
持続性(持続の相)
それは、形成途上にある内的現象であり、
その相互浸透によって
自由な人間の連続的発展を構成するかぎりでの内的現象である。
持続は、このように本然の純粋さに立ち戻ると、まったく質的な多
様性、相互に融け合うようになる諸要素の絶対的異質性として現
れてくるだろう。
(ベルクソン「時間と自由」(中村文郎訳)岩波文庫、
p.271)
• 「持続的な時間」というのは、外部には存在し
ない。我々の内部にあるだけである。
持続性(持続の相)
• 外部にあるのは等質な空間で観測される2点間
であり、これが運動を示す。時間の持続性という
ものはない。それは我々の内部だけにある。
ベルクソンの時間論
内部 外部
時間 持続的なもの
異質なものと融合による
変化・生成する過程
計量されない
持続的ではない
等質な空間の拡がり
計量される
運動 形成途上にある生き物
継起
同時性
ベルクソンの時間論
内部 外部
イメージ
外部(世界)における時間は外側から等質空間の尺度をもっと測られたもの。
内部(意識)における時間は内側から自己発展する変化であり測れない。
対世界
活動神経網 知覚神経網
興奮(記号)
興奮
対世界
興奮
興奮
興奮
運動形態
さまざまな興奮(=記号)の
組み合わせから、事物を分別する。
特定の筋肉を動かすように
興奮を促す。
中枢神経網
対世界
活動神経網 知覚神経網
興奮(記号)
興奮
対世界
興奮
興奮
興奮
運動形態
さまざまな興奮(=記号)の
組み合わせから、事物を分別する。
特定の筋肉を動かすように
興奮を促す。
中枢神経網持続的な生成過程
物質と知覚 (べルクソン)
物質と知覚 (べルクソン)
物質と知覚 (べルクソン)
物質と知覚 (べルクソン)
物質と知覚 (べルクソン)
Bergson’s delay and detour
Time
Material
(Neuro-system) Unit of Intelligence
(Neuron)
Input
(Sensor)
Output
(Action)
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
物質と知覚 (べルクソン)
物
作用
反作用
作用に対してすぐに返って来る=物
知性
作用
反作用
作用と反作用の間の遅延=知能
作用に対してすぐには返って来ない
=知性
線形システム
非線形システム
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
論理的思考
生態的反射
(=環世界)
サブサンプション・アーキテクチャ(ロドニー・ブルックス)
INPUT OUTPUT
時間
情報抽象度
反射的に行動
少し場合ごとに対応
抽象的に思考
理論的に考える
言語化のプロセス
= 自意識の構築化
Subsumpution Architecture
運動の実現のプロセス
= 身体運動の生成
ルンバ (iRobot社)
http://chihoko777.exblog.jp/12567471/
S
(Body)
w
(World)
Action: A
w’
Sense: p
S’
Action: A’
Sense: p’
w’’S’’
Action: A’’
Sense: p’’
w’’S’’
Action: A’’
Sense: p’’
R R
R R
R R
f’
f
f’’
Sequence of
Self
Sequence of
World
Sequence of
Action
“Self” is a sequence of selfs. “World” is a sequence of worlds.
知能は身体、世界、その間の関係(アクション)を多層的に捉えている。
多層的な表現の集合がオブジェクトであり、世界であり、アクション。
世界表現身体表現
(自己表現)
行動表現
身体
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
構造
構造
構造
身体は知覚対象としても作用対象としても、多層的な表現層を持つ。
=マルチレイヤー構造= (Multi-layered Structure)
構造
Abstraction
Time
Decision-Making
Decision-Making
Decision-Making
Multi-Layered
Blackboard
Abstraction
Abstraction
Reduction
Reduction
Reduction
World
Sensor Effector
World Dynamics
Artificial Intelligence
Decision-MakingDecision-Making
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
Decision-Making
Physical
Informat
ion
Abstract
Informat
ion
More
Abstract
Informat
ion
Abstraction
Time
Decision-Making
Decision-Making
Decision-Making
Multi-Layered
Blackboard
Abstraction
Abstraction
Reduction
Reduction
Reduction
World
World Dynamics
Artificial Intelligence
Object
Object image on the
lowest layer (Umwelt)
Object image on
the second layer
Object image
on the third
layer
Object image
on the top
layer
インフォメーション・フローは
志向性の流れを作り出してい
Hybrid node format
State machine
Behavior tree
A Processing Node can change
into Graph Structure.
IDLE
MOVE
FIGHT
MOVE
ATTACK
State machineDifferent types of graph system
can be combined.
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第四章 デカルト的人工知能
- 考える存在としての人工知能 -
第三夜 「思考の算術化」のために
フレーゲ
(独、1848-1925)
アリストテレス
(希、384-322)
ラッセル
(英、1872-1970)
ジョージ・ブール
(英、1815-1864)
ヴィトゲンシュタイン
(墺、1889-1951)
クルト・ゲーデル
(墺、米、1906-1978)チューリング
(英、1912-1954)
ライプニッツ
(独、1646-1716)
ユークリッド
(埃、384-322)
デカルト
(仏、1596-1650)
アリストレス(B.C.383-322)
• 人類史上、最大の哲学者
• オルガノン(論理学に関する一連の著作)
• 形而上学 (キリスト教に強い影響)
• この後、2000年に渡って規範となる(なって
しまう)
• 膨大な著作(弟子たちがまとめる)
近代へ
科学の起源と哲学の起源
ユークリッド
(埃、アレクサンドリア、
323-283 ぐらい)
アルキメデス
(希、384-322)
アリストテレス
(希、384-322)
巨大な形而上哲学の流れ
(思惟によってたどりつく)
科学・数学の流れ
ライプニッツ
(独、1646-1716)
デカルト
(独、1596-1650)
哲学、自然哲学、自然科学
哲学
自然哲学
自然科学
ニュートン「プリンキピア」(1687年)
自然哲学の数学的諸原理
「ニュートン力学」を総合幾何学を
用いて解説。
当時、微積分学はニュートンが作った
ばかりだったので、総合幾何学を用い
て解説した。
人類至上、宇宙を大規模に解き
明かした最高の書物。
哲学、自然哲学、自然科学
哲学
自然哲学
自然科学
当時の、学究者の野望(?)は、全学問を統一的に捉えること。
デカルト(1596-1650)
• 近代学問の父とみなされる
• 書物を読むのをやめ、自分自身で
納得の行く哲学を構築する。
• 「方法序説」「精神指導の規則」「哲
学原理」
• 数学では解析幾何学(座標幾何学)
• 小屋に閉じこもり、3つの着想を得る。
• 軍隊に入りながら各地を放浪
• 家庭教師など
デカルトの動機
「混乱する学問を確かな基礎の上に体系化する」
• 当時(16世紀)における学問は、さまざまな議論や、
宗教が混在しており、学問全体が体系化されていな
かった。
• 学問全体をユークリッド幾何学のように整然と体系化
できないのか。
• そのためには、あらゆる学問の出発点がなければなら
ない。
• そして、それは誰にとっても確からしいものでなければ
ならない。そこから論理的明証性によって学問全体を
再構築するのだ。
デカルト
世界
我
デカルト:学問をきちんと確実なものから基礎づけたい。
=もっとも確実なものから出発して論理を組み上げて行く。
コギトー
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-336131-8
世界
疑い得ない、
論理の明証によって
築かれる世界
デカルト
我
近代科学、近代合理主義。
近代の出発点を与えた(デカルトの後の人がそう基礎づけた)。
論理的明証性
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-336131-8
ライプニッツ(1646-1716)
• 万能の天才
• ハノーファー候(ドイツ)に仕える外
交官・文官
• 欧州全体に広い人脈(ロシア皇帝か
らバチカンまで)
• ベルリンアカデミー設立
• 法律、数学(『微積分』の発見、二進
法に関する論文)、哲学(『モナド
論』)に大きな足跡を残す
• デカルト批判
ライプニッツ「モナドロジー」
(原著:1714, 翻訳:2005,清水富雄、竹田篤司、飯塚勝久)
• さて、部分のないところには、ひろがりも形もあるはずが
ない。分割することもできない。モナドは、自然における
真のアトムである。一言で言えば真のアトムである。
(P.3)
• 「一」すなわち単一な実体において、(瞬間ごとに)多を
はらみ、多を表現している状態、その流れがいわゆる表
象である。 (P.6)
• デカルト哲学の末流が、この点で大きなあやまりをおか
したのも、意識にのぼらない表象は無とみなしたからで
ある。(P.7)
• そのあげく、魂と体がまったく切りはなされているとする、
• スコラ学者の偏見に(さかさまに)落ち込んだばかりでは
なく(p.7)
ライプニッツ「普遍学」
• ホッブズが,われわれの心mensの働きはすべて計
算computatioであると述べているがそれは正しい〉
(Leibniz,Gerh.4,p.64) (Web辞典から)
• 「もし何らかの厳密な言語か、あるいは少なくとも、
真に哲学的な表記法が与えられたなら、所与から理
性によって獲得しうるすべてのものは、何らかの計
算法により、ちょうど算術や幾何学の問題が解かれ
るのと同じように、見出すことができるであろう。」(ラ
イプニッツ、普遍学すなわち哲学的算法について)
(フレーゲ著作集1、勁草書房勁、P.138)
Element Characteristics universalis
Leibniz (普遍的記号法の原理)
http://www.iep.utm.edu/leib-log/
しかし、途中で終わる。
(ライプニッツはすぐに
できると思っていたが、
実は人類史上の、
とても大仕事だった。)
哲学
論理学
数学、論理学、哲学(=学問)
数学
数学
数学=?
数学
数学の歴史
代数学
幾何学
ディオファントス「算術」
方程式(当時はそう呼んでいなかったが)
ユークリッド
(埃、アレクサンドリア、
323-283 ぐらい)
x2 - n y2 = 1 などの解を求める
数学の歴史
代数学
幾何学
解析幾何学
純粋幾何学
x2 - n y2 = 1 などの方程式によって図形・曲線を表す。
記号操作によって、誰でも一定の手順で証明が可能。
補助線など「閃き」によって証明する。
デカルトからライプニッツへ
つまり数学を記号操作に還元することができる。
人間の思考一般を記号操作で表せるのではない
か? (普遍記号学)
ライプニッツ
(独、1646-1716)
デカルト
(独、1596-1650)
しかし、対立は数学だけではなくて、
より深い思想的立場が違う。
我、思うゆえに我あり。疑い得ないものから出発
して、明晰な論理によって認識を広げて行くこと。
論理学まで含めて、全学問を普遍記号の原理の
元に演繹する。
デカルト「近代学問の父」
「近代合理主義」
哲学
論理学
全学問
確実な推論によって
合理的推論によって
デカルトの著作
1618年『音楽提要』Compendium Musicae 公刊はデカルトの死後(1650年)である。
1628年『精神指導の規則』Regulae ad directionem ingenii
未完の著作。デカルトの死後(1651年)公刊される。
1633年『世界論』Le Monde ガリレオと同じく地動説を事実上認める内容を含んでいた
ため、実際には公刊取り止めとなる。デカルトの死後(1664年)公刊される。
1637年『みずからの理性を正しく導き、もろもろの学問において真理を探究するため
の方法についての序説およびこの方法の試論(屈折光学・気象学・幾何学)』Discours
de la méthode pour bien conduire sa raison, et chercher la verité dans les sciences(La
Dioptrique,Les Météores,La Géométrie)
試論(屈折光学・気象学・幾何学)を除いて序説単体で読まれるときは、『方法序説』
Discours de la méthode と略す。
1641年『省察』Meditationes de prima philosophia
1644年『哲学の原理』Principia philosophiae
1648年『人間論』Traité de l'homme 公刊はデカルトの死後(1664年)である。
1649年『情念論』Les passions de l'ame
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルネ・デカルト
ライプニッツ「普遍記号学」
哲学
論理学
数学
記号の操作によって
人間の思考全体を
記号操作によって、
表されるはずだ。
ライプニッツ「モナドロジー」
(原著:1714, 翻訳:2005,清水富雄、竹田篤司、飯塚勝久)
• 表象も、表象に依存して動くものも、メカニックな理由、つまり
形や運動を持ち出しては、 説明がつかないということである。
ものを考えたり、感じたり、知覚したりできる(p.8)
フレーゲ(1848-1925)
• 分析哲学の祖
• 人間の思考の形式化
• ゲッティンゲン大学で博士号
• イエーナ大学で殆どの時期を過ごす
• 数学と哲学の間で独自の学問を打
ち立てる
• 現代数学の記号、一階述語論理は
フレーゲに寄る。
フレーゲ「普遍記号学」
哲学
論理学
数学
論理学の体系を
再構築する。
近代へ
科学の起源と哲学の起源
ユークリッド
(埃、アレクサンドリア、
323-283 ぐらい)
アルキメデス
(希、384-322)
アリストテレス
(希、384-322)
オルガノン
(アリストテレス論理学)
科学・数学の流れ
ライプニッツ
(独、1646-1716)
デカルト
(独、1596-1650)
フレーゲ
(独、1848-1925)
論理学の革新
人間の思考の
記号化
フレーゲ「普遍学」
「概念記法
– 算術の式言語を模造した純粋思考のための一つの式言語-」
述語論理
命題
一階述語
論理
二階述語
論理
~は~である。 (例)メアリは女優である。女優は女性である。
メアリは女性である。
すべての~はーである。 {∀ t | P(t) } (例)すべての人間は生まれた。
~という ー が存在する。 {∃t | P(t) } (例) 体の白いラインが存在する。
全称量化記号 (universal quantifier) ∀ と 存在量化記号 (existential quantifier) ∃
命題 と変数 P (t)
命題 と変数 と集合 P (t)、集合S
~という集合が存在する すべての集合について~である。
(例)任意のxについて、それは集合に属するか、属さないかである。
∀S ∀x (x ∈ S ∨ x ∉ S)
三段論法
フレーゲ「概念計算」
• ライプニッツもまた適切な表記法のもつ利点を認識していた
し、恐らく、それを過大評価していたのだ。普遍記号学、すな
わち、哲学計算(calculus philosophicus)、あるいは計算者
(ratiocinator)という彼のアイデアは、あまりにも巨大だった
ので、それを具体化しようとする試みは単なる準備段階を出
ることはなかった。 (フレーゲ著作集1、勁草書房勁、P.4-5)
フレーゲ「概念計算」
• われわれは、現存する幾つかの式言語に見られる隙間を埋
め、これまでばらばらであったそれらの分野をただ一つの領
域へと結合し、更に、これまでそのような式言語を欠いてい
た領域へとそれを拡張することができるのである。 (フレーゲ
著作集1、勁草書房勁、P.4-5)
フレーゲの記号系
http://plato.stanford.edu/entries/frege-theorem/notes.html
http://slideplayer.org/slide/667932/
フレーゲの記号系
https://www.math.uwaterloo.ca/~snburris/htd
ocs/scav/frege/frege.html
ブール代数
• 冪等則:x ∧ x = x ∨ x = x 、
• 交換則:x ∧ y = y ∧ x 、x ∨ y = y ∨ x 、
• 結合則:(x ∧ y)∧ z = x ∧(y ∧ z) 、(x ∨ y)∨ z = x ∨(y ∨
z) 、
• 吸収則:(x ∧ y)∨ x =x 、(x ∨ y)∧ x = x 、
• 分配則:(x ∨ y)∧ z = (x ∧ z)∨(y ∧ z)
• (x ∧ y)∨ z = (x ∨ z)∧(y ∨ z)
• さらにL の特別な元 0 ,1 と単項演算 ¬ について、以下が
成り立つとき <L; ∨, ∧, ¬> を可補分配束(ブール束)と
呼ぶ。
• 補元則: x ∨ ¬x = 1, x ∧ ¬ x = 0。
論理主義
• しかし、数学は論理学の一部ではない。
• 実数(連続量)を定義できるか?
• 論理から数を定義しようとする(カントール、デー
デキントなど)。
• しかし、数学の体系の中には、肯定も否定もでき
ないような命題が存在する。
• これを「ゲーデルの不完全性定理」という。
• 論文「『プリンキピア・マテマティカ』とそれに関連
する体系における形式的に決定不可能な命題
についてI」 (ゲーデル、1931年)
(例)連続体仮説
• 加算無限濃度(自然数)と、連続体無限濃度
(実数)の間には、他の濃度は存在しない。
(ゲオルグ・カントール)
この命題は実は否定も肯定もできない。
逆に言うと、この命題を付け加えても、付け加えなくても、
数学はそのまま成立する。(選択公理)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E7%B6%9A%E4%BD%93%E4%BB%AE%E8%AA%AC
アレフゼロ
バートランド・ラッセル(英、1872-1970)
• 英の数学者・哲学者・文学者
• ノーベル文学賞を受賞
• ケンブリッジ大学で教える。
• ヴィトゲンシュタインを見出す。
• 政治的運動も展開。
• 数々の著作。
• 論理学者としてラッセルのパラドックス
ラッセルのパラドックス
• 「市長は自分が市長をする市以外に住まなくて
はならない。市長を集めた不在市長市に、すべ
ての不在市長が住まなくてはならない。誰が市
長になれば良いか?」
• 自己言明に対するパラドクス。
• フレーゲによる修正
• ラッセルによる修正 = 型階層理論
(集合にはクラスがある)
分析哲学の系譜
フレーゲ
(独1848-1925)
ラッセル
(英1872-1970)
ブール
(英1815-1864)
ヴィトゲンシュタイン
(墺、1889-1951)
ゲーデル
(墺1906-1978)
ライプニッツ
(独1646-1716)
デカルト
(仏1596-1650)
述語論理
命題
一階述語
論理
二階述語
論理
~は~である。 (例)メアリは女優である。
すべての~はーである。 {∀ t | P(t) } (例)すべての人間は生まれた。
~という ー が存在する。 {∃t | P(t) } (例) 体の白いラインが存在する。
全称量化記号 (universal quantifier) ∀ と 存在量化記号 (existential quantifier) ∃
命題 と変数 P (t)
命題 と変数 と集合 P (t)、集合S
~という集合が存在する すべての集合について~である。
(例)任意のxについて、それは集合に属するか、属さないかである。
∀S ∀x (x ∈ S ∨ x ∉ S)
現代数学
極限の概念「ε-δ論法」
• 「任意のεを取った時、|f(x)-b|がε以下になるよう
な |x-a|<δ となるδが存在する。」
b
a
ラッセル/ホワイトヘッド
数学原理(Principia Mathematica)
• 数学が論理学で記述できることを示す。
• ラッセルのパラッドクスを回避するラッセル自身の「型理論」
(type theory)が盛り込まれる。
https://archive.org/details/PrincipiaMathematicaVolumeI
ヴィトゲンシュタイン(1889-1951)
• オーストリアの哲学者
• 工学からその基礎に疑問を持ち、
• 数学、さらに哲学へ。
• イギリスのケンブリッジのラッセルのもとで
哲学を研究する。
• フレーゲと交流。
• 孤高の哲学者。
• 20代で「論理哲学論考」を著して、小学校
教師に。その後、再び、大学で研究する。
「哲学論考」
• 講義を受けた聴講者が講義録をまとめる。
ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」
• 哲学の目的は思考の論理的明晰化である。
• 哲学は学説ではなく、活動である。
• 哲学の仕事の本質は解明することにある。
• 哲学の成果は、命題ではない。命題の明晰化である。
• 思考はそのままではぼやけている。哲学はそれを明晰にし、
限界をはっきりさせねばならない。
(ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」岩波文庫、P.51)
ヒルベルト「数理論理学」
• 20世紀最大の数学者
• 「マテマティカ・プリンキピア」の成果を
数学的に細分化し、数学基礎論として
位置付けた。
• ヒルベルト/アッカーマン「数理論理学」
(1927年、オリジナルはゲッティンゲン
大学における講義 1917-1918)
• 決定問題を提起
アラン・チューリング(1912-1954)
• ヒルベルトの関数計算の記法を体系的
かつ有限個の記号だけを使うように変
更すれば、その計算体系で証明可能な
すべての論理式を見つけることができ
るような自動機械Hを構成できる。
(チューリングに論文より引用)
(チャールズ・ベゾナルド「チューリングを
読む」P.344)
分析哲学から人工知能へ
ダートマス会議(1956年)
• ジョン・マッカーシーのいたダートマス大学で、人
工知能をテーマとして初めて開催された会議。
• Artificial Intelligence という名称もはじめてここで
用いられた。
http://www-formal.stanford.edu/jmc/history/dartmouth/dartmouth.html
ダートマス会議(1956年)
http://www-formal.stanford.edu/jmc/history/dartmouth/dartmouth.html
ダートマス会議(1956年)
我々は、1956年の夏の2ヶ月間、10人の人工知能研究者
がニューハンプシャー州ハノーバーのダートマス大学に集
まることを提案する。そこで、学習のあらゆる観点や知能
の他の機能を正確に説明することで機械がそれらをシミュ
レートできるようにするための基本的研究を進める。機械
が言語を使うことができるようにする方法の探究、機械上
での抽象化と概念の形成、今は人間にしか解けない問題
を機械で解くこと、機械が自分自身を改善する方法などの
探究の試みがなされるだろう。我々は、注意深く選ばれた
科学者のグループがひと夏集まれば、それらの問題のうち
いくつかで大きな進展が得られると考えている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%
9E%E3%82%B9%E4%BC%9A%E8%AD%B0
Logic Theorist (1956年)
• 世界初の人工知能プログラム
• ダートマス会議においてデモンストレーション
• アレン・ニューエルとハーバート・サイモン(後
にノーベル経済学賞)
• 「プリンキピア・マテマティカ」の定理を、プロ
グラム上で、組み合わせにより証明。
• 「プリンキピア・マテマティカ」は定理を組み合
わせて証明して行くので、適している。
https://www.ai-gakkai.or.jp/whatsai/AItopics5.htm
Logic Theorist
http://www.slideshare.net/umeshmeher/artificial-intelligence-34661808
Logic Theorist
http://www.slideshare.net/umeshmeher/artificial-intelligence-34661808
ジョン・マッカーシー
「適切な形式言語(おそらく述語計算の
一部)を処理するプログラムは共通の手
段となる。基本プログラムは前提から直
ちに結論を導き出す。その結論は宣言的
かもしれないし命令的かもしれない。命
令的な結論が導かれるなら、そのプログ
ラムはその結論に対応した動作をする」
(1958年)
• 「ALGOL」「LISP」「Prolog」によって数理論
理学の人工知能への応用を牽引した。
論理プログラミング
人間の思考の
記号化の夢
人間の思考の
記号化の研究
人工知能における
論理思考
=述語論理プログラミング
分析哲学・言語哲学
LISP / PROLOG
数理論理学の成果をプログラミングに導入する。
論理プログラミング
人間の思考の
記号化の夢
人間の思考の
記号化の研究
分析哲学・言語哲学
LISP / PROLOG
数理論理学の成果をプログラミングに導入する。
計算理論
論理プログラミング
人間の思考の
記号化の夢
人間の思考の
記号化の研究
分析哲学・言語哲学
LISP / PROLOG
数理論理学の成果をプログラミングに導入する。
計算理論
哲学 論理学 数学 プログラミング 人工知能
人工知能の拡がりと論理プログラミング
第三章
人工知能の拡大
LISP / PROLOG
数理論理学的な人工知能
=考える存在としての人工知能
の拡がり
人工知能の拡大
LISP / PROLOG
それ以外の人工知能
の拡がり
- ニューラルネット
- 知識表現
- 学習
- ベーアンネット
- 強化学習
人工知能の拡大
LISP / PROLOG
それ以外の人工知能
の拡がり
- ニューラルネット
- 知識表現
- プランニング
人工知能の拡大
LISP / PROLOG
それ以外の人工知能
の拡がり
- 強化学習
- エージェント
- ディープラーニング
F.E.A.R.のプランニング
シンボルによる連鎖プランニング
ターゲットAが
死んでいる
ターゲットAが
死んでいる
攻撃
武器が装填
されている
武器が装填
されている
装填する
武器を
持っている
武器を
持っている
武器を拾う
条件なし
プラナー
プランニング
Jeff Orkins, Three States and a Plan: The AI of FEAR
http://alumni.media.mit.edu/~jorkin/gdc2006_orkin_jeff_fear.pdf
計画を立てるAI/計画を変更するAI
Jeff Orkins, Three States and a Plan: The AI of FEAR
http://alumni.media.mit.edu/~jorkin/gdc2006_orkin_jeff_fear.pdf
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第五章 知能の深部構造
身体性とインテリジェンス
Gray’s anatomy
脳の中心の部位は身体とつながっている。
生理機能を司っている。
それを囲うように、辺縁体、大脳がある。
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/brain/005.html
http://www.amazon.co.jp/Grays-Anatomy-Anatomical-Clinical-Practice/dp/0443066841
意識/無意識の知性
身体の制御に
つながる
感覚を統合する
知性全体 人の意識的な部分
意識自身には機能がない
環境
身体
意識
無意識
意識的な知性
無意識的な知性
表象 意識に浮かび
上がるイメージ
人間の精神
意識
前意識
無意識
知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
解釈
顕
在
化
知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
言語による
精神の構造化
知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
言語による
精神の構造化
外部からの
情報
知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
ここで働く論理とは?
※生態=環境・身体との
結びつきを考える
形式論理
身体のロジックとは?
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
人の意識が為しえる知能
人の無意識に為しえる知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
人工知能の研究はこの部分に
集中している
この部分を作るのが難しい。
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
生態学的人工知能
※生態=環境・身体との
結びつきを考える
伝統的な人工知能
身体知
人間の精神
意識
前意識
無意識
知能
言語による
精神の構造化
外部からの
情報
言語化のプロセス
シニフィアン/シニフィエ
言語回路
(=解釈)
人間の精神
意識
前意識
無意識
知能
言語による
精神の構造化
外部からの
情報
言語化のプロセス
シニフィアン
/シニフィエ
言語回路
(=解釈)
意識の形成
世界を分節化している
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
言語・非言語境界面
(シニフィアン/シニフィエ)
意識の境界面 (表象)
知覚の境界面
知能と身体の境界面
(仏教で言う:阿頼耶識)
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
知能と身体の境界面
(仏教で言う:阿頼耶識)
言語・非言語境界面
(シニフィアン/シニフィエ)
意識の境界面
知覚の境界面
意識は常に何かについての意識である。(志向性)
フッサール『イデーン』
我々は知覚によってこの世界に住み着いている。
メルロ=ポンティ『知覚の現象学』
ソシュール「一般言語学講義」
大乗仏教 「阿頼耶識」
人間の精神
意識
前意識
無意識
求心性
情報
知能
解釈
顕
在
化
運動
統合
意
志
意識の境界面
知覚の境界面
遠心性
情報
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
知能
解釈
顕
在
化
運動
統合
意
志
意識の境界面
知覚の境界面
2つの見えている世界(知覚世界、作用世界)
知覚世界 作用世界
遠心性
情報
身体知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
知能
解釈
顕
在
化
運動
統合
意
志
意識の境界面
知覚の境界面
2つの見えている世界(知覚世界、作用世界
知覚世界 作用世界
遠心性
情報
遠心性
コピー
身体知能
人間の精神
意識
前意識
無意識
外部からの
情報
知能
解釈
顕
在
化
運動
統合
意
志
意識の境界面
知覚の境界面
2つの見えている世界(知覚世界、作用世界
知覚世界 作用世界
遠心性
情報
遠心性
コピー
身体イメージ
環境
人工知能とは?
身体
人工知能=人工的な存在(=身体)を環境の中で活動させる
入力(センサー) 行動(アウトプット)
知能
エージェント・アーキテクチャ
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
センサー・
身体
記憶体
情報処理過程
情報
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
記憶体
情報処理過程
情報
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
身体
制御
エフェクター・
身体
運動の
構成
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
記憶体
情報処理過程 運動創出過程
身体部分
情報
統合
運動
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
身体
制御
エフェクター・
身体
運動の
構成
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
対象・
現象
情報の流れ(インフォメーション・フロー)
影響を与える影響を受ける
INPUT OUTPUT
時間
情報抽象度
遅延反応系
遅延反応系
INPUT OUTPUT
時間
情報抽象度
反射的に行動
少し場合ごとに対応
抽象的に思考
理論的に考える
言語化のプロセス
反応を遅延させるところに、知性の生じるチャンスがある。
サブサンプション・アーキテクチャ(ロドニー・ブルックス)
INPUT OUTPUT
時間
情報抽象度
反射的に行動
少し場合ごとに対応
抽象的に思考
理論的に考える
言語化のプロセス
= 自意識の構築化
Subsumpution Architecture
運動の実現のプロセス
= 身体運動の生成
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
論理的思考
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
論理的思考
生態的反射
(=環世界)
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
論理的思考
生態的反射
(=環世界)
身体性とインテリジェンス
Gray’s anatomy
脳の中心の部位は身体とつながっている。
生理機能を司っている。
それを囲うように、辺縁体、大脳がある。
http://square.umin.ac.jp/neuroinf/brain/005.html
http://www.amazon.co.jp/Grays-Anatomy-Anatomical-Clinical-Practice/dp/0443066841
知能の進化
入力、反射から、より深い入力、反射へ。生態的反射から、論理的思考へ
論理的思考
脳の原始的な部分
(辺縁系)
INPUT
OUTPUT
知能の進化
論理的思考
脳の原始的な部分
(辺縁系)
INPUT
OUTPUT
脳は単なる反射システムではない。反射を待たず、
自ら、外に向かって、認識と行動を作る主体性(志向性)を持つ。
それは内から外へ向かう波(認識・行動生成)と、
外から内に向かう波(感覚・行動)がある。
そうであるから、認識と行動は常に同時である。
認識を作ることは行動を作ることであり、
行動を作ることは同時に認識を作ることである。
知能
身体の反射レベル
脳の原始的な部分の反射レベル
無意識の反射レベル
意志決定
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
知能
物理
情報
身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
無意識の反射レベル
意志決定
脳の原始的な部分の反射レベル
身体の反射レベル
意識モデル
MC = Machine Consiouness
• マシンの持つ意識(MC)についてはゲーム分野
ではあまり研究されてこなかった。
• 最近は、MCの研究が盛り上がりつつある。
• ゲーム分野のAIについてもMCを考えたい。
• ここでは、あまり哲学的な議論に立ち入らない
ために、意識⇒注意 と置き換えて考えます。
2つの意識の種類
P - Consciousness
(Phenomenal consciousness)
現象的意識(主観的体験、クオリア)
A - Consciousness
( Access consciousness)
精神活動に対する意識
(Ned Block, 1942)
2つの意識の種類
P - Consciousness
(Phenomenal consciousness)
現象的意識(主観的体験、クオリア)
A - Consciousness
( Access consciousness)
精神活動に対する意識
(Ned Block, 1942)
A-Consciousness に関する3つのアイデア
(1) 黒板モデル =ブラックボード・アーキテクチャ
(Blackboard Architecture)
(2) GWT = Global Workspace Theory
(Baar, 1988)
(3) MDM = Multiple Draft Model
(Dennett, 1991)
(1) ブラックボード・アーキテクチャ(Blackboard Architecture)
Blackboard
KS
KS
KS
KS
KS
KS
Arbiter
Motivations
Emotions
Attention
Etc.
特徴:
- 中央の黒板に情報が蓄積される(されて行く)。
- モジュールはKS(=Knowledge Source)と呼ばれ、特定の専門的な知識や技術に基づいた操作を
黒板の情報に対して行う。
- Arbiter(=調停者)がKSをどのように(順序、タイミングなど)動作させるかを行う。
Bruce Blumberg , Damian Isla, "Blackboard Architectures",
AI Game Programming Wisdom (Charles River Media) , 2002
(2) Baar’s Global Workspace Theory
(GWT)
フォーカス
している対象の
情報
Working Space
Processor
GWT (Global Workspace Theory)
フォーカス
している対象の
情報
劇場と観衆のモデル。スポットライトがあたっている部分(注意=フォーカスが向
いている対象)に観衆(プロセッサー)が注意して処理を行う。
Working Space
Processor
(3) Dennett’s Multiple Draft Model
意識
無意識
協調
http://www.conscious-robots.com/en/conscious-machines/theories-of-consciousness/multiple-draft.html
仮想マシン
Dennett’s Multiple Draft Model
意識
無意識
協調
http://www.conscious-robots.com/en/conscious-machines/theories-of-consciousness/multiple-draft.html
仮想マシン
新聞社の編集モデル。新聞社にはたくさんの新しい情報が来て、何度も記事が
書きなおされる。最終版だけがリリースされる。編集者=協調するプロセッサー、
新聞=意識の登る情報。
A-Consciousness に関する3つのアイデア
(1) 黒板モデル =ブラックボード・アーキテクチャ
(Blackboard Architecture)
(2) GWT = Global Workspace Theory
(Baar, 1988)
(3) MDM = Multiple Draft Model
(Dennett, 1991)
3つのアイデアをかけあわせる
Arrabales, R. Ledezma, A. and Sanchis, A. "Towards the Generation of Visual Qualia
in Artificial Cognitive Architectures". (2010)
http://www.conscious-robots.com/raul/papers/Arrabales_BICS2010.pdf
意識を生成する仕組み
CERA = レイヤー構造
CRANIUMU = プロセッサー群
Global Workspace Theory (GWT)
注意の焦点
Focus of Attention
(スポットライト)
舞台裏の人々=ディレクター、シーンデザイナー、など。
コンテキストの生成とコントロール(舞台裏)
ワーキングメモリ
(Scene,Stage)
専門
プロセッサー
(観客)
ブロードキャスト
テンポラリー
な連携
Arrabales, R. Ledezma, A. and Sanchis, A. “Towards the Generation of Visual Qualia in Artificial Cognitive Architectures”. (2010) http://www.conscious-robots.com/raul/papers/Arrabales_BICS2010.pdf
Baar’s Global Workspace Theory (GWT)
注意の焦点
Focus of Attention
(スポットライト)
舞台裏の人々=ディレクター、シーンデザイナー、など。
コンテキストの生成とコントロール(舞台裏)
ワーキングメモリ
(Scene,Stage)
専門
プロセッサー
(観客)
ブロードキャスト
テンポラリー
な連携
意識の構造を舞台に見立てています。ステージ(=ワーキングメモリ)上にスポット
ライト(=注意、アテンション)が注ぐところに、注意の焦点があります。
Arrabales, R. Ledezma, A. and Sanchis, A. “Towards the Generation of Visual Qualia in Artificial Cognitive Architectures”. (2010) http://www.conscious-robots.com/raul/papers/Arrabales_BICS2010.pdf
Arrabales, R. Ledezma, A. and Sanchis, A. “Towards the Generation of Visual Qualia in Artificial Cognitive Architectures”. (2010) http://www.conscious-robots.com/raul/papers/Arrabales_BICS2010.pdf
Baar’s Global Workspace Theory (GWT)
注意の焦点
Focus of Attention
(スポットライト)
舞台裏の人々=ディレクター、シーンデザイナー、など。
コンテキストの生成とコントロール(舞台裏)
ワーキングメモリ
(Scene,Stage)
専門
プロセッサー
(観客)
ブロードキャスト
ブロードキャスト
テンポラリー
な連携
その輝いている領域が、観客(=プロセッサー)と舞台裏のこのお芝居を支えている人々に
向けて見られる(=ブロードキャスト)ことになり、観客から拍手なりアドバイスなりが返され
ることで舞台上の演技が変化して行きます。
いろいろな意見や反響が返されることで
舞台上の演技がまた変化していく。
Arrabales, R. Ledezma, A. and Sanchis, A. “Towards the Generation of Visual Qualia in Artificial Cognitive Architectures”. (2010) http://www.conscious-robots.com/raul/papers/Arrabales_BICS2010.pdf
Baar’s Global Workspace Theory (GWT)
注意の焦点
Focus of Attention
(スポットライト)
舞台裏の人々=ディレクター、シーンデザイナー、など。
コンテキストの生成とコントロール(舞台裏)
ワーキングメモリ
(Scene,Stage)
専門
プロセッサー
(観客)
ブロードキャスト
ブロードキャスト
テンポラリー
な連携
観客(=プロセッサー)は必要の応じて連携したグループ(Interim Coalition)
になって、その中で意見を戦わせて調整して発表することもあります。
Global Workspace Theory (GWT)
注意の焦点
Focus of Attention
(スポットライト)
舞台裏の人々=ディレクター、シーンデザイナー、など。
コンテキストの生成とコントロール(舞台裏)
ワーキングメモリ
(Scene,Stage)
専門
プロセッサー
(観客)
ブロードキャスト
ブロードキャスト
テンポラリー
な連携
【まとめ】観客(=プロセッサー)はステージ(=ワーキングメモリ)上にスポットライト(=注意、
アテンション)が注がれた役者の演技(=オブジェクトの振る舞い)について考えて(=情報
処理、思考)意見を役者に伝えます(=ワーキングメモリに書き込みます)。
Arrabales, R. Ledezma, A. and Sanchis, A. “Towards the Generation of Visual Qualia in Artificial Cognitive Architectures”. (2010) http://www.conscious-robots.com/raul/papers/Arrabales_BICS2010.pdf
いろいろな意見や反響が返されることで
舞台上の演技がまた変化していく。
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第六章 現象学的人工知能へ
現象学の系譜
弟
子
第5回第2回
革新
デカルト
フランスの哲学者
(欧州近代哲学・科学の父)
第3回
世界
疑い得ない、
論理の明証によって
築かれる世界
デカルト
我
近代科学、近代合理主義。
近代の出発点を与えた(デカルトの後の人がそう基礎づけた)。
論理的明証性
デカルトからフッサールへ
「デカルトのコギト」
(17世紀)
「フッサールの還元」
(20世紀)
「ゲーム、人工知能、環世界」
• 現代思想 12月号
(青土社)
• 11月28日発売
• 「人工知能特集」
http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791713097
フッサール「デカルト的省察」
(原著:1929, 翻訳:2001,浜渦辰二)
• エポケー
• 眼前に与えられている客観的な世界についてどんな態度決定す
ることも、したがってさしあたり(存在、仮象、可能性存在、推定的
存在、蓋然的存在、等々といった)存在について態度決定するこ
とも、このようにすべて差し控えること(「禁止すること」、「働かせ
ないこと」)ーあるいは、よく言われて来たように、客観的世界の
「現象学的な判断停止(エポケー)」あるいは「括弧入れ」ーは、
私たちを無の前に立たせるわけではない。むしろ、まさにそのこ
とによって、あらゆる純粋な体験とあらゆる純粋な思念されたも
のを含めた、私の純粋な生が、つまり、現象学的な特別な広い
意味における現象の全体が、自分のものとなる。 (P.48)
フッサール「デカルト的省察」
(原著:1929, 翻訳:2001,浜渦辰二)
• エポケー
• 判断停止とは、言わば根本的で普遍的な方法であり、これに
よって私は自分を自我として、しかも、自分の純粋な意識の
生をもった自我として純粋にとらえることになる。客観的世界
の全体は私のとって存在し、まさにそれが私にとってあるが
ままに存在するようになるのは、この意識の生においてであ
り、この意識の生を通じてなのである。 (P.48)
• 超越論的な判断停止(エポケー)という現象学の基礎的な方
法は、それがこの超越論的な存在の基盤へと遡らせる限り、
超越論的な現象学的還元と呼ばれるのである。
世界
現象学「志向性」
あらゆる体験・経験
超越論的
主観性
志向性
世界
あらゆる体験・経験
世界が自然に定立する
フッサール
超越論的
主観性
(純粋意識)
志向性
判断停止(エポケー)によって解釈しない世界
=あらゆる純粋体験・経験が哲学の領野になる
=世界を括弧に入れる
フッサール「デカルト的省察」
(原著:1929, 翻訳:2001, )
• 志向性
• こうして、およそいかなる意識体験も、それ自身で何ものか
についての意識である。…それゆえ、我思うという超越論的
な言い方には、もう一つの項が追加されねばならない。すべ
ての思うこと、すべての意識体験は何らかのものを思念して
おり、この思念という仕方でそれ自身のうちにそのつどの思
われたものを伴っており、すべての意識体験がそれぞれの
仕方でそうだとも言える。...意識体験を私たちが志向的とも
呼ぶ時、この志向性という言葉は、何かについての意識であ
ること、すなわち思うこととしてその思われたものを自らのう
ちに伴っていること、ほかならぬまさにこのことを意味してい
る。 (P.68)
人工知能のおける志向性
• 単に注意(アテンション)ではない。志向性が
存在する。
対象超越論的
主観性
オブジェクト(物体・対象)
オブジェクトだけに限らない(記憶とか)
Abstraction
Time
World
Sensor Effector
World Dynamics
Artificial Intelligence
Object
Abstraction
Time
World
Sensor Effector
World Dynamics
Artificial Intelligence
Object
Object
Object
Object
Object
明確に内的対象を
外的事物と同じように
存在するものとして
導入することができる。
Decision-Making
Physical
Informat
ion
Abstract
Informat
ion
More
Abstract
Informat
ion
Abstraction
Time
Decision-Making
Decision-Making
Decision-Making
Multi-Layered
Blackboard
Abstraction
Abstraction
Reduction
Reduction
Reduction
World
World Dynamics
Artificial Intelligence
Object
Object image on the
lowest layer (Umwelt)
Object image on
the second layer
Object image
on the third
layer
Object image
on the top
layer
インフォメーション・フローは
志向性の流れを作り出してい
フッサール「デカルト的省察」
(原著:1929, 翻訳:2001,浜渦辰二)
• ノエシス的、ノエマ的
• このように、思うこと思われたもの(思われたものとしての)という二つの
方向をもった方法的原理に従っていくとき、個々のそのような思うことに
ついて相関的な方向において行われる普遍的な記述がまず開かれてく
る。それゆえ、一方では、志向的な対象それ自身について、しかも、そ
れぞれの意識され方において、その対象に属すると思われる諸規定に
ついて、また、それらへ眼差しを向けることにおいて現れてくる、それら
に属する諸様態(それゆえ、確実に存在する、可能的ないし推測的に存
在する、等々の存在の様態、あるいは現在に過去に未来に存在すると
いった主観的な時間の様態)について記述することである。こうした記述
の方向は「ノエマ的」と呼ばれる。これに対立するのは「ノエシス的」な記
述の方向で、それは、知覚、想起、過去把持のような、思うことそのもの
のあり方、意識のあり方、しかも明晰性や判明性のように、それらに内
在する様相的区別をともなった仕方に関わる。(P.74)
フッサール「デカルト的省察」
(原著:1929, 翻訳:2001,浜渦辰二)
• ノエシス的、ノエマ的
• それは、世界全体とおよそすべての自然的に存在するものとが、
私にとってあるのは、そのつどの意味をもって、私にとって効力を
もつものとしてであり、変化し変化のなかで結びついている。、私
の思うことがもうt思われたものとしてであること、また、そのような
ものとしてのみ、私はそれらに効力を与えているということ、こうし
たことである。したがって超越論的な現象学者としての私が、普遍
的で記述的な確認作業の主題として持っているのは、それが個々
のものであれ普遍的なつながりにおいてであれ、もっぱら、それぞ
れの意識の仕方の志向的相関者としての対象のみなのである。
(P.76)
フッサール「デカルト的省察」
(原著:1929, 翻訳:2001, 浜渦辰二)
• 記述
• いったん具体的な意識の記述という現象学的な課題を引き受ける
と、現象学以前には研究されることのなかった、真に無限の事実
が。私たちに開けてくる。これらの事実はすべて、(具体的な総合
的全体としての)個々の思うことに対して、また他の思うことに関し、
ても、ノエシスーノエマ的な統一を与えるような総合的構造の事実
と呼ぶことができる。この総合の固有性を明らかにすることは、志
向的体験としての思うことを、何かについての意識として示すこと
になり、それゆえ、志向性は「心的現象」の記述的特徴であるとい
う、フレンツ・ブレンターノの有意義な発見を実り豊かなものとし、
また記述的な ― 超越論哲学的であるのと同様に、もちろんまた
心理学的な ― 意識の理論を切り開くことになる。(P.82)
人工知能のおける志向性
• 単に注意(アテンション)ではない。志向性が
存在する。
対象超越論的
主観性
志向性
固有の世界(物質世界、内的世界)への関わり方
知識表現の現象学的拡張
知識表現
ノエシス的表現
ノエマ的表現 対象表現
想起の仕方
どのようにして在るか?
どのように思っているか?
人工知能のおける志向性
• 単に注意(アテンション)ではない。志向性が
存在する。
対象超越論的
主観性
志向性
固有の世界(物質世界、内的世界)への関わり方
ノエマ的表現ノエシス的表現
志向的表現
対象超越論的
主観性
志向性
ノエマ的表現ノエシス的表現
知識表現
関わり方
志向的表現
Class A
メンバー変数
メンバー関数
志向的表現
Class A
メンバー変数
メンバー関数
ここは意識の過程を
表現しなければならない。
志向的表現(例)
単なる知識表現(knowledge Representation)
- グラス 20cm
- 杏酒がグラスに入っている。
- レモンがグラス入っている。
- 氷がグラス入っている
- -5度
- グラスを持つことができる(アフォーダンス)
- 飲むことができる(アフォーダンス)
志向的表現(例)
志向的表現(Intention representation)
- グラス 20cm
- 杏酒がグラスに入っている。
- レモンがグラス入っている。
- 氷がグラス入っている
- -5度
- グラスを持つことができる(アフォーダンス)
- 飲むことができる(アフォーダンス)
- この輝きは黄金に似ているなあ。
- 去年シカゴで飲んだリキュールと同じ味だ。
- レモンはシチリア産かなあ。
- グラスの表面はつるつるで亀のこおらと似ている。
志向的表現
対象超越論的
主観性
志向性
ノエマ的表現ノエシス的表現
知識表現
関わり方
現象学的に還元された主観性から、
対象へ至るプロセスを表現する。
デカルト主義/新デカルト主義
機能的なAI
汎用性
より豊かなAI
固有性
思考する存在としてのAI
「喜ぶとか悲しい、欲求するとか逃避する、
希望するか恐怖する、決断するとか行為する」
存在としてのAI
フッサール「イデーンI-1」
(原著:1913-28, 翻訳:1979 渡辺二郎 )
• 環境世界
• …私が自分をそのうちに見出しかつまた同時に私の環境世界でも
あるような世界にこそ、実は、私のなす意識の多様に変動するも
ろもろの自発性の複合体が、関係するのである。すなわち、研究
しつつ考察する、記述によって解明し概念化する、比較したり区別
したりする、集計したり計算したりする、前提したり帰結したりする、
要するに、その様々な形式と段階における理論的意識の、複合体
がそれである。同様にまた、心情や意欲の、多くの形態を採って
現れる諸作用や諸状態も、右の世界に関係している。(P.129)
フッサール「イデーンI-1」
(原著:1913-28, 翻訳:1979 渡辺二郎 )
• 環境世界
• すなわち、気に入るとか気に入らない、喜ぶとか悲しい、欲求する
とか逃避する、希望するか恐怖する、決断するとか行為する、と
かが、その例である。これらすべてのものは、さらにそれに加える
に、自発的にそこへと向き直って把握すれば世界が直接的に手
の届く向こうに存在していると私に意識されるゆえんの素朴な自
我の諸作用をも含めて、これらはみな、コギトというデカルト的な
あの一表現によって総括されるものである。自然な仕方で毎日な
んということなく生きているときには、私は絶えず、すべての「顕在
的な」生を貫くこのコギトという根本形式において、生きているので
ある。たとえその際私が、コギトということを言表しようがしまいが、
また私が「反省的に」自我やコギト作用に向かっていようがいまい
が、そうなのである。
デカルト/フッサール
• 我、思う、ゆえに、我あり、
デカルト
• 我、 世界が定立している
フッサール
気に入る
気に入らない
喜ぶ
悲しい
欲求する
逃避する
希望する
恐怖する
決断する
行為する
….
デカルト主義/新デカルト主義
機能的なAI
汎用性
より豊かなAI
固有性
思考する存在としてのAI
「喜ぶとか悲しい、欲求するとか逃避する、
希望するか恐怖する、決断するとか行為する」
(自然的態度)としてのAI
デカルトからフッサールへ
• 懐疑
• 自己へと還元
• 思惟による世界
• エポケー
• 超越的主観性へ還元
• 自然的態度による生活
的世界
「デカルトのコギト」
(17世紀)
「フッサールの還元」
(20世紀)
世界
疑い得ない、
論理の明証によって
築かれる世界
デカルト
我
近代科学、近代合理主義。
近代の出発点を与えた(デカルトの後の人がそう基礎づけた)。
論理的明証性
世界
現象学「志向性」
あらゆる体験・経験
超越論的
主観性
志向性
目次
• 第一章 人工知能とは
• 第二章 人工知能から人工生命へ
• 第三章 ベルクソンの哲学
• 第四章 デカルト的人工知能
• 第五章 知能の深部構造
• 第六章 現象学的人工知能へ
• 第七章 環世界と人工知能
• 第八章 人工知能の認識(1)
• 第九章 人工知能の認識(2)
• 第十章 ベルンシュタインの運動学第
• 第十一章 人工知能の意識の理論
• 第十二章 人工知能に運動感覚を与える
• 第十三章 東洋哲学と人工知能(1)
• 第十四章 東洋哲学と人工知能(2)
第七章 環世界と人工知能
「身体と知能の関係」の
哲学者・心理学者・生物学者系譜
第1回
E. フッサール
(1859-1938)
ベルクソン
(仏、1859-1941)
ニコライ・ベルンシュタイン
(露、1896-1966)
J.J.ギブソン
(米、1904-1979)
メルロ=ポンティ
(1908-1961)
未だ体系的に語られることの少ない
細い糸をたどって行く。
ユクスキュル
(ドイツ、1864-1944)
第5回
知能のトップダウン的/ボトムアップ的探究
知能のトップダウン的/ボトムアップ的探究
哲学
運動から知能を捉える
問い
生き物の「視る」とカメラの「視る」は
どう違うだろうか?
http://www.free-picture.net/reptiles/lizards/chameleon-wallpapers.jpg.html
生物の持つ目は、生物の知能と身体と深く結びついている
能動的な眼であり、
カメラは使用者の意思に従う受動的な眼である。
主体と客体はどう結ばれるか?
客体
(対象)
関係がない
http://sozai-free.com/sozai/00992.html
主体と客体はどう結ばれるか?
客体
(対象)
関係がない
主体と客体はどう結ばれるか?
関係がある
http://illpop.com/png_insecthtm/aquatic_a02.htm
主体と客体はどう結ばれるか?
客体
(対象)
関係がある
主体と客体はどう結ばれるか?
客体
(対象)
関係がある 知覚作用
機能環
効果器 受容器
客体
活動神経網 知覚神経網
前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房)
知覚世界活動世界
知覚微表担体
対象化された機構
活動担体
内的世界
環世界のスキーム(機能環)
効果器 受容器
客体
活動神経網 知覚神経網
前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房)
知覚世界活動世界
知覚微表担体
対象化された機構
活動担体
内的世界
知覚微表(Merkmal) = 客体から送られてくるさまざまな刺激
知覚微表担体(Merkmaltrager)
=客体に備わる刺激を発する諸特質
活動担体(Wirkungstrager)
=客体の捕捉領域になりうる諸特質
• こうしてはじめて、すべての動物的行動の基幹に、ひとつの閉
じた環が埋め込まれていることがわかってくる。その環は行動
において、主体と客体を連結している。(p.75)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」
(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
• この環はまず客体上に布置された知覚微表担体から出発する。
そこから一つまたはいくつかの刺激が同時に発して、それらが
動物の受容器に作用するのである。
• するとその刺激は動物の内部において、知覚神経網へと連結
され、それがさらに活動神経網へと受け渡される。(p.75)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」
(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
• 活動神経網は効果器に一定の運動形態を割りふる。それらの
運動はふたたび客体上の活動担体に適合する形で実現される
のである。(p.75)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」
(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
• 客体上の活動担体と知覚微表担体は、客体自身の「対象化さ
れた機構」によって連結されている。
• このようにして、主体と客体を連結する環が閉じられる。わたし
はこれを「機能環」(Funktionskreis)と呼ぶことにしたい。(p.75)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」
(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
世界無限
こうした諸々の機能環によって、すべての動物の、その固有の環境と
緊密に連結される。 ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
世界無限
こうした諸々の機能環によって、すべての動物の、その固有の環境と
緊密に連結される。 ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
世界無限
こうした諸々の機能環によって、すべての動物の、その固有の環境と
緊密に連結される。 ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
機能環の種類
• 捕食環(Beutekreis)
• 索敵環(Feindkreis)
• 生殖環(Geschlechkreis)
• 媒体環(Kreis de Mediums)
世界無限
個々の動物に関する生物学は、そのすべての機能環を渉猟する
ことによって初めて目標に到達したとみなすことができる。(p.76)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
世界無限
主体と客体の相互作用の連鎖(Wirkungsketten) (p.76)
自己完結したメカニズム(p.78)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
• すべての動物種は、彼固有の「環境」(Umwelt)の中心を占め
ている。彼は、その「環境」に対して、自律的な主体として登場
する。
• すべての動物種の「環境」は、「知覚世界」と「活動世界」に二
分することができる。この二分された世界は、動物の身体とい
う「内的世界」によって、ふたたびひとつの全体へ統合されてい
る。
• すべての動物種の「環境」には、当該の動物種に
のみ属する事物しか存在しない。
• すべての生物を包括するような 、唯一の普遍的かつ
絶対的な空間、唯一の普遍的かつ絶対的な時間
というものは存在しない。(P.330)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」
(原著:1921,前野佳彦訳:2012)
ユクスキュル「生物から見た世界」
(原著:1933, 翻訳:2005)
• 主体が知覚するものはすべてのその知覚世界になり、作用
するものはすべてその作用世界になるからである。知覚世
界と作用世界が連れだって環世界(Umwelt)という一つの完
結した全体を作りあげているのだ。(P.7)
• 環世界の研究の第一の課題は、動物の環境の中の諸知覚
標識からその動物の知覚標識を探り出し、それでその動物
の環世界を組み立てることである。(P.28)
ミツバチの環世界
現実
環世界 ミツバチは、
密のある花しか感知しない。
ユクスキュル/クリサート、 「生物から見た世界」 (岩波文庫)
カタツムリの環世界を研究する実験
①かたつむりをゴムボールに乗せる。
②カタツムリの前に棒を出し入れする。
③棒の出し入れの頻度を変化させる。
実験
結果
一秒間に1~3回の出し入れの頻度では、
カタツムリは棒を渡ろうとしない。
4回以上だと棒を渡ろうとする。
結論
カタツムリにとって、秒間4回以上の棒は、
棒が止まって見える。
=カタツムリの環世界の更新頻度は、
4回以下。(人間は18回/秒程度)
ユクスキュル/クリサート、 「生物から見た世界」 (岩波文庫)
ニワトリの環世界を研究する実験
雛の足をくくって、親鳥が怒るかを見る。
(上)雛の声が聞こえないように透明ドームをする。
(下)見えないように。ついたてだけ
実験
結果
(上) 親鳥は無視。
(下) 見えないのに助けに行こうとする。
結論
ニワトリにとって、雛の姿は重要ではない。
その声によって認識しているのが、
ニワトリの環世界。
(見えていないわけではない)
ユクスキュル/クリサート、 「生物から見た世界」 (岩波文庫)
環世界のイメージ
環世界=「かたつむりの殻」のように、生物それぞれが持ちつつ、
それが世界であり、それ以外の世界へ逸脱できない世界。
人工知能と環世界
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
センサー・
身体
記憶体
情報処理過程
情報
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
決定
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
記憶体
情報処理過程
情報
統合
知能の世界
環境世界
認識の
形成
記憶
意思の
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身体
制御
エフェクター・
身体
運動の
構成
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
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情報処理過程 運動創出過程
身体部分
情報
統合
運動
統合
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環境世界
認識の
形成
記憶
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身体
制御
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身体
運動の
構成
センサー・
身体
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
意思決定
モジュール
対象・
現象
情報の流れ(インフォメーション・フロー)
影響を与える影響を受ける
遅延反応系
INPUT OUTPUT
時間
情報抽象度
反射的に行動
少し場合ごとに対応
抽象的に思考
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反応を遅延させるところに、知性の生じるチャンスがある。
サブサンプション・アーキテクチャ(ロドニー・ブルックス)
INPUT OUTPUT
時間
情報抽象度
反射的に行動
少し場合ごとに対応
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理論的に考える
言語化のプロセス
= 自意識の構築化
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運動の実現のプロセス
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身体
身体の反射レベル
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無意識の反射レベル
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身体
感覚
情報
抽象
知的
情報
情報の抽象度
時間進行(流れ)の方向
構造
構造
構造
身体は知覚対象としても作用対象としても、多層的な表現層を持つ。
=マルチレイヤー構造= (Multi-layered Structure)
構造
Physical
Informat
ion
Abstract
Informat
ion
More
Abstract
Informat
ion
Abstraction
Time
Decision-Making
Decision-Making
Decision-Making
Multi-Layered
Blackboard
Abstraction
Abstraction
Reduction
Reduction
Reduction
World
Sensor Effector
World Dynamics
Artificial Intelligence
Decision-MakingDecision-Making
Physical
Informat
ion
Abstract
Informat
ion
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Abstract
Informat
ion
Abstraction
Time
Decision-Making
Decision-Making
Decision-Making
Multi-Layered
Blackboard
Abstraction
Abstraction
Reduction
Reduction
Reduction
World
World Dynamics
Artificial Intelligence
Object
Object image on the
lowest layer (Umwelt)
Object image on
the second layer
Object image
on the third
layer
Decision-Making
Object image
on the top
layer
Physical
Informat
ion
Abstract
Informat
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More
Abstract
Informat
ion
Abstraction
Time
Decision-Making
Decision-Making
Decision-Making
Multi-Layered
Blackboard
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Abstraction
Reduction
Reduction
Reduction
World
World Dynamics
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layer
Decision-Making
Object image
on the top
layer
機能環
効果器
客体
活動神経網
知覚神経網
前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房)
知覚世界活動世界
知覚微表担体
対象化された機構
活動担体
内的世界
興奮
受容器(刺激→興奮(記号))
すべての受容器は、外界の刺激を興奮に変換するという同一の
役割を担っている。つまり神経系を伝搬するのは刺激そのものでは
なく、その代理をするまったく異質の過程なのである。
その過程は、もはや環境中の事象とはまったく何の関係もなくなって
いる。それは、記号として(als Zeichen)、環境に刺激が存在し、
それが受容器に到達した、という事実を指し示すことができるだけで
ある。
このようにして外界の刺激は、ことごとく神経系の記号言語(eine
nervose Zeichensprache)に翻訳される。 (P.253)
ユクスキュル「動物の環境と内的世界」(原著:1921, 前野佳彦訳:2012)
機能環
効果器 受容器(刺激→興奮(記号))
客体
活動神経網
知覚神経網
前野佳彦訳・ユクスキュル「動物の環境と内的世界」 (みすず書房)
知覚世界活動世界
知覚微表担体
対象化された機構
活動担体
内的世界
興奮(記号)
興奮興奮
運動形態
=特定の筋肉を動かす
中枢神経網
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人工知能をめぐる意識と環境と身体の理論(上)
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