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(C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
名前 : 福本健太郎
スタジオ名 : BACKBONE
職業 : リグコンサルタント
リグ歴 : 16年
(2017年 7月10日 設立)
3. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
• リブゼント・イノベーションズ株式会社のリグに特化した事業部
• リグ受託制作、リグディレクション、ワークフロー開発 、
ツール開発、企業様向け研修など
自己紹介
20. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
●パイプライン
●コントローラーの分離
●不具合と修正対応
⇒ どれがコントローラーか判断できない。
⇒ 使用してはいけない箇所を使用して、パブリッシュエラー。
⇒ コントローラーとジョイントが切り離せない。
⇒ モーションキャプチャーが流し込めない。
⇒ 解析が困難。時間がかかる。
考察
22. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
階層はわかりやすく、それぞれの要素が分離
できるように設計。作法
・コントローラーを切り離して、
自社のコントローラーを設定できる。
・HIKを設定できる。
・引き継いだ人が修正しやすい。
利点
リグの設計と階層
23. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
コントローラー ベースジョイント バインドジョイント ジオメトリ
ドライブ ドライブ ドライブ
アセット
リグの設計と階層
全ての要素を分離可能
24. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
コントローラー ベースジョイント ジオメトリ
ドライブ
アセット
リグの設計と階層
分離
全ての要素を分離可能
ドライブ
バインドジョイント
ドライブ ドライブ
HIK使用時
25. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
HIK ベースジョイント バインドジョイント ジオメトリ
ドライブ ドライブ ドライブ
アセット
リグの設計と階層
全ての要素を分離可能
HIK使用時
接続
26. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
コントローラー
ベースジョイント
バインドジョイント
やセットアップ関連
ジオメトリ
リグの設計と階層
27. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
Setsの登録
・自社のパイプラインへ適用する際、
必要な要素を取り出せる。
・どれがコントローラーなのか判断できる。
利点
各要素のSetsを作成して登録。作法
28. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
コントローラー用
体コントローラー
セカンダリーコントローラー
フェイシャルコントローラー
体ベースジョイント
セカンダリーベースジョイント
フェイシャルベースジョイント
バインドジョイント
ジョイント用
ジオメトリ
ジオメトリ用
各要素をカテゴリー別に登録
Setsの登録
30. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
骨のラベリング
ジョイントにラベリング処理を行い、
CopySkinWeights の Label メソッド
を用いてウェイトを転送。
作法
・同じ位置にあるジョイントでも問題
なくウェイトの反転ができる。
・異なるジョイント同士でもラベルを
介してウェイトの転送が行える。
利点
31. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
例)lowArm_jt_L と lowArm_jt_R にラベリング処理を行う。
骨のラベリング
lowArm_jt_L lowArm_jt_R
識別子を削除して同じジョイント名にする
32. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
骨の軸
SplineIKの Advanced Twist Controls
を使用が使用できる。
利点
作法
色々な考え方があります。
弊社ではX軸を子供に向け
よく使用する軸をY軸、
よく使用する方向を+に設定しています。
34. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
初期ポーズの登録
・いつでも初期ポーズに戻れる。
・手軽に好きなポーズを登録できる。
利点
①Extra Attributeを設定。
②Preferred Angleを設定。
※ジョイントのみ
作法
35. translate X : 1.4
translate Y : 3.306
translate Z : 0
rotate X : 0
rotate Y : 0
rotate Z : 0
parent : immediate
(C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
初期ポーズの登録 Extra Attribute
任意の名前でExtra Attributeを設定し、記録しておきたい
値(初期ポーズなどの値)をExtra Attributeに設定。
例)arm_L
init_translate X : 1.4
init_translate Y : 3.306
init_translate Z : 0
init_rotate X : 0
init_rotate Y : 0
init_rotate Z : 0
init_parent : immediate
※Keyable Attribute Extra Attribute
36. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
初期ポーズの登録 Preferred Angle
登録したいポーズにした後、ジョイントを選択して
View上で「右クリック」⇒「Set Preffered Angle」
ジョイントの Rotate 値を Preferred Angle 値として設定。
37. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
初期ポーズの登録 Preferred Angle
登録したポーズに戻したい場合は、ジョイントを選択して
View上で「右クリック」⇒「Assume Preffered Angle」
Preferred Angle 値 を Rotate 値に設定。
44. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
Matrixの使用方法も含めて、
後日、BACKBONEのHP
又はセミナーでご紹介します。
少し準備にお時間をください。
45. (C) 2017 BACKBONE All Rights Reserved.
若干名
BACKBONE
立ち上げスタッフ募集中!
backbone-studio.com
Notes de l'éditeur 初めまして。BACKBONEの福本と申します。CG業界に入って16年ほど映像業界で映画やTVシリーズでリグメインで活動してきました。今年の7月にリグ専門のスタジオ、BACKBONEを設立し、リグコンサルタントとして活動しております。よろしくお願いします。 BACKBONEに関してですが、会社はリブゼント・イノベーションズで、リブゼント内のリグに特化した事業部になります。リグの受託制作やワークフロー、ツール開発、企業様向けのリグアドバイザーとして活動しています。リグに特化したスタジオとして、幅広く活動し、業界のリグを盛り上げていきたいと思います。よろしくお願いします。 私からは、アセット共有を円滑にするリグの作法と、ローカルセットアップについて、ご紹介します。 これまでの映像制作の経験の中で、たくさんの会社さんやデザイナーさんにお仕事のご協力をお願いする機会が多かったのですが、アセットの共有で苦労することがたくさんありました。例えば、 リグの仕様や文化は多種多様なので、社内パイプラインにのせるには調整が必要でした。 また、アニメーターさんは使い慣れたコントローラーで作業したい、社内ライブラリーやツールを使用したい、とのご要望も多くありました。 衣装替えなどの追加設定や、社内の要望などの対応も発生して、リグを修正するのに解析を行い対応する必要がありました。 手付けのリグにモーションキャプチャを使用したい、HIKを設定したい、などなど とても人手不足で対応できません。 業界全体でリガーが足りていません。 これらの問題を解消すべく、リグの作法で対応しました。 メンテナンスを考慮して、階層や構造はできるかぎりシンプルにしました。コントローラー、ジョイント、ジオメトリ、すべての要素を分離することにより、他社さんのアセットを自社のコントローラーやHIKでドライブすることができます。 弊社のリグでご紹介します。弊社ではすべてローカルセットアップ、モジュラー式でリグを設計しています。コントローラー⇒ジョイント⇒バインド⇒ジオメトリとドライブしています。 例えば、HIKを設定したい場合、コントローラーとベースジョイントを分離します。基本的には全てコネクションで繋がっているため、アトリビュートをブレイクして分離しています。 ベースジョイントにキャラクタライズを行い、HIKを設定します。 階層は誰が見ても分かるように、各要素ごとに格納しています。Mayaの特性を生かしたローカルセットアップを行っているため、ベースジョイントとジオメトリは同じ階層に格納しています。ローカルセットアップは別途説明しますので割愛します。 各要素へアクセスできるように、ジョイントやコントローラーをカテゴリー別でSetsに登録しています。最低限コントローラーだけでも登録しておかないと、協力会社さんやアニメーターさんがコントローラーの判断ができません。 大きくは、コントローラー用のセット、ジョイント用のセット、ジオメトリ用のセットにそれぞれを登録しています。 ジョイントにラベリングを行うと色々便利です。例えば、同じ位置にあるジョイントのウェイトをミラーコピーしようとしても、うまくミラーできませんが、CopySkinWeightsのLabelメソッドを使用すると、問題なく反転できます。また、異なるジョイント同士でもウェイトの転送が行えます。 例えば、lowArm_jt_LとRにラベリング処理を行う場合、Sideに中心か左側か右側かを、TypeにはOtherを、ジョイントのJointLabelingには識別子を削除したジョイント名を記入します。この場合は、_L,_Rを削除することで同じ名前のラベルを持つことになります。HIKのキャラクタライズ時のラベリング処理にも使用できると思います。 各要素にエキストラアトリビュートを設定し、そのアトリビュートに任意のポーズの値を登録します。 詳細です。