2014年1月26日　名古屋　環境省稲永ビジターセンターで開かれた「第3回ごみと水を考える集い」での報告。 三重県の伊勢湾出口付近にある答志島の奈佐の浜には伊勢湾漂着ゴミの4分の1が漂着するという。その多くは伊勢湾に流れこむ河川からのゴミであることも。その実態と清掃の報告。

1. 答志島奈佐の浜海岸清掃
取組と報告
22世紀奈佐の浜プロジェクト委員会
事務局長
森 一知
２０１４年１月２６日

2. 本日の内容
 四日市ウミガメ保存会とは
５分
 奈佐の浜プロジェクトができるまで
５分
 奈佐の浜プロジェクトのこれから
５分

3. ２００８年８月

4. ウェルカメよっかいち
海岸清掃
テーマ「コンビナートの街にアカウミガメを呼び戻そう」
 四日市市楠町の吉崎海岸で毎月第１日曜日開催
 朝８時から１時間の海岸清掃 去年参加者１２５０人
 朝９時から１時間の楽しい海の勉強会
 講師は、鳥、植物、昆虫、ウミガメ、スナメリ、
四日市公害、蜃気楼、温暖化、漂着ごみなど
吉崎海岸は２０００年頃までは毎年産卵の報告がある

5. ２００９年１月開始

6. ２００９年７月１８日
人工ゴミ０の美しい浜辺

7. ２００９年８月２日
たった１回の雨で…

8. 伊勢湾の現状

9. 四日市港遊歩道

10. 埋め尽くす流木

11. 伊勢湾のゴミはどこから？
１月５日
６１回目の清掃
５年間で５０７４人が参加
それでもゴミはなくならない

12. 伊勢湾の漂着ゴミ
毎年 １２０００トン
鈴鹿 １３４t
四日市 ２６２t
津
鳥羽
３２２t
５００３t
答志島 奈佐の浜 ２９７８t
平成２２年度の調査より

13. 伊勢湾のごみの流れ

14. 吉崎海岸

15. ２０１０年７月２５日
１０４個産卵

16. ９月１０日
７年ぶり９５匹孵化

17. 去年も２度目の産卵
 今年２月議会にウミガメ保護条例を提出予定

18. 奈佐の浜プロジェクトが
出来るまで
１、県や市の職員にお願いする
２、県内のイベントに参加する
３、名古屋、岐阜のイベントに参加する

19. 奈佐の浜プロジェクト
２０１１年１２月２９日海づくり会議みえに提案
２０１２年１月１６日鈴木知事が３県１市で協力依頼
１月２９日第１回ゴミと水を考えるつどいで採択
２月２６日 森・川・海ひだみの流域フォーラム（大
垣市）
実行委員会発足
３月３日 伊勢湾流域圏再生フォーラム（名古屋市）
３月１１日 海岸漂着ごみを考えるつどい（名古屋
市） 参加者募集開始

20. 目標
参加者目標
６月に３県×５０人
１５０人の下見
９月に３県×１００人
３００人の清掃
プロジェクト目標
５年後に漂着ゴミの３分の１減
１０年後に漂着ごみを半減
１００年後に漂着ごみを０に

21. ６月の参加者（下見）
愛知参加者
６０人
岐阜参加者
５５人
三重参加者
１１４人
３県１市行政参加者
合計
３４人
２６３人
その他、鳥羽市、漁協関係者、マスコミ関係者

22. 奈佐の浜大清掃参加者
答志島
安楽島
愛知県
９１人
１３人
計１０４人
岐阜県
５２人
２９人
計８１人
三重県
１１２人
６２人
計１７４人
４５人
計４１８人
３県１市行政関係者
地元漁業関係者１００人以上
合計５００人以上
鳥羽市、四日市社会保険病院などボランティア多数

23. 答志島桃取漁協理事
小浦 嘉門

24. 奈佐の浜清掃前

25. 清掃中

26. 清掃後

27. ３県から５００人が集結

28. 奈佐の浜シンポジウム
in 鳥羽小学校

29. 三重県漁連
永富会長

30. 来賓挨拶 鈴木知事

31. 2年目（２０１３年）
 春の清掃は３県持ち回り
 秋の清掃は鳥羽に集合

32. 長良川流域エクスカーション
２０１３年６月８日開催
 郡上の森林の視察
 郡上の森林で森づくり活動
 郡上の森林で意見交換

33. 活動内容
森林の間伐
高さ１メートル〜３メートルの雑木の間伐
 ヘルメット着用
 全員がのこぎり携帯
 ３０分の山道を登る
 参加者は５歳から８１歳

34. 講師
郡上わりばしプロジェクト代表
小森 胤樹
NPO法人メタセコイアの森の仲間たち
興善 健太

35. 食事
 郡上名物 ほうば寿司 ３個いりのお弁当
 サクラ鱒
郡上地鶏
 キクイモの味噌漬け
山菜
地鶏からあげ

36. 第３回奈佐の浜清掃
テーマ
地元との交流元年
志州飛島太鼓と桃取天神太鼓の演奏
名古屋チームは地元クイズ
講師
広島県の離島や世界遺産厳島神社の清掃
NPO法人自然環境ネットワークSAREN 脇山 功
食事 答志島の食材に限定

37. 奈佐の浜プロジェクトの今後
 ６月１５日（日） 愛知県田原市 西の浜清掃
 １０月１２日（日） 第４回奈佐の浜清掃
 ２月１０日（月）桃取合宿
 ３月１２日（水）３県１市合同勉強会（予定）

38. ２２世紀奈佐の浜
プロジェクト委員会
 愛知
１７団体
 岐阜
１３団体
 三重
１８団体
 合計
４８団体
東海３県の２人以上の市民団体が対象

39. プロジェクトの今後
各県５０団体３県合計１５０団体を目指す
春の清掃を３県で持ち回り
今年は愛知県
秋の清掃１０月１２日（１０月の第２日曜日）を
奈佐の浜一斉清掃
１００年間続ける

40. プロジェクトの目的
５年後に３分の１減
１０年後に半減、１００年後０にする。
東海３県の全ての環境団体の取組が伊勢湾に、奈佐の
浜にとても恩恵を与えている
（いつまでも、おいしい海苔と牡蠣をたべたい）
＝全ての団体の目的は同じ
団体間の交流と恊働の促進をめざす。

41. 今年の参加イベント
 ２月８日 （土）１０時
第２回伊勢・三河湾流域圏ESD講座
 ３月１日（土）１３時３０分
伊勢湾流域圏再生フォーラム
 ３月３日（月）１３時３０分
伊勢湾 森・川・海のクリーンアップ大作戦 交流会

42. 奈佐の浜効果
 県境を超えて、市民団体の交流が加速している
 流木が各地でゴミとみとめられた
 奈佐の浜には毎月のようにボランティアが訪れる

43. １００年後の夢
漂着ごみのない伊勢湾が完成
吉崎海岸はじめ、各地の河川、海岸では
「今日も漂着ごみがないため清掃は中止です、
すぐに楽しい海の勉強会をはじめましょう」と言える