2022年12月警察庁によるランサムウェア解除に関する報道を分析 ～ イスラエル - 米国を含む各国ランサムウェア対策の動きと今後の展望について ～

1. Enhancing Teams with AI
Dec. 2022
警察庁ランサムウェア解除報道に関する
分析レポート
Ransomware Report 2022

2. 2
/ News - 報道内容
『身代金ウイルス、警察庁が暗号解除成功
支払い未然防止』 (日本経済新聞 2022年12月28日)
警察庁
ランサムウェア被害企業
3社
暗号解除
成功

3. 3
/ Analysis - 分析
ランサムウェア暗号解除
警視庁の活動によって回避した被害額 (推定)
3.6億円以上
Source: Palo Alto Networks RANSOMWARE THREAT REPORT 2022 (2022) データ等から
AironWorksが推計

4. 4
/ Analysis - 分析
LockBitとは？
今回暗号化解除に成功したランサムウェア
過去ABCDランサムウェアと呼ばれており、その後
LockBit, LockBit 2.0, LockBit 3.0が観測されている。
Source: FBI FLASH CU-000162-MW (2022)
▼LockBit 2.0感染後に表示される画面
RaaS (Ransomware as a Service)
LockBitは開発者がランサムウェア (悪意
のある身代金要求ソフトウェア) をサー
ビス(RaaS)としてアフィリエイト (ラン
サムウェアを用いて攻撃を実行する人・
組織) に提供することで2021年以降急速
に被害を拡大。
LockBit 2.0の公開被害件数 (2021年)
406件
Contiに次ぐ
第2位の件数
Source: Palo Alto Networks RANSOMWARE THREAT REPORT 2022 (2022)

5. 5
/ Analysis - 分析
世界のランサムウェア対策動向
2021年10月米国、オーストラリア、ブラジル、ブルガリア、カナダ、
チェコ、ドミニカ、エストニア、EU、フランス、ドイツ、インド、ア
イルランド、イスラエル、イタリア、日本、ケニア、リトアニアの
大臣及び代表者が議論し、ランサムウェアのリスク軽減に向けた連携
について合意した。
Source: The White House (2021)
ランサムウェアへの対抗策
レジリエンス
防止力
回復力向上
不正資金対策
AML
法執行
外交
サイバーセキュリティのベストプラクティス
• 情報共有：各国政府、法執行機関及びCSIRTの横連携
• バックアップ：ローカルデータのバックアップ
• 多要素認証：強力なパスワードと多要素認証の使用
• ソフトウェア更新：最新版ソフトウェアパッチ適用
• 教育：怪しいリンクのクリック回避及び信頼できない
文書の開封に対する人的教育
犯罪集団の資金源を経つ取り組み
• AML：KYC強化や資金の流れをモニタリングすること
で不正な送金のブロック、口座の凍結を実現
• 顧客保護：プライバシー保護と規制のバランスを取る
国家間の協力
• 規制調整：各国の法律に準拠した形で国際的な犯罪を
抑止すべく調整と協力が必要
• 犯罪摘発：国家の安全を脅かす犯罪行為を継続的にモ
ニタリングして適切な法執行を実現する

6. 6
/ Analysis - 分析
イスラエルと米国がランサムウェア対策で連携
2021年10月ランサムウェア対策の強化に向けて二国間タスクフォースを設立
Source: Forbes U.S. And Israel Join Forces
To Combat Ransomware Attacks (2021) を
元にAironWorks作成
MOU: 覚書概要
研修・視察
職員の交流
専門家による
技術交流
共同演習
コンピテンシー
ビルディング
情報交換
分析協力
イスラエル – 米国の連携強化 Flint CapitalのGeneral Partnerの
Sergey Gribov氏のコメント
「現在、サイバーセキュリティ企
業の約30％はイスラエル企業であ
り、米国とイスラエルのパート
ナーシップは理にかなっている」
と指摘する。
Source: Forbes U.S. And Israel Join Forces
To Combat Ransomware Attacks (2021)

7. 7
/ Analysis - 分析
ランサムウェア脅威の今後
国際協力や新たなソリューションの開発が進んでいるが、依然としてランサムウェアの亜種含む
アップデートが繰り返されており、2023年以降も引き続き被害は継続することが予想される。
必要な対策
システム面で
の継続対策
国と業界を
超えた連携
訓練・教育で
組織力の向上
人・組織を軸にサイバーレジリエンスを高める

8. / Company Overview – 会社概要
Mission
Supporters & Media Coverage
Company Information
AIで、働く人々・チームをエンパワーメントする
Enhancing Teams with AI
- Investors
- Programs & Awards
設立 2021年8月
資本金* 4.8億円
*資本準備金含む
代表者 寺田 彼日
Israel Japan
拠点 本社：東京都港区虎ノ門4-3-1
R&D：Tel Aviv, Israel
会社名 AironWorks株式会社

9. 9
Ani Terada Gonen Krak
Israel
Europe
APAC
Japan
Global Team
/ Team – 創業者・チーム Media Coverage

10. 10
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
ランサムウェアによる被害
標的型攻撃による機密情報の窃取
サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃
内部不正による情報漏洩
脆弱性対策情報の公開に伴う悪用増加
修正プログラムの公開前を狙う攻撃（ゼロデイ攻撃）
ビジネスメール被害による金銭被害
予期せぬIT基盤の障害に伴う業務停止
不注意による情報漏洩等の被害
サイバー防衛の要
従業員 - 組織
システム
アプリ
/ Issue – 課題
クラウド
機器
(PC/サーバー
製造設備等)
ネット
ワーク
約90%のサイバー攻撃による情報漏洩
実は人為的ミスが原因
- 情報セキュリティの10大脅威
70%が人為的ミスに絡む攻撃

11. 11
/ Issue – 課題
ホンダ 国内と米国で生産停止
ランサムウェア
2020年
トヨタ工場停止
サプライチェーン攻撃
2022年
日経新聞 米子会社 32億円
ビジネスメール詐欺
2019年
加賀電子 米子会社 5億円
ビジネスメール詐欺
2021年
十分なセキュリティ対策をしているはずの
大手企業で相次ぐサイバー攻撃被害
Source: Nikkei
(2021)
2022年度から政府による
サイバー防衛対策義務化
の報道 (日本経済新聞 2021年12月)

12. 12
/ Solution – AironWorksサービス概要
実践型サイバーセキュリティ
訓練・教育プラットフォーム

13. 13
イスラエル国防軍Unit 8200出身者開発技術
01
/ Solution – AironWorksの特長
リアルタイム情報に基づく個別最適化
02
運用~教育コンテンツ配信まで完全自動化
03
イスラエル発技術で
本物の訓練を実現
Core AI

14. 14
テンプレ
＋メールのみ
個別最適化
＋マルチベクトル
AIによる自動運用
(高効率)
外資系ベンダー各社
日系ベンダー各社
/ Our Edge – AironWorksの特長
マニュアル運用
(非効率)
海外企業/投資家からも
評価される技術的優位性

15. 15
株式会社横浜銀行
金融業界全体のセキュリティレベル底上げを目指して
全国の地域金融機関による「共助」の仕組みづくりを
十分なセキュリティソリューションは存在していたが、
運用面に課題を抱えていた。
導入前
メール訓練事後に毎回発生するフォローが大変
- 将来的にセキュリティー体制をどのようにしていきたいですか？
導入後の変化
/ Case – 事例紹介
「業務改善と行員の意識底上げの両立を実現」
を活用して

16. 16
oVice株式会社
社員全員がリモートワーク。
個々のセキュリティリテラシーもバラバラ。
導入前
会社の仕事環境
- 将来的にセキュリティー体制をどのようにしていきたいですか？
導入後の変化
社員全員がフルリモート体制。脅威を感じたら社内共有する
セキュリティ文化の醸成を目指して
/ Case – 事例紹介
「不審メールを社内共有する文化が根付いた」
を活用して

17. 17
ヒアリング 評価指標の確認 ご契約 導入/セットアップ 運用開始
AironWorks 導入は簡単5ステップ最短1週間で運用開始
/ Flow – 導入の流れ

18. / Greetings – おわりに
かつてのSONYやHONDAがそうであったように
再び日本のスタートアップが世界で輝けることを証明するために
AironWorksは日本発世界No. 1の
セキュリティ企業を目指しています
その大切な一歩として
社会課題解決に全力を注ぐ決意を持って
全ての仕事に臨みます
- AironWorks チーム一同 -

19. Enhancing Teams with AI
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