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ノンデザイナーでも
グラフを見やすくする
6つのコツ
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
全体の印象を壊さない色調の統一は、見栄えの良いグラフ作りの基本。
エクセルファイルや他のスライドからコピーしたグラフを使う時は、
デザインやテキストに合うよう色味を整えるのを忘れずに。
センスに自信がない…というときは、コンテンツ内のテーマになっている配色をチェック。
そこにある色を使えばOK。
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
そもそも、テーマカラーって何ぞ?
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
テーマカラーとは
資料全体を通じて「こういう場合にはこの色を使う」という、資料の色使いの法則
テーマカラーは読み手の理解を促進し、また資料全体での統一感を醸し出す効果が。
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
70% 25%
テーマカラーには原則3色を選択。
もちろん慣れてきたら5色、7色と増やしてかまわないが、数が増えるほど扱いが難い。
3色というと一見少な過ぎるように感じるかもしれないが、決してそんなことはない。
世の中には「3色」で構成されている優秀なデザインがたくさん。
テーマカラーの配分率
5%
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
中には黒と白を
含めない3色もある。
このスライドのテーマカラー
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
70% 25%
なぜたくさん色を使うとだめ?
覚えるルールが多くなりやすい ▶ わかりづらい ▶ ユーザーが迷う
でも…大抵、色が足りなくなくなくなくならない?
むやみに色を追加すると、比率のバランスが崩れてしまうし…
でもね。
テーマカラーの配分率
5%
ベースカラー
(背景などに使われる)
メインカラー
(文字など)
ワンポイントカラー
(アクセント)
このスライドのテーマカラー
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
70% 25%
ルールが明確ならOK。
例えば隣接している類似色相や補色などを用いたり、
メインカラーをベースに明度や彩度を調節したものを用いるなど。
テーマカラーの配分率
5%
ベースカラー
(背景などに使われる)
メインカラー
(文字など)
ワンポイントカラー
(アクセント)
は? 何言ってんの? 何語なの?
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
用語について
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
類似色相とは:色相環でメインの色から近い色。
補色とは:色相環でメインの色から最も離れている色。
色素とは:色味のこと。
明度とは:明るさのこと。
彩度とは:鮮やかさのこと。
彩度+明度=カラートーンと呼ばれる。
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
各種数値や目盛、グラフタイトルなど、
多くの要素を理解してもらうためにグラフへ組み込みたくなるが、
これらの情報は必ずしも必要なわけではない。
重要なポイントを直観的に把握できるグラフ作りが大切。
例えば棒グラフであれば、数値の推移や大小は棒の長さを見れば理解できる。
細かな目盛や項目ごとの数値があることで、逆に見にくい場合もある。
必要不可欠な要素以外を思い切って削除してみると、すっきりと見やすいグラフに。
2. 実は邪魔? 要素を減らして見やすさアップ
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
美しさだけでなく、わかりやすさアップにも色の効果は利用可能。
敢えて一色のグラフを作り、目立たせたい項目のみ色を変えるのは簡単かつ有効な手法。
また色自体に意味を持たせた配色にすると、より直観的に情報を得られるグラフに。
上図のように回答に直結する色を使う以外にも、会社や製品のイメージカラーを使う、
選択肢のイメージに似合う色を使うといった方法が有効。
3. 簡単!差がつく色合い
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
注目してほしいポイントを強調すると、より視認性の高いグラフに。
たとえば折れ線グラフであれば、
・重要なポイントを丸で囲む
・吹き出しを描いてコメントを追加する
・マウスオーバーすると数値や詳細が表示される(Webなど)
・分岐点となる数値に目立つ色で補助線を入れる…など
ちょっとした工夫で見やすい効果が。
パワーポイントの図形描画機能を使えば、
丸や吹き出しも簡単に挿入可能。
4. ポイントの強調
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
グラフ上に具合的な数値を添えると、よりわかりやすい資料に。
ただし、“2. 要素を減らして見やすさアップ”で説明したように、
数値を添える際には「読みやすい文字の大きさ」になっているか、
「数値を入れすぎて見やすさを損なっていないか」などに注意が必要。
強調したい数値のフォントを他より大きくするなど、
自然に相手の注意を引くことも。
ドーナツグラフの中央に数値を
プラスするといったこともオススメな方法。
5. 数値の入れ方を一工夫
6つのコツ
1. 「色彩を統一」は基本中の基本
2. 実は邪魔?要素を減らして見やすさアップ
3. 簡単!差がつく色使い
4. ポイントを強調
5. 数値の入れ方を一工夫
6. 凡例をグラフに重ねる
凡例をグラフと一体化させると、より素早く情報を把握できるグラフに。
円グラフなら「各パイの中に文字を入れる」
折れ線なら「それぞれの線の近くに線と同色で項目名を書き込む」などしてみよう。
ただし、これも“2. 要素を減らして見やすさアップ”で説明したように、やり過ぎに注意。
6. 凡例をグラフと重ねる
今回紹介したコツは、あくまで一手法。
「色の比率」や「色相の距離」「トーン」などを意識してデザインを見てみると、
いろんな配色方法が発見できるかも。
高度な技術や知識を使わなくてもグラフなどの見やすさを向上させられるので、
まずは1つ、「内容に応じて組み合わせて…」と試していくうちに、
デザイナーでなくても
より見やすいグラフや配色デザインが作り出せるはず。
まとめ
2yankoオススメ。色選びに役立つサイト。
Adobe Color CC
Adobe社が提供するオンラインサービス。様々な配色の組み合わせが無料で公開。
https://color.adobe.com/ja/
Color of Book
本や雑誌の表紙から利用できる色(カラーチャート)を調べることのできるサービス。
http://colorchart.jp/
paletton
自分が主にWebで使う配色に悩んだら使っているサイト。
色相環を用いたUIで多面の色使いやトーンなどが選択できるのが嬉しい。
http://paletton.com/
ご清聴ありがとうございました。

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