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汎用プラクティスとしてのアジャイル開発 
~エンタープライス適用の新常識~ 
藤田雅之
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セッションの概要 
1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 
2.現在のアジャイルの本質とは? 
3.新常識としてのアジャイル 
対象 
アジャイル開発の導入を検討されている方、これから 検討を開始される方 
IT部門の人材育成担当の方 
3
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自己紹介 
藤田雅之 
グローバルナレッジパートナー講師 
エンタープライズアジャイルの先進企業であるIBMにて、非 ウォーターフォール開発・アジャイル開発の推進を務めたの ち、各社技術顧問・インストラクター活動を実施 
アジャイルコーチ・人材開発コンサルタント 
4
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セミナーの概要 
1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 
2.現在のアジャイルの本質とは? 
3.新常識としてのアジャイル 
5
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アジャイル開発のイメージ 
計画をしない 
文書を作らない 
小規模開発でのみ実用となる 
契約案件にそぐわない 
規律がない 
優秀な少人数の開発者が行う 
テクノオタクの方法 
テクニカル主導の方法 
適用範囲が限られると思われたため、 
どのような領域に適用できるのかが 
関心事となっていた 
6
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アジャイルマニフェスト 
2001年にアジャイル方法論者たちが集まって策定した アジャイルの価値についてのステートメント 
プロセスやツールよりも個人と対話を 
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを 
契約交渉よりも顧客との協調を 
計画に従うことよりも変化に対応することを 
http://agilemanifesto.org/iso/ja/ 7
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アジャイル方法論の歴史的展開 
古典的アジャイル開発 
計画重視のアジャイル開発 
モノづくりの 
ベストプラクティスの導入 
アジャイル開発の規模拡大 
2008年 
2006年 
2004年 
2002年 
2000年 
XP 
スクラム 
DSDM 
FDD 
リーン 
2010年 
エンタープライズアジャイル 
8
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モノづくりのベストプラクティス-リーン方式 
小ロット生産 
柔軟な技術 
ジャストインタイム 
責任委譲 
全員参加、品質至上 
学習、フィードバック 
継続的テスト 
改善 
トヨタ生産方式に 
端を発し、前世紀後半に 
モノづくりのやり方を 
根底から変えた 
アプローチ 
アジャイル開発は 
これらの実績あるプラクティスを 取り込んで発展 
9
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アジャイル開発適用事例(2008年)–適用分野 
商用ソフトウェア 
社内向け開発 
開発サービス 
固定価格プロジェクト 
金融アプリケーション 
ISO 9001認証済みアプリケー ション 
組み込みシステム 
99.999% 稼働率の24時間無 停止システム 
F35 統合打撃戦闘機 
ビデオゲーム開発 
FDA認可済みの医療システ ム 
衛星制御システム 
ウェブサイト 
携帯機器ソフトウェア 
携帯電話 
ネットワーク交換機アプリケー ション 
ISV アプリケーション 
実際に稼動している最大級の アプリケーション 
出典:ScrumAlliance, 2008 10
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開発方法論の採用率(海外) 
35 
21 
13 
30.6 
方法論の採用率 
アジャイル開発 
その他の反復型開発 
ウォーターフォール開発 
特定の手法を用いていない 
非ウォーターフォール開発 
これに加え、80%以上の 
プロジェクトが 
アジャイル開発の 
導入による効果を 
認めている 
11
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セミナーの概要 
1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 
2.現在のアジャイルの本質とは? 
3.新常識としてのアジャイル 
13
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もともとアジャイルは… 
要求・設計をあらかじめ決めずに適応的に開発 
これにより、最適の要求・設計が実装され、変化に対応可能 とされた 
しかし、単に適応的に進めるだけでは、プロジェクトは マネージできない 
そこで、この問題に対処するためのプラクティスを採用 
•チームや利害関係者のコミュニケーションを重視 
•自発的なチームによる自律的な統制 
•計画と見積もりを繰り返し、見通しと進捗の可視化 
14
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焦点のシフト 
目的よりも、手段の方に価値があることが判明 
要求可変にも要求可変でない環境にも顕著な効果が 得られる 
「要求を決めない」こと 自体は、ベストプラク ティスではない 
本質は、 
「要求を決めない」 
ことにも耐えられる、 
「規律ある 
プラクティス」 
15
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アジャイル開発の本質 
チームとコミュニケーションのベストプラクティス 
統制のある自主チーム 
チームの能力を引き出す 
-日次スクラム 
-協業的作業 
-情報ラジエーター 
計画重視のプロセス 
サイクルの異なる計画を立て、同時に維持 
成果と活動を分離する二段階の計画法 
ジャストインタイムの要求推敲 
「人」が要求を伝える 
16
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チームとコミュニケーションのベストプラクティス 
統制のある自主チーム 
サーバントリーダーシップの励行 
統制と自主の両立 
コラボレーション(協業) 
全員の前でのコミットとフィードバック 
定期的なチェックポイント(短い間隔でのPDCA) 
完了がはっきりわかる評価方法 
個人の成長を促す 
17
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成果と活動を分離する二段階の計画法 
成果と活動を分離する二段階の計画法 
二重のバックログ管理 
成果とタスクを継続的に見積もる 
計画プロセス 
実行プロセス 
月次完了 
計画 
週次活動 
計画 
基本のプロジェクトプロセス=PDCAサイクル 
18
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ジャストインタイムの要求推敲 
プロダクトオーナーという「人」を通じて 
要求が出入りする 
ジャストインタイムの要求推敲 
要求を過剰に詳細記述することで生じる 
無駄を除去する 
解決の領域 
問題の 
領域 
ニーズ 
フィーチャー 
ソフトウェア要求 
テスト 
実装 
ユーザー向け 文書 問題 
ジャストインタイム 
開発チーム 
プロダクトオーナー 
19
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セミナーの概要 
1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 
2.現在のアジャイルの本質とは? 
3.新常識としてのアジャイル 
21
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エンタープライズアジャイルの位置づけ 
伝統的 
ウォーター 
フォール 
改良型 
ウォーター 
フォール 
反復型 
開発 
古典的 
アジャイル 
開発 
エンター プライズ 
アジャイル 
開発 
プロセス制定による制御 
● 
● 
× 
× 
× 
局面による全体制御 
○ 
○ 
○ 
× 
○※ 
リスク駆動 
× 
△ 
○ 
× 
○※ 
変更の柔軟な取り扱い 
× 
× 
△ 
● 
○※ 
日常コミュニケーションと チームワークの 
プラクティスやプロセス 
× 
× 
× 
○ 
○ 
●特に取り組む 
○取り組む 
△不十分ながら取り組む 
×取り組まない 
※ケースバイケースでの取り組み 
22
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アジャイル標準手法 
スクラムをベースに発展 
計画を重視し、計画立てを繰り返す 
規律あるアジャイル開発 
これをもとに、さまざまなケースに適応可能 
規模の拡大 
契約プロジェクト 
ハイブリッド適用 
テクニカルな手法は含まれない 
アジャイルプロジェクトマネジメント手法として定着 
23
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現在もっとも広く使われているアジャイル手法 
54% 
11% 
9% 
7% 
4% 
4% 
2% 
2% 
2% 
2% 
1% 
1% 
1% 
アジャイル手法の採用率 
Scrum 
Scrum/XP Hybird 
Custom Hybrid 
Scrumban 
Kanban 
Don't Know 
XP 
FDD 
Lean 
Other 
Agile Unified Process 
Agile Modeling 
DSDM Atem 
出典:7thAnnualState of Agile, Version One, 2013 
アジャイル導入プロジェクトの81%が採用 
24
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ハイブリッド導入事例 
ウォーターフォールの基幹業務システム開発への部分 適用 
発注元 
メーカー1 
メーカー2 
開発元1 
開発元2 
工事管理システム 
資材管理システム 
サブ業務数:6 
資格管理システム 
プロジェクト期間:1年 
アジャイル適用期間:9か月 
ここに適用 
25
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ハイブリッド導入例 
ハイブリッドプロセス例 
要件定義 
設計・開発 
総合 
テスト 
受入 
テスト 
開 発 ベ ン ダ | 
内部リ リース1 
内部リ リース2 
内部リ リース3 
・・・ 
反 復 
反 復 
反 復 
反 復 
反 復 
反 復 
反 復 
反 復 
反 復 
顧 客 企 業 
チェック 
ポイント 
チェック 
ポイント 
チェック 
ポイント 
26
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適用したプラクティス 
ロードマップ(マスタースケジュール) 
リリース計画(月次完了計画)と評価 
反復計画(週次活動計画)と評価 
二段階計画・二重バックログ管理 
日次スクラム 
プロキシ―プロダクトオーナー 
ユースケースによる要求・リスク・テストの管理 
アジャイル見積もり 
ストーリーポイント 
理想時間 
タスクボード 
協業的タスク割り 
技術レビュー 
リスク駆動 
アーキテクチャー駆動 27
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プロジェクトの評価 
契約・要件定義・顧客には、ほぼインパクトなし 
計画通りの納品(スケジュール・コスト・範囲・成果物) 
進捗とリスクの可視化 
品質と生産性の向上 
メンバースキルの向上とスキル共有 
重要なこと 
手法を部分導入するのではない 
アジャイルの価値と原則をマスターしたうえで適応 
プロセスの全体の形はウォーターフォールでも、実施する チームでのプロセスとアプローチは大きく異なる 
28
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人材開発におけるアジャイルの意義 
ソフトウェア開発の新常識 
海外で50%以上の導入率 
80%以上が採用する「標準手法」 
ソフトウェア開発改善アイデアの宝庫 
パラダイム変遷への対応 
ハイブリッド導入における現場主導の変革 
モノづくりのベストプラクティスの導入 
ムダの削減 
自主チームによる改善 
プロジェクト遂行能力の強化 
規律ある自主性 
対応力の向上 
29
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人材トランスフォーメーション適用事例 
中堅開発ベンダー企画部門での取り組み 
これまでのメーカー依存体質からの脱却 
PMスキル育成活動にもかかわらず、PMスキルが枯渇 
失敗プロジェクトによる大幅赤字 
失敗を恐れ、新たなプロジェクトが受注できない悪循環 
顧客はアジャイル開発導入を許容しない 
アジャイル開発を行うのでなく、アジャイルのベストプラ クティスを日常活動の活動指針として取組 
30
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推進活動内容 
アジャイル関連のスキルを、プロジェクト実施スキルと して社内研修 
「要求管理集中研修」(=アジャイル要求管理) 
「プロジェクト成功術」(=スクラムプロセス) 
「プロジェクト改善術」(=コミュニケーションと振り返り手法) 
パイロットプロジェクトの実施 
ソリューションコアの先行開発 
企画部門内でのスクラム実施 
開発プロジェクトでなく、通常のスタッフワークにアジャイルの プラクティスを適用 
一人ひとり異なる活動分野の情報を共有し、動機づけと自己 管理に活用 
離れた事業所間でのチーム活動 
-テレビ会議の活用 
31
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推進・適用しているプラクティス 
ロードマップ(マスタースケジュール) 
リリース計画(月次完了計画)と評価 
反復計画(週次活動計画)と評価 
二段階計画・二重バックログ管理 
日次スクラム 
アジャイル見積もり 
ストーリーポイント 
理想時間 
協業的タスク割り* 
技術レビュー* 
リスク駆動* 
アーキテクチャー駆動* 
*開発パイロットでの適用 
32
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グローバルナレッジアジャイル開発関連コースの特徴 
アジャイル開発入門 
講義中心 
アジャイルの背景、価値、本質などを幅広く取扱い 
アジャイル導入の判断に役立つ情報 
手法の詳細については取り扱わない 
アジャイルワークショップ 
演習中心のワークショップ 
標準手法のノウハウを一通り習得 
アジャイルの本質をより理解する 
アジャイル開発入門 
アジャイル 
ワークショップ 
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[G-Tech2014講演資料] 汎用プラクティスとしてのアジャイル開発 - グローバルナレッジ

  • 2. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved.
  • 3. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. セッションの概要 1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 2.現在のアジャイルの本質とは? 3.新常識としてのアジャイル 対象 アジャイル開発の導入を検討されている方、これから 検討を開始される方 IT部門の人材育成担当の方 3
  • 4. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 自己紹介 藤田雅之 グローバルナレッジパートナー講師 エンタープライズアジャイルの先進企業であるIBMにて、非 ウォーターフォール開発・アジャイル開発の推進を務めたの ち、各社技術顧問・インストラクター活動を実施 アジャイルコーチ・人材開発コンサルタント 4
  • 5. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. セミナーの概要 1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 2.現在のアジャイルの本質とは? 3.新常識としてのアジャイル 5
  • 6. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. アジャイル開発のイメージ 計画をしない 文書を作らない 小規模開発でのみ実用となる 契約案件にそぐわない 規律がない 優秀な少人数の開発者が行う テクノオタクの方法 テクニカル主導の方法 適用範囲が限られると思われたため、 どのような領域に適用できるのかが 関心事となっていた 6
  • 7. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. アジャイルマニフェスト 2001年にアジャイル方法論者たちが集まって策定した アジャイルの価値についてのステートメント プロセスやツールよりも個人と対話を 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを 契約交渉よりも顧客との協調を 計画に従うことよりも変化に対応することを http://agilemanifesto.org/iso/ja/ 7
  • 8. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. アジャイル方法論の歴史的展開 古典的アジャイル開発 計画重視のアジャイル開発 モノづくりの ベストプラクティスの導入 アジャイル開発の規模拡大 2008年 2006年 2004年 2002年 2000年 XP スクラム DSDM FDD リーン 2010年 エンタープライズアジャイル 8
  • 9. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. モノづくりのベストプラクティス-リーン方式 小ロット生産 柔軟な技術 ジャストインタイム 責任委譲 全員参加、品質至上 学習、フィードバック 継続的テスト 改善 トヨタ生産方式に 端を発し、前世紀後半に モノづくりのやり方を 根底から変えた アプローチ アジャイル開発は これらの実績あるプラクティスを 取り込んで発展 9
  • 10. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. アジャイル開発適用事例(2008年)–適用分野 商用ソフトウェア 社内向け開発 開発サービス 固定価格プロジェクト 金融アプリケーション ISO 9001認証済みアプリケー ション 組み込みシステム 99.999% 稼働率の24時間無 停止システム F35 統合打撃戦闘機 ビデオゲーム開発 FDA認可済みの医療システ ム 衛星制御システム ウェブサイト 携帯機器ソフトウェア 携帯電話 ネットワーク交換機アプリケー ション ISV アプリケーション 実際に稼動している最大級の アプリケーション 出典:ScrumAlliance, 2008 10
  • 11. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 開発方法論の採用率(海外) 35 21 13 30.6 方法論の採用率 アジャイル開発 その他の反復型開発 ウォーターフォール開発 特定の手法を用いていない 非ウォーターフォール開発 これに加え、80%以上の プロジェクトが アジャイル開発の 導入による効果を 認めている 11
  • 12. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved.
  • 13. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. セミナーの概要 1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 2.現在のアジャイルの本質とは? 3.新常識としてのアジャイル 13
  • 14. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. もともとアジャイルは… 要求・設計をあらかじめ決めずに適応的に開発 これにより、最適の要求・設計が実装され、変化に対応可能 とされた しかし、単に適応的に進めるだけでは、プロジェクトは マネージできない そこで、この問題に対処するためのプラクティスを採用 •チームや利害関係者のコミュニケーションを重視 •自発的なチームによる自律的な統制 •計画と見積もりを繰り返し、見通しと進捗の可視化 14
  • 15. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 焦点のシフト 目的よりも、手段の方に価値があることが判明 要求可変にも要求可変でない環境にも顕著な効果が 得られる 「要求を決めない」こと 自体は、ベストプラク ティスではない 本質は、 「要求を決めない」 ことにも耐えられる、 「規律ある プラクティス」 15
  • 16. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. アジャイル開発の本質 チームとコミュニケーションのベストプラクティス 統制のある自主チーム チームの能力を引き出す -日次スクラム -協業的作業 -情報ラジエーター 計画重視のプロセス サイクルの異なる計画を立て、同時に維持 成果と活動を分離する二段階の計画法 ジャストインタイムの要求推敲 「人」が要求を伝える 16
  • 17. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. チームとコミュニケーションのベストプラクティス 統制のある自主チーム サーバントリーダーシップの励行 統制と自主の両立 コラボレーション(協業) 全員の前でのコミットとフィードバック 定期的なチェックポイント(短い間隔でのPDCA) 完了がはっきりわかる評価方法 個人の成長を促す 17
  • 18. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 成果と活動を分離する二段階の計画法 成果と活動を分離する二段階の計画法 二重のバックログ管理 成果とタスクを継続的に見積もる 計画プロセス 実行プロセス 月次完了 計画 週次活動 計画 基本のプロジェクトプロセス=PDCAサイクル 18
  • 19. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. ジャストインタイムの要求推敲 プロダクトオーナーという「人」を通じて 要求が出入りする ジャストインタイムの要求推敲 要求を過剰に詳細記述することで生じる 無駄を除去する 解決の領域 問題の 領域 ニーズ フィーチャー ソフトウェア要求 テスト 実装 ユーザー向け 文書 問題 ジャストインタイム 開発チーム プロダクトオーナー 19
  • 20. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved.
  • 21. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. セミナーの概要 1.アジャイル開発は変わった手法なのか? 2.現在のアジャイルの本質とは? 3.新常識としてのアジャイル 21
  • 22. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. エンタープライズアジャイルの位置づけ 伝統的 ウォーター フォール 改良型 ウォーター フォール 反復型 開発 古典的 アジャイル 開発 エンター プライズ アジャイル 開発 プロセス制定による制御 ● ● × × × 局面による全体制御 ○ ○ ○ × ○※ リスク駆動 × △ ○ × ○※ 変更の柔軟な取り扱い × × △ ● ○※ 日常コミュニケーションと チームワークの プラクティスやプロセス × × × ○ ○ ●特に取り組む ○取り組む △不十分ながら取り組む ×取り組まない ※ケースバイケースでの取り組み 22
  • 23. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. アジャイル標準手法 スクラムをベースに発展 計画を重視し、計画立てを繰り返す 規律あるアジャイル開発 これをもとに、さまざまなケースに適応可能 規模の拡大 契約プロジェクト ハイブリッド適用 テクニカルな手法は含まれない アジャイルプロジェクトマネジメント手法として定着 23
  • 24. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 現在もっとも広く使われているアジャイル手法 54% 11% 9% 7% 4% 4% 2% 2% 2% 2% 1% 1% 1% アジャイル手法の採用率 Scrum Scrum/XP Hybird Custom Hybrid Scrumban Kanban Don't Know XP FDD Lean Other Agile Unified Process Agile Modeling DSDM Atem 出典:7thAnnualState of Agile, Version One, 2013 アジャイル導入プロジェクトの81%が採用 24
  • 25. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. ハイブリッド導入事例 ウォーターフォールの基幹業務システム開発への部分 適用 発注元 メーカー1 メーカー2 開発元1 開発元2 工事管理システム 資材管理システム サブ業務数:6 資格管理システム プロジェクト期間:1年 アジャイル適用期間:9か月 ここに適用 25
  • 26. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. ハイブリッド導入例 ハイブリッドプロセス例 要件定義 設計・開発 総合 テスト 受入 テスト 開 発 ベ ン ダ | 内部リ リース1 内部リ リース2 内部リ リース3 ・・・ 反 復 反 復 反 復 反 復 反 復 反 復 反 復 反 復 反 復 顧 客 企 業 チェック ポイント チェック ポイント チェック ポイント 26
  • 27. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 適用したプラクティス ロードマップ(マスタースケジュール) リリース計画(月次完了計画)と評価 反復計画(週次活動計画)と評価 二段階計画・二重バックログ管理 日次スクラム プロキシ―プロダクトオーナー ユースケースによる要求・リスク・テストの管理 アジャイル見積もり ストーリーポイント 理想時間 タスクボード 協業的タスク割り 技術レビュー リスク駆動 アーキテクチャー駆動 27
  • 28. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. プロジェクトの評価 契約・要件定義・顧客には、ほぼインパクトなし 計画通りの納品(スケジュール・コスト・範囲・成果物) 進捗とリスクの可視化 品質と生産性の向上 メンバースキルの向上とスキル共有 重要なこと 手法を部分導入するのではない アジャイルの価値と原則をマスターしたうえで適応 プロセスの全体の形はウォーターフォールでも、実施する チームでのプロセスとアプローチは大きく異なる 28
  • 29. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 人材開発におけるアジャイルの意義 ソフトウェア開発の新常識 海外で50%以上の導入率 80%以上が採用する「標準手法」 ソフトウェア開発改善アイデアの宝庫 パラダイム変遷への対応 ハイブリッド導入における現場主導の変革 モノづくりのベストプラクティスの導入 ムダの削減 自主チームによる改善 プロジェクト遂行能力の強化 規律ある自主性 対応力の向上 29
  • 30. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 人材トランスフォーメーション適用事例 中堅開発ベンダー企画部門での取り組み これまでのメーカー依存体質からの脱却 PMスキル育成活動にもかかわらず、PMスキルが枯渇 失敗プロジェクトによる大幅赤字 失敗を恐れ、新たなプロジェクトが受注できない悪循環 顧客はアジャイル開発導入を許容しない アジャイル開発を行うのでなく、アジャイルのベストプラ クティスを日常活動の活動指針として取組 30
  • 31. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 推進活動内容 アジャイル関連のスキルを、プロジェクト実施スキルと して社内研修 「要求管理集中研修」(=アジャイル要求管理) 「プロジェクト成功術」(=スクラムプロセス) 「プロジェクト改善術」(=コミュニケーションと振り返り手法) パイロットプロジェクトの実施 ソリューションコアの先行開発 企画部門内でのスクラム実施 開発プロジェクトでなく、通常のスタッフワークにアジャイルの プラクティスを適用 一人ひとり異なる活動分野の情報を共有し、動機づけと自己 管理に活用 離れた事業所間でのチーム活動 -テレビ会議の活用 31
  • 32. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. 推進・適用しているプラクティス ロードマップ(マスタースケジュール) リリース計画(月次完了計画)と評価 反復計画(週次活動計画)と評価 二段階計画・二重バックログ管理 日次スクラム アジャイル見積もり ストーリーポイント 理想時間 協業的タスク割り* 技術レビュー* リスク駆動* アーキテクチャー駆動* *開発パイロットでの適用 32
  • 33. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved. グローバルナレッジアジャイル開発関連コースの特徴 アジャイル開発入門 講義中心 アジャイルの背景、価値、本質などを幅広く取扱い アジャイル導入の判断に役立つ情報 手法の詳細については取り扱わない アジャイルワークショップ 演習中心のワークショップ 標準手法のノウハウを一通り習得 アジャイルの本質をより理解する アジャイル開発入門 アジャイル ワークショップ 33
  • 34. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd., 藤田雅之All Rights Reserved.