経営資源の考え方の正しい順序は、「ヒト→モノ→カネ」である。しかし、「見える化」で期待通りの結果になっていないケースは、「カネ→モノ→ヒト」の順序になっている。
この構造的な問題を解決しない限り、最終的に業績(対象;カネ=財務指標)を向上させるという期待は達成できないのである。つまり、成果と事実を「見える化」することは、動かし難いもの(=静的データ)を見ているだけであって、管理統制することはできない。
行動(=生産性指標)という、変えられるもの(=動的データ)を管理統制することで、静的データの期待値を高められるのである。この動的データをモニタリングしていくことを「測る化」と呼ぶ。